滴りを見つめて上下する目玉 菊田一平
滴りは、山の岩壁などの水滴が一定間隔で落ちるさまを言うのだろう。
水滴が次第に膨らみ、やがて雫となって落ちる単純な繰り返し・・・
なのに、ついつい見つめてしまうのは誰でも同じらしい。目玉だけを
動かせば足るほどの滴りに、「目玉」が大きくクローズアップされる。
上下する「目玉」の即物的な写生がとてもユニークな一句。(Midori)
*第2句集 「百物語」より抄出
滴りは、山の岩壁などの水滴が一定間隔で落ちるさまを言うのだろう。
水滴が次第に膨らみ、やがて雫となって落ちる単純な繰り返し・・・
なのに、ついつい見つめてしまうのは誰でも同じらしい。目玉だけを
動かせば足るほどの滴りに、「目玉」が大きくクローズアップされる。
上下する「目玉」の即物的な写生がとてもユニークな一句。(Midori)
*第2句集 「百物語」より抄出