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「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

一年ぶりの展覧会へ

2020年01月08日 | お茶三昧


一昨年の暮れ以来の一年以上間の空いた展覧会見物でした。

選んだのは、銀座の松屋で開かれている「利休のかたち」展。
デパートのイベント会場なら、それほど広くないので、
歩く距離も少なくて大丈夫かと思ったからです。

朝一番の入店でしたので、とても空いていて、ゆっくりと見られました。

いつも感じるのですが、
これほど完成された美を超えられることはできないのではと。
力強さを内に秘めながらも、静かで、
全てを透過してしまうような空間を醸し出しているように思えました。

一か所だけ撮影OKの場所がありましたので。
利休の花入れの写しがかかっていました。

竹花入 「尺八」 

あのよく知られた三つの竹花入れ、
「園城寺」「尺八」「夜長」の一つですね。

当然のごとくどれもが素晴らしい道具でしたが、
思わぬものに心が残りました。
桐の「丸卓」の色でした。
数百年を経た黒く光る姿がいいなあと。

我が家の二十年以上稽古に使って、
兵どもが夢の後のようにシミのついた丸卓を思い浮かべて、
どうしたらあのように時代が付いて、美しく年を取らせられるのかと。
そして、せめて生きている間だけでも、
全ての道具を丁寧に使って、いとおしんであげなくてはと、
新年の決意のごとく改めて思いました。

最後に、もうすでに代を譲られた先代の楽吉左エ門さんの黒茶碗。
今は直入を名乗られていますが、
時がまた次の代に移ったことを知らされた思いでした。

前日に続く外出でしたので、
歩きすぎで膝に影響が出ないかと心配でしたが、
前日友人に「素晴らしい回復力ね」と言ってもらえたことが、
私に安心感と勇気を与えてくれました。
時には自分ではもどかしく、これで大丈夫なのかと思ってしまうので、
プラス思考に導いてくれる言葉は嬉しく本当にありがたいです。

 

 


初点てで気づかされ

2020年01月04日 | お茶三昧

元日に初点てをしました。
12年前か、もしかしたら24年前から使い始めたお茶碗。
12年に一度だからと言いつつ、12年の速さを感じています。

薄茶はこの可愛らしいお茶碗で点てました。
白い小さなねずみが見えますか。

さすがに子年は十二支の始まりですね。
探してみたら、お茶碗が二つ、香合、蓋置、

そして色紙までありました。

干支によっては、色紙くらいしかないこともありますから。
自分の干支と子年は気合が入るようです。

正座でお点前ががまだ無理ですので、立礼で点てました。
椅子に座ってしっかりと姿勢を保つためには、
これもまた筋力が必要だと実感しました。

思えば去年は一二度茶箱と、薄茶を椅子で点てたくらいで、
お点前をしなかった一年でした。
もし正座でお点前をできるようになっても、
他の筋肉がきっと衰えていて、
満足なお点前などできないのではと心配です。
立礼でもよいから、毎日お点前をしましょう。

今年の皆さんの顔合わせは、四月のお茶会となりましたので、
新年は曜日ごとに初釜をして、
立礼で私がお点前をして差し上げようと思います。

筋肉は裏切らないそうですからね。
筋力をつける体操も頑張らねば!!

 

 

 


久しぶりに苺大福

2019年12月20日 | お茶三昧

小ぶりの苺を見つけたので、久しぶりに苺大福を作りました。

小さな苺と思っていましたが、作ってみると、なかなかな姿。
「かわいい~」の前に「大きい~」の声が上がりそうですね。

試食用に作った一つを、お味見につまんでみました。
それだけで、朝食はコーンスープとサラダが少しで済みました。
朝一番の大福の試食は、血糖値急上昇だったでしょうね。
一日目は黒餡で、二日目は白餡で作りました。
お口に入らなかった方には、次の機会にね。

クリスマスも近いので、少し薄暗いお天気の午後、
キャンドルの灯を点して、立礼をしました。

お干菓子に、お菓子のお家を崩して、召し上がっていただきました。

今年は夜咄の茶事もしませんので、こんな楽しみ方で一時を。


臘月尽く

2019年12月12日 | お茶三昧

可愛らしい手作りの"お菓子の家"のプレゼント。

どうしましょう。
もつたいなくて食べられない。
子供の頃は、お菓子の家を食べるのが夢でしたよね。
さあ念願かなって食べられますよ。
夜な夜な、ワインを頂きながら、鼠のようにかじっていこうとおもってます。

