冬桜遠山脈にひらくなり 荒牧成子
辺り一面、冬枯れの荒涼とした景色の中で、
冬桜は、遥かなものにその花をひらく・・・。
「冬桜」と「遠山脈」だけの構図でありながら、
作者の美意識の高さが隅々に感じられた。
「ひらくなり」の断定が、静謐な情感を生みだしている。
「阿蘇」5月号〈雑詠〉より抄出。(Midori)
辺り一面、冬枯れの荒涼とした景色の中で、
冬桜は、遥かなものにその花をひらく・・・。
「冬桜」と「遠山脈」だけの構図でありながら、
作者の美意識の高さが隅々に感じられた。
「ひらくなり」の断定が、静謐な情感を生みだしている。
「阿蘇」5月号〈雑詠〉より抄出。(Midori)