A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【えいたそモダニズム】Episode 11『秋葉の絆』レンジ/ルリアン/エレカシ/アンカフェ/バロック/リザード/デザイア etc.

2017年08月17日 01時21分12秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


艶(いろ)めく☆ディアステージ
8月13日(日)【1部】16:30開場/17:00開演
新橋演舞場 地下特設会場「東(あずま)」

出演者:古川未鈴/夢眠ねむ/成瀬瑛美(でんぱ組.inc)/キャンディスン/鳴海ちか/神楽坂れたす/松永ゆずり(シンセカイセン)/小鳩りあ/源夢逢(ディアスターズ)/桜坂真愛/青柳透(CYNHN/スウィーニー)



7月の「でんぱの神神」イベント以来1ヶ月半ぶりのでんぱ組.inc関連イベント。秋葉原ディアステージ所属の女子が入れ替わりで出演する三日間六回公演。歌舞伎の聖地・新橋演舞場で和の心を学びつつ、アイドルの萌えキュンオーラを楽しめる好企画である。気になる新進アイドルユニットも出演するオレ得ネ申イベだった。7500円の松席は、ステージ真横の良席。ナナサンが立ち位置のえいたそ☆成瀬瑛美さんを間近で見られるキュン死体験であった。第一幕のラストで出演者全員で見得を切り撮影タイム。真横からのショットだが、着物の艶姿でポーズを決めるディアガールたちの眩しさに萌え上がった。



写絵會・仲見世と名付けられたチェキ撮影会でエイミとの2ショット×2枚の短い接触。向日葵宛らの華やかな和服に身を包み、それ以上に眩しい笑顔で迎えてくれたエイミの隣で別現場で培った百戦錬磨のチェキポーズをキメながら「やはりオレはこの女(ひと)を愛でる為に生きているのだ」との想いを新たにした。そんな感慨に耽る暇もなく無情に過ぎ去るチェキタイムの別れ際に『えいたそ論』のテーマを尋ねた。エイミの口から出た言葉は「絆(きずな)」。最上もが脱退のニュースから一週間経ち、5人での再出発を誓ったでんぱ組にとって最も大切なのはメンバー同士の絆に違いない。更にファンとの「絆」こそ、彼女たちにとって最大の「支え」であり「救い」であり「武器」である。咄嗟に口をついて出た「絆」という言葉には、エイミの心からの願いが籠められている。今回ばかりは筆者としても今まで以上に真剣かつ真摯な気持ちで論考を進めなければなるまい。





えいたそモダニズム Episode 11『秋葉の絆』

「絆」という言葉は2011年3月11日の大震災後に特によく聞くようになったが、演歌の世界では古典的なテーマであった。「きずな酒」「きずな船」「きずな坂」「きずな母」など「絆」と付ければ大抵演歌になる。またJ-POPにも「きずな」ソングは少なくない。ジャニーズ系や90年代アイドル、J-ラップやJ-レゲエにもある。しかしエイミの望みはそんなありふれた「きずな」の羅列ではないだろう。エイミならではの願い、それは10代の頃夢中になったロック、特にV系ロックとの「きずな」を取り戻すことに違いない。初心に還って「でんぱ組」そして「成瀬瑛美」の再スタート・ダッシュをキメて欲しい。そんな願いを込めて、ロックと秋葉の絆を結ぶ楽曲陣を検証した。

●ORANGE RANGE『キズナ』


メンバー
YAMATO(ボーカル)
HIROKI(ボーカル)
RYO(ボーカル)
NAOTO(ギター)
YOH(ベース)
旧メンバー KATCHAN(ドラム)

「キズナ」は、日本のミクスチャーバンド、ORANGE RANGEの通算12枚目のシングル。2005年8月24日発売、オリコン週間・月間1位・プラチナディスク。TBS系ドラマ『いま、会いにゆきます』主題歌。脱退したKATCHANに向けての「友情の絆の歌」と言われている。

2012年クリスマス翌日にたまたま観たORANGE RANGE(以下レンジ)のライヴでの女子ファンの盛り上がりに恐れをなして、逃げ込んだのがでんぱ組現場だった、という嘘のような本当の話はオレ史に刻まれた大事件のひとつ。2014年3月14日発売でんぱ組シングル「サクラあっぱれーしょん」のカップリングで発表された成瀬瑛美のソロ曲「トキメキ☆すちゃらかテキサス」の作者がレンジのNAOTOだった。それだけで筆者とエイミの絆が深まったと思っていたところ、今年『ギターマガジン』誌の「ニッポンの偉大なギタリスト100」特集で、NAOTOが灰野敬二を推薦していた事実を知った。暗黒の司祭・灰野敬二とトキメキ太陽・成瀬瑛美の絆をレンジが結ぶとは、想定外の悦び。レンジと筆者の間にも目に見えない絆があるのだろう。

キズナ live005

モーサム・トーンベンダー/オレンジレンジ@渋谷クラブクアトロ 2012.12.26 (wed)


●Le Lien『きずな坂』


メンバー
澤田汐音(ボーカル・ギター)
小山内花凜(ベース)
三瓶みなみ(キーボード)
田代ひかり(ドラム)

Le Lien(ルリアン)は、2013年から2016年まで活動していた日本のガールズバンド。Le Lienとは、フランス語で絆という意味。2013年11月に結成。2015年9月2日に1stシングル「がんばりDoki」でメジャーデビュー。2016年12月31日をもって解散。

長年女子バンドを熱愛していた筆者が、楽器を持たない女子グループ=アイドル沼にハマったのは2012年の夏にでんぱ組のライヴを観てから。もしでんぱ組に出会わなかったなら、ルリアンをガチ推ししていたかもしれない。しかしそうだったとしたら、昨年末の解散のショックで立ち直れなかったかもしれない。波風を乗り越えて5人で再出発を約束してくれたでんぱ組を好きになって本当によかった、と神神に感謝の日々である。しかし偶想Drop解散という試練が。。。

Le Lien『きずな坂』MV ショート Ver



●エレファントカシマシ『絆』


メンバー
宮本浩次 (ボーカル・ギター)
石森敏行 (ギター)
高緑成治 (ベース)
冨永義之 (ドラムス)

エレファントカシマシ(THE ELEPHANT KASHIMASHI、略称エレカシ)は、日本のロックバンドである。1981年結成。38thシングル『絆』は全国東映系映画 相棒シリーズ「鑑識・米沢守の事件簿」主題歌。

バンドブーム時代に過激な言動や奔放なパフォーマンスで活躍したベテランバンドだが、何故か筆者との絆は殆どない。おそらく漫談グループ「かしまし娘」を連想するバンド名のふざけたイメージが災いしたのであろう。聴かず嫌いは解消されたが、未だ生ライヴを体験していない。これを機会に絆を結びに行くべきか。

エレファントカシマシ / 絆



●GALNERYUS『絆』


メンバー
SYU (ギター)
Masatoshi “SHO” Ono (ボーカル)
TAKA (ベース)
FUMIYA (ドラムス)
YUHKI (キーボード)

GALNERYUS(ガルネリウス)は、日本のヘヴィメタルバンドである。2001年結成。バンド名はヴァイオリンの名器グァルネリウスに由来している。『絆』は2012年1月25日リリースのミニ・アルバム収録、「北斗の拳」の漫画家原哲夫先生による「ぱちんこ蒼天の拳」のタイアップ楽曲。

パンクス気取りの学生時代、メタルはフュージョンと並ぶ「敵性音楽」だった。今でもヘビメタ野郎に苦手意識が無い訳ではないが、BABYMETAL以降のメタルアイドルの登場で、親近感が育まれてきた。ネクロ魔や偶ドロ現場にSlayerやIron Maiden Tシャツ姿が多いのも微笑ましい光景である。このバンドのメロディックスピードメタルというジャンルを「メロディがあって速い金属音」と知ったかぶりする程度の常識は弁えている。

