モデナの街の中心には、端正なファサードと
「ラ・ギルランディーナ」と呼ばれる美しい鐘楼で有名なドゥオーモがあります。
私たちがモデナを訪れたのも、このドゥオーモをひと目見るためといっても言い過ぎではありません。
ところが…。
ファサードは見事に修復中。そしてなんと、鐘楼まで!
パルマの「聖母被昇天」に続いて、またしてもなんてついてない…。
モデナの街中を引きずってきた大きなスーツケースが、いっそう重く感じられます。
まぁ、がっかりしていても始まらないので、
少しだけ気を取り直して、
グランデ広場側の入口から中に入ります。
日曜だったこともあって、
ミサが終わったばかりのドゥオーモの中は、
多くの人でごった返しています。
内部の装飾は、他のどこのドゥオーモとも似ていません。
なんというか、軽快で女性的な外観とは対照的に、重厚な感じを受けます。
バラ窓を表から見ることができないのであれば、せめて内側から…。
後陣のアプシスにはキリストと聖母マリアの見事なモザイクがあります。
後陣には半地下のクリプタがあり、おごそかな雰囲気がただよっています。
グランデ広場側からから見た後陣