お稽古の皆さんの目に着くところに飾ってあるので、
これは独り占めはできませんね。
おすそ分けして味わいましょう。
近くを通るたびに甘い香りに誘われます。
夜は、本物の鼠にかじられないように、箱をかぶせておきますよ。
これでクリスマスまで、毎日楽しめます。
解体の途中経過もお見せできたらと思いますが。

さて臘月も半ばに。
稽古を始めたばかりの方が、「臘月」(ろうげつ)を「朧月」(おほろづき)と読み間違えて、
茶杓の銘で使っていました。
「ろうげつと読みます。12月の異称ですよ。」
と説明して差し上げましたが、皆さんよく間違えますよ。
よく見ると違いますけど、さっと見ると、
何故か自分の知っている言葉に置き換えられてしまうのですね。

12月は、ぼ~と生きているとたちまち過ぎていきますね。
「看々臘月尽(みよみよろうげつつく)」
この一年心残りなく過ごせましたか。
私にとっては、こんなに忍耐の一年は初めてかもしれません。
でも苦しいことはなかったですよ。
我慢しつつ希望をつないだ一年でした。

 

 

 


お気に入りの器は

2019年12月08日 | お茶三昧

赤津焼 高麗茶碗写 雨漏手 加藤錦雄作

12月になって、こんなお茶碗どうかしらと、
水屋にならべておきました。

「あら」と目ざとく見つけて使われる方もいて、
そんな時はその茶碗で話がはずみます。

「あまもり・・・ですか。」
このくらいの雨漏りなら、いいですね。
美術館で見る高麗茶碗の雨漏りは、もっとすごい雨漏りですものね。
ちょっとそれでお茶を頂くのもはばかれるような。

毎月、一つ二つしまっておいても仕方がないので、
大したお茶碗でなくとも、焼き物を知る手がかりにしてもらえればと、
色々と出して並べて置きます。
それぞれ好みがあって、お気に入りの茶碗が違うのも面白いです。

最近若い方達も焼き物や、道具に興味が広がったようで、
お稽古を終えると、
「これから一緒に根津美術館に行ってきます。」と。
そうそう、どんどん頭に入るうちに、色々見てきてください。
私などは、もう頭に入りませんし、
頭に入れたものも、もうそろそろかすんできていますから。

 

 


行って見たいな「骨董市」

2019年12月02日 | お茶三昧

11月は月末ぎりぎりまでお稽古をしていました。

勤労感謝の日のあたりに、大阪までお出かけの方が、
「骨董市で見つけてきました」
とお茶碗を二つお持ちになり見せてくださいました。
大阪の「四天王寺」で毎月開かれる骨董市に寄られたとか。
気に入ったお茶碗が、とてもお買い得だったそうで、掘り出し物ですね。
「井戸」と「備前」のお茶碗です。
備前は、西村陶古の作で、景色もなかなかです。
店主曰く「初代の陶古かな。箱がないので安くしとくよ」と言われたそうですが、
箱などなくても、自分が気に入ればそれがいちばんです。

早速稽古で使い初め。
「替え茶碗」のお点前でお茶を頂きました。

下手な写真でお見せしても良さが伝わりませんが。

今は出先での骨董探しが病みつきになったそうで、
旅の楽しさがどんどん膨らみ広がっていく様子に、私も嬉しくなります。
いろいろとお話しを聞いているうちに、
暖かくなって足もしっかりしてきたら、また骨董市も見て歩きたいと、
私の夢まで広がりました。

12月に入り、昨日・今日と、忘年会を兼ねた食事会が続きます。
これも足慣らしと、いそいそと出かけています。
かなり体重の増加が気になりますが。


ご縁があって罪滅ぼしできます

2019年11月26日 | お茶三昧

 

 

そろそろイルミネーションがあちらこちらで輝きだす季節です。
去年の12月は、神戸まで出かけて光のシャワーを浴びてきました。

今年はどうかしらと思いましたが、
銀座や表参道の光に会えるかもしれません。
おかげさまで暮れのお誘いに出かけて行けるところまで、
膝も何とか回復しました。
ぶらぶら歩きは自信がありませんが、お腹を満たすことは大丈夫です。

