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「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

今年は環境整備

2019年01月28日 | お茶三昧

先週届いた椅子です。

しばらく正座はできそうもないので、
ここに座って皆さんとお稽古です。
こんなかわいい椅子ならば、気分も晴れます。
予定していた外出が一つも果たせず、一月が終わりそうです。

今日は私のために一日体を空けてくださった方に甘えて、
整体院に行き、銀行や郵便局回りをし、お稽古のお菓子を買い、
美容院にも行き、久しぶりに外食のランチもしました。

しばらくは好意の助け舟に甘えることにしました。

このようなことになって、実感したのですが、
さて私と同じように皆さんもどんどんお年を召されていきます。
一日でも長くお茶を楽しむための環境整備が急務のようです。

かねがね考えていたことですが、
点前座の勝手側に「洞庫」を作ろうと思います。

と言ってもリフォームなどして作るたいそうなものではなくて、
移動できる棚の様な簡単なものですが。
それでも稽古用の「洞庫」には十分です。
丁度よい規制の棚があれば良いのですが。
日曜大工の得意な方に作っていただこうかしら。
今は「日曜大工」なんて言わないのですよね。
「DIY」ですね。

ところで、自分が動けなくなって、それはそれで、
いろいろな世界が見えてくるものですね。
周りの人の優しさ、人情も身に沁みます。

 


最善を尽くさなくては

2019年01月20日 | お茶三昧

社中の方が、
「いただきものですが」とくださったお菓子です。
相撲見物土産ですね。
私も今場所観戦のチャンスを頂いたのですが、
稽古日と重なってしまいました。

もし時間が取れても、今の私の膝の状態では、
升席に座っての観戦はちょっと辛いかもしれませんし、
たくさんのお土産を持って帰ることも困難でしょうから、
諦めもつきましたが。

今場所で、稀勢の里も引退をしてしまいました。
お稽古の時に、皆さんで、引退を惜しみながら頂きました。

このような個人的な楽しみならば、取りやめも問題はないのですが、
責任のある仕事は、簡単には中止できません。
月末に予定されている、小学校での茶道体験授業が、迫ってきました。
私が正座をしてお点前をすることはどうもできそうもありません。
都内の学校までたどり着ければ、口は元気ですので、
お茶についての話は大丈夫です。
最悪は、立礼でのお点前でとも思いましたが、
ありがたいことに、社中の方がお手伝いを引き受けてくださいました。
いつもは、私が盆略点前をしながら、いろいろと説明をするのですが、
お点前はその方にしていただけますし、一番不安な道中も、心強いです。
これで、二人三脚で、無事責任を果たせそうで、ほっとしています。

幸い、歩く時の痛みは少しずつ軽減されてきています。
あとは長い距離を歩けるかという心配が少し残っていますが。

そんな今の状態を依頼を受けた学校に連絡したところ、
「ご無理はしてほしくありませんが、ぜひ先生におねがいしたいです」と。
なんと伺えば、校長先生も膝痛の経験がおありだとか。
私より、10才もお若いのですが。
その時は杖を突いて仕事に通ったということでした。

「杖ね・・そんな道具もあったのね」と、
たしか母の使っていた杖があることを思い出しました。

どうしてもつらい時のお守りに持っていこうかしらと、
納戸から見つけ出したその杖は玄関に立てかけてありますよ。

でも杖を使って歩くのは結構難しいのですね。
上手に使うには練習がいりそうですよ。
お守だけで済みますように。

 


新春茶会も無事に終りました

2019年01月15日 | お茶三昧

お天気にも恵まれれ、皆さんのご協力を得て、
新年の顔合わせ茶会も無事に終えることができました。

恒例のわたしの濃茶点前はして差し上げられませんでしたが、
昨年茶名を拝受された社中の方お二人の、茶名ご披露の席で、
午前中は皆さんに濃茶を飲んでいただきました。

とても緊張されたようですが、落ち着いてお点前をなさってくださいました。
私もほっといたしました。

 