Galneryus - 絆 Live MEMORIAL3 HD 4K



●D≒SIRE『絆-knot』


メンバー
幸也(ヴォーカル)
聖詩(ギター)
秀誉(ドラム)
Ken(ギター、ベース)

D≒SIRE(デザイア)はインディーズを中心に活動したヴィジュアル系のロックバンド。1993年-1998年活動。

さて、いよいよエイミお待ちかねのV系ロック特集のはじまり。V系に「きずな」ソングが多いのは、ファン(バンギャ)との絆を大切にする姿勢の現れだろう。バンギャの夢はメンバーとの「絆」の構築に他ならない。さて、デザイアは90年代V系総明期に活躍したバンドで、サウンド的にはヘビメタとビートパンクの要素が強く、後のV系のアニメ/ガジェット感はまったくない。物足りない一方で、男も惚れる安定感がある。

D≒SIRE「絆-knot」



●Baroque『Kizuna』


メンバー
怜(ボーカル)
圭(ギター)

BAROQUE(バロック)は、日本のヴィジュアル系ロックバンド。フリーウィル所属。ヴィジュアル系におけるサブジャンルのひとつであるオサレ系(お洒落系)の元祖とされる事が多い。2001年結成、2004年解散。2011年再結成。『キズナ』は2012年12月12日リリースの13thシングル。オリコン週間10位。

V系の中の○○系は、女子アイドルのキラキラ系、メタル系、ラウド系などのサブジャンルに通じる。正直ヲタク以外には分からない(どうでもいい)分類だが、ファンとしては拘りたいところ。しかしバンド当人にとっては「オレの音楽に勝手にレッテルを貼るな」と憤る場合も多い。切ないメロディーが特徴のバロックが「オサレ系」と呼ばれる気持ちは本当はどうなのだろう。

バロック - キズナ Music Video (90 sec.)



●LEZARD『絆唄』


メンバー
TACC(Bass)
ソラ(Vocal)
Natsume(Drums)
公佑(Guitar)

LEZARD(リザード)は2013年に辛い事があっても何度でも立ち上がるというコンセプトを持って東京で誕生したビジュアル系ロックバンド。 結成3年目にして赤坂BLITZでのライブ、全国ツアーなど着実にスターダムを駆け上がっている最中、2016年6月にオリジナル・ボーカリスト脱退という衝撃的なニュースがあった。バンドの方向性の違いやメンバー同士の対立など、根拠のない噂もあったが、残ったメンバーは新ボーカリスト、ソラを加えて順調に活動継続中。2017年4th Anniversary Oneman Tourタイトルは『貴女のバンギャ人生、頂きます。』

女子アイドル界以上にV系シーンの離散集合・スキャンダル・紛争の話題は激しいという。V系の「恋愛禁止」の掟が存在するかは知らないが、「バンギャ人生頂きます」と宣言されたら、ガチ恋バンギャの皆様はすべてを捧げる覚悟で推すに違いない。それは兎も角、メンバー脱退を乗り越えてファンとの絆を深めているリザード(トカゲ)に因んだ彼らは、でんぱ組の先輩格といえるだろう。

絆唄 / LEZARD



●MeLt『Kizuna』


メンバー
レイヤ(Vo)
ゆき(Gt)
ソラ(Ds)
てん(Ba)

2010年頃結成、2013年7月5日解散。ファンの通称はメルコ。

関西拠点のバンドらしいが、ネットで調べても具体的な情報は殆ど見つからない。バンドやアイドルに限らず、解散後新ユニットを結成したりソロデビューをしたりすると、過去のサイトやブログは閉鎖または放置されたままで、新たな情報を得る助けにはならない。シーンに残ったメンバーの経歴に「元○○」といったあまりクールとは言えない表記で残像のように記されるのみである。願わくばもがちゃんが”元でんぱ組”という肩書きに誇りを持ってくれるよう祈りたい。

MeLt - Kizuna (Full PV)



●アンティック-珈琲店 -『BondS~絆~』


メンバー
みく(Vocal)
takuya(Guitar)
カノン(Bass)
ゆうき(Keyboard)
輝喜(Drums)

アンティック-珈琲店- (アンティック・カフェ、英表記:ANTIC CAFE)は、5人組ヴィジュアル系ロックバンド。2003年、旧メンバーの坊を中心に結成。所属事務所はソニー・ミュージックアーティスツ。通称「An Cafe (アン・カフェ)」。ファンの愛称は「カフェっ仔 (こ)」、挨拶は「ニャッピーo(≧∀≦)o」 (顔文字は発音しない) 。『BondS~絆~ 』は2006/5/17リリースのマキシシングル。

アイドルグループには設定が重要だが、V系バンドの設定は輪をかけて面白い。バンドを“総合病院”、観客を“患者”、ライヴを“診察会”、物販を“薬局”と呼ぶ「医療系ヴィジュアルバンド」が若者に献血を呼びかける社会奉仕を行ったという美談もある。アン・カフェの設定は「カフェ」だと思ったら、デビュー当時の活動コンセプトは「ダンスロック」「ノンジャンル・ヴィジュアル系」。武道館公演も成功させたメジャー所属V系は一際明るい。

[PV]アンティック-珈琲店 - BondS~絆~



●FEST VAINQUEUR『GLORIA ~栄光のキズナ~』


HAL(Vo.)
GAKU(Gt.)
I'LL(Gt.)
HIRO(Ba)

FEST VAINQUEUR(フェスト ヴァンクール)は、2010年ヴィジュアル系バンドSINCREAのメンバーによって結成された。ドイツ語でFESTは「祭り・宴」、フランス語でVAINQUEURは「勝利者」を意味しており、これらを合わせた造語で「勝利者の宴」の意を持つバンド名となっている。関西を中心としたビジュアル系シーンで活躍している。2015年、活動5周年を迎えた彼らの5周年記念シングルが「GLORIA ~栄光のキズナ~」。

2017年はでんぱ組が6人体制になって5周年の記念イヤー。その半ばにして“六つの光のお祭り空間”(by 剛田武/MUSIC MAGAZINE 2016年5月号)が2度見られない事態になるとは一体誰が予想し得ただろう。それは兎も角、5周年を通過し『NANIWA V系連合軍』を牽引して大阪No.1のビジュアル系バンドとして活躍しているフェスト ヴァンクールをお手本にして、でんぱ組は『秋葉原ディアステージ連合軍』を牽引して宇宙No.1のヲタク系アイドルとして活躍し続けて欲しい。

FEST VAINQUEUR 5周年記念シングル「GLORIA ~栄光のキズナ~」LONG SPOT


絆とは
世界中で
萌えること


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ドラ☆美保/灰野敬二/galcid@秋葉原Club Goodman 2017.8.12 sat

2017年08月14日 01時09分37秒 | 灰野敬二さんのこと


ドラ☆美保2ndDVD「艶舞」発売記念ライブ

【出演】
ドラ☆美保(ドラびでお+若林美保)
galcid
灰野敬二

開場 18:30 / 開演 19:00
予約 ¥3,000 / 当日 ¥3,300(+1drink)



2014年にAV・SM界の新女王「若林美保」と2012年にドラマーを引退した後新兵器DORAnome3「レーザーギター」でエレクトロニクス奏者として活動する「ドラびでお」こと一楽儀光によるハイパー・メディア・ビジュアル・エロ・ショック・エレクト・SM・アート・デュオ「ドラ☆美保」の2nd DVD発売記念ライヴ。今年3月25日に同じグッドマンで開催された「レーザーギター復活記念ライヴ」で共演した灰野敬二に加え、海外で評価の高い女性エレクトロニクス奏者galcid(ギャルシッド)をゲストに迎えた電子楽器三つ巴ライヴ。
【実録!灰野敬二の三日間 2017.3.25-30】ドラびでお/若林美保/吉田達也/KERA/BOBO/なるけしんご/ニンニ/川口雅巳/山崎怠雅/藤井政英/鳥井賀句