来年の年明け早々に学校の茶道体験を二件頼まれました。
毎年うかがっている学校ですが、今年はできるかしらと思いましたが、
お手伝いの方にご一緒していただくことをお願いして伺うことにしました。
いつもわたしがデモンストレーションで盆略点前をするのですが、
今回は正座ができないので、それもお手伝いしていただきます。
1月18日と20日。
日程が近いので、同じ方には申し訳ないです。
18日はかねてからお手伝いをお願いしていたので大丈夫なのですが、
新たに別の小学校から20日という日程でお話しがありましたので
平日の午前中にお時間が取れる方を探さなくてはと思っています。

今年は膝のことで、土壇場で伺えないことになり、
ご迷惑をおかけした学校なので、もうご縁もないかと思っていましたが、
体調がが戻られていましたら是非にと。
これもご縁と、罪滅ぼしをしてきます。

それにしても、一度今回のようにご迷惑をおかけすると、
あまり先のことは簡単には請け負えない気持ちになりました。
人生、明日のこともわかりませんから、
そんなことを言ったら何もできないですね。

美味しいものを食べて体調を整えて臨みます。

「スーパーで売っているおせんべいですが、マイブームなんです」
と頂いたお菓子。
お稽古でお干菓子のおまけにお出しして、皆さんと楽しみました。
一人で抱えていたら、すぐに何枚も食べてしまいそうでしたから。




紅葉の季節に華やいで

2019年11月17日 | お茶三昧

秋が一番華やぐ、紅葉の季節です。
拾ってきたドングリを黄色い葉の上に載せて、
干菓子盆に添えたりして楽しんでいます。
一言、「ドングリは食べられませんよ」と。
最近は本物そっくりのお菓子がありますから要注意。

久しぶりに「紹鷗水指棚」を出してきました。
薄茶器は「甲赤」
紅葉狩りのように華やかです。
薄茶の終わりは、総荘りにして眺めてまた楽しです。

このお棚の総荘りきまりはどうだったかしらと、
あれやこれや考えた末、同じ扱いの棚を見つけてやっと落ち着きました。
荘り方も棚によって決まりがありますから、確かめなくてはなりません。
でも大体似たような棚は同じ扱いですから、
いくつかのパターンを覚えていれば大丈夫のようです。

「ありがとうございました~」
そう言って帰っていく若い方の後ろ姿。
寄付きで着替えた姿は、稽古中の姿とは全く違って。
スリムなパンツだったり、夏はミニスカートだったり、
稽古中は束ねていた髪は、はらりと解けて長いロン毛です。
稽古着姿しか見ていない方達に、どこかで出会ってもわからないかしらね。

かくいう私も、着物姿しか見せていない方には、
近所のスーパーで出会っても、
普通のおばさん( まだおばあさんではない!)でわからないかもしれませんが。

 

 


飾棚が時々洞庫に

2019年11月09日 | お茶三昧

良い事に気が付きました。

最近家に来てリビングに納まっている飾棚ですが、
茶室側の襖を開けるとこのように。

そこでハタと思いついたのです。
かねてから、洞庫代わりになる台を探していたのですが、
これがそのままそれに丁度良いと。

こんな風に水屋から、道具を並べておけば、

何度も取りに立たなくても、点前座から道具が取れます。

点前中は締めておいて、片付けるときにまた開けて。
まさしく茶室にしつらえられた洞庫の役目を果たします。

嬉しくて、早速、立ったり座ったりがちょっと大変な方が、
お点前をして試してみました。
なかなかよかったですよ。


今私の頭の中は、自分が膝を痛めたことをきっかけに、
できるだけ長くお茶を楽しむにはということでいっぱいです。

リビングでの立礼席での炉のお点前の工夫も考え中ですよ。

 


すっぴんの美人

2019年11月03日 | お茶三昧

11月に入っての初日は、25度の暖かさ。
汗をかきかきの炉開きでした。

今日は少し肌寒さを感じる一日。
水屋に信楽焼のお茶碗を出しておきました。
信楽は最近ドラマで取り上げられている場所なので、
使ってみたくなったのです。
数茶碗として、父から記念にプレゼントされたお茶碗。
10客揃いですが、一つとりだして眺めても趣のある、
私の好きなお茶碗です。

「すっぴんの美人みたいですね。」
「確かに。」

手に取って眺めながら、
私の好きなお茶碗を、そんな風に表現してくれたことが面白く、
お茶碗に代わって「ありがとう」と言いたくなりました。

十一月はお茶の正月と言われます。
口切の華やいだ雰囲気もありますが、
やはり秋も深まり、そこはかとなくわびしさも感じられて、
お茶碗のぬくもりから伝わる幸せに、良くぞ茶人の端くれに加われりと。

