レッチェ・バロックのシンボル、サンタ・クローチェ教会の魅力は、
なんと言ってもそのファサードを飾る彫刻たちでしょう。
特にバラ窓の周囲にほどこされた繊細な彫刻は、屋内のスタッコ細工であれば、
シチリアなどでも見ることができますが、屋外ではなかなか見ることができません。
また、バルコニーを支える動物たちの彫刻もユーモラスで、南イタリアらしい遊び心が感じられます。
並びには、教会のファサードと見事に調和したデザインのレッチェ県の県庁があります。
この2つの建物が一体化して、空間全体をいっそう迫力あるものにしています。
教会の内部は、これまたバロック風の彫刻で
装飾されています。天井だけが木製の格子模様ですが、
あとはまさに彫刻のオンパレードです。
ここまで徹底されると、
もう「まいりました」と言うしかないですね。
アルベロベッロやマテーラといった世界遺産の街に押されて、
ツアーなどではなかなか訪れることのない
レッチェの街ですが、
この教会は、プーリアを訪れる機会があれば、
ぜひ自分の目で見てほしい場所のひとつです。
南イタリア・プーリアへの旅― 青い空と白い迷宮を訪ねて (SHOTOR TRAVEL) 価格:¥ 1,785(税込) 発売日:2006-03 プーリアへ行く前に、 必ず読んでおきたい本です。 読むだけでワクワクした気分になれます。 |