JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

春酩鏡大虎

2011年01月09日 | d-f

いやいや寒いですねぇ、松がとれたらなんだか急に寒くなったような、このあたりの明日の最低気温は氷点下の予報が出ています。ヤダヤダ(笑)

成人の日が終わり、明後日11日は鏡開きです。せっせと丸めた鏡餅が満を持して我が胃袋に挑戦してくるわけでありますが、今年はカビの具合はいかがなものでありましょう?

そもそも鏡開きは1月の二十日だったんだそうで、それが江戸時代のとある時期、将軍家の忌日に当たるてんで十一日に変更になったんだそうですよ。今より九日も遅けりゃカビの生え具合もそうとうなもんだったんじゃないかと、心配してもしょもない事を考えたりして(笑)
ちなみに、鏡餅を包丁で切るなんて事はしちゃいけません、そもそも武家で始まった習慣ですから切るは御法度、鏡開きの字のごとく木槌でたたいて割るか、素手で崩していただかねばならんのです、はい。
これをお汁粉なんぞにして食べるのが常套でありますけど、私はお汁粉なんてぇ甘ったるいもんはどうにもいけません。しっかり乾燥させて揚げ餅って手もありますけど、ごくごく弱火で炙って、硬いの覚悟で醤油にチョンとつけて食べる、私はこれに勝る物なしと思っています。最近は歯がちょうろくじゃないんで食べるのに苦労しますけどね(笑)

鏡開といえば、昨年世を騒がせた市川家、9代目市川團十郎が明治時代に初演したという長唄舞踊『春興鏡獅子』てぇ演目が頭に浮かびます。
江戸城内で行われた鏡開きでの余興に大奥の女小性、弥生が手獅子頭を手に舞うと、やがて獅子の精にとりつかれ自ら獅子へと化身するという、アレであります。
海老蔵さんの舞が見られずにガッカリしている方もいらっしゃるんでしょうかねぇ?

さても、
「鏡開きに余興でもお見せしましょうかねぇ、私ゃ何に化身しましょうか?」
「あんたに獅子舞は無理だからね、そうさなぁ、『春酩鏡大虎』なんてぇのはどうだい。」
「そうそう、舞わずとも大酒かっくらえば大虎に・・・って、オイオイ」

てなことで(なにが?)今日は日曜日、お節もどきはともかく初料理当番です。『料理当番、本日の一品』は、こんなものです。

寒かったんでなるたけ暖かいものと思いましてね、ロールキャベツです。とても美味しくできました・・・・・失礼、と食べた人は言ってました。というのも

私はロールキャベツで暖まるよりはねぇ、こっちで一杯の方が芯から温まるってぇもんですから。

さて、今日の一枚は、ドン・エリスです。

米陸軍ジャズ・バンドの一員としてドイツに滞在したのち、実験的トリオ、カルテットを立ち上げたのは1960年代に入ってから、今日のこのアルバムもタイトルどおりそんな一時期のアルバムです。

この方、じゃっかん頭でっかちなイメージが私なんかにはあります。おそらくは音楽理論なんかにもじつに闌けたお人だったのでしょう。
さらに実験的手法もお好きな方で、ハリ・ハルラオなんていうインドの打楽器奏者とセックステットを組んだり、オーケストラに挑戦したり、電気楽器を導入したりと、その後の挑戦も、ちと「エエ?」てな感じを私はしてしまうんでありますが・・・・・

このアルバムも彼のアイディアが詰まった一枚ともいえるわけですけど、私なんかはどうにも理解力に乏しいのか、今一つ揺さぶられるところがありません。
「う~~~ん、何がたんないんだろう?」
やっぱ、臭さですかね臭さ(笑)
土の臭いでも芋っぽい臭いでもそんなエッセンスが加われば、私なんかにゃ伝わり安かなぁ?なんてね。

NEW IDEAS / DON ELLIS
1961年5月11日録音
DON ELLIS(tp) AL FRANCIS(vib) JAKI BYARD(p) RON CARTER(b) CHARLIE PERSIP(bs)

1.NATURAL H.
2.DESPAIR TO HOPE
3.UH-HUH
4.FOUR AND THREE
5.IMITATION
6.SOLO
7.COCK AND BULL
8.TRAGEDY

宣伝!(笑)


モデルにアルバイト生を使いましたが
本人の名誉のため、お目々は隠させていただきました。

「恵方巻きを食べる習慣には一つ二つ言いたいことがある」これは、前にも書いたことですので、それはそれとして。
Mさんのお店でも恵方巻きの予約が始まりました。
「東北でもその習慣」に異論が無く、今年も節分には南南東(今年の恵方ね)を向いて太巻きを食べるというお方、ご用命はぜひともMさんのお店にお願いいたします。