古代ローマ人は、仕事を午前中で終えると、午後はそれぞれ自由に時間を使っていたようです。
公共浴場へ行くのも、楽しみの一つだったのでしょう。
公共浴場は、単に入浴のための施設ではなく、市民の憩いの場でした。
たいていの浴場には運動場が併設されていて、入浴前には運動で汗を流す人もいたようです。
入ってすぐには、美しい装飾のほどこされた脱衣場があり、
ここにはたくさんの書物も置かれていて、読書をすることもできるようになっていました。
脱衣場
脱衣場の壁面の装飾
衣服を脱いだ人たちは、まずたいていはテピダリウムと呼ばれるやや温かい部屋に入ります。
ここで熱い浴槽のある部屋に入るための準備をします。
次にカリダリウムと呼ばれるお湯を張った浴槽のある部屋で体を暖めて、汗を流します。
この部屋には冷たい水の出る噴水もあり、火照った体を冷やすこともできたようです。
カリダリウム
カリダリウムの浴槽
カリダリウムの噴水
最後に、フリギダリウム(水浴室)と呼ばれる部屋で水浴びをして、 入浴が終わります。
もちろん、そのあいだにそれぞれの部屋では、さまざまな話題の会話がはずんでいたことでしょう。
フリギダリウム
テルマエ・ロマエ 通常盤 [DVD] | |
東宝 |