最近、仕事先でも飲み屋さんでも、さすがに選挙の話が話題によくあがります。
今日は、選挙の話から政治の話に、政治の話から政治家の話に、政治家の話から何故か天下人の話へと話題が進みました。
「小泉さんが、織田信長にたとえられてこの前話されてましたね。」
「器はそうとう違うと思うけどね。」
「ところで、バブさんは、信長と秀吉と家康、誰が好きですか?」
じつによく聞かれる質問です。
こんなとき、私は徳川家康の「御遺訓」の話をします。
「人の一生は重荷を負いて 遠き道をゆくが如し いそぐべからず
不自由を常とおもえば不足無し
こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし
堪忍は無事長久の基
いかりは敵とおもえ
勝つことばかり知りて負けることをしらざれば害その身にいたる
おのれを責めて人をせむるな
及ばざるは過ぎたるよりまされり」
「遺訓にこんな戒めを残す家康には、やはりとうていかなわないんじゃないかなぁ、なんて俺は思ってるけどね」
目の前の天下取りに目的を置かず、死後、数百年の長い世界に目的を定める、だから「堪忍は無事長久の基」なのでしょう。
過激な改革を推し進めた信長、工夫に重きを置いた秀吉、遠くへ視線を見据えた家康、あなたは、どの天下人が好きでしょうか?
今、私たちが生きているのは、戦国時代ではありませんが、今度の選挙も、私は遠くを見定める家康のような目も持ちながら投票へ出かけたいと思っています。
今度の選挙でどうも腑に落ちないことがあります、サマワへ派兵されている自衛隊員の方々が投票できないという事実です。彼らの問題も大変大きな問題だと思うのですが、当事者の彼らが投票できないというのはどうにも納得がいきません。
まぁ、私が怒ってもしょうがないのかも知れませんが
駐留軍つながりで
今日は、米軍兵として日本に駐留していたハンプトン・ホースの一枚です。
駐留中、ジャム・セッションを通して日本のミュージシャンとも多く交流をしていたハンプトン・ホースは、「馬さん」と呼ばれ、日本ジャズの急激な進歩に貢献しました。
HAMPTON HAWES, VOL.1 : THE TRIO
1955年6月28日録音
HAMPTON HAWES(p) RED MITCHELL(b) CHUCK THOMPSON(ds)
1.I GOT RHYTHM
2.WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
3.BLUES THE MOST
4.SO IN LOVE
5.FEELIN' FINE
6.HAMP'S BLUES
7.EASY LIVING
8.ALL THE THINGS YOU ARE
9.THESE FOOLISH THINGS
10.CARIOCA
追伸、
1.自衛隊のサマワへの派兵と表現しましたが、派遣が正しいとおしかりを受けそうです、この表現は、個人的見解です。
2.家康の遺訓としてご紹介した一文ですが、じつは、水戸光圀が書いたものを後に家康の遺訓としたという説もあります。
ところで、今日ヤフーのニュースで「歴史上の人物で一緒に飲みたい人は?」というアンケートがアサヒビールで発表された、というのが載っていました。
http://www.asahibeer.co.jp/news/2005/0909.html
実現しても実際は、竜馬は自分のことばっかり一人で喋ってそうだし、信長だと何か失敗でもしようものなら「そこへなおれ!」と刀抜かれてしまいそうな気がします(笑)
私は秀吉が好きです。もし秀吉の性格と知略と人望の血脈が続いていたら、日本は随分違って結構楽しい国になっていたのでは・・と思うのです。結局は家康でなくても、深慮遠謀が働く人に取って変わられる運命だったかも知れませんが。
秀吉がお好きですか
3人とも一長一短、選ぶのは難しいですけど、策におぼれぬ策士が、結局のところ大物であるようなきがします。私にはとうていもてない技量ですが、
ともあれ、歴史に名を成す方々は、信を貫く意志の強さに圧倒させられる方ばかりです。「万が一でいいから私もその強さが欲しい」そう思ってしまいます。