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「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

それぞれに茶事の準備

2019年10月03日 | お茶三昧

昨日○○さんさんからご招待のお手紙を頂きました。
参加のお返事が必要との事でしたが・・・・
楽しみな反面、初めてのことで戸惑っています。」

と初めてお茶事のお客様として参加する方。

早速参考になるお返事をお見せして、こんな風にとお話ししました。
何しろ、聞いてはいたものの巻紙初体験ですから、ちょっと慌てますね。

ご招待をしたご亭主役の方も、当日のお客様四名に巻紙で招待状です。
これもまた初めてですから、さぞかし大変だったのでは。
稽古茶事とはいえ亭主さんは初陣です。
皆さんで協力して助け合わなくては無事に終えることはできないでしょう。
ご亭主に名乗り出で、茶事の勉強の機会を作ってくださったことに感謝しながら、
客も亭主も全力で(と私は発破をかけ)頑張ってください。

このように茶事に向かって、それぞれの役割で準備も進んでいます。

さて私のしなければならない準備はと、できることから始めました。

まず御茶席用の座布団をきれいにしましょうと。
新しい生地でカバーを変えようかと思ったのですが、
まだまだ使えますから洗って掛け直すことにし、四枚仕上げました。
これとお尻の下に敷く枕を点検して、完了です。

さて次はガラスもそろそろきれいにしておかなくてはと思っていたら、
お稽古の後で社中の方が、
「私得意なんです。早いんですよ。」
とベランダに面した三部屋分六枚のガラス戸を、
あっという間にきれいにしてくださいました。

ほら、ガラス戸がないと思えるくらいきれいになりました。
しゃがむ姿勢がまだ怖くてできないので、助かりました。

それではそろそろ当日使う風炉に灰を入れて、
灰形造りの準備をと思っていたら、当日水屋担当の方が、
「灰形のお勉強をしたいので、させてください。」と。

初めのころはお料理から何からすべて頑張っていたことを思うと、
今は、気が付いた方がどんどん申し出てくださるので、夢のようです。
それだけ皆さんが経験を積まれて、
役割分担ができるようになったということですね。

体力のいる仕事は何とかしていただけるので、
私は細かい事と、頭と口だけ働かせばよいようです。

"頭"は最近ちょっと危ないのですが、"口"は大丈夫です。

 



次の茶事は我が家で

2019年09月24日 | お茶三昧

「ちよぎく」(赤坂 塩野製)

先日のお茶事の主菓子です。

今日朝久しぶりに太陽を浴びながらコーヒーを飲みました。
日差しは少し和らいできましたが、まだ長い時間は耐えられませんね。
でも日向ぼっこができる季節は近づいてきているようです。

日曜日に膨らんでいた秋明菊が開き始めていました。

さて、10月に茶事をします。
ご夫婦でお稽古をされているお二人の初陣です。

「やつと勇気を出して、覚悟を決めました」
と、春先におっしゃってくださいました。

初めてですから、私も、お手伝いの方達と一緒に、
全力でお助けしたいと思います。

ただ気持ちはあっても、まだできないことの多い体ですから、
お掃除など、見えないところは手を抜かざるをえませんが。
今朝ベランダに出て、
10か月もふきっさらしのガラスの汚れに、目を覆いました。
近くなったらガラス拭きをしなくてはと。
まだしゃがむという動作がきついので、
助っ人を頼まなくてはならないかしら。

あと三週間を切った今ですから、
できることは一つ一つ準備をしていこうと思います。

というわけで初陣のご主人は、炭手前の特訓です。
奥様がサウスポーで、お炭が大の苦手ですので、
これはご主人のお役になります。
奥様はお仕事の都合で、今月はほとんど海外にいっていらしているので、
ご招待状もご主人が担当し、先日下書きを書いて、
「これで良いでしょうか」と見せてくださいました。

お茶歴は奥様のほうが先輩ですので、濃茶は奥様が。
お二人で当日の流れを確認して、
それぞれの役を話し合って決めていただきます。

裏はベテランがしっかりとお手伝いしてくださいますから、
亭主として表のおもてなしを頑張っていただこうと思います。
正座のできない私は、もっぱら裏で、ご亭主の補佐ですが。

