トリニタ・ディモンティ教会の前の道を南西に少し歩くと、たくさんの通りが集まる広場に出ます。
ここがバルベリーニ広場です。
広場には、ベルニーニの作った噴水が2つ。
1つめは広場の中央近くにある「トリトーネの噴水(Fontana dei Toritone)」です。
日本では「噴水」と「泉」を明確に使い分けますが、イタリアではどちらも“Fontana”。
どちらに訳せばよいのか迷ってしまうようなものもありますが、これは誰が見ても「噴水」でしょう。
遠目に見るとなんということはない噴水に見えますが、近づいてみるとやっぱりベルニーニ、
あちらこちらに彼らしいプランが見られます。
噴水盤の貝殻を支えているのは4匹の魚(イルカ?)で、つくりは大ざっぱな感じもしますが、
貝殻とトリトンのからだはやっぱりベルニーニらしさを感じます。
それにしても、ここまで高く水を吹き上げさせることができるのは、坂の途中にある広場だからでしょう。
もうひとつは、ヴェネト通りの入り口付近にひっそりとある「蜂の噴水(Fontana delle api)」です。
貝殻の上にウルビーノ8世の名前が書かれていますね。
3匹のハチはバルベリーニ家の紋章のモチーフで、まさにバルベリーニ家のための噴水です。
でもこっちは「泉」かな?