藤田嗣治の白い肌に会ってきました。
一度は本物をと思って今回の都美術館での展覧会を楽しみにしていましたが、
会期もあとわずかになるまで果たせませんでした。
最後のチャンスと、敬老の日に思い立って出かけました。
上野がお庭の、美術館大好きのお姉さまに声を掛けたら、
入口で並ばないですむようにと、入場券を買って待っていてくださいました。
白い肌は本当に素敵でした。
やはり本物を見なくてはその迫力は味わえませんね。
混み合う中でしたが、お目当ての作品はじっくりと見ましたよ。
同行のお姉さま曰く
「おかっぱ頭のメガネのおじさんと思っていたけど、
なかなかよかった。声をかけてくれてありがとう。」
私にとっては展覧会も出かけて行って良かったのですが、
久しぶりにちょっと年上のお姉さまの元気な姿を確認できたことも、
それ以上に楽しいことだったのですけれど。
最近は自分も含めて、友人知人が皆、
足や腰か痛くなったり、体調がすぐれなかったり、
中にはちょっと深刻な病気に見舞われていたりと、
どこかに健康上の心配を抱えています。
これまでのように、いつでも時間が取れれば顔が見られる、
というわけにもいかなくなりました。
これからはもっとそんなことが増えてくるのでしょうね。
母が生前80も過ぎたころから、
友達が施設に入ったり、歩くことができなくなったりで、
会えなくなったことをとても寂しそうにしていました。
これから先自分がどんな姿になっていくかは予測が付きませんね。
命は永遠ではない。
そろそろ残りを数えるようになってくると、
どのように生きるかは、それなりに頭で考えているつもりです。
その割には、実行できていないと反省させられますが、
あれこれ考えずに今できることをすることですね。
命を使い切るといった樹木希林さんもお亡くなりになりましたね。
生きざまが好きでしたから、寂しいです。