お茶事の準備がどれほど大変かを知っていただきつつも、
もうこりごりなんて言われないように、
何倍も楽しいこともあり、勉強になるということも、
この初陣を経験して、味わっていただきたいです。


快気祝いの茶事に招かれて

2019年09月22日 | お茶三昧

今朝ベランダに出てみると、
今年初めての木槿が目に飛び込みました。
色といい、大きさといい、とてもいとおしい一輪でした。



隣の鉢では、秋明菊のつぼみも膨らんでいました。
入院中に世話ができなかった中で、
健気にも生き残ってくれていた数少ない花達が、
やっと咲いてくれそうです。

 

今日は快気祝いをと、社中の方がお茶事にご招待くださいました。
都会のタワーマンションの20階。

都会の真ん中でありながら、天空の世界は、
外界と隔離されたお茶空間を静かに演出してくれていました。

テーブル席てお懐石を頂き、
濃茶席では私には椅子を用意してくださいました。

心のこもったお料理と美味しいお茶。

この日のためにご用意くださった器の数々。
皆紹介したいものばかりですが、
あまり写真を撮るのも興ざめとはばかられましたので、
皆さんでそれぞれにちょっとだけ撮った写真を寄せ集めてみました。

薄茶はリビングに戻り、
お料理担当の料理人の社中の方が、ご亭主をお助けでしたので、
その方がご代点で、カウンターで薄茶のお点前をしてくださいました。
お料理屋さんで、お食事の後にお薄を頂いているような、
とてもリラックスした時間になりました。

4人で伺いましたが、お一人は、茶事初体験の若い方をお誘いしました。
私も久しぶりに和服を着ての外出に、前日からいろいろと興奮気味でしたよ。


残念ながら、全行程歩いてという初めの目標は、
思ったほどしっかりしてくれなかった足の状態と、危ぶまれた天候を考えて、
三日前に決意して、社中の方の「車で」という言葉に、甘えてしまいました。
ちょっと意気地のない私ですが、
和服で草履で電車に乗っての遠出は、もう少し先にします。

退院した時から、快気祝いのお茶事をとおしゃっていてくださったので、
その日を目標に体調を整えてきました。
何とか無事にお伺いできて、お気持ちを頂けたことがとても嬉しいです。

皆様本当にありがとうございました。

 

 


猪突猛進もあと数か月になり

2019年09月17日 | お茶三昧

速いもので、亥年もあと四か月を切りました。
もたもたしていると、すぐに年末を迎えてしまいますね。
私はもたもたしていたわけではないのですが。
それどころか、今までにない試練に打ち勝つために、
年明けから戦ってきましたから。
幸いなことに、今までは体のことで困ったことはは虫歯くらいでしたので、
今回の膝の手術は、もたもたどころではなかったのです。
後三か月ちょっと、
そのことでは、一つの成果を得て年を終えたいと思っていますが。

お稽古にいらしている方の中には膝がお悪い方もいらっしゃいます。
私と同年齢の男性の方もそのお一人です。

「お願いがあります。時々胡坐(あぐら)でお稽古してもよろしいですか」
ある時こんな風におっしゃったので、
「どうぞ、利休さんの頃は、お点前は正座ではしていなかったときいています」
というわけて二か月ほど膝のリハビリでお休みをした後は、
胡坐を交えてお稽古をしていらっしゃいます。

私が膝を痛めたとき、茶書の勉強会でお世話になっている先生から
「正座は茶の湯の本質ではないので・・」と励ましてくださった言葉で、
とても気持ちが楽になったことを思い出します。

今はどのような形でもお茶は楽しめると信じて、
お膝の悪い方のお稽古を工夫したりしています。

身に起こることに無駄はないといいますが、
私にとって膝を痛めたことは、他人への理解が深まったという、
とても良い事をもたらしてくれていると感じるのですが。

それでももちろん、膝が良くなったら、せめてもう一度、
正座でお点前をして見たいという願いは捨てていませんよ。

 

