JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ウイスキーが好きだから、すこし愛してちょ

2010年12月04日 | m-o

季節外れの嵐もなんとか去り、キリッとした寒さが雲一つない青空をを連れて帰ってきました。

「同じ曲をいろんな人がカバーする」考えてみりゃジャズなんてそんなんが山ほどあるわけで珍しくもないわけですが、

「バブさん、どっちがいいと思います?」
と、突然振られてもねぇ

 ♪ ウイスキーがお好きでしょ もう少ししゃべりましょ
   ありふれた話でしょ それでいいの今は ・・・・・♪

N君とO君が激論(笑)を交わしていたのは、石川さゆりと竹内マリア、どちらの「ウイスキーがお好きでしょ」が良いかということでして・・・くだらねぇ
「いや、ゴスペラーズだろ」
と、話を濁しておきましたけど、本当はやっぱ石川さゆりかな(笑)

とにもかくにも、この曲が流れるCMのおかげで、酒屋どころかMさんのコンビニですら缶入りのハイボールが・・・いやいやウイスキーそのものも、炭酸も、あいかわらず売り上げは順調に推移しています。
「恐るべし小雪、恐るべし『ウイスキーがお好きでしょ』、恐るべしサントリー」
でありますね。

ところで
「誰の『ウイスキーがお好きでしょ』が良いか?」もいいんですが、
「小雪と大原麗子、どっちがいい?」なんて話はしないんでしょうかねぇ?
私なんかは、最近見るCM量と当時見ていたCM量に比例してかやっぱり大原麗子にホロッと行ってしまうかな?

「すこし愛して、ながく愛して」
言われてみたいですよねぇ・・・・・・(笑)
彼女もねぇ、私にそのセリフを言っていれば、あれほどの不幸な最期は無かったと思うんですけど・・・・(アホか)
えっ?他人の不幸を語ってるとこじゃないだろうって?
そりゃまぁ不幸を絵に描いたような私がとやかく言う・・・って、オイオイ(笑)

ともかく、今晩もMさんのお店から帰れば、「すこし愛して、ながく愛して」どころか「ウイスキーがお好きでしょ」とも言われず、独り寂しくグラスを傾けているんでしょう。
「寂し~~~!」

さて、今日の一枚は、リー・モーガンです。
一種の模索常態が現れた一枚であるようにも思います。
死の半年前、ラスト・セッションと呼ばれる演奏とはいえ、死に方が死に方ですからねぇ、「今後、どう歩もうか」と模索していてもなんらおかしくないわけですが・・・・
いや、逆に次の方向が見えた一枚だと思われる方もいるんでしょうか?

私としては、私のイメージするモーガンとは若干食い違いを感じる一枚ではありますが、嫌いじゃありません。
もし、あの男としてある意味幸せな死がモーガンに訪れなければ、ウエイン・ショーターを迎えたマイルス、そしてビリー・ハーパーを迎えたモーガン、二人がどんなジャズシーンを作り上げていったのか?
「CAPRA BLACK」なんか聴くと、私はひょっとしたら後者を追っていたんじゃないでしょうか。

あいかわらず、この時代の電子音に違和感は感じるものの、ジャケが気に入らないものの(笑)、この先のモーガンをちょっと聴いてみたかったと思わせる一枚であると思います。

ちなみにアルバム名は「THE LAST SESSION」ではなく、ジャケに書いてある「LEE MORGAN」これで紹介させていただきます。

LEE MORGAN
1971年9月17,18録音
LEE MORGAN(tp) GRANCHAN MONCUR Ⅲ(tb) BOBBI HUMPHERY(fl) BILLY HARPER(ts,alto-fl) HAROLD BABERN Jr.(p,el-p) JIMMIE MERRITT(el-p) REGGIE WORKMAN(b,per) FREDDIE WAITS(ds)

1.CAPRA BLACK
2.IN WHAT DIRECTION ARE YOU HEADED
3.ANGELA
4.CROQUET BALLET
5.INNER PASSIONS EXPELLED