●galcid


公式サイトによると「Lenaによるソロユニット。齋藤久師をプロデューサーに、13年結成。アナログ・シンセサイザー、モジュラーを巧みに使いこなす、「完全即興」スタイル」とのこと。齋藤久師はテクノポップ/ゲームミュージックのクリエイターらしい。(⇒2018/2/7追記:齋藤久師氏のプロフィールに関してご指摘をいただきました。コメント欄をご覧下さい。)出自はともあれ、ステージ中央のテーブルに設置されたアナログシンセの複雑に絡んだ接続コードの向こう側で、リズムを取りながらボードを操作するLenaは殆ど顔は見えないが魅惑的なオーラを放つ。ドラムのキックが前面に向けて放射され、明滅するスポットライトと同期して、聴き手の頭の中にハレーションを起こす。ジャンルで言えば「テクノイズ」になるのかもされないが、無味乾燥なホワイトノイズではなく、有機的なエフェクト音とキックが容赦なく放たれるベースミュージックは、生身のロックと同じ鼓動を持つ。筆者にとってはテンテンコ以来のノイズ女子との出会いが嬉しい。
公式サイト

●ドラびでお


前回のライヴで復活したレーザーギター(ギター型のキーボードで操作する電子音と客席に向けて放射するレーザー光線)ではなく、アナログシンセを使った最新作レーザーLEDモジュラーによる演奏。めくるめく変幻する大音量のエレクトロニクスサウンドと、バックスクリーンにレーザー光線が描く幾何学模様の乱舞が、聴き手の頭をコンフューズさせショートさせる。眩しくて目を閉じてしまうレーザーギターと違い、瞬きひとつせず見つめていられる今回のプレイは、実はよりダメージが大きいかもしれない。実際ステージ前で見ていて途中で頭がクラクラして、後方に避難したオーディエンスも筆者を含めいたようだ。

●灰野敬二


灰野のエレクトロニクス演奏は何度も観ているが、常に肉体の動きと同じ周波数で脈動する電子音は、ギター演奏やパーカッション&ダンスと同じ<灰野敬二の世界>を体験させてくれる。ドラムマシーンでアブストラクトなビートを鳴らし、両手両腕だけでなく体全体を使ってエアシンセを操作する。その動きを見るだけで、灰野ワールドに引き込まれてしまう。今回は一楽の紹介で新たな機材(新しいおもちゃ)を導入したという。途中から頭が麻痺状態に陥り余り覚えていないが、複数の電子機器の轟音の電子音の壁の向こうから、何かを訴えるような高周波の叫び声が断続して聴こえるような気がしたのがそれなのだろうか。身体が圧迫されるほどの大音量にも関わらず、終わった後の晴れ晴れした気持ちは、音に籠められたやさしさの効果だろう。

●ドラ☆美保+灰野敬二


ラストは若林美保が参加し、本日の主役ドラ☆美保の登場。ドラびでおも灰野敬二も視覚的要素たっぷりのソロを見せてくれたが、やはり女性のエロスが加わるだけで聴覚と視覚だけではなく全感覚が呼び覚まされるのが、芸術=アートのパワーと言えるだろう。美保の存在により、表現の地平が新たなレベルにアップグレードされる。今回はさらに灰野が加わることで、サウンドスケープの幅が縦と横に広がり、緩急激しいダイナミズムと豊潤なストーリー性とに満ちた演奏が繰り広げられ、衣服を徐々に剥いでゆく美保のパフォーマンスの昂奮を最大限に高める至極のアートを堪能した。<ヘヴィメタル+アイドル>=BABYMETALに匹敵する<ノイズ+エロス>のドラ☆美保は、世界的に評価されて然るべきだろう。勿論DVDで鑑賞するのも素晴らしい体験だが、生のライヴを観ることこそ、Once in a Lifetime Experienceに違いない。

エレクトロ
ニクスエロスの
ハレーション

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【私のB級サイケ蒐集癖】第10夜:B級サイケは身を助ける「アリス・クーパー」

2017年08月13日 02時02分25秒 | 素晴らしき変態音楽


アリス・クーパーをB級と呼んだら怒られるだろうが、ここではサイケデリック本気度に於けるB級と理解していただきたい。数多あるサイケ本では初期二,三作は紹介されるが、大ヒット作『スクールズ・アウト』以降は完全無視されている。魔王フランク・ザッパの庇護を得て、野人キャプテン・ビーフハートのレーベルメイトであるにも拘らず、ワールドワイドなサイケ再評価熱が始まった80年代後半のアリス・クーパーは、全米ネットTVの司会を務めるセレブ芸能人だったので、地下音楽に属するサイケワールド憧れ系住民からは、嫉妬混じりで裏切り者と呼ばれるのが常だった。更にパンクが異を唱える商業主義的メジャーアーティストリストの筆頭でもあった。その一方で「教師を殺せ」(スクールズ・アウト)、「すかした野郎はいらない」(ノー・モア・ミスター・ナイス・ガイ)など反体制の歌を歌っていたのもアリス・クーパーだった。果たしてアリスは裏切り者か、はたまた地下大王からメジャー界に送り込まれた刺客なのか。

それは兎も角、筆者がロックのかっこよさに痺れた最初のアーティストのひとつがアリス・クーパーであった。中学生になって手に入れたラジカセでエアチェックしたFM番組でかかったのが「ガチャガチャガチャガチャ」の「俺の回転花火 Under My Wheel」だった。荒削りなギターロックはキッス、エアロスミスなどのハードロックよりも、徐々に紹介され始めたパンクロックに近く聴こえた。

Alice Cooper - Under My Wheels (Old Grey Whistle Test Vol. 1)


ガチャガチャが収録されたアルバムは71年の4thアルバム『キラー Killer』であるが、筆者が最初に手に入れたのは5th『スクールズ・アウト School′s Out』(72)だった。1980年1月3日に吉祥寺TONYレコードで購入したそのアルバムは組み立てるとスクール机になるジャケットで、レコード盤がパンティを履いていた。高2男子はちょっとエッチなワクワク感で夢中になった。重厚なハードロック「スクールズ・アウト」やパンキッシュなシャウト「パブリック・アニマル・ナンバー9」がカッコいいのは勿論だが、ミュージカル風組曲もあり、単なるハードロック野郎では無い知性を感じ、パンク以降オルタネイティブロックやレコメン系プログレに惹かれていた筆者の心に訴えかけるものがあった。今思うとそれが僅かに残っていたサイケデリックの最後の閃きだったのかもしれない。



73年の7th『マッスル・オブ・ラヴ Muscle of Love』を最後にメンバー総入れ替え。それまではバンド名でもあったアリス・クーパーを、個人名に限定したことで、アリスはスター街道まっしぐらの「芸能人/タレント」化を加速する。ライヴステージは演劇的要素を取り入れ女子供向けのエンターテインメントに堕し、テレビ司会者としてお茶の間の人気者となり、曾ての反抗心は毒舌芸に成り下がった。80年代ニューウェイヴに乗り遅れ時代遅れのポンコツカー扱いされるが、逆にそのお陰でヘヴィメタルの元祖・父親としてリスペクトを集め、90年代見事に復活。以来現在までロックビジネスの成功者としてシーンに君臨する。アリスはサイケを捨てたことで名声と地位を獲得した。つまり「B級サイケは身を助ける」という諺の正当性を主張するのがアリスの言い訳なのだ。