午後の薄茶席は、今年からベテランお二人を席主として、
広間と小間のお席を持っていただき、お茶会の形にしました。
お客様として、社中の方のお友達やご家族も大勢見えて、
緊張の中にもとても和やかな午後の薄茶席でした。

普段はお洋服でお稽古の方も、この日ばかりは和服に身を包み、
華やかに談笑する光景に、やはりいいなあと思いますね。

私はと言えば、痛い膝をかばいつつ、動きは省エネ。
記念写真も、椅子に座っての情けなさでした。
来年はこれが笑い話になるようにしたいです。

持ち帰った道具は、ほどくのをお手伝いいただいて、
水を使ったものは乾燥中です。

これで年中行事の一番大きなものが終わりましたので、
これからは、季節ごとのお茶事を楽しみたいと思います。
早速「名残の茶事」を立候補した方も。

初釜を終えて、
今年の目標が見つかった方もいらっしゃるようで嬉しいです。
皆さんお疲れ様でした。

 

 


おもいがかのう

2019年01月12日 | お茶三昧

こんなお干菓子はいかがでしょうか。

「辻占」というお菓子です。

中に小さな紙がたたんで入っています。
知らないでいると、たいていの人は、
そのままお菓子と一緒に飲み込んでしまいます。

今日引いた辻占は(お稽古で毎日一つずつ食べていますので)
とても良い事が書いてありました。

嬉しいですね。
私の今の願いは、「膝が良くなりますように」です。
切なるこの思い叶うと良いのですが。

今日は明日の初釜の道具をまとめに、お手伝いの方が来てくださいました。
おかげさまで仕事が早く済みました。
道具をまとめながら、いろいろと勉強になる事もあったようです。
お手伝いは、新しいことを覚える良いチャンスにもなりますね。

明日の朝車に積み込めばよいだけになっています。

危ぶまれたお天気も、晴れという予報に変りました。

明日のお茶会が無事に済みますように。
これも、「おもいがかのう」でお願いしたいです。

 

 


三連休、初日はお茶会へ

2018年11月23日 | お茶三昧

秋も深まり、空の深い青さが目に染みる一日でした。

東京国立博物館の庭園でのお茶会に出かけました。
去年の三月に、転合庵にて茶席を持ちましたが、
もうずいぶん昔のことのように思えます。
過ぎた時ははるか遠くなるのも速いです。

一席目は、待ち時間のタイミングで、まずお煎茶席に。
甘露な玉露を味わいました。
煎茶の甘苦渋をいかに味わうかの奥深さに、とても興味が湧きましたが、
この年ではもう、二兎は追えませんので、憧れにとどめて。

懐かしい転合庵も、秋の日差しを部屋に迎えいれて、
静かなたたずまいを見せていました。

博物館の裏手の池を眺めながら席入りを待ち。
今回の転合庵お席の席主さんは知人でしたので、
断りきれずに、正客を務めることになってしまいましたが、
ご亭主の気持ちを察すれば、快く引き受けなくてはと思いました。

薄茶席が二席、濃茶席、煎茶席と、
どのお席も新しい発見や、お道具との出会いがあり、
ご一緒した皆さんも皆十分に楽しまれたようです。

陽だまりでおしゃべりをしながらでしたので、
席入りを待つのも苦にならず、
今日のように本当にのんびりとお席を回るのは、
日々忙しく動きまわる生活の中では、何よりも贅沢な時間でした。

帰り道では、鴨の集団がドングリを食べに集まってきた様子にも驚いたり。

家に戻った途端に、同行の友人から、
「記念品の古帛紗を、荷物を整理した時に落としたみたいなの」とLINEが。
受付の方が知り合いでしたので問い合わせると、
「お預かりしています」ということで一安心。

このようにして一日目が過ぎました。明日は・・稽古をします!

