さて、今度はドゥオーモの中を見てみましょう。ファサードの入り口をくぐると、あれ?
またファサードが。身廊の手前に前室がある、
今までに 見たことのないつくりの教会です。
正面入り口の階段両脇には、通りに面したファサードと同じようにライオンの彫刻が通る人々を見張っています。
ちなみに、この前室から2階に上がると美術館があって、コスメ・トゥーラの絵などが展示されているそうです。
知っていたら2階にも行ったのに・・・。
中に入ると、重厚な雰囲気の装飾が目を引きます。
バロック的な派手さはありません。
ヴォールト天井や後陣のあたりは
どことなくゴシック風ですが、柱などの細部には、
ルネサンス期に発達したフェッラーラ独特の装飾が
ほどこされています。
古代ローマからビザンチンにかけての歴史を持たず、
エステ家の本拠地として独特の発展をしてきた都市、
フェラーラ。ドゥオーモもその象徴にふさわしく、
他のどのドゥオーモとも様式の異なる、
斬新で美しい建物でした。