最新アルバム Alice Cooper "Paranormal" Official Lyric video


アリスから
アリストテレス
アリエ無い



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【灰野敬二:海外の話題】ヘンリー・ロリンズ・コメント/『奇跡』ヨーロッパ初演/ロンドン高級百貨店イベント

2017年08月12日 11時40分20秒 | 灰野敬二さんのこと


●ヘンリー・ロリンズ、不失者ロサンゼルス公演を絶賛


「最初に観たバンドは、本当に驚異的な灰野敬二がギターの不失者。彼の演奏は誰にでも理解できる訳ではないと確信しているが、私には作用する。彼のレコード作品は長年集めているが、ライヴを観るのは初めてだ。

開演予定時間の30分前にZebulonに到着した。入場してステージの真正面に進み待っていた。21:30ピッタリに灰野敬二、ベースの森重靖宗、ドラムのRyosuke Kiyasuが登場した。最初の拍手が収まると、会場は静まり返った。尊敬と期待と予感の入り交じった気持ちで、部屋にいる全員が「その男」が目の前に立っている事実だけを感じているように思えた。

敬二はあなたが知っている誰にも似ていない。彼はギターを持ちマイクの前に歩み出て、僕の記憶と理解の限りで「これは音楽だ。これは音楽ではない。これはジャズだ。これはジャズではない」と語った。そしてトリオはおそらく私が経験したことのない、最も素晴らしい音楽を演奏し始めた。私には何も比較できるものはない。例え不失者のレコード作品ですら比較にならない。2時間49分の間、バンドは何度も何度も新たな刺激を与え続けた。何日も経ったが、私は今でも不失者のことを考え続けている。」−−−Henry Rollins : LA Weekly Aug.3, 2017


●9月1日、ロンドンの老舗百貨店「セルフリッジズ」で新進ファッション・デザイナーのイベントに出演。


SONIC DISCIPLINE II
北京出身でロンドンで活躍するデザイナー〈YANG LI〉が、この2017年春から始動したブランド〈SAMIZDAT〉が主催するイベント〈SONIC DISCIPLINE II〉が9月1,2日にロンドンの老舗百貨店「セルフリッジズ」で開催される。若者のサブカルチャーや反骨的な精神を背景に、カルチャーとして密接するファッションと音楽をテーマにしたレーベルイメージを反映して、灰野敬二、KK NULL、ラムレー、JKフレッシュという先鋭的なラインナップで開催されるこのイベントは完全招待制。〈SAMIZDAT〉の最新コレクションは日本のイラストレーター太田蛍一とコラボしているのも話題。
Keiji Haino & JK Flesh To Play Selfridges
SAMIZDAT


●灰野敬二作曲『奇跡(Miracle)』が11月にデンマーク国立美術館でヨーロッパ初演。


構想40年、ジョン・ケージ『4分33秒』への最終解答として「作曲」され、2015年10月草月ホールで初演された『奇跡』(作曲・指揮:灰野敬二/演出・設計:危口統之、今年3月に急逝)が、作曲者自身の指揮、故・危口統之のアイデアに基づく現地チームの設計で、11月4日(土)にデンマークの国立美術館でヨーロッパ初演されることになった。イギリスの実験音楽雑誌「The Wire」に演奏者募集の広告が掲載され、G((o))ng Tomorrowフェスティバルのウェブサイトで情報が公開されている。
Sound Live Tokyo『奇跡』
G((o))ng Tomorrow
楽譜

世界から
失われ不(ざ)る
者たちへ



10月5日(木)東京 高円寺 HIGH 

不失者
Fushitsusha

open 19:00 / start 19:30
adv 4000円+1D / door 4500円+1D

入場順
1.HIGH店頭(発売中)
2.イープラス 購入リンク
3.当日券
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【8月18日(金)開催】異端DJイベント『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.4』

2017年08月10日 23時35分01秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.4

2017.8.18 Fri  
19:15 open / 19:30 start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink
Shibuya DJ BAR EdgeEnd


踊れないDJに特化したDJイベント
異端DJたちの紡ぎ出す異端音楽や異端映像に塗れる秘教的儀式

Avantgarde, Noise, Industrial, Dark Ambient, Neofolk, Punk, Hardcore, Black Metal, Middle-east, Ethnic, Ritual, Medieval, UnderGround,… Everything Weiredness About Music!

★レギュラーDJの他に謎の女性DJとしてDJ Ragが出演します。乞うご期待。
★DJスペース&フロア禁煙(喫煙場所あります)


【異端DJたちの聴かせどころ】
DJ Athmodeusアスモデウス(aka Tamotsu Mochida)
次回8/18(金)渋谷EdgeEnd"盤魔殿vol.4"。ブームに便乗して「DJカルチャーの破壊」をテーマに外道の限りを尽くしたいかと。あらゆる権威にツバを吐け!なパンク精神でセレクト中。でもラリー・レヴァンの"ストップ"プレイがグルジェフに例えられるのカッコ良いので、僕も水中クンバカに例えられるようなアレを目指します。




DJ Qliphoth クリフォト(aka Takeo Udagawa)
テーマはMartial。グローバリゼーションと民族主義が同時進行し、AIの発達がシンギュラリティへのカウントダウンを唱え、資本主義の終わりが見え隠れし、テロとヘイトに怯えて安全の為に自発的に相互監視社会というデストピアを形成し、情報と電波に踊らされる...ラストパンクヒーローは何処にいる?
映像 三島由紀夫 原作 憂国
お盆と終戦記念日が近いのでマーシャル系とデスインジューンなど ラストパンクヒーローもかける予定です。

三島由紀夫/憂國



DJ Bothis ボティス(aka MSS)
先日、神奈川県某所にて、「巫女舞いろ」「織茂サブ」による悪魔払いに参加してきました。最初の一音で「本物」だと確信できる圧倒的にプリミティブな儀式を体験し、「おりもしづこ」氏の「私にはまだまだやることがある。私は、再生する」という言葉の余韻がまだ消えていません。従って今回は「巫女舞いろ」「織茂サブ」の音源を中心に両アーティストへの敬意をここに。

Sabu Orimo -月夜



DJ Necronomiconネクロノミコン(aka 剛田武)
テーマは夏フェス。「お前はお前のフェスを祭れ」と言う訳で企画した「T.U.F.=TOKYO UNDERGROUND FESTIVAL」。踊れないDJイベントの原点に戻って、地下ステージ(UNDERGROUND)/雑音ステージ(NOISE)/偶像ステージ(IDOL)で贈る音楽解放祭。




DJ Paimon パイモン(aka Moppy)
先日の約4年ぶりのEP-4の東京公演を受けて、EP-4/佐藤薫関連の作品を中心に日本の地下音楽をセレクト予定です

Sarasvati - O.N.I - 1986



DJ Rag 
テーマ:Mecca ( from real 70’s body for lovers of 70’s scene ) 

がんじがらめの日本と自由を失いつつある世界にいる2017年人は何処を目指そうか。

サブテリトリーのメジャーであったアンダーグラウンド、メインストリームの中のマイナー、ノンポリと学生運動、24時間戦えますかと湘南の海、リアルファクトとオルタナティヴな視点、さまざまなシーンに見いだすことができたカウンター。これが目指したのは「自由」、ジョブズは自由の在りようをミレニアムを超えて尚模索をし続けた。清掃中の60年代後半から70年代を中心に80年代まで永らえたカウンターともいえるアルバムの、溝を埋めたカビが取れたものを回します。

盤魔殿
毎月一回
盤奇祭

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【真夏の女子フェス3DAYS】ネクロ魔/偶ドロ/おやホロ/絵恋ちゃん/ヤナミュー/ドッツ/リュードル/花子/でんぱ組