ここの所続けて外出をしましたので、膝に疲れが出たのか、
筋肉痛の一種なのか、ちょっと今までにない症状を感じます。
外出と言ってもタクシーを駆使してのいたわり外出ですが。
それでも駅中を歩いたり、電車に乗ったりは緊張の連続で、
精神的にはかなり疲れました。

全てが初体験ですので、一喜一憂ですが、良くなるための過程と信じて、
無理をせず、今日はゆっくりと休もうと思います。

 

 


見つからない

2019年09月11日 | お茶三昧

中秋の名月が近づきました。

ついついこのようなお菓子に手が出てしまいます。
お干菓子代わりに、限定でお出ししています。

昨日はランチ会に参加できました。
お菓子も探すことができたので、持てる範囲で少し買いました。
車で送ってもらえるので調子に乗って量が増えてしまい、
デパートの中を持ち歩く間は、足腰の訓練になりました。
同行の方達が「持ちましょう」と。と言ってくださいましたが、
このくらい大丈夫のようですと、頑張りました。
今朝足が痛かったらどうしましようと思いましたが、
今のところ大丈夫のようです。
お医者さんに、
「歩きはじめると、腱鞘炎のような痛みが出ます」
と言われていましたから、少し覚悟はしていたのですが。

十月のお茶事に使いたいお釜が見つかりません。
小ぶりの雲龍釜です。
ここにあると思っていたところにないのです。
何かの拍子に都合で動かしたのですね。
他の収納場所にも首を突っ込んでみましたが、見当たらない。

暫く時間をおいて、
気を取り直して再び納戸を捜索すれど、見つからずです。
誰かに貸したかしら・・

何しろ今年に入ってからは、膝のことばかり考えていましたので、
他のことの記憶が飛んでいます。
自由の利かない体で、後先考えずに、
道具を出したり仕舞ったりしていましたから。
ひょいとどこかに移動したのでしょうね・・
お釜はきちんとしまい込むと錆びるので、
その辺に放ってあると思います。
その辺はどの辺だろうかと、
暫く頭を冷やして、又納戸に入る私です。
多分考えもしないことをしているのだと思います。

口に出して探すと良いらしいので、
釜釜~雲龍ガマや~い。


惜しむ夏そして秋の訪れ

2019年08月26日 | お茶三昧

八月もあと数日。
このところすっかり夜は秋の気配です。
おかげで気持ち良く眠れますね。

今月は茶箱の月点前をしたり、
猛暑(茶室はエアコンも修理できほつとして)の中頑張って、
台子のお点前をしたりしました。
風炉の季節もあとわずかだと思うと、
やりたいお点前が次々と出てきます。


さて九月に向かってそろそろお茶碗を交代させましようと。
ふとまだ今年は出していないお茶碗があることに気づきました。
私の好きなお茶碗なので、一度は使いたいです。

金襴手秋草茶碗と、五十年使い続けている織部の茶碗。
この二椀を使うと、「ああ夏も終わりね」と少し寂しさも感じます。

 

社中の方が、私の快気祝いにと、
立礼の茶事にお招きくださることになりました。
暑さも収まる九月の後半にです。

あとひと月、着物を着て、草履をはいて外出する練習も、
九月に入ったらそろそろはじめなくてはなりませんね。
お茶事デビューの目標もできたので、頑張りたいと思います。
一緒に伺うお社中の方が、車でお送りしますと。
とてもありがたいです。
でも自信が付いたら自分の足で、電車に乗ってとも考えています。

お茶事といえば、10月にはお茶事初体験の方が、
名残の茶事に挑戦します。
「いよいよ覚悟を決めました。」と、ご夫婦で頑張られます。
今お道具の打ち合わせなど始めたところです。
私もそのころはもう少し動けると思いますので、
しっかりとバックアップして差し上げようと思います。

このようにいろいろな予定が入ってくると、
いよいよ秋からの自分の動き方を考えて覚悟しなくてはなりませんね。

今日は午前中に、駅前まで行ってきました。
銀行によって、その隣にあるドトールで、コーヒー豆も買いました。
駅までの往復を頑張ったので、ご褒美に少し高級な豆を手に入れて、
無事家まで帰ってきました。
早速美味しいアップルパイと一緒に休息タイムを。

