JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

教師?バブ?

2009年08月03日 | a-c

東海、近畿地方は梅雨明けだそうで、このあたりはいったいいつになるのやら、今日の午後は夏空が拡がっていましたけどね。

いよいよ『裁判員裁判』がスタートしましたねぇ、「女性5人、男性1人の計6人の裁判員と男性3人の補充裁判員選出」ですか。
選出された方、されなかった方、心境はいかなるものでありましょうか?
正直、選出にもれた方達には「ホッと胸をなで下ろしている」といった気持ちの方が多いんじゃないでしょうかねぇ。私自身『新た国民の義務』に多少疑問を感じていますし、もし仮に同じ場面に遭遇すれば、選出されないことを祈るでしょうね。

ほら、ヘンリー・フォンダ主演の『十二人の怒れる男』って映画があったじゃないですか。
映画を観ているときは「カッコイイ!」なんて感動していましたが、いざ自分がとなればヘンリー・フォンダにはなれそうもありませんし、「人が人を裁く」事へのプレッシャーに「押し潰されそうになるだろうなぁ」と候補にもなっていない今から心配しています。
ともかく、スタートしてしまったからには後戻りできないんでしょうが、少なからず「赤信号、みんなで渡れば怖くない」的裁判だけは無いよう祈っています。

あっそうだ、『十二人の怒れる男』という邦題は、まさに男女差別的題名ですよねぇ。『十二人の怒れる男女』に改名せねば(こだわっている人いるかなぁ?)

話題を変えましょう。
今年の夏の甲子園大会出場校も、一昨日大阪代表に選ばれたPL学園ですべて確定しましたね。八日から始まる大会が楽しみです。

「今日の試合はどうだった?」
「はぁい、なんとか勝ちました。」
「おう、良かったジャン、それじゃ応援のしがいもあったな」
「いやぁ・・・・・」

Mさんのお店へ練習帰りに時々やってくる近くの高校の野球部員二人連れがいます。
先日も地方大会のまっただ中、パンと牛乳を買いにやって来たのですが、
毬栗頭の凸凹コンビで(身長差がかなりある)、これがまた可愛いんでありまして、2年生の二人は、「ベンチ入りは難しい」と言っていたので、さぞかし応援が大変だったろうとそう声をかけたのです。

「こいつ、ベンチ入りしたんすよぉ」
なんと、背が高いほうはついにベンチ入りを果たしたんだそうで
「おっそうかぁ、試合には出られたのか?」
「いや、まだっす」
「まぁ、2年生だからなぁ、今秋までに二人ともレギュラー取れればいいよ」
「はぁい、頑張ります。」

結果、残念ながら彼らの高校は甲子園出場を果たせなかったのですが、来年はきっとこの二人が大活躍してくれることでしょう。

それにしても、同年代のチャラ雄(これもまた、Mさんのお店にいっぱい来るんですよ)と比べて、彼らがじつに素敵に思えてしまうのは、私がオヤジだからなのでありましょうか?
それがスポーツであろうと何であろうと打ち込めるものがある若者に、魅力があることは確かだと思うのですが・・・

えっ?「そう言うあんたはどうだったんだい?」ってですか?
そりゃあアンタ、言わずもがな、ジャズ喫茶でアルバイトをしていた当時の話は、ここでも多々紹介しているじゃありませんか。
あっ、でもね、そんな私だって「バイトに酒に女」だけじゃなかったんですよ。スポーツ系の部活ではなかったものの、全国目指して、毎晩のように遅くまで議論を尽くしたものです、酒を飲みながら
「こら~~!!!」
「いいじゃないですかぁ、結果、全国大会まで行けたんだし、素敵な博多美人にも・・・・・・・」
今も昔も、チャランポランな青春時代をおくった者には将来大きな課題が残るもの、私を見ればよ~~くわかるでしょ。
若者よ、バブを良き反面教師と心得、日々励むのだよ。

さて、今日の一枚は、ドン・チェリーです。

我ながら、またとんでもないアルバムを引っ張り出してきたと、思っているのですが・・・・・
昨晩、ワインやらバーボンでいい感じになった私は、何を思ったかこのアルバムを取り出して、B面をセット。18分近く続く「UNITE」をヘッドフォンで聴きながら「どす黒い万華鏡」を堪能したのでありました。

チェリーがブルックリンでファラオ・サンダースに出会ったとき、完全に魅せられたそうなんですが、
私など「いったい何に?」と何度自問自答したことか(笑)
サンダースという人は、コルトレーンのバンドでもそうでしたが、サイドマンもメインも全くおかまいのない、いや、逆に「すきあらば今こそ我が名乗りを上げん!」的存在ですよね。
どう考えても、彼をメンバーに入れた時点で「美しい万華鏡」は存在しないわけで・・・・
何度片付けてもひっくり返るおもちゃ箱?檻など役に立たない動物園?話題の映画『ナイトミュージアム』?

ともかく、パッと聴いて、「私これ大好き!」っていう女性に出会ったら、私はその方を敬遠しますねぇ(笑)
でも、自分じゃあんがい気に入ってたりするんです。それはね、「どす黒い万華鏡」を何度も何度も覗いていると、そこに浮かび上がる他ではけして見られないキラキラした輝きが見えたりして、
この手の音楽は、その魅力にぶち当たるまで我慢出来るかどうかの耐久戦みたいなところがあると、私は思っています。

WHERE IS BROOKLYN ? / DON CHERRY
1966年11月11日録音
DON CHERRY(cor) PHAROAH SANDERS(ts,piccolo) HENRY GRIMES(b) ED BLACKWELL(ds)

1.AWAKE NU
2.TASTE MAKER
3.THE THING
4.THERE IS THE BOMB
5.UNITE



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