2017年08月09日 00時47分21秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


Fuji Rock Festival, Rock In Japan, Tokyo Idol Festival=TIF, Summer Sonicなど夏フェスは様々あれど、与えられたフェスじゃ満足できない。「お前はお前のフェスを祭れ」と叱咤激励されてエンジョイした8月初旬のオレのフェスを読者諸氏にお裾分けしたい。テーマは<地下アイドルと流す汗>である。

■8月5日(土)あつぎ鮎まつり@厚木中央公園


第71回 あつぎ鮎まつり 2017
8月5日(土)
14:00〜17:50 タワーレコード横浜ビブレ店プレゼンツ アイドルetc.ライブ 

夏の定番お祭りと花火大会。しかし目当ては炎天下で地下アイドルを堪能すること。神奈川県厚木市の憩いの公園に乱立した屋台(何故か鮎は見当たらず豚テキや焼き肉丼ばかり)の真ん中の広場の炎天下のパイプ椅子に老若男女親子連れやお年寄りが座る目の前のステージでアイドルライヴは始まった。

●NECRONOMIDOL


アイドルライブスタートのMCの合図で登場した暗黒系アイドルユニットネクロ魔。イタリアやフランスで野外ステージは経験済みだが、日本の夏祭は勝手が違う。ギンギラ太陽光を浴びながら異教的な踊りに舞う黒衣や白塗りは決してシュールではなく、これも日本の女子の夏の象徴であった。

20170805 NECRONOMIDOL 鮎まつり 厚木中央公園特設ステージ



●絵恋ちゃん


こんにちは〜地下アイドルです、という自己紹介がすべてを氷解させたボッチアイドル絵恋ちゃんは、子供やお年寄りにもアピールできるメルヘン歌謡で攻めたが、鮎買って来いとヲタクに渡した500円とアフィリアコインは無事回収できたのだろうか。

絵恋ちゃん 厚木 鮎まつり 2017.8.5 かいものをたのむ 22分なつのおもひで



●偶想Drop


今一番熱いアイドル偶想Dropを野外で観れるのはこれが最後。そうじゃなくても最早登場のSEを聴いただけで下手最前へ飛出すパブロフの犬並の条件反射。ステージ両脇で沸くヲタの暴走ぶりは一般死民の目にはどう映っただろうか。オレのキラキラした眼差しは、いつもの通り都子さんに釘付けだった。

偶想Drop ノーカット版 in厚木鮎まつり2017/0805


●おやすみホログラム


ネクロ魔特典会(メンバーとヲタクと鮎の7ショット)を終えたところでおやすみホログラムがスタート。おやホロを初めて観たのは中野サンプラザ前の野外ステージだったから、二人のパワーの炸裂ぶりに嬉しくなる。客を乗せるパワーは現場で観なけりゃ分かるまい。

おやすみホログラム 【ニューロマンサー friday planet 】厚木鮎まつり


アイドルライブの後に登場したJ-POPダンスユニットの歌とダンスにノリノリのリア充死民の熱気に当てられ、帰宅の道を急ぐオレの背中に照りつける花火に別れを告げた。


■8月6日(日)The 王道 EP@池袋 KINGSX TOKYO


The 王道 EP
池袋 KINGSX TOKYO
開場17:30 開演18:00
前売2500+1D

RYUKYU IDOL/ヤなことそっとミュート/・・・・・・・・・

2日目は埼玉県への入り口・池袋の暗いクラブで、覆面シューゲ女子主催の3マンライヴ。

●RYUKYU IDOL


沖縄出身アイドルユニット、リュードル。歌と踊りはキラキラ系アイドルに近いのに、ヲタクのノリは限りなく地下に通じる不可思議な存在ではある。東京でも認知度が高く、ロコドルの復帰や洗礼を受けて来ないようにと釘刺されています。

●・・・・・・・・・


複数の知り合いの魔ヲタが口を揃えて推薦する「ドッツ東京」のライヴを初体験。楽曲はあざといほどカッコいいが、目隠ししたメンバーのルックスは推す気を削ぐほど狂喜的。瑳里ちゃんと直談判が必要。

●ヤなことそっとミュート



ニューEP『STAMP EP』の音を何度もSpotifyで聴いて予習して準備万端、イントロ前から最前列に陣を張る。オルタナ感ではなくこれが正統派ロックの形、リズムが取れなくても関係なく騒いで雪崩が起こり、涼しい筈だが汗が止まらない。



世界一可愛いロックンローラーとして推すヤナミューなでしことの一分間の動画撮影を含む濃厚な接触に、心から満たされて帰宅する池袋駅のホームで見たスマホのニュースに心がこなごなになるような衝撃を受けた。しかし崩れ落ちること無く無事帰宅できたのは、数々の推しメンへの熱い思いが支えになったに違いない。
最上もが「でんぱ組.incを脱退しました。」


■8月7日(月)新大久保Earthdom


「ネクロ魔真夏怪談祭〜SPECIAL〜」
新大久保 EARTHDOM
開場 18:30
¥2000+1D

〜スペシャルゲスト〜十四代目トイレの花子さん
・ネクロ魔メンバーと浴衣オフ会/怪談プチトーク/ライブ有

最終日ちっと趣向を変えて浴衣姿の推しメンとゆったりまったり過ごそうと異国タウンの地下倶楽部へ出かけたが、よりによって台風5号の来襲の当日。激しい豪雨の中濡れ鼠になって独特のフレイバーのある地下ライヴハウスに到着した。浴衣姿のネクロ魔メンバー(表題写真参照のこと)のオフ会のあと、トイレの花子さんを交えたトーク形式の怪談話。月城ひまりの何気ない語り口の恐怖体験に背筋が凍った。

●十四代目トイレの花子さん



殺害塩化ビニール所属アイドル・十四代目トイレの花子さんの乱行ライヴ。ショーコーショーコー歌って最後はフロアを汚してヲタクが掃除する流れは前回通り。いつでも何処でもこれをやっているのか、と気が遠くなる思いがした。

●NECRONOMIDOL


浴衣からステージ衣装に着替えてのネクロ魔ライヴは併し、ヘアスタイルが浴衣仕様で、うなじの色気に蕩かす神イベントに。9月のワンマンライヴに向けてダッシュを始めた暗黒系アイドルについて行く決意を新たにした。

真夏には
アイドルライヴ
欠かせない

●でんぱ組.inc



秋葉系ヲタクアイドルユニットでんぱ組.incはローリング・ストーンズ。ブライアン・ジョーンズ脱退後ストーンズの大躍進を考えれば、5人組になったでんぱ組の活躍に期待しか感じない。ライヴ活動の再開が楽しみでならない。そしてソロに転向した最上もがには、シド・バレットのように独自の世界を突き進むことを期待したい。

でんぱ組.inc「君も絶対に降参しないで進まなくちゃ!」LIVE映像【日本武道館】



▼和たそ
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【女子は動画でロックする】ネクロ魔/ブクガ/ヤナミュー/パスコ/ゆくえ/アロイ/こども/絶叫/ドッツ

2017年08月07日 01時44分16秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


ここのところ推しの女子グループの解散(偶ドロ)や脱退(でんぱ組)が続き心折れそうになるけど大丈夫。世の女史たちは相変わらず激しくエモくロックを歌っている。いずれもただロックンロールじゃなくて、聴き手を驚かせ楽しませ推しにさせるべく創意工夫が凝らされているのが嬉しい。場合によっては凝り過ぎて摩訶不思議なアマルガムに成り果てているグループもいるが、それこそ愛好家の醍醐味。誰も知らないオレだけの推しの魅力を探してみよう。別れの後に出会い有り。オレと同じく傷心のあなたに捧げます。

