今日は先日お話しした『小正月』別名『女正月』です。
『大正月』(七日まで)の期間中、忙しく働いていた女性たちをねぎらう意味で『女正月』というものがあるわけですが、最近はいかがなものなのでしょうかねぇ・・・
少なくとも我が家は正月の準備もほとんど私がやったわけで、できれば『バブ正月』で据え膳上げ膳かなんかで、「お好きほど、お飲み下さい。」かなんか言われてもいいんじゃないかと・・・・・
「正月三が日にイヤって言うほど飲んだでしょ!!!」
「ごもっとも」
まぁ、我が家は別としても、世のお母さんたちは、料理やらお客様、子供たちの帰省等々で忙しいお正月を過ごされたのでしょうし、子供さんが小さければなおさら一年中働きづめ、休む間もないという方も少なくないことでしょう。
「一日だけでも休ませてあげよう」という『女正月』の心遣いだけは忘れてはいけないのかもしれません。(あんたがいちばんね...笑)
そうそう、『呑む』で思い出しましたけど、『小正月』の翌日(つまり明日ですけど)は、ジャズの歴史にとって多いに係わりのある日なのですがご存じでしょうか?
1920年1月16日、アメリカで憲法修正第十八条『禁酒法』なる悪法が施行された日なのであります。
これにさかのぼること、1917年11月、第一次世界大戦参戦に伴う士気に係わると、軍港であったニューオーリンズの歓楽街ストリーヴィルが閉鎖されました。これはつまりそこで働いていた多くのジャズ・ミュージシャンたちの失業を意味します。
そして、第一次世界大戦の終焉、三十億ドルもの債務を抱えていたはずのアメリカは、一挙に百五十億ドルの債権国へと変貌を遂げました。
「ローリング・トゥエンティーズ」と呼ばれる狂乱の時代、ジャズの舞台はニューオーリンズからシカゴへと移りゆくのであります。
『禁酒法』の下でのシカゴの状況は、映画『アンタッチャブル』なんかでみなさんもよくご存じでしょ。好景気もあってレコード販売も拡大、ラジオ放送も一般化して多いに音楽業界も発展した時期ではあったものの、ジャズ・ミュージシャンにとって、シカゴの歓楽街での仕事は必要不可欠のものだったのでしょう。
『禁酒法』がギャングを育て、全てがギャングの庇護のおかげとは言いませんが、多くの面でジャズ・ミュージシャンがここで育っていったのも事実だと思います。
『禁酒法』も含め、「ローリング・トゥエンティーズ」は「ジャズ・エイジ」でもあったと・・・・・
明日、何かの話題に使えるようでしたらお使い下さい。
おっと、『アンタッチャブル』もいいですが、マリリン・モンローの『お熱いのがお好き』なんて・・・古いですかね?
舞台は『禁酒法』まっただ中のシカゴ、トニー・カーティスもジャック・レモンもジャズ・ミュージシャンという役柄だったですよね。
酒に女にギャングにジャズ、そこで繰り広げられるドタバタ喜劇はなかなか面白かったと思うんですけど。
さて、今日の一枚は、当時のジャズを・・・てなわけにはいかないんですねぇ。(笑)キース・ジャレットです。
「あれぇ、キースは好かんとか言いながら、そこそこ出てくるんじゃない」なんて言われちゃいますかね?
え~このアルバムを私が買い求めた最大の理由は、ヤン・ガルバレクにあるわけでして、ある日、アルバム「WITCHI-TAI-TO」を聴きまして、何だか澄んだサックス音色にちょっとだけ心動かされ、ならばと買ったしだいで・・・・
たんなる言い訳です。だって、その後ヤン・ガルバレクを追ったわけじゃないんですから、素直になりましょう(笑)じつはけっこうこのアルバム好きなんです。
「MANDALA」のキースのソロ部分なんか、けっこう良い感じで聴いちゃうんです。
もちろん、コルトレーンの「GIANT STEOS」に感激して14歳ではじめてサックスを手にし、なんと翌年にノルウェイのアマチュア・ジャズ・コンテストで優勝しちゃったというヤン・ガルバレクもなかなか良いですし、他のパレ・ダニエルソン、ヨン・クリステンセン二人の才能にも感心させられる一枚であると思います。
今だから言いますけど、最初、キース以外のミュージシャンを間違って発音してましたけどね。(笑)
「WITCHI-TAI-TO」とともにECMレーベルではよく聴くアルバムです。
なお、まだ何枚かキースは持っていますので、後々紹介することになると思います。(笑)
MY SONG / KEITH JARRETT
1977年10月31日, 11月1日録音
KEITH JARRETT(p) JAN GARBAREK(ts,ss) PALLE DANIELSSON(b) JON CHRISTENSEN(ds)
1.QUESTAR
2.MY SONG
3.TABARKA
4.COUNTRY
5.MANDALA
6.THE JOURNEY HOME
珍しくキースですね。
今年はキースはソロで公演を行うようです。bunnkamuraの公演に行こうと本日申し込みました。
席はあなたまかせです。
今日バブさんがめずらしくキースなら、私はちょっと古くエバンスにしてみました。
昨晩は、他にもガトー・バルビエリの「UNDER FIRE」なんかも聴いちゃったりして(笑)
私でもたまにそんな夜があるということです。
とはいえもっと後のほう、スタンダーズのライブですけれど。
キースばかり聞いていた年があっておかげでCDがどっさり(笑)
マイ・ソングは好きなアルバムです。
軽やかな音が心地良いですね。
って、私も最近思っています。(笑)
「ケルンコンサート」の聴き過ぎが問題だっただけで、けっこう今でも聴いたりするアルバムがあったりします。
正直になってこれからも紹介していくことにします。