ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

優しい時間

2005年02月24日 | テレビマスコミ
 フジテレビが木曜夜10時から放送中のドラマ「優しい時間」を今夜も含めて4回程見ている。

 しかし、今夜の7話目は放映するフジテレビが大々的にニュースになった騒がしい夜の放送だったために、どうも「優しい時間」というタイトルのドラマが、よそよそしい喧騒の中の作り事であるという感じがして、視聴者として強いギャップを感じる中でのオンエアとなったようである。

 ライブドアとニッポン放送とフジテレビの株取引抗争で、ホリエモンと称されるライブドアの堀江社長と天下のフジサンケイグループの会社ぐるみの企業戦争がついに、法廷にまで上って今夜のニュースのトップとして放送された日にぶつかっていたからである。

 つまり、フジテレビがライブドアのニッポン放送株の40パーセント取得での経営への関与を快く思わず、ライブドア資本を相手にしたくないための奇策として、ニッポン放送に新規増資株を大量に用意させて、その全てをフジテレビが買い取り、実質的に親会社になることにしたのである。

 この奇襲と言うか奇策に対して、ライブドア側は提訴して、この行為の差し止めを裁判所に請求したことで、ライブドア社とフジ、サンケイグループの全面的企業戦争となってしまったのである。

 「優しい時間」という倉本聡氏の描く北海道富良野を中心としたドラマは、前の「北の国から」に次ぐ注目のドラマであり、寺尾聡演ずる涌井勇吉と、妻を演ずる大竹しのぶを自動車事故で死なせた、息子拓郎を演ずる二宮和也をめぐるドラマであり、平原綾香の「明日」という主題歌のマッチングと共に倉本ドラマとして、今回も好評を博しているのである。

 私も、この「優しい時間」というタイトルと平原綾香の主題歌にはまっているひとりだと思うが、どうもドラマの展開や内容は、「優しい時間」を感じるというよりも、現代社会の小さくても、個人、社会にとっては大きな課題と人間の憎悪の両面を描く「心騒ぐ時間」でもある用でる。

 私にとっての「優しい時間」は、このドラマを家族みんなが一つの居間で、全員そろって家族的「団欒」の中で見れている時間そのものであり、テレビの中で展開されている創作され、脚色されたドラマそのものではないことが、明確なのである。

 子どもの頃から、私は何故か「優しい風」というフレーズが大好きで、今も時折「優しい風」を求めたい時に気づくのである。自分にとって大げさに言えば、一番心が落ち着き、和む時間こそが、自分の心身に「優しい時間」であり、フジサンケイグループとライブドアとの株取得をめぐる企業抗争は、決して「優しい時間」なのではなく、人間の利害や憎悪と言う一面だけが強調された「心騒ぐ風」を浮き彫りにしているのである。

 ぜひ「優しい風」を感じられる、本当の「優しい時間」を両企業のトップや関係者もお持ちになって、心の騒ぎを癒して、私利私欲や企業利害だけにとらわれない、心の平安と人間的歩み寄りの解決策を見出していただきたいと心から願っている。

 世界に、日本に、本当の「優しい時間」が訪れますようにと祈る気持ちでいっぱいである。

 
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1 コメント

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ホリエモン、危うし (安頓)
2005-02-25 00:32:18
テレビ業界では、収益率ダントツのフジテレビ。

はたまたIT業界の寵児ホリエモン。

どちらも意表をつく戦略で逆襲、また逆襲。

見ている分にはおもしろいですが、写真の方は

ヒヤヒヤでしょうね。株主は置いてきぼり…

さあ、軍配はどちらに上がるでしょうか…



http://blog.goo.ne.jp/pegasus_es2004/
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