「今日の昼頃、前線が上空を過ぎるのを見ました。それはとてもハッキリとした線で、青でも赤でもなく黒かったですから、あれは、停滞前線、そう秋雨前線だと思います。はい」
あはははは、見えるわけねぇだろ!
独りコントはともかく、午前中は太陽が燦々と降り注ぎ、まさに「残暑と呼ぶには暑すぎる」といった天気だったのが、昼頃から雲が空を覆い始め風が吹き出すと、気温もグーッと下がりだし・・・・今日はまさに前線の通過を体感できた一日でした。
「♪ 十五夜お月さん 雲の上 ♪ って、今晩はやっぱり月見は出来そうもありませんねぇ」とは、O君。
するとSN君が
「オイオイ、Oちゃん、♪ 十五夜お月さん 雲のかげ ♪だろ」
「あれ?そうだっけ?♪ 十五夜お月さん 雲のかげ ♪・・・・あっそうだなぁ」
って、二人で納得すな、バカタレめ!
SN君は「十五夜お月さん」と「雨降りお月さん」がごっちゃになっちゃったんでしょうが、O君の場合は????????何と一緒になっちゃったんでしょ?
ともかく、「十五夜お月さん」なら
♪ 十五夜お月さん 御機嫌さん
婆やは おいとまとりました
十五夜お月さん 妹は
田舎へ貰られて ゆきました
十五夜お月さん 母さんに
も一度 わたしは逢いたいな ♪
「十五夜お月さんきいてくれます。お母さんが死んじゃって、妹は田舎へもらわれて行き、婆やも国に帰ってしまったの。独り残った私はとっても淋しいわ、もう一度だけでいいからお母さんに逢いたいなぁ」
って歌で、月が雲にも何にも隠れてないから(笑)
まぁね、特捜の証拠改ざんよりは罪がないけど、歌詞の改ざんも、そりぁ野口雨情が泣いとるぞい。(笑)
それはそれとして、たしかに今日の十五夜お月さんは雲の陰に隠れて拝めそうもありません。今夜は『無月』どころか雷まで鳴って雨が降ったりして、まさに『雨月』。
雨の月どこともなしの薄明かり <越人>
薄明かりも見えやせんちゅうねん。
ならば、十六夜(いざよい)、十七夜(たちまち)はどうでしょう、昼間見えた前線もしばらく上空を漂うようですし、台風の影響まで受けそうですからこれも難しいでしょうか。
「それじゃぁさぁ、アタイ、バブちゃんの淋しい話は、誰がきいてくれるんだい?」
「バカはほっといて、月はないけど月見酒、でも飲みましょうかね」
さて、今日の一枚は、レイ・ブライアントです。
以前紹介した「GOTTA TRAVEL ON」と同じ、いわゆる旅シリーズの第二弾です。まっシリーズといっても「GOTTA TRAVEL ON」そして、今日のアルバム、「SLOW FREIGHT」という3枚だけなんですが・・・というより、3枚で終わって良かったかも?
アルバム云々の話は後にして、どうにもCADET(もちろんARGOもだけど)というレーベルは調子に乗りすぎるきらいがあるように感じます。
まっ親会社のチェスがブルース、R&Bを主力とする会社であった事が、その調子良さを生んだのかもしれませんが、そのノリが鼻につく部分もあったりします。
もちろん、それ故のソウルフルさがブライアントなんかを輝かせる良い面でもあるんですけどね。
この旅シリーズの共通点は、通常全面に立つ管をブライアントのピアノトリオの裏に回しての演奏というところにあります。
これに対する賛否は分かれるところでしょうねぇ、私なんかは「ピアノトリオだけでもいいんじゃね」が7割、「これもアリかな」が3割、そんなところでしょうか。
ただねぇ、今日のアルバムでじゃっかん、「SLOW FREIGHT」では完全に鼻につくところがあったりするんですよねぇ・・・それがつまりCADETに対する不信感だったりして(笑)
「SLOW FREIGHT」 「UP ABOVE THE ROCK」
いずれにしても、ソウルフル・ブライアントは嫌いじゃ・・・いや、好きですから、こうして聴いてしまうんですが、う~~~んどうでしょう、あまりこの手を好かんという方は「GOTTA TRAVEL ON」一枚で良いかもしれませんねぇ
おっと、余談ですが同じCADETの「UP ABOVE THE ROCK」を聴くんなら、私は旅シリーズの方が良いと思っていますよ。
あれ?「UP ABOVE THE ROCK」は、旅シリーズじゃないよねぇ????
LONESOME TRAVELER / RAY BRYNAT
1966年9月1,8日録音
RAY BRYANT(p) SNOOKIE YOUNG, CLARK TERRY(tp, flh) RICHARD DAVIS(b) FREDDIE WAITS(ds)
1.LONESOME TRAVELER
2.'ROUND MIDNIGHT
3.THESE BOOTS WERE MADE FOR WALKIN'
4.WILLOW WEEP FOR ME
5.THE BLUE SCIMITAR
6.GETTIN' LOOSE
7.WILD IS THE WIND
8.CUBANO CHANT
9.BROTHER THIS 'N' SISTER THAT
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