往きは良い良い、帰りは少し疲れる・・ですが、
出かけるたびに少しづつ歩き方も上達している感じですよ。

 

 

 


セミファイナル

2019年08月05日 | お茶三昧

八月に入り、暑い日が続いていますね。

3日の土曜日は近くで、花火大会がありました。

我が家は毎年、ベランダ桟敷でゆったりと観賞します。
毎回思うのですが、スマホでは花火の写真は上手に撮れないですね。
私の腕が悪いのだと思いますが。

 

昨日の稽古で笑ってしまいました。

「お茶杓のご銘は」
「蝉しぐれでございます」

とまあそれは良いのですが、そのあとの話。

道であおむけにひっくり返っている蝉を「セミファイナル」というそうな。
なんとまあ面白い表現というかネーミングでしょうか。
私は大笑いをしてしまいましたが、蝉には切実のようです。
あの状態は弱っているのか、起きられないでいるのだとか。
そっと起こしてあげると飛んでいくそうですよ。
死んでいることもあるそうですから、見分け方が難しいですね。

 

ところで氷水で点てたお茶はなかなか好評です。
泡はあまり立ちませんが、暖かいお茶にはない生のお茶の風味が。
私は「宇治金時」を食べた時の抹茶の様なと。
ある方は「何故かチョコレートの味もする」と。
抹茶スゥィーツが浮かんだのかもしれませんね。
「お抹茶は冷たくても、あわがたたなくても、美味しいですね!」でした。

遅い梅雨明けのとたんの、猛暑に耐える毎日ですが、
もうすぐ「立秋」なのですね。
茶室にはそろそろ秋の銘が。
"蝉しぐれ"とも"セミファイナル"ともお別れです。

 

 

 


初めは高くても一生物を

2019年07月23日 | お茶三昧

 

お抹茶は買ってきたそのままを使って点てると、
どうしても点てた後にお茶碗に小さな塊が残ります。
ですから、必ず一度茶篩で漉してから使いますね。

以前姪がフランスでお抹茶を点てたとき、ひどいことになってしまって、
私に「漉さないとだめよ」と言われて、慌てて紅茶漉しを探したと。
そんなものででも漉せば何とかなりますから。

写真の右の物はもう40年くらい前の物です。
左は「近藤さんの茶ふるい缶」も10年くらい使っているでしょうか。

古いものは、少しずつ手でへらを使って漉すので、とても時間がかかります。
お茶会の前などは、前日の夜は茶漉しに何時間もかかっていました。

左の物は中に入っている分銅を利用して、振って漉すので短時間で済みます。
今はもっぱらこちらを使っていて、
古いものは漉したお茶を入れておく容器になっています。
どちらも長持ちするのはオールステンレスだからですね。
錆び一つ無くきれいにいつまでも使えます。
多少値段は張りますが、一生物ですから価値はあります。

稽古で使っているので、時々茶篩がほしいのと言われます。
なかなかオールステンレスの物はお茶屋さんには売っていないと。

個人で使うので漉すのは少量。
時間のかかる古い方の物でもよいので、道具屋さんに問い合わせてみると、
中の小物が最近プラスチックになってしまったとか。

 


というわけで、近藤さんの「小」を取り寄せて差し上げました。
茶道具屋さんのセール中ですので、なんと特価です。
まあそれを狙ったのですが。

ついでに、消耗品の茶筅や茶巾、
皆さんにお安く分けて差し上げられるようにと、
懐紙、紙小茶巾などをまとめて取り寄せました。

これでしばらくは消耗品は心配ありませんよ。

ところで、ちょっと更新が開いてしまいました。

「元気だよね」と電話が。
ご心配ありがとうございます。
膝も少しずつ良くなっています。
近くの郵便局まで往復してみましたが、途端にお尻が筋肉痛でした。
半年間、家の中をうろうろとしか歩いていないのですから、筋力は落ちています。
そんなこととも戦いながら、徐々にしっかりと歩けるように頑張っています。

 

 

 


