ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

原発大丈夫か大地震。

2007年07月16日 | 日本の課題
 またもや中越沖を震源地とする震度6強の大地震が今朝発生した。

 私は一番に柏崎原発が大丈夫かと思った。

 何と発生直後に、すぐさま放射能漏れなどの異常はないと政府は発表したらしい。

 しかし、原子炉棟ではなかったが、付属施設に火災が発生し12時過ぎまで燃えていて鎮火したらしいという。

 いつも正確な情報というよりも、すぐさま「安心・安全」を先に強調する政府の姿勢は、何ともいい加減な「狼少年」、つまりいつも「狼が来た!」と叫んでも、狼が来ないので、みんなは、また出鱈目だと思ってしまっていて、ほんとうの狼が出た時には、対処が出来なくなっているという感じではないだろうか。

 この柏崎刈羽原発は全部で7基もあり、東京電力の原発だが、原子炉自体の殆どが地中に埋まっていて、写真の様な東北電力女川原発の様に地上部分が少なく、砂地の下の岩盤層ほを掘って建設されているので、3年前の中越地震の震度6弱でも、中核部分は震度4程度の振動しか感じなかったと言われている。

 しかしである、現在、今回の地震のための念のための点検で全ての原子炉の操業を停止して検査しているらしく東京電力は伝えている。

 こんな地震大国日本の、しかも地震多発地帯に、何故原子力発電所を作ったのかは、全く疑問なのだが、政府と電力会社各社は、ともかく天変地異が起きても、すぐさま「大丈夫だ!」と発表することになっているらしく、「津波の心配はありません」という報道より先に、「放射能漏れはありません」と伝えている。

 結局、政府発表や電力会社の発表などは、ともかく国民、住民を安心させるために、マニュアル化されたコメントを発表することが先決で、後から支障があった場合やトラブルが生じた場合に公表するシステムとなっているようである。

 つまり、あのチェルノブイリ原発の大爆発事故の際のロシア、当時のソビエト連邦政府の対応とまでは言わないが、当日は原子力発電所で大爆発が起きて、大量の放射性物質が大気中に放出されたという知らせは、多くの住民、国民が知るまで3日から一週間以上要したのである。

 まず、「無い」と発表する・そんな対応振りにしか思えない、電力会社と政府の対応振りが、全くいつもの大地震や自然災害の際の、原子力発電所についての発表となっているのである。

 私たちは、こんな対応振りを信じていいのだろうか。

 とんでもない。ちょっとした亀裂や故障、支障が生じただけで、原子炉の大きなエネルギーを急停止できないうちに、大爆発を起こす可能性があるのが、原子力発電所であることを、私たちは忘れてはならない。

 平和な日本。核の無い日本と思っているが、平和目的と称する「原子力発電所」に、大きな火種でもある「核」が日夜稼動していることを忘れてはならない。
コメント (1)
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