十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

2012-03-21 | Weblog
名付けられ冬の金魚のよく動く    牧野春江

名前を付けられる前の金魚は、ただの「金魚」でしかなく、
ごく普通の金魚としての生態を持つと思われるが、
名前を付けられた金魚は、もうただの「金魚」ではなくなってしまう。
飼い主との関係もずっと深まり、固有の個性を持ちはじめるからだ。
名付けられた金魚と作者との楽しい会話が聞こえてきそうだ。
「滝」3月号〈渓流集〉より抄出。(Midori)

2 コメント

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冬の金魚 (今村征一)
2012-03-21 22:56:30
孫のためと思い何度か金魚を飼って育ててみたが大方一週間を待たず死んでしまった。幼ない時にお祭りで買った金魚は長生きしていた事を思い出した。作者の飼つているのは屑金魚、その金魚に名前をつけたら愛おしくなってこの句を作られたのではないかと思ったが如何なものであろう。
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冬の金魚 (みどり)
2012-03-22 06:26:42
私は生き物が苦手なのですが、金魚の句を詠みたくて、
一度飼ったことがありますが、やっぱり長く飼うのは難しかったです。
時に、大きくなるまで金魚を飼ってらっしゃるのを見ることもありますが、
はやり金魚への愛情でしょうね。名前を付けようなど思いもしませんでした。
屑金魚田に吟行にも行きましたが、おじさんの凄い愛情に驚きました。
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