晴天とは行きませんでしたが、今日も暖かい(?)一日でした。予報では今年の冬は寒くなるかもしれないとか、なんだか信じられませんが、冬から春を飛び越して夏になったり、夏から秋を飛び越えて冬になったりという昨今の傾向を思えばあり得る話でもあります。
「またか」とも言われそうですね、今日もまた古い話です。
というのも、一昨日、酔っぱらいながら「THE BLUES」なんて雑誌を引っ張り出したとき、いっしょにこんなガリ版の冊子が出てきました。(こんなのが残っていたとは自分でもビックリです。)
これは、私が学生の頃、大学の近くにあった唯一のジャズ喫茶『すとれんじふるうつ』の開店一周年を記念して発行された冊子だと思われます。
私が始めて『すとれんじふるうつ』へ行ったのは・・・・授業が休講になって時間が出来てしまい、ジャズ研の誰かに連れて行かれたんだっけかなぁ(私はジャズ研ではありませんでしたよ)、たしかコルトレーンの「THE AFRICA BRASS SESSION Vol.2」が流れていたと思います。(良く覚えてるでしょ)
普段の選曲はかなりアバンギャルドなものが多かったかな?当時の私としてはまさにストライク・ゾーンであったはずですが、大学の近くということで逆に回数は行かなかったジャズ喫茶でもありました。
そんでね、今回この冊子を見つけてなんとなくネット検索をかけてみたわけです。
すると、なっなんと、同店のホームページを発見しました。1995年に大磯(神奈川県)に移転はされたようですが、小黒さん河井さん二人のオーナーの名前も載っています。
現在もやっていらっしゃるのかどうかはここからは読み取れませんけど、その他の検索にひっかかった内容を読むかぎり、現在も営業されているのだと思います。
ブログ仲間のあずきさんに探ってもらおうかな(うそですよ、うそ、友人チャリンコに調べてもらいますから大丈夫です。)
ともかく、鎌倉の『IZA』が健在と聞いたときもそうでしたが、昔行ったことのあるジャズ喫茶が「今も元気だよ」と聞くと、なんだかとても嬉しいんです。
多くのジャズ喫茶が閉店を余儀なくされている今、あの頃あったジャズ喫茶が頑張っている「俺も頑張るどぉぉぉ!!!」みたいな、単純ですね。(笑)
都内や有名どころの営業状況は比較的情報があるものの、それ以外のジャズ喫茶が今はどうなっているのか?いつか時間と金が出来たら見に行ってみたい気もします。(時間は大丈夫でしょうけど、金がねぇ....笑)
さて、ということで今日の一枚は、一昨日に引き続きコルトレーン、しかも始めて『すとれんじふるうつ』へ行ったときのアルバムにしました。
エリック・ドルフィーとコルトレーンは1954年ジョニー・ホッジス時代からの知り合いでした。ドルフィーがニューヨークに出てきても仕事探しもろもろでコルトレーンは協力を惜しみませんでした。これは、コルトレーンがドルフィーの才能に惚れ込んでいた証でしょう。そして、コルトレーンが始めてその才能あるドルフィーの力を借りたのが、インパルスでの最初の録音「AFRICA / BRASS」とこのアルバム、そしてアトランティックでの最後の録音「OLE」でした。以降、翌年4月までクインテットの一員として共演を続けたのです。
この三日にわたる録音(「OLE」も含め)は、コルトレーンにとって一種実験的意味合いがあったのでしょうか? それとも、新レーベルへの意気込みだったのか。
ダブル・ベースはニュー・ポートへも持ち込んだ編成でありましたし、スパニッシュやアフリカ、インドといったリズムの導入も、後に発展する方向性を示唆する感じがします。
いずれにしても、この3枚のアルバムには、ドルフィーのアレンジが不可欠であったのでしょう。
私的には「GREENCLEEVES」でのコルトレーンのソロをけっこう気持ちよく聴いていたりします。
THE AFRICA BRASS SESSION Vol.2 / JOHN COLTRANE
1961年5月23日[1,2], 6月7日録音[3]
JOHN COLTRANE(ss,ts) ERIC DOLPHY(as,bcl,fl,arr,cond) FREDDIE HUBBARD, BOOKER LITTLE(tp) JIM BUFFINGTON, DONALD CARRADO, BOB NOTHERN, ROBERT SWISSHELM, JULIUS WATKINS(frh) CHARLES GREENLEE, JULIAN PRIESTER(euph) BILL BARBER(tu) PAT PATRICK(bars) GARVIN BUSHELL(reeds) McCOY TYNER(p, arr) REGGIE WORKMAN(b) ELVIN JONES(ds) CAL MASSEY(arr) ROMULUS FRANCESCHINI(cond)[1,2]
JOHN COLTRANE(ss,ts) ERIC DOLPHY(as,bcl,fl,arr,cond) BOOKER LITTLE(tp) BRITT WOODMAN(tb) DONALD CARRADO, BOB NOTHERN, ROBERT SWISSHELM, JULIUS WATKINS(frh) CARL BOWMAN(euph) BILL BARBER(tu) PAT PATRICK(bars) McCOY TYNER(p) ART DAVIS, REGGIE WORKMAN(b) ELVIN JONES(ds)[3]
1.SONG OF THE UNDERGROUND RAILROAD
2.GREENCLEEVES (alt. take)
3.AFRICA (alt. take)
おまけ、
大学の近くとか言って、完全に出身大学をばらしている感があります。まぁ、作家、井上尚登が同大学の同学年ですから、すでに年までばれているということではありますけどね。(笑)
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