野点籠がありました

2019年07月04日 | お茶三昧

マイ茶籠、マイ茶箱のアレンジやお点前の参考にと、
久しぶりに野点籠を出してきました。

小さな茶筅と、折りたたみ式の茶杓、
湯飲み茶碗くらいの大きさの茶碗と小さめに手作りした古帛紗。
皆手の中に納まってしまう大きさですね。

かれこれ三~四十年も前にお稽古をしました。

そのころ考案されたお道具ということで、
お点前の参考としてこんなテキストも頂きました。

これなら邪魔にならないし、手の出る値段と、
すぐに手に入れて、何度かお点前をして楽しみましたけれど。

細かい道具の扱いや配置さえ覚えれば、
茶箱を体験していれば難しくありません。
このような道具は、少し自分でアレンジしてみるのも楽しいですよ。

毎度のことですが、茶箱同様男性陣には敬遠されそうな道具ですね。

ちょっと心配しているのは、特殊サイズの茶筅や茶杓、
消耗品として、今でも別売りしているのかしら。
茶しゃくは何とかなりますが、茶筅は無理ですよね。

皆さん「泡がたちにくい~」とおっしゃっていましたが。


上級者向きですね~

2019年06月29日 | お茶三昧

「水無月」を頂く時ですね。
これは去年自作した時の写真。
今年は作らずじまいでした。

稽古場の立礼コーナーでは、盆略点前を楽しんでいます。
一番初めに稽古するお点前ですが、とてもよいお点前。
いつでもどこでも工夫してできます。


これから七・八月と暑い時期に、
ちょっと皆さんに、気軽にお茶を楽しむアレンジを、
自由に工夫していただこうと思っているのです。

見立てのお道具を使ったり、場所を上手に使って、お茶を点てたり、
稽古場のお茶ではなくて、生活の中で楽しむお茶の工夫です。

そのヒントになるような提案を、稽古の中でできたらと。
私自身の頭の体操でもありますが。

そんな話をしたら、「素敵ですね。でも上級編ですね。」と。
そうですね。
一番簡単な「盆略点前」と茶箱の「卯の花点前」を元にした、
自由なお点前のアレンジですから、これはもうお点前を創作かも。


でも自分の生活の中でお茶を楽しむには、
環境がすべて整っているとは限りませんから、
出来るおもてなしの工夫が要求されますよ。
わざわざ茶道具を買わなくても、
身の回りに代わりになるものがいくらでもある。
そんなことに気づいてもほしいと思っています。

散歩の時に見つけたもの。

捩花とテントウムシ。
ゆっくりゆっくり歩くから、
こんな小さなものにも気が付きますね。

 

 




虎が雨

2019年06月15日 | お茶三昧

少し前に見つけた燕の巣。
初めは黄色い口を大きく開けて、エサをねだっていた雛たちも、
親燕の努力の甲斐あって、すくすくとこんなに大きく育ちました。
いやいやもう巣は窮屈そうですね。
巣立つ日もうすぐなのでしょうか。

天候のせいでしょうか、
私の膝はすくすくというわけにはいかないようで、
ボチボチと快方に向かっていると信じる毎日です。

今日の稽古で使われた銘に「虎が雨」が。
 旧暦5月 28日に降る雨を言います。
この日は曾我兄弟の仇討ち決行の日で、
曾我十郎祐成に愛された大磯の遊女虎御前が、
十郎の死を悲しんで流す涙が雨となって降ったとか。

雨の日は思い切り雨にちなんだ銘を楽しむのも良いですね。

今日は一日雨。
稽古もしっとりとできました。

 

 

 

 


稽古とは

2019年06月09日 | お茶三昧

 

お茶の稽古は、もちろんお点前を覚え、
より上達させることを目的にしていますが、
でもそれは真の目的ではないと思いますね。
お点前をする時間を過ごすことが一番大切なことと。
ちょっとカッコよく言うと、
「点前に集中して無になる時間を持つ」
点前の上達はその延長線上にですね。