お釜は鐶付がイノシシ。
ちょっと光った鼻づらや、背中の丸みがかわいらしいです。

お薄のお菓子に、仙台土産の「駄菓子」を頂きながら、
速い日の暮れに、確実に炉の季節来たれりと。

 

先日ランチ会の席で、化粧品のサンプルをいろいろと頂きました。
高級化粧品と、自然派化粧品の二社のサンプルです。
効果が出るまで使い続けるには、手の届かない高級品です。
サンプル程度では焼け石に水でも、頑張って、
すっぴんの美人お茶碗さんに負けないように手入しなくてはね。


炉の準備をしながら

2019年10月29日 | お茶三昧
今年の干支、「亥」ももうすぐ終わります。
イノシシは神社仏閣の装飾に「猪目」が使われたり、
火の守り神としてあがめられたりしていますね。
動物のイノシシは、昨今人里に出没して何かとお騒がせですが、
亥年の私は、膝の手術をしたりしましたので、
猛進したくても叶わず、今年はとても静かなものでした。

こんなお皿もあと少しでしまうことになりますね。
炉を開くのは、
亥の日が良いとか、柚子の実の色づくころにとか、言われています。
わが稽古場は、区切りの良い所で、十一月の稽古日に合わせて開きますが。
今日は、お祝いの善哉用の餅米を買いに行かなくてはと思っています。


そういえばこんな記事を以前別のブログサイトで載せていました。

『「うさぎ」のキャラクターグッズはたくさんありますね。
「ねこ」とどちらが多いでしょうか・・・
どちらもかわいらしいから多いのですよね。
ただお茶で使うような、伝統的なものにはうさぎが多いですね。
「ねこ」は十二支には入っていないからでしょうか。
 
先日見に行った、鍋島焼にも、古伊万里の器にも、
うさぎの絵柄が使われていました。
やはり「月とうさぎ」がおおくて、「月兎文」というそうです。
 
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こんなお皿や器が卯年に使えたら、楽しいでしょうね。
月と兎は干支の時期でなくとも、お月見のころにはいつも・・。
 
うさぎ年の人は他にもたくさん可愛いグッズがあって、うらやましいです。
私は猪突猛進の生まれなので、あまり自分の干支では楽しめません。
かわいらしくないですものね・・
でも・・こんなものを見つけると、嬉しくなりますが。
 
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ね~子供だとみんなかわいいのですね 。』
 
亥年もあと少しです。
もう災害など無しに、静かに終わってほしいものです。
 

嫁入り先は

2019年10月27日 | お茶三昧

分けあって、素敵な飾棚が、私のところにお嫁入です。
すぐになじんで、もうすっかり我が家の家具です。

風炉から炉へ、道具の入れ替えのついでに、
稽古場の模様替えもしました。
丁度良い所に、この棚はお嫁入してきたようです。
代わり番に、好きな陶器を飾ってみようと思います。

今日は風炉のお稽古納め。
最後の方が、少し風炉の道具を片付けて行ってくださいました。

静かな秋の夜に茶杓を取り出して眺めています。
自分で削った8本の茶杓の内の4本です。

削った後しばらくしまい込んであったのですが、
久しぶりにしげしげとみてみると、又手を入れたくなり、
やすりで削ってたりして、ちょっと遊んでいました。

そして・・さてこの茶杓は日の目を見られるかしらと。
ただしまっておくのも、もったいないような。
稽古に使うのもやっぱりもったいない。
作品は稚拙でも、頑張って削ったのですもの。
初釜に使って、その後福引でもらっていただく(これいいかも)。
社中の方に何かの記念にプレゼントする(よろこんでいただけるかな、ご迷惑かな)。

と、いろいろと考えてみたりしていますが、
こちらの嫁入り先は見つかりません。

 


真の炭の稽古も

2019年10月20日 | お茶三昧

風炉の季節も残すところあとわずかになり、
10月は機会を見て炭手前の稽古をしました。
初めての方には、口だけというわけにもいかず、
体を張って(そんな感じ)お稽古をしなくてはなりません。
少し足も良くなってきたので、何とかなりほっとしています。

上級の方達には、「真の炭手前」をしました。
真の炭は、献炭ということで、炭斗は神折敷というものを使います。
利休好み、宗旦好み等がありますが、杉木地の利休好みを使っています。
約束では四角いものの綴じ目は向う側ですが、
真の炭は、献ずる側に正面を向けますから、綴じ目が手前になります。
お茶をなさらない方には、何のことやらでしょうね。