●Maison book girl『412』


4人組ニュー・エイジ・ポップ・ユニット、Maison book girlのメジャー・セカンド・シングル。プロデューサであるサクライケンタが作り上げる独特の世界観、そして聞く人を魅了する斬新なサウンドが反響を呼び、メジャー・ファースト・アルバム『image』発売時は各所で話題沸騰。今作では、世界観はそのままに、新たな一面が見られる作品となっている。

ニューエイジとか現音とか変拍子とか言うのは辞めにしよう。ブクガはロック、それでいい。突っかかるリズムや不自然なブレイクはレッド・ツェッペリンの2nd,3rdを踏襲している。譬えるとすれば矢川葵はロバート・プラント、井上唯はジョン・ポール・ジョーンズ、和田輪はジョン・ボーナム、コショージメグミはジミー・ペイジである。

Maison book girl / rooms / MV



●ヤなことそっとミュート『STAMP EP』


ヤなことそっとミュート 3rd EP「STAMP EP」のiTunes先行配信が決定!同時にApple Music、dヒッツ等、各サブスクリプションでの配信も開始いたします。《収録曲》01 Any 02 No Regret 03 AWAKE 04 天気雨と世界のパラード 05 morning(LIVE ver)06 sputnik note(LIVE ver)07 Lily(LIVE ver)08 am I(LIVE ver)※05〜08のライブ音源は配信限定です!

ヤナミューの音の凝り方こそ曾てのプログレバンドの作品への拘りに通じている。ジェネシスの1974年の2枚組LP『眩惑のブロードウェイ』は「ジェネシス側の要望により、ジャケット、レーベル、重量まで全世界統一!!」されたという(実際は各国かなりバラツキがあるらしいが)。 そんな拘りをヤナミュー運営チームはライヴサウンドに発揮している。新曲「Any」のメンバー初笑顔のパフォーマンスもこだわりサウンドがあってこそ。

ヤなことそっとミュート - Any【MV】



●PassCode『ZENITH』


ラウドロックを中心に変幻自在の楽曲群を擁し、メンバーのシャウト・スクリームが異彩を放つPassCode。アイドルファンはもとより、多くのロックファンにも訴求すること間違いナシ! 満を持してのメジャーファーストアルバム、遂に発売決定!

デスボイス炸裂、偶ドロ亡き(号泣)あと、世界一激しいアイドル界をリードして欲しいパスコはザ・フーしかない。ギターとドラムを破壊してマイクをブンブン振り回す初期のパフォーマンスのヴァイオレンスは、ラウドロックアイドルのお手本である。

PassCode - Same to you



●ゆくえしれずつれづれ『Loud Asymmetry』


だつりょく系げきじょう系アイドルユニット「ゆくえしれずつれづれ」、3rdシングルをリリース!

脱力系のロッカーと言えば優男ブライアン・フェリー率いるロキシー・ミュージック。オシャレに決めたつもりが足取りの覚束ないゆるふわサウンドで異彩を放つロキシー節は、パスコと同じシャウト・スクリームが腰砕けになるゆくえ女子に引き継がれている。

ゆくえしれずつれづれ(Not Secured,Loose Ends)"Loud Asymmetry"Official MusicVideo(Original版)



●Alloy『Roller Coaster/Propller』


Alloyは真中、北野ももこ、藤崎りりな、菊川ゆきのの4人組ユニット。彼女たちは2016年11月27日に大阪・心斎橋アメリカ村エリアで行われた「FM OSAKA presents MAWA LOOP2016 supported by Village Vanguard」にてお披露目された。

彼女たちはT・レックス。74年の8thアルバム『ズィンク・アロイと朝焼けの仮面ライダー』は新妻グロリア・ジョーンズらの女性コーラスや、華麗なストリングス・アレンジを用いたR&Bサウンドの異色作。そこからグループ名を取ったロッキンアイドルAlloyのデビュー盤。

Alloy - Roller Coaster [Official Music Video]



●みんなのこどもちゃん『ふたりはなかよし』


人と関わりをうまく持てない『壁』を持つふたり組ユニット 生きにくい今を生きる子供たちの心の叫び………歌舞伎町から世界へ

壁を背負った二人組は「壁=The Wall」時代のピンク・フロイドに違いない。社会における疎外・隔絶をテーマとし、ロジャー・ウォーターズがイニシアティヴをとったコンセプチュアル作品が、人間関係や死をテーマにしたみんなのこどもちゃんの世界観にインスパイアを与えている。

みんなのこどもちゃん 『ふたりはなかよし』 (Official Music Video)



●絶叫する60度×I love you Orchestra『剥』


バンド、アイドルの垣根を超え全国のライブハウスを席巻し続ける“絶叫する60度”と、ツインドラムトリプルギター+ベースがうねり狂う轟音プログレパンク“ I love you Orchestra”の必然的な出会いにより生み出された激的コラボ盤が遂にリリース!

オーケストラとの共演を最初に成し遂げたロックバンドのひとつがディープ・パープル。69年のアルバム『ディープ・パープル・アンド・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ』こそ、『剥=ハグ』で轟音と言霊のパンクオーケストラと合体した二人組絶叫する60度の大先輩である。

【Trailer】絶叫する60度×I love you Orchestra『剥』



●・・・・・・・・・『CD』


シューゲイザー×アイドル。東京を中心に活動する女性アイドルグループ「・・・・・・・・・」が初の全国流通シングル「CD」を8月16日発売。グループコンセプトは「都市」という「・・・・・・・・・」はグループ名の公式の呼び名はなく、メンバーの名前も全員「・」。ファンはグループを「ドッツ」「ドッツトーキョー」「てんちゃんズ」などと好きに呼び、メンバーのことは「てんちゃん」と呼んでいます。メンバーはサングラスのようなもので顔を隠しています。

正体不明のアイドルユニットは、シューゲイザーと言われてもコンセプトはキッスにルーツがある。74年にデビューし、83年アルバム『地獄の回想(Lick It Up)』で素顔を見せるまで正体を隠し続けたアメリカンハードロックの大御所にあやかって、いつ素顔を見せてくれるか楽しみなグループである。

・・・・・・・・・「スライド」(Official Music Video)


推しメンは
素顔を見るまで
決められない

●NECRONOMIDOL『DAWNSLAYER』


8月30日リリース。NECRONOMIDOLの新シングル「DAWNSLAYER」の詳細を解禁。DAWN ver./SLAYER ver.からなる2ver.のリリース!【Jacket illust】長岡建蔵(@hangpeng) ビジュアルノベル「さよならをおしえて」等

未だ正式な動画はないが、ライヴ動画で分かる通りネクロ魔の新曲はスラッシュ&スピードメタル。ネクロ魔Pリッキー・ウィルソンによると「DAWNSLAYERに入る曲を簡単で紹介すると…全銀河神話戦闘/世界終末百合/黒魔術エロス/鬱と幻夢境/ボディホラー革命」とのこと。ブラック・サバスに通じる謎多き暗黒系女子の新作に期待!