お茶を点てて飲むというささやかな時間は、
人それぞれに違った意味を持っていると思います。
今の私などにはただただ幸せを感じる時間になっていますが。

風炉に入って二か月目。
六か月間の風炉の時期に、
月に二回~三回ののお稽古でできるお点前は限られています。
中級や上級のお点前にもどんどん取り組んでいただかなくてはと、
少し光の見えてきた足の状態を感じながら、
稽古の時間を楽しんでいます。

そうそう、椅子で稽古を見るようになってから、
とても見晴らしがよくなりました。
皆さんには、
「死角なしですね。なんでも見えてしまいますね。」
と恐れられています。

手負(膝を手術した)の猪(亥年生まれです)の秘かな楽しみです。

 


お客様もお楽に

2019年05月26日 | お茶三昧

お客様用の籐の椅子です。

お膝が悪くて、立礼でのお稽古をしている方にも、
和室でのお客様をしていただけるようにと用意しました。

以前お茶事にお招きいただいた時に、
和室に、椅子と銘々に小さなテーブルを用意してくださり、
そこでお懐石を頂けてとても助かったことがあります。
三時間を超えるお茶事の間、ずっと正座でということはとても大変なことです。
若い方は若い方で、正座になれていませんし、
ご年配の方はお膝が痛い・・
お客様が身体的苦痛(?)なくお茶が楽しめたらそれが一番かしらと。

私などは正座をすることが当たり前と思っていましたし、
又そうすることが気持ちが引き締まったものですから、ずいぶん頑張りました。
その結果が膝を壊すということにもなったのですが。

これからは皆さんがそれぞれの形で、
お茶を少しでも長く楽しめる工夫をしていきたいと思っています。


退院からひと月経ちました。
家の中は何とか歩いて過ごせています。
さあ来週から、外を歩く練習を始めようかしら。
六月に入ると、ぜひとも行きたいリサイタルがあります。
行けるかしらね・・・。

 

 


連休が明けて

2019年05月07日 | お茶三昧

10連休が明けました。
明日から稽古再開です。

令和初めての稽古であり、風炉の初めての稽古であり、
退院後初めての稽古でもあります。


退院直後はこの日の稽古再開が、果たして迎えられるのかと、
正直一抹の不安もありました。
体調の悪さと、落ちた体力。
しかし日に日にそれを上回る期待が身の内から湧き上がるのを感じています。
しっかりと歩けるようになるまでには、まだ少し時間がかかりそうですが、
日を追うごとに良くなっているのを感じますし、体調もすっかり復活しました。

数日かけて少しずつ炉から風炉への準備も終えました。

稽古では十分にできないところもまだたくさんありますが、
皆さんに助けていただいて、今の私のできるお茶をスタートします。

明日は40日ぶりに、着物の袖に手を通します。
気持ちがシャキッと引き締まるでしょうね。
稽古は何よりのリハビリになるでしょう。

「令和」の幕開けに後押しされての出発です。


茶箱三昧

2019年03月22日 | お茶三昧

 

まるで風船のような赤い実
「スズメウリ」
初めて見ました。

「食べられませんが、かわいいので毎年植えています」
と、送って頂いた荷物の中に入っていました。

 

東京の開花宣言もあり、そろそろ「万国の春」になりますね。
四月は稽古をお休みしますので、透き木釜を出すこともないと思っていますが、
ここに三日の暖かさは、もう炉の火が暑く感じられました。
今月は例年なら、四月に楽しむ茶箱を三月にしました。

茶箱は手軽にお道具に自分の好みを生かせるので、
皆さんいろいろと楽しまれています。

初めてお稽古した方が、すっかり気に入られて、
早速ネットで茶箱を手に入れられ、
マイ茶箱でお稽古をなさったりしていますし、
美術館で見つけたお気に入りの茶箱に、
これまたお気に入りの小物を見つけて取り合わせる、
そんな楽しさを見つけていらっしゃる方も。

きっと旅した時も、
これは茶巾筒になるかしらとか、振出しにぴったりねとか、
そんな風に、好みの器を見つける楽しみも増えていると思います。

いつか個性豊かな茶箱茶会など出来たら楽しいかしらと。

さてお花見シーズン到来です。
私は病院の窓から眺めるしかありませんが、
皆さんはどうぞ花の下で茶箱で一服などなさってください。