 






口切の茶事を楽しむ

2018年11月15日 | お茶三昧

昨日無事に、社中の有志の「口切の茶事」が終わりました。
まずお天気に恵まれたことが嬉しいです。
我が家はマンションで、ベランダが露地ですから、雨の影響はありませんが、
爽やかな風が流れる腰掛は、気持ちが良いですものね。

初座の軸は「平常心是道」
後座は曽呂利の花入れに、椿を一輪。

高取の茶壺の口を切りました。
熱心な練習の甲斐あって、滞りなく終了。
その後の飾り紐も上手に結べていますよね。

備前の水指に、瀬戸の肩衝茶入れ(銘清友)、
釜は柏葉姥口で、木越三右エ門作。

今回は亭主役の方は、待合の色紙と、主茶碗と茶杓を持参されました。

茶碗は志野で、加藤藤九郎三男、加藤重高作。
どっしりとしたお茶碗で、4人分の濃茶を点てられました。
練習で何服かお付き合いしましたが、
この日が一番のお茶が練られたと思いました。
やはり精進の賜物ですね。

お二人で組んで、分担されての亭主ですが、
お互いにご自分の役目を十分に果たされたと思います。

亭主側は三名で、主菓子作り、干菓子作り、懐石も分担されました。
懐石は心強い先輩が担当ですから、安心してお任せでした。

お茶名拝受の記念の茶事という気持ちの晴れやかさと、
随所に見られた、手作りの温かさが、何よりの、
素敵な思い出に残る茶事になったと思います。
亭主にも、客にも、思わぬ失敗は多々ありましたが、
これも次の修行に繋がる糧となる事でしょう。
お客様も含め皆様お疲れ様でした。

これで今年の社中の行事もすべて終わりました。
私はやっと気持ちがのんびりというところですが、
12月に入ったら、早速新年のことを考えなくてはなりません。
でもちょっとの間、お茶会に出向いたりして、
気楽にお茶を楽しむ時間を持とうと思います。

 


明日は口切の茶事

2018年11月13日 | お茶三昧

月初めから、ずっと毎日暇なしで、お茶やら、外出やら、
さらに飛び入りの個展の添え釜などで忙しくしていました。
これからも明日の口切の茶事、お茶会、旅行と、まだまだ続くので、
体調を整えておくために睡眠確保に心がけた結果、
一番有効な手段は、パソコンから遠ざかるでした。
というわけで久しぶりに更新です。

無事に炉開きも終わり、お祝いの善哉を頂きながら、
11月からの稽古は、半年ぶりの炉のお点前を楽しんでいます。

春に京都の"うるわしや"さんで手に入れた器を、
炉開きの善哉用に使うのを、楽しみにしていました。
蓋裏の蒔絵が気に入ったのですが、写真よりずっと綺麗ですよ。

炉の季節になるといつも感じるのが、炉のお点前のゆったりとした時の流れ。
お茶を、しみじみと侘びた気持ちで楽しめる、そんな季節到来といったところです。

今日は、明日の口切の茶事のための準備に、
担当の亭主役の方が午後からいらっしゃいました。
その前に私は道具を出したりして、準備のための準備を朝からしていました。
今しがた終わって、お茶を一服頂いて、「明日は頑張りましょうね」と帰られました。
これで本番を待つのみと、やっと気持ちがゆっくりしました。

社中の方が頑張るので、私も力が湧きます。
皆さんの健闘を祈りましょう。

 

11月に入っていろいろなことがありました。
忙しい合間にも、優雅で贅沢なオペラ鑑賞を二度も楽しみました。
そんな時間ばかりなら良いのですが、
いつもお食事会を楽しんでいる仲間のお一人が、脳溢血で倒れられ、
一命は取り留めましたが、いまだに意識が戻られていません。
倒れられた翌日に、東大病院にお見舞いに伺いましたが、
ICUでの姿に、声もありませんでした。

明日は我が身と、健康に気をつけなければという思いと、
やりたいことは後に回さないでどんどんやらなければ、という思いとが錯綜し、
日々悔いなく生きようという決意を新たにしています。