普通の初炭とは、炭の組み方から次ぎ方まで違いますので、
一通りお点前を経験している方達で、初めての方には新鮮だと思います。
そしてまだまだ勉強することがあるのだと、楽しみにもなるかしら。

私が教えていただいたことをすべて皆さんにお伝えするには、
稽古場の環境も、道具も十分に整っているわけではありませんが、
不十分ながらも、できるだけお伝えしたいと思っています。
そうしないと私自身が忘れてしまいますものね。

最近物忘れも多くなり、いろいろ抜けることもありで、
かなり危機感を覚えています。
ここで公表はできない失敗も、秘かにしていますので。

 

ラクビー、日本は負けてしまいましたね。
これからは隣町に事前キャンプをした、
オールブラックスを応援することにします。

 


茶事も無事終わり、ラグビー観戦も

2019年10月14日 | お茶三昧

台風は多くの被害を残して去りました。
被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます。

台風一過、日曜日は朝から太陽の光が燦燦と。
前日は強風が収まるまで眠れませんでした。
12時近くに床に就きましたが、
それにもかかわらず、4時には目が覚めてしまいました。

普段ならもう一寝するところですが、お茶事のことも心配でしたので、
そのまま起きだして、朝風呂に入りました。
前日は台風の風の吹く中、怖くてお風呂に入れませんでしたから。
予定の時刻に、亭主の方、水屋の方が到着し、
交通機関が止まっているので、大丈夫かと心配していたお客様も、
いろいろ手を尽くして、皆さん時間通りにいらっしゃれました。
予定通りに始まり三時間半のお茶事は無事に終わりました。

ご亭主さんは初めてのお茶事体験でしたが、前日までの準備を頑張り、
当日は水屋の方の強力なバックアップを得て、無事に勤めあげられました。

お客様四名のうち、二人は初体験でしたが、
終わっての帰り道、「楽しかった、自分たちいつかやってみたい。」
と感想を言ってらしたとか。
これが何よりですね。
初めての茶事が満足のいくものになるはずはありません。
初陣のご亭主さんには、この体験から、新しい目標を得て、
これからもお茶を楽しんでいただきたいです。
皆様お疲れ様でした。

 

私には去年の「口切の茶事」依頼、久しぶりの我が家での稽古茶事です。
体力的にどのくらいバックアップして差し上げられるか、
多少不安もありましたが、何とかなりました。

「ああやっと少しお茶の日常が戻ってきた」と。
自分の中に、新しく挑戦してみたいことも、湧き上がってきて、
体も心も癒えていく実感を感じています。

そして夜は、ゆっくりとラグビー観戦ができました。
両チームの選手たちが、肉団子のように重なっての熱戦には、
いつも力が入ります。
トライの瞬間がたまりませんね。
飛び上がって拍手をして、万歳までします。

日本が勝ちましたから、まだ楽しみが続きますね。

 

 


籠城中

2019年10月12日 | お茶三昧

 

台風接近の前にと、昨日から少しずつ準備しました。

前回の15号で飛ばされたものをはじめから倒しておいたり、
植木鉢が飛ばされないよう運んだりして片づけたりしました。

今はもうガラス戸をぴたりと閉めて、
無事に過ぎるまでの籠城に入りました。

明日はかねてから予定していたお茶事です。
昨日、今日と、ご亭主役の方が準備にいらっしゃいました。
「今日は無理をしないで、当日の朝で大丈夫ですよ」
と電話をしましたが、歩いて5分ほどのところにお住いですので、
「まだ大丈夫ですから伺います」とご夫婦で雨の中いらっしゃって、
当日の流れの確認もして、心残りなく準備をしていかれました。

 

お懐石の係りの方も、今頃は準備に余念がないと思います。
料理人さんですから、その辺は安心ですが、
台風の影響で食材の入手が大変だったのようです。

明日の朝早めに集合して、当日でないとできないことを準備しますが、
ベランダ茶庭が、台風仕様になっていますので、まずその復活から始めます。

私も二三日前から気になって、準備のための準備を始めたりしましたので、
今日は少し筋肉痛です。
今まであまり動きませんでしたから、仕方がないですが。
お茶の準備となると、知らず知らずのうちに夢中で動いてしまっています。

皆さんにはくれぐれも無理をしないようにとお伝えして、

風の音が強くなりました。
今から台風が過ぎるのをじっと待つことにします。

皆様もどうぞお気を付けください。