NECRONOMIDOL DAWNSLAYER
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【Disc Review】川島誠『Dialogue』〜存在の耐え切れない重み、そして喪われた者が眠る大地との対話。

2017年08月04日 01時23分03秒 | ネコ動画


Mokoto KAWASHIMA (Alto Sax)
Homosacer Records (HMSD-00)2017
Recorded YAMANEKOKEN OGOSE
Cover is Makoto KAWASHIMA

Special thanks
Toshiko Matsuzaka
Susumu Matsuzaka
Hideo Ikeezumi

The Unbearable Heaviness of Being and The Dialogue with the Earth where a Lost Being Sleeps.
存在の耐え切れない重み、そして喪われた者が眠る大地との対話。


まったくもって重い音である。しかしメタルの重さではない。土嚢や米俵の重さである。ずっしり詰まった密度の濃い、しかしながら空気の入る隙間は残され、窒息することはない。サックスを吹く身体の周りの空気の濃度が増して、アルトのベルから絞り出される振動が、鈍感な身体には感じられない気の流れを起こす。不規則なビブラートで濡れた旋律が重い空気中を突き抜ける時の摩擦で虚ろな空間に陰影が生まれ、目に見えない渦巻き模様を描く。まるで川島が描いた『Dialogue』のCDジャケットの水墨画のように、手を延ばせば触れることが出来るような気がする。しかし圧倒的な存在の重さの中で身動きできず、唯素肌を舐めるように通り過ぎる音の波の感触を慈しむばかり。


Photo by Takeo Udagawa

川島誠のライヴ演奏は二度観たことがある。昨年12月半ばのキッドアイラックホールでのソロ公演(近藤秀秋とのデュオもあった)は、その半月後に閉館するこのホールへの惜別の意を込めた捧げものだった。半年後の今年6月25日六本木SuperDeluxeでのTokyo Flashback P.S.F.発売記念ライヴは故・生悦住英夫への追悼の儀式だった(他のどの出演者よりも霊的な追悼演奏だった)。二度とも離別と喪失をテーマとしたステージだったこともあり、川島に対して「哀しみ/涙/祈り」といったイメージが生まれてしまったのは偶々なのか必然か。


川島誠 アルトサックス ソロ+近藤秀秋(ゲスト)@明大前キッドアイラックホール 2016.12.13 (tue)
Tokyo Flashback P.S.F. 発売記念 ~Psychedelic Speed Freaks~生悦住英夫氏追悼ライブ@六本木SuperDeluxe 2017.6.25 sun

演奏の場で川島はサックスを抱え込むように俯き加減に構え、心許ない足取りで歩き回り、時に大きく振りかぶり身体を揺らす。終いに床に屈み込んで地面に向けてブロウする様子は、まるで自分の音の重みに耐え切れず、地獄の底へ嘔吐するかのように見える。しかし流れ出る音は汚物とは真逆に、米粒のように艶のある滑らかな美音のせせらぎだった。自分の身体の中で思念を浄化し、不純物の雑じらない純水として大地に還しているのかもしれない。その姿を観て筆者は舞踊家・田中泯の「場踊り」を思い浮かべた。自らを「地を這う前衛」と表する田中が「場で踊るのではなく場を踊る」意識は、恰も土に還るための儀式のように見える。川島も無意識のうちに大地に戻ることを志しているのではなかろうか。そう考えると、筆者が川島のアルトの音に感じる「重さ」とは、地の底の精霊が川島を誘う呼び声の引力なのだろう。



聡明なる読者諸氏には最早説明する必要はあるまいが、筆者の所見では川島が対話(Dialogue)する相手は、数え切れない亡者や死霊が葬られる「大地」に他ならない。

ダイアログ
語る相手は
土塊者

Makoto Kawashima solo @ Downtown Music Gallery 1-29-17
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【JazzTokyo#232更新】ネイト・ウーリー『Knknighgh(ナイフ)』/Tokyo Flashback P.S.F. 発売記念ライブ/追悼ジェリ・アレン

2017年08月03日 01時53分40秒 | 素晴らしき変態音楽


ネイト・ウーリー『Knknighgh(ナイフ)〜アラム・サロイヤンに捧げるミニマル詩』

#1432『Nate Wooley / Knknighgh (Minimal Poetry for Aram Saroyan)』

フリージャズの伝統をアップデートするハードコア・ジャズ新時代の企み。
若き鬼才クリス・ピッツィオコスを擁するNYハードコア・ジャズの個性派カルテットの企みは、無垢な時代のフリージャズ・スピリットを取り戻し、ミニマリズムに接近したストイシズムによる新時代へ旅立ちである。

Nate Wooley Quartet: Knknighgh - at Spectrum, NYC - October 18 2016




Tokyo Flashback P.S.F. 発売記念 ~Psychedelic Speed Freaks~ 生悦住英夫氏追悼ライブ

#961 Tokyo Flashback P.S.F. 発売記念 ~Psychedelic Speed Freaks~ 生悦住英夫氏追悼ライブ

ソロとデュオ中心にした演奏は地下音楽の幅広さを体験できる珠玉の体験になった。
故・生悦住英夫を追悼し、13組の出演者が約20分づつ演奏する、6時間に亘るマラソンイベントは、地下音楽の国際性と幅広さを明らかにし、インディペンデント精神の継続を約束する共感の拍手が鳴り止まなかった。

Psychedelic Speed Freaks Live 1986, pt. 1


追悼企画
毎月続く
死ぬ日まで


R.I.P. ジェリ・アレン


R.I.P. ジェリ・アレン 追悼特集ジェリ・アレン

ジェリは、純な心と芸術性を映し出す極上のプリズムとして輝いていたし、今も輝き続けている
ジェリ・アレン:1957.6.12 デトロイト生まれ。2017.7.27 還暦まもなくガン由来の多臓器不全により逝去。現代屈指のピアニスト、コンポーザー、エデュケイター。メリー・ルー・ウィリアムスからセシル・テイラーまで古今のジャズ・ピアノに通暁。また、女流ジャズ・ミュージシャンの地位向上に尽力。直近の役職はピッツバーグ大学ジャズ科ディレクター。レギュラー・グループは、2組のトリオ(ジェリ・アレン、テリ・リン・カーリントン、エスペランサ・スポールディングとのACS、デイヴィッド・マレイ、カーリントンとのMACパワー・トリオ)。

Geri Allen Trio performance
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【7月度現場報告】偶ドロ/ネクロ魔/ヤナミュー/ブクガ/MMM/フィロのス/amiinA/NEVE/ゴキ帝etc.

2017年08月02日 01時18分57秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


ネクロ魔ヨーロッパツアーから始まった7月は、推しの女子たちがそれぞれ進化/変化を遂げた激動の季節だった。その豹変ぶりを感じるには現場に赴き、自分の目耳口鼻心で直に触れる(物理的な接触含む)のが一番。どんなコミ障でも生きている限り人との関わり合いを避ける訳にはいかないとしたら、好きな相手と共に過ごす時間を充実させたいもの。そんな人生訓を座右の銘に過ごした”LIVE IS MY LIFE”の日々を不特定多数の人の目に晒す歓びは、猥褻物公然陳列罪に抵触せずに痴的快感を得るオルタナティヴな方法論と言えるだろう。そしてそれは”我が人生迷い無し”とはほど遠いオレの心の垢と葛藤を浄化する精神療法-psychotherapy-でもあるのだ。

7月14日(金)
【帰って来たNECRONOMIDOL - 西洋からの発表会 -】@新宿MARZ


‪‪op19:00/st19:30‬
‪前売 2000円+1D‬/‪当日 2500円+1D‬
‪出演‬ ‪NECRONOMIDOL‬
ゲスト&司会 電影と少年CQ
・長尺ライブ/ツアートーク/ヨーロッパでのチェキ販売‬

イタリア、イギリス、フランス三ヶ国5公演を成功裏に終え無事帰国したネクロ魔の報告会を兼ねたライヴ。2週間ぶりの再会に逸る気持ちをひと回り成長したメンバーが癒してくれた。

●電影と少年CQ


観るのは三度目になる男女寸劇ユニット。ネクロ魔ヨーロッパツアーをネタにした演出に愛を感じた。その後のトークショーの司会も担当。行方不明のネコは帰ってきたのだろうか。

●NECRONOMIDOL‬


撮影で訪れたパリの廃線トンネルでのホラー体験をはじめ、各メンバーの感想やエピソードも面白かったが、ロンドンで生まれ、ヨーロッパに修学旅行で訪れたという今泉怜ちゃんのセレブな素顔に驚いた。