ご馳走

2018年10月05日 | お茶三昧

柿と柘榴と栗の葉と。
玄関に秋を置いてみました。

そして花より団子で、頂いた栗で今日は栗ご飯を作りました。
糖質制限をしようかしらと、ご飯の量を減らしているのに、
今日ばかりは、ちょっとオーバーを許してしまいました。

さて11月の口切の茶事をなさる方のおしりに火が付きました。
名残などと言っていられるのも今日までのようで、
五行棚での中置のお点前を済ませると
亭主と水屋の方との最終打ち合わせをしました。
懐石担当の方は、もう献立もほぼ決まったようで、
後は当日その食材が手に入るかどうかで、微調整とか。

手作りの主菓子や、お干菓子の試作も進んでいるようです。

一番気のもめるのがお花ですね。
近くならないと、決めることも手に入れることもできませんので。
床に飾りたいと思った花に狙いをつけて探し回る日々となります。
この花の苦労を知ってこそ、お茶事を体験した甲斐があるというもの。

おもてなしとは、そのためにどれだけ時間をかけたかということ。
お金をかけてそろえるのは簡単ですものね。
時には、頑張ってお金をかけることもご馳走になりますが。
お菓子でも、お料理でも、そしてお花も、
手間暇かけて、自分で走り回って用意するのがご馳走と。
本当にこのご馳走の文字が物語っていますね。

皆さんに頑張れるだけ頑張っていただいて、
その隙間を埋めて差し上げるのが私の役目です。
まだ少し隙間のほうが多いですが、
やり遂げようという気持ちが伝わってきていますので、
とても楽しみにしています。


タワーマンションでの茶事に

2018年10月02日 | お茶三昧

先日の台風の翌朝のキンモクセイの絨毯です。
風の強さはやはり最大級でしたね。

ベランダの植木鉢も、背の高いものが倒れて壊れていました。
小さくて軽そうな物が全く平気という、
人の世にも似て、やはり大きなものほど風当たりが強いのですね。

台風を挟んでの四日間、目まぐるしく過ぎました。
楽しい事に参加、心配なことの処理、
そしてやらなくてはいけないことを片付ける・・
それらが皆めどが付き、やっと一息です。

日曜日に、台風が迫る中、社中の方のお茶事に招かれて出かけました。
主催者の方から、台風の心配もされましたが、
主客とも、一期一会の覚悟を持って、
招き招かれの役目を果たしました。

限られた環境の中で、いかに工夫して茶事のお招きができるか、
そんなことに挑戦して、とてもシンプルで清々しい茶事でした。
都会のタワーマンションの一室、客は三名。

テーブル席でのお懐石。


目の前のカウンターキッチンで作られるお料理が、
静々と運ばれて、一日一組限定の、
高級お料理やさんで頂いている気分でした。

懐石の後は場所を移して、
お炭手前を拝見し、中立ちはベランダで。

ベランダからは日枝神社や首相官邸まで眺められました。
高い場所からの見事な眺めに興じてしまいました。
洋室に絨毯を敷いたお席で、濃茶を頂きました。
部屋の造りを上手に工夫してのお点前でした。


薄茶はテーブル席に戻り、立礼で頂きました。

掛物もお花も、お道具も、
モダンさと古さが心地よく溶け合っていて、
これ見よがしな感じのしないところが、
ご亭主の人柄を感じさせました。

お手伝いの方の、サポートが、
さりげなく静かに、亭主の陰となって、とても素敵でした。

稽古を始められて十数年。
一から教えて差し上げた社中の方が、
このようにしてお茶事に招いてくださるまでにと、
しみじみとした喜びがこみあげてきました。

自分らしい自分に合ったお茶を楽しんでいただきたいという、
私の一番の願いをかなえてくださいました。
準備をする中でたくさん勉強したこと、
大変さ以上の喜びも味わえたこと、
そして次への課題を見つけられたであろうこと、
みな、宝物になったことと思います。

家に帰り着くまで、台風は到来を待っていてくれました。
これもまた良い思い出になりました。


吾が心秋月に似たり

2018年09月25日 | お茶三昧

吾が心秋月に似たり
碧潭清うして皎潔たり
物の比倫に堪うる無し
我をして如何が説かしめん(寒山詩)

