陽炎の中に軍靴の響きあり 鈴木弘子
今年は、戦後70年を迎える。戦争を知らない世代となり、戦争を語る人々が次第に少なくなれば、戦争はまさに「陽炎」のようにぼんやりと記憶から遠ざかっていくのではないかと気にかかる。しかし、「軍靴の響き」をいまも聞こえる作者である。「陽炎の中に・・・」と詩情高く詠まれた作品に、二度と若者を戦場に向かわしてはいけないという思いを深くした。「滝」7月号〈滝集〉より抄出。(Midori)
今年は、戦後70年を迎える。戦争を知らない世代となり、戦争を語る人々が次第に少なくなれば、戦争はまさに「陽炎」のようにぼんやりと記憶から遠ざかっていくのではないかと気にかかる。しかし、「軍靴の響き」をいまも聞こえる作者である。「陽炎の中に・・・」と詩情高く詠まれた作品に、二度と若者を戦場に向かわしてはいけないという思いを深くした。「滝」7月号〈滝集〉より抄出。(Midori)