白障子閉めれば惜しくなる命
白鳥の羽をつくろふ水鏡
隠沼のしじま裂きたる冬の鵙
言の葉のやうに一樹の葉を落とす
*「阿蘇」3月号、井芹眞一郎選
作品としての評価によって、掲載される順番が決まるが、「白障子」の句が、一番に掲載されるとは想像もしてなかった。というのは選者は、ホトトギス同人であり、花鳥諷詠一筋の選者だからだ。しかし、「白障子」の句は、実感であり、実際に感じたままに詠んだもの。大自然と繋がっている時はあまり意識しない「命」であるが、白障子に囲まれた狭い空間では、ふと自分の「命」と向き合うことを余儀なくされる。そんな不安感が一句となった。(Midori)
白鳥の羽をつくろふ水鏡
隠沼のしじま裂きたる冬の鵙
言の葉のやうに一樹の葉を落とす
*「阿蘇」3月号、井芹眞一郎選
作品としての評価によって、掲載される順番が決まるが、「白障子」の句が、一番に掲載されるとは想像もしてなかった。というのは選者は、ホトトギス同人であり、花鳥諷詠一筋の選者だからだ。しかし、「白障子」の句は、実感であり、実際に感じたままに詠んだもの。大自然と繋がっている時はあまり意識しない「命」であるが、白障子に囲まれた狭い空間では、ふと自分の「命」と向き合うことを余儀なくされる。そんな不安感が一句となった。(Midori)