昨夜の中秋の名月はとてもきれいでした。
今日のこの空模様を見上げて、一日違いで良かったと。

ことさら大きな月が、すぐそばにあるように感じられ、
月行の切符があっても、不思議ではない気もします。
誠に月とは不思議な存在です。

 

月見が近くなったころ、なんとなく出しておいた三方の蓋置。
水屋の棚から目ざとく見つけて使った方が。
この蓋置よく観ると、後ろ、内側と合わせて松竹梅が描かれています。

 



「なんで三方というのでしょうね。」
「三宝とも書きますよね。」

「三方」は三方に窓(多くは宝珠の形)が三方に空いているからとか。
「三宝」は仏教用語からとか。

お月様にお供えするお団子を木地の三方に飾りますね。
十五夜ということで、15個のお団子だそうです。

飾るときは、上の折敷の部分の綴じ目を自分に向けます。
つまり正面はお供えする月(神様)の方に向けるということですね。

お茶の道具をはじめ和の物は、本当に正面とか裏表がいつも気になりますね。

 

ところで、これは昨日のデートでいただいたフレンチのデザート。
洋食のお皿は、ほとんど正面を気にしないでOKですね。 


試作品がかち合いました

2018年09月13日 | お茶三昧

和菓子の材料が届きました。
早速今日の夜と、明日の稽古の分の準備をしました。

こんな感じで出来上がりましたが、
初めてそぼろにする餡の繋ぎを、大和イモではなく寒天でしてみました。
思っていたより水っぽくて食べにくいような。
ちょっと不本意だけど、材料は吟味してありますから、
試食の結果、味は大丈夫です。

そんなところに、社中の方から、
「お茶事のお菓子の試作をして見ました。
明日お持ちしますので、皆さんのご意見を伺いたいと思います。」
と連絡が入りました。
偶然に手作りのお菓子が重なってしまいましたね。

お互いに
「私のは成功とは言えませんよ」
「私も、今回も簡単に思っていたらやってみたらいろいろあって・・・」
となりましたが。
というわけで、明日は二種類の主菓子の試食会となりました。

 

ところで、詐欺ハガキが届きました。
訴訟の取り下げを急がないと差し押さえるというものです。
以前にも一度来ました。
ネットに詐欺の例として同じハガキが載っていましたが、
関係ないと思っても、ドキッとしますね。

 




材料の準備も忘れずに

2018年09月12日 | お茶三昧

 

桔梗のねり切ですが、お店によって表現もいろいろです。
これはどちらのお菓子屋さんの時の写真か、ちょっと思い出せませんが。
きりっとしていて、それでいて静かな姿ですね。

ようやくここの所涼しくなり、何をするにも楽な気がします。
火の前に立ってする作業も、嫌ではなくなりました。

和菓子屋さんのようにはいきませんが、
作り立てのお菓子で、お稽古を楽しんでいただくことも多くなりそうです。



 

というわけで、材料の在庫を整理してみました。
ちょっと足りないだけでも、一種類無いだけでも、
作りたいお菓子を、思い立ってすぐというわけにはいきませんので。
そのような悲しい事の無いように、日持ちなども考えて、
よく使う材料は、常に補充しておかなくてはなりません。

昨日、いつもの和菓子の材料専門店にネットで注文。
午後には届きそうです。
これで安心していつでも手作りOKのスタンバイです。

 


奇跡ともいえる日々に感謝

2018年09月09日 | お茶三昧

大津袋を使っての濃茶点前。
中に入っているのは茶入れではなく、棗です。
そこで、棚の上に置く薄器は棗でないものにしました。

これは数年前に、倉敷のガラス器お店で手に入れた器です。
もちろん、「薄器に使える!」と閃いてです。
他の器の蓋がぴたりと合いましたので、それでOK。

「こうやって使えるなら、家に使えそうな器があります!!」
と目を輝かせた方が。
きっと今頃あれやこれやと眺めながら、
その器に合いそうな蓋探しをしていることでしょう。
器用な方は自分で手作りも良いですよね。
私も茶箱の振出しにぴったりの器を見つけたときは、
トウモロコシの皮で、蓋を作りました。

