それにしても寒い(?)日が続きますね。先日ストーブの片付けを拒んだ母など「それ見たことか」と得意げであります。
ミャンマーのサイクロン、中国の大地震とその母に言わせれば「やっぱり地球が怒ってんだな」なんだそうで、たしかにそんなふうにさえ思えます。
私は「神を信じませ~~ん」のほうですけど、今年に入っての中国国内のゴタゴタは、今回の地震も含め、オリンピックを前に、いよいよ国際的影響力を付けてきた中国をまるで神が試しているかのようで、先日来日された胡錦涛さんもさぞかし頭が痛いことでしょう。ともかく、生存者の一刻も早い救出と、さらなる被害が拡がらないことを祈りたいと思います。
日本では春なのにいっぱしの台風が近づいたりして、まぁ今回は大きな被害もなく過ぎ去ってくれそうです。そんな今日、5月13日は『5月の嵐の日・メイストームデー』なんだそうでありまして、
「なになに、別れ話を切り出すのに最適とされる日?別れ話を切り出してもよい日?嵐のようにけんかをして別れてもいい日?????なるほど」
そもそも『メイストーム』とは1954年、5月9日から10日にかけて日本海を発達しながら通過した低気圧、今流で言うと『爆弾低気圧』がもたらした嵐につけられた名前なんだそうで、東北や北海道では300人以上の人が亡くなり、300隻以上の船被害を受けたそうですから、たいへんな嵐であったのでしょう。
ですから実際の『メイストームデー』は、5月9日か10日だろうと思うのですが、何故に今日なのか?
先日の八十八夜に母がのたまった「八十八夜の別れ霜」との名言に係わる話でして、つまり『バレンタインデー』から八十八日目にあたる今日を『別れの日』として、しかも、たまたま被害をもたらした嵐の名前をいただいちゃおうてな、なんとも、都合の良いものをひっつけ合わせて作り上げた日なのであります。
『バレンタインデー』に「○○さん、これ受け取って下さい。」なんて、まぁそれまではさほど気にも止めていなかった女の子にコクられたりすると、
バカな男は「じつは僕も前から・・・・」なんて何故かその気になって、付き合っちゃったりして、
男はどんどん熱を上げ、『ホワイトデー』には分不相応な出費で彼女に奉仕、「僕の愛は永遠だよ」てなこと言ってたと思ったら、
今日『メイストームデー』には、「付き合ってみて始めてわかったけど、あんたって△△なのよね。つまんない。八十八日が限度だわ!」
春でも女心は秋の空、何故かふられるのはコクられたはずの男だったりするわけですな。
「けっけけけ、ざまぁみろ」
いやいや、同じ男として同情します。純な男を惑わす女、これは許せないわけですよ、はい。(笑)
せいぜい今日を乗り越えて、来月12日の『恋人の日』まで、バカ者どもの仲が続きますよう、オジサンは祈っておりますよ、ほんとに。
あらら、神も信じないお人が、今日は二度も祈ってしまいました。(笑)
「バカ者の心配なんかしてないで、自分の心配をしたほうがいいと思うよぉ、若者は立ち直れるけどオジサンはねぇ」
「・・・・・・・・・・!?」
さて、今日の一枚は、スタンリー・タレンタイン、シャリー・スコット夫妻です。
以前も何度か言ったことですが、私はこの二人がいっしょに演った盤はどれも好きで、このアルバムも比較的ターンテーブルに乗ることが多いアルバムだと思います。
そんな二人が離婚してしまったのは1970年、私的には残念に思う別れでした。
このアルバムの翌月録音されたアトランタの「SOUL SONG / SHIRLEY SCOTT」を最後に二人の共演がないことを考えると、別れを告げたのは翌年の『メイストームデー』かな?・・・・そんなこたぁないでしょうが(笑)
シャリー・スコットのオルガンは、エディ・ロックジョウ・デイヴィスとの共演盤「JAWS」なんかでもそうですけど「いかにもテナーだぁ」という音を、最大に活かす術を知っているように感じます。
彼女のオルガンの前では、タレンタインのテナーも気持ちよさそうで・・・・やっぱり別れた原因は「結婚してみて始めてわかったけど、あんたって△△なのよね。つまんない!」だったんでしょうか?それともありがちの不倫というヤツだったんでしょうか?
いかんいかん、どうも芸能レポーターのようにそこへ固執してしまう。
ともかく赤い薔薇に祝福された(「DEARLY BELOVED」)二人の演奏は終末を迎えるわけです。
男女の仲は、まわりがとやかく言ってもさもないこと、だけど、二人の演奏はもう少し続けてくれても良かったかな、なんてね。
COMMON TOUCH / STANLEY TURRENTINE
1968年8月30日録音
STANLEY TURRENTINE(ts) SHIRLEY SCOTT(org) JIMMY PONDER(g) BOB CRANSHAW(el-b) LEO MORRIS(ds)
1.BUSTER BROWN
2.BLOWIN' IN WIND
3.LONELY AVENUE
4.BOOGALOO
5.COMMON TOUCH
6.LIVING THROUGH IT ALL
7.AIN'T NO WAY
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