JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

家でも外でも役立たず

2013年10月16日 | a-c

みなさんのところでは台風の影響はいかがだったでしょうか?
伊豆大島じゃ大変な被害が出たようですが、このあたりはいまだ風は少々強いものの、雨のピークも過ぎ、今のところ大きな被害は無いもようです。
まっ、原発はどうか知りませんけど・・・
しいて私の被害をいうならば、今朝5時に携帯の土砂災害緊急情報に起こされたこと?寝不足にからあくびばかり繰り返しております。

そんな台風を迎えようとしていた昨日、震災以来以前にも増して心配性になった母が、
「水はあるよなぁ、非常食は?・・・植木はしまったし・・・・」
と、まぁ朝から忙しい
「それより、懐中電灯と携帯の充電はしときなよ。」
「あっ!ラジオの電池が無いかもしんない。買ってきといて・・・・・なにより今晩は家にまっすぐ帰っといでよ」
「はいはい」
そう言われりゃねぇ、さすがの私も飲んで帰るわけにもいかず
「あれ?非常用じゃないけどビールも酒もウイスキーもあったよなぁ」
って、そこかい!(笑)

てなわけで、夜は台風情報を気にしつつも、変にゆっくりとレコードを聴きながら家飲みを楽しんだのでありました。
(ほんと、ノンキだねぇ)
えっ?何を聴いたかって?
そりゃア~タ、トレーンに決まっとるじゃないですか
(何時、何処の、誰が決めた!)
アッハハ、エエじゃないですか、晩年のコルトレーンをヘッドフォンで聴きながら、ウイスキーを口に運べば、騒々しい台風はもちろん、全てのことから逃避出来るんだし・・・・・・・
(あ~~~、また逃げたなぁ)

ちょっと前に読んだ「ジャズ・イズ」の著者、ナット・ヘントフがこんな事おっしゃっておりましたねぇ
「コルトレーンがむずかしいと思うひとは、もう一度聴き直すように、そして聴き直すときには、それがどんな構成であるか、とか、どういう発展の仕方をするか、など考えることはやめよう」
つまり、「無になって耳に入ってくるものを、自身の反応のままに聴こう」てな事なんでしょうが、その点、私は「無知故の素直さ」とでも言いましょうか、彼に出会った最初がまさにそれであったから抵抗が無いんでありましょう。
夕べの私は、台風に揺れる木々より体が揺れまくっていたかもしれません。(笑)

というわけで、私が自宅にいても何の役にも立たなかったというお話でありました。

ここで、今週も遅れてしまいましたが、『料理当番、本日の一品』です。
前回は母のリクエストに応えましたけど、
「あれ?かあちゃんはおでんでも飯喰える人だったっけ?」(私はおでんで飯は喰えません。)
「問題なし!」
てんで、まずはこちら

さらに、「納豆焼き」てなものも作り、私は日本酒をいただきました。

さて、今日の一枚ですが、もちろんコルトレーンです。しかも晩年、私がJAZZに最も狂っている頃はまだ、彼の遺作と言われていたアルバムです。(もちろん過去に紹介済みですが)

いいですか、いらぬ事を考えず、無の状態で入り込めば良いんです。体をくねらせてもイイし、ジーッと目を閉じてもイイし、クーっと注ぎ込んだウイスキーの香りとともに心の中で漂わせてもイイ・・・何でもイイ(笑)
ただし、大勢で批評家気取りの論争をしながら聴くのはやめましょう。あなた自身の捉え方が全てだと信じて。
ちなみに私はこれを聴きながらウイスキーを飲み涙できる男です。(笑)

EXPRESSION / JOHN COLTRANE

1967年3月7日, 2月15日録音
JOHN COLTRANE(ts,fl) ALICE COLTRANE(p) JIMMY GARRISON(b) RASHIED ALI(ds) PHAROAH SANDERS(piccolo,fl)

1.OGUNDE
2.TO BE
3.OFFERING
4.EXPRESSION