これもかわいらしい入れ物ですね。

中身がチョコレートのスペイン土産。
手のひらに乗りますから、
少し細工を施して、香合か何かで使い道はと、
私の頭の中は、妄想?が駆け巡ります。

 

この度の大型台風と、北海道の地震。
被害の大きさに驚いています。
悲惨な光景をニュースで見るにつけ、
稽古のできる日々は奇跡とも思えます。
感謝しなければなりませんね。

毎日の忙しさと、災害の大きさで、
なんとなくブログの更新に気持ちが向きませんでした。
北海道には、まだお会いしたことのない、メル友さんがいます。
携帯メールで無事の知らせをくださいましたのでほっとしました。
被害にあわれた地の一日も早い復興をお祈りいたしております。

 


もてなすことの楽しさを

2018年08月27日 | お茶三昧

「秋草」(本家玉寿軒製)

 なるはなしならぬはなさず成ままにすく数寄者こそすきのすきなれ。

先日勉強した書「茶話真向翁」に書かれていた利休の教え。

こんな気持ちで、お茶を心から楽しめたらと思いますね。
無い物ねだりをしなくても、自分は十分に楽しめるはずなのです。
ちょっと気持ちを強くして、
自分なりのお茶を追及していこうと思いました。

口切のお茶事を計画している方が、お菓子の試作品を作って来られました。
お稽古の方にお味見をしてほしいと。
当日は、主菓子もお干菓子も手作りでおもてなしをするそうです。
買い求めるのが、もしかしたら一番きれいで美味しいかもしれませんが、
手間暇かけた文字通りのご馳走をと思う気持ちも、上の歌を思いださせます。
丁度居合わせた懐石担当の方との打ち合わせもでき、
まだまだ夏も収まらぬ中、心は11月のお茶事へと飛んでいました。

その前に来月には、マンションでの茶事に挑戦してくれる方もいます。
これを機にと、風炉釜や、その他の道具をこまごまと準備しながら、
とても楽しそうです。
私と、いつも一緒にお稽古をしているお仲間を招いての、
初めてご自分の家で試みる茶事ですから、
今から当日までの準備の毎日が、心躍る時間だと思います。
お稽古でも年に一度は進んでお茶事に関わっている方です。
きっとアイディアを生かした素敵なお茶事になるでしょう。
こんな風にお茶事をすることを楽しんでいただくことが、
私の一番の願いなので、とても嬉しいです。

私が助けなくてはならないことも、まだまだありますが、
皆さんの頑張りを応援しながら、今からその日を心待ちにしています。

それにしても、"早く涼しくなあれ" です。

 


茶箱はちょっと苦手

2018年08月11日 | お茶三昧

立秋も過ぎたのでと、茶箱の「月点前」をなさった方が。
月点前はいろいろと使う道具も多く楽しいお点前です。

最近初めて茶箱のお点前をした方が、
すっかり気に入って、早速ネットで茶箱を買われました。
せっかくなので使ってお稽古がしたいと、持っていらして、
嬉しそうに茶箱点前の稽古をなさっています。
こんな風に皆さん茶箱をなさると、
あのかわいらしい箱がほしくなるようです。

でもなぜか男性陣は茶箱をちょっと敬遠気味です。
あのちまちましたのが苦手とか。
そんなものかしらね。

そう思っていたら、女性でもちょっと苦手そうな方も。
「私は男性脳なんです」とおっしゃっるのを聞いて、
妙に納得してしまいました。

人それぞれですが、せっかくある茶箱の六点前。
皆それぞれ楽しめたらよいのではと思いますね。

というわけで、私は、
そんな「苦手です」なんて声になどにはめげずに、
「楽しくなりました」と言うまで頑張って教えようと思っています。

と、この暑いのに張り切っているのは、私だけかしら。