十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

芙蓉

2012-01-26 | Weblog
白といふ色に疲れて酔芙蓉    上遠野三惠

朝咲いたときには、真つ白な花の色が、昼にはピンク色に、
そして夕方には紅色に変ることから、酔芙蓉の名があるが、
「白といふ色に疲れて」という、作者独自の感覚がユニーク。
白色の潔白、純真、清潔、正義といったイメージが、
時に、疲れさせるのだろうか。
「滝」1月号〈滝集〉より抄出。(Midori)

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (浩子)
2012-01-27 16:57:54
みどりさんのおっしゃる通り、人誰しも時には自分の中の「白」の枷を捨て去り、色に染まりたくなる時ありますよね。酔芙蓉のように…。
返信する
あ、そうか。 (みどり)
2012-01-27 20:18:18
白って、結構疲れるものなのですね。
白という既成の概念にとらわれていること、
この作品に教えられました。
返信する
補足説明 (浩子)
2012-01-27 22:33:22
「白」のイメージは潔白・純真・清潔・正義、その通りなのですが、そういう人間でありたいと思いつつ日々を生きていても、時にはそれに疲れ、思いっきり自分を変えてみたい(情熱の赤や悪の黒に染まってみたい)と、ふと思うことってありません?
作者もそう思われたのではないかと思って…。
 
返信する
そうですよね! (みどり)
2012-01-27 23:11:55
人間ですもの、清廉潔白でばかりはいられません。
いつもの自分を捨ててしまいたいことってありますよね。
それは何色なのでしょう?
思いきり、ど派手な色にも染まってみたいですね!
作者の思い、改めて感じました。
返信する

コメントを投稿