ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

何だったのかオバマ来日。

2014年04月27日 | イベント
 アメリカ合衆国大統領、バラク・オバマが日本にやってきて、国賓として「おもてなし」を受けたというニュースが連日流れたのだが、日米間だけでなくアジア、世界の諸問題に対する日米協議、そたのだろうか。のほかでの成果はあったのだろうか。

 急ぎ足の二泊三日のオバマ大統領の滞在で、東京は数日前からの大警戒で、都市機能の一部が麻痺したり、普通の都民や仕事で都内を走る業者は大変迷惑をこうむっただけで、ほとんど成果といえるものは無く、ただ「すきやばし次郎」というミシュランガイドで三ツ星をいただいている高級すし屋での、おまかせ20カンの握り寿司が注目されただけではなかったか。

 日米間の関心の違いもあり、安部首相は「尖閣問題」や「集団的自衛権の行使」でオバマのお墨付きを貰いたかったのだろうけれど、オバマ大統領は、少なくともTPP交渉での一定の妥協点を見出して帰りたかったと思われる。

 しかし、二日目の日米首脳会談後の共同記者会見では、恒例の「共同声明」は愚か、多くの懸案事項の競技や確認がされたというよりも、ほとんどが「肩透かし」といった様相で、安倍首相が大統領を「バラク!」とファーストネームで呼んでも、大統領は「しんぞう!」とは呼応せず、「安倍首相」と呼ぶ感じで、すべてがすれちがっていた雰囲気で終わった。

 唯一、オバマ大統領が安倍首相の希望に応えたのが、来日を数時間早やめての「すきやばし次郎」での「寿司接待」だったのだが、これも報道によると、お一人3万円以上の「おまかせ」の20カン中、オバマ大統領は14カンしか食べず箸を置き、TPP交渉での首相の決断をせまっていたと伝えられるが、優柔不断の安倍は甘利担当相に再度の協議を促しただけで、結論を得るにはいたらたなかったらしい。

 オバマ大統領は、一応国賓としての来日という形だったので、天皇陛下御夫妻に表敬訪問された後、何故か明治神宮に参拝され、絵馬に世界平和を祈願する文字を記されたらしいが、肝心の安倍の望む、尖閣問題での日本の領土としてのお墨付きはなく、安保条約の対象区域になると言うだけであり、中国への配慮もあり明言かできなかった。

 また、韓国や中国への配慮もあってか、安部首相をはじめとする自民党などの国会議員多数の「靖国神社参拝」や「従軍慰安婦問題」についての言及も避けて、滞在時間30数時間の来日を済ませて、やや失望感を抱いて、韓国へと旅だった様子であった。

 隣国韓国では、あの貨客船の沈没事故での船員の呆れた旅客を置き去りにした避難と、政府の救援、救護の遅れなどもあって、300名前後の死者、行方不明者を出した直後だけに、朴大統領や政府は、日本の「従軍慰安婦問題」について、オバマ大統領が「人権侵害」だとするコメントをあたかも公表したかの如きビデオの編集を行い、国民に対して政府への非難を少しでも反日感情に絡めて和らげようとする工作を行なうなど、米国大統領の訪問を利用したメディアを利用した演出までしたようである。

 ともかく、今回の米大統領の来日の成果はほとんどなく、大相撲で例えれば「横綱に十両がニコニコと寿司をご馳走し、互角もしくは負けてほしいと懇願した如き「茶番劇」となったとごく評されても仕方がない国賓扱いのパフォーマンスだった。

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