崩るるは恋の吉兆雲の峰 松尾 敏
空の果てに、入道のようにむくむくと湧きのぼる白い雲は、
夏の勢いと生命力を感じさせる。それがある時、崩れはじめたのだ。
雲の峰の内包するエネルギーが、何か見えないものの力によって
失いはじめた時、「恋の吉兆」とみた作者。時得たりの感あり。
「俳句」9月号「作品12句」より抄出。(Midori)
空の果てに、入道のようにむくむくと湧きのぼる白い雲は、
夏の勢いと生命力を感じさせる。それがある時、崩れはじめたのだ。
雲の峰の内包するエネルギーが、何か見えないものの力によって
失いはじめた時、「恋の吉兆」とみた作者。時得たりの感あり。
「俳句」9月号「作品12句」より抄出。(Midori)