速いもので、亥年もあと四か月を切りました。
もたもたしていると、すぐに年末を迎えてしまいますね。
私はもたもたしていたわけではないのですが。
それどころか、今までにない試練に打ち勝つために、
年明けから戦ってきましたから。
幸いなことに、今までは体のことで困ったことはは虫歯くらいでしたので、
今回の膝の手術は、もたもたどころではなかったのです。
後三か月ちょっと、
そのことでは、一つの成果を得て年を終えたいと思っていますが。
お稽古にいらしている方の中には膝がお悪い方もいらっしゃいます。
私と同年齢の男性の方もそのお一人です。
「お願いがあります。時々胡坐(あぐら)でお稽古してもよろしいですか」
ある時こんな風におっしゃったので、
「どうぞ、利休さんの頃は、お点前は正座ではしていなかったときいています」
というわけて二か月ほど膝のリハビリでお休みをした後は、
胡坐を交えてお稽古をしていらっしゃいます。
私が膝を痛めたとき、茶書の勉強会でお世話になっている先生から
「正座は茶の湯の本質ではないので・・」と励ましてくださった言葉で、
とても気持ちが楽になったことを思い出します。
今はどのような形でもお茶は楽しめると信じて、
お膝の悪い方のお稽古を工夫したりしています。
身に起こることに無駄はないといいますが、
私にとって膝を痛めたことは、他人への理解が深まったという、
とても良い事をもたらしてくれていると感じるのですが。
それでももちろん、膝が良くなったら、せめてもう一度、
正座でお点前をして見たいという願いは捨てていませんよ。
ここの所続けて外出をしましたので、膝に疲れが出たのか、
筋肉痛の一種なのか、ちょっと今までにない症状を感じます。
外出と言ってもタクシーを駆使してのいたわり外出ですが。
それでも駅中を歩いたり、電車に乗ったりは緊張の連続で、
精神的にはかなり疲れました。
全てが初体験ですので、一喜一憂ですが、良くなるための過程と信じて、
無理をせず、今日はゆっくりと休もうと思います。