堅固なサン・フランチェスコ門をくぐると、
そこはいよいよサンマリノの旧市街です。
街は急な斜面に作られているため、坂道だらけです。
全体的な雰囲気は、どこかアッシジに似た印象を受けます。
まずは、サンマリノの中心、
リベルタ広場をめざしましょう。
門を抜けた後、すぐに目の前に現れるのが、
サン・フランチェスコ教会です。
本当に素朴な作りの教会で、
旧市街の中でも古い建物だそうです。
現在は小さな美術館になっているので、
時間のある人は少しのぞいてみるのもいいでしょう。
サン・フランチェスコ教会の前を、
左斜め上に上っていく道が、
旧市街のメインストリートです。
道の両側に並ぶさまざまなお店を眺めながら、
小さな広場に出るたびに、
今度は右、次は左とジグザグに坂道を上っていきます。
途中にはおいしそうなトラットリアや、
サンマリノで最も格式の高いホテル
「Titano」もあります。
私たちの前にも、後にも、
ヨーロッパ圏から来たと思われる団体客が、
ぞろぞろと坂道を上っていきます。
街中には、さまざまな言葉で書かれた看板を
見ることができます。
特に目立っていたのは意外にもロシア語です。
ロシアからも多くの観光客がやってくるのでしょうか? やがて、時計台のてっぺんに
サンマリノの国旗がはためく建物が視界に入ってきます。
この建物がプッブリコ宮殿で、
現在も政庁舎として利用されています。
そして、この宮殿に面した広場こそが、
めざすリベルタ広場です。
今日は、私たち以外の人たちもみな一様に
リベルタ広場をめざして歩いているようです。
その理由は…。