JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ちちんぷいぷい

2006年10月23日 | a-c

またしても、幼児の虐待死が明らかになりましたね。しかも餓死というんだから・・・・
餓死させるというのは、人間が人間に対するもっとも酷い、惨い殺し方ではありませんか、それを大の大人がなんの抵抗も出来ない幼児に対して行うとは・・・・・まして親が・・・

弱者を虐めて虐めて、なぶってなぶって、何に悦を感じるのでしょう???
昨今の『いじめ事件』にしても、弱者と思い始めると、周り全体が弱者をさらに弱者へと追い落とす、これはもう、学校や一家庭の問題ではありませんね、社会全体がそういった流れに成りつつ、いやすでに成ってしまっているのかもしれません。

今日たまたま、仕事で『歯科医院』に伺ったときです。
待合室には、4組ほどの患者さん、その中に4才か5才ぐらいでしょうか、可愛い女の子がお母さんといっしょに治療を待っていました。
(あらま、ちっちゃいのに歯医者さんはかわいそうだなぁ)なんて思っていたら、
「ママぁ、だいじょうぶぅ?」
よくよく見ると、お母さんの左ほほが、いくぶん腫れているようにも見えます。
(あらら、歯が痛いのはお母さんのほうだったのね)

「ママぁ、いたい?いたい?」としきりに訊いています。
すると、
「ママぁ、いたいの?おまじないしてあげようか?」と言って、手をそっと母親のほほにあてました。
「ちちんぷいぷい、いたいいたいの、飛んで行けぇ~~・・・・いたくなくなった?」
お母さんは、涙目ながらも、とても嬉しそうに
「うん、治っちゃったかもしれない」

いや~~、なんだか久しぶりにいいものを見てしまったような。
『ちちんぷいぷい』なんて、最近あんまり聞きませんよねぇ。きっとこのお母さんは、娘さんが怪我をしたり、お腹や頭が痛いときに、いつもやってあげるんでしょうね。なんとも微笑ましくて、素敵ではありませんか。
こんな優しいお母さんに見守られながら育っていくこの女の子は、いい女に・・・もとい、まちがいなく素敵な女性になることでしょう。
ほんの少しの間の出来事でしたが、この子の家庭は暖かくて、優しい空気に包まれたいい家庭なんだろうなと、確信できました。

『ちちんぷいぷい』は「ちちんぷいぷい、御世の御宝(ごよのおんたから)」と続けるのがもとの形だったそうですが、私も小さいときによく使ってもらったおまじないです。なんだかとっても懐かしいですよね。へんな薬より良く効く妙薬でした。

ちなみに大人用の「ちちんぷいぷい」もあるんですよ。
「ちちんぷいぷい、七里けっかい」
つまりね、「自分より七里以内には、災いも、恐ろしいことも、いやなことも近づくな!」というおまじない。

そこの素敵な奥様、御主人が仕事に出て行く前に、頭を撫で撫でしながら、「ちちんぷいぷい、七里けっかい」ってのはどうですか?
照れる御主人が、また可愛く思えたりするかもしれませんよ。(笑)

冗談はともかく、人間誰しもが持っている優しい心を、先生も、親も、恋人も、奥様も、御主人も、そして私も、もう一度思い出しましょうよ。
「ちちんぷいぷい、みんながお互いの傷を分かり合えるようになりますように」・・なんちゃって

さて、今日の一枚は、「ウエストコーストの二大スターが、ガチンコ対決!」みたいなアルバム。
チェット・ベイカーとアート・ペッパーといえば、人気者の白人ジャズ・プレーヤーであり、しかもこの時まさに絶頂期で、ともに女の子にもてもて、さらには、麻薬の世界にドップリという、じつに共通点の多かった二人。
さらにさらに言えば、二人とも、以降ウエストコーストにとどまらぬ大きな才能をもったジャズメンだったという共通点もあります。

その二人の共演となれば、期待するのはとうぜんであります。
じつは、二人の共演録音は、同じ年の夏にすでに行われていました。しかし、こちらはお蔵入り、(ずいぶん後になってから、同じジャケ・デザインでアルバム化されましたけどね)白人中心のリズムセッションが、彼らの魅力を引き出すには力不足だったのでしょうかね?
黒人リズムセッションに変わったこのアルバムは、期待通りの出来であったのだと思います。

PLAYBOYS / CHET BAKER & ART PEPPER
1956年10月31日録音
CHET BAKER(tp) ART PEPPER(as) PHIL URSOts) CARL PERKINS(p) CURTIS COUNCE(b) LAWRENCE MARABLE(ds)
1.FOR MINORS ONLY
2.MINOR-YOURS
3.RESONANT EMOTIONS
4.TYNAN TYME
5.PICTURE OF HEATH
6.FOR MILES AND MILES
7.C.T.A.

おまけ、
昨日、友人S君にふられたものですから、暇に任せて、HPの「酒話」「肴」を更新いたしました。「肴」はこのブログで紹介した料理ですので新しさはありませんが、「酒話」は新作(笑)でありますので、よろしければご覧下さい。



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2 コメント

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どこかで・・・ (けい)
2006-10-25 13:25:06
どこかで見たような場面だなぁって思ったら。
○ファリンのCMに似ているなぁって。もちろん ちいんぷいぷいって言葉は出てきませんけどね。
懐かしいですね この言葉。いたいのいたいの 飛んでけぇ~。ほんとに飛んでいってくれそうな気がします。
先日 読み聞かせで読んだ『いたいのいたいのとんでけ!』では 最後はかみなりさまがいたいのを食べてくれて終わりました(笑)
愛情たっぷり受けて育つこと 大事ですね。バブさんのお子さんたちも愛情たっぷり受けていますね♪
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けいさん (バブ)
2006-10-25 18:12:12
そういえば、そんなCMありましたねぇ。



『ちちんぷいぷい』って響きがいいですよね。

なんだかとっても暖かくて



そうですか、読み聞かせでそんなんがあったんですか。食べてくれるなんて、優しいんですね雷様は。



我が愚息ならびに、可愛い娘は、私の愛情などどこ吹く風で、毎日を過ごしてますよ。まぁ、そんな普通が一番なのかもしれませんけど。
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