日本でのライヴはメンバーにとっても2週間ぶり。久々にまともなコールを聴いた、という瑳里ちゃんの感想に納得。パワー増し増しのパフォーマンスにツアーで得た大きな自信が溢れている。


7月15日(土)
【フィロソフィーのダンス3ndワンマンライブ『Do The Strand VOL3』】@新宿BLAZE


OPEN/START 14:30 / 15:00
ADV./DOOR ¥3,500(税込) / ¥4,000(税込)
LINE UP フィロソフィーのダンス



デビュー時から観て来たフィロのスの成長のスピードは驚異的。「楽曲派」とひとくくりにされることを拒むように畳み掛けるパフォーマンスのスピードこそ”哲学のダンス"ストランドを踊る偶像破壊者の醍醐味であろう。


【Maison book girl「412」リリースイベント】@タワーレコード新宿




メジャー ・セカンドシングル『412』リリースイベント。現音ポップという呼び名は死語、今はニューエイジ・ポップ・ユニットと称する。しかしブレイクと呼ぶには余りに空白な「rooms」の無音パートでの、呼吸や足踏みの音はジョン・ケージのチャンス・オペレーションに通じる。

7月17日(月・祝)
【new encounters vol.37】@渋谷Milkyway


OPEN / START10:00 10:30
ADV / DAY ¥2,500 / ¥3,000 (+1D ORDER)
CAST:uijin/NEVE SLIDE DOWN/偶想Drop/劇場版ゴキゲン帝国/Pimm`s/Checkmate/Living Dead I Dolls/PiGU/ビグルモア

地下アイドルのメッカ渋谷ミルキーウェイには何度通ったことだろう。いつ来ても納得の出し物とレーザー光線の演出で益々楽しさが加速するばかり。

●劇場版ゴキゲン帝国


「劇場版」があるからには「映画版」や「スタジオ版」もあるのでは?と勘違いするほど多種多彩な見せ物ユニット・ゴキ帝気になっていたメンバーが卒業してしまい残念な思いもあるが、バカバカしいほどあっけらかんとした歌と踊りと寸劇は、アイドル界のスラップスティックとして君臨する。

●NEVE SLIDE DOWN


数ヶ月前にネクロ魔の対バンで観た大阪のPassCodeの妹グループ。ラップとロックが融合したサウンドは、激しくエモいぶち上げソング。ブロンドヘアのALISAの輝きに吸い込まれるように、気がついたら最前列で腕を振っていた。ALISAとの初接触は意外にクールな対応が新鮮だった。

●偶想Drop


新メンバーになった偶ドロを初めて観たのがミルキーウェイだった。激しすぎる最前の客の頭越しに見えた都子の赤い髪に何かを感じたが、まさかこれほど激推しになるとは夢にも思わなかった。なんて感傷に浸る隙もなくぶちあげ続ける熱血ヲタの真髄を見た。


【amiinA×TOKYO FM presents 「Arch Delta Tour”Trident”」】@新宿BLAZE


15:00 OPEN / 16:00 START
前売り3,800円 当日4,300円(+1Drink)
Maison book girl/アイドルネッサンス/amiinA

月曜朝から激しい現場を回して今月二回目の新宿ブレイズ。フィロのスの時には遠慮もあって後方から眺めたが、主現場に近いノリなので、ぐいぐい前方へ進み、ブクガの時は2〜3列目。コショージが横分けで大人っぽい。インスト曲も含むブリッツワンマンライヴを再現するステージに魂を抜かれた。



十代半ばのメンバーふたりは幼過ぎて推せないが、音楽的にはドンピシャリなamiinA(アミーナ)。ブクガやヤナミューを凌駕するほどの音への拘りが、そこらのJ-ROCKよりも数千倍ロックらしい。パフォーマンスを観るとライオン・キングを思いだす。

7月20日(木)
【Borderless-漆黒-】@月見ル君想フ


op18:30/st19:00
前売り¥2500/当日¥3000(+1d¥600)
<出演>VMO/NECRONOMIDOL※バンドセット

●VMO


白塗り&ストロボライトでショック死させるダークメタルバンド。暴動のようなステージングは大部分がストロボ照明の仕業。悪魔払いの真似事まで飛出す破天荒なやりたい放題は、確かにViolent Magic Orchestraの名前に相応しい。

●NECRONOMIDOL


ヨーロッパ帰国後初のネクロ魔本格的国内ライヴ。月見ルのステージがこれほど様になるユニットもいないだろう。5人それぞれの意識の高さは、観る者に魔法を賭ける玉手箱。


7月22日(土)
【偶想Drop~零生誕LIVE~『ヲタクをどつけ金属バット』】@新宿HOLIDAY


OPEN 16:00/START 16:30
ADV¥3,000/DOOR¥3,500(Drink代別)
偶想Drop/Malcolm Mask McLaren/十四代目トイレの花子さん/てのひらえる/君と僕ときどきメランコリック/川上紗弥&小南光(from Aphrodite)

●十四代目トイレの花子さん


噂には聞いていた十四代目トイレの花子さんを初体験。ライヴは割と普通だな、と思ったが最後にフロアに小麦粉やマヨネーズを巻き散らす大暴走。終わった後ヲタクが総出で掃除するのが面白かった。



●君と僕ときどきメランコリック


久しぶりに観た旗振りアイドル。新体制になり人数が増えて演劇色が高まった。旗振り担当メンバーのキュートさが光る。

●Malcolm Mask McLaren


四人組の新体制になったMMMを初体験。新メンバーkanaとmomoも曲に馴染み、見事なダンスが華やか。ストレートなメロコアサウンドは現体制になって新たな次元に突入した。推しが一気に4人に増えた。

●偶想Drop


最強パンクス零ちゃんの生誕ライヴ。白い生誕Tシャツ姿のメンバーが初々しい。ステージ客席一体になったパフォーマンスは翌日のワンマンライヴへの序章であった。




7月23日(日)
【『限りなく反射的に絶頂♀』〜偶想DropワンマンLIVE〜】@Zepp Tokyo


開場:17:00 ⁄ 開演:18:00
料金:¥ 3,000 ⁄ 1Fスタンディング
偶想Drop



【Entertainment Through Pain】偶想Drop@Zepp Tokyo 2017.7.23 sun






7月25日(火)
【コラソンウェイ vol.23 Supported by駿河屋】@渋谷Milkyway


18:30/19:00
前売3,000円+1D/当日3,500円+1D
RHYMEBERRY/藤田恵名/敦貴、望優、遥城 from α-X’s(アクロス)/NECRONOMIDOL/中野杏/有楽町ベンチーズ(宮田翔子 茂家瑞希 日里麻美 宮脇静香 御崎かれん)/Jam9

偶ドロZeppのエモさで感傷的になったが<人生は続く>と言うことで聖地ミルキーウェイ詣での気分。今一番脱げるアイドル=藤田恵名や、新メンバーが加わり4人になったライムベリー、TV「ショーアップナイター」出身の野球応援アイドル・有楽町ベンチーズ他どれも楽しく、この現場の魅力に惚れボレする。

●NECRONOMIDOL


ネクロ魔も昨年定期公演を開催していたミルキーウェイならでは、芸術的である一方でアイドルの楽しさに溢れたパフォーマンスの完成度に溺れてしまった。瑳里ちゃん玲ちゃんとチェキ接触。




7月28日(金)
【TOWER RECORDSアリオ川口店主催 合同リリース・イベント”Waves”】@西川口Hearts



18:30 OPEN / 19:20 START
入場フリー(入場時に2Drink代1,000円要)
【出演者】amiinA, ヤなことそっとミュート

音にこだわるアイドル二組合同無銭イベント。埼玉県川口は初めてだが、新宿から30分で行ける便利さが嬉しい。

●ヤなことそっとミュート


超満員だが前から3列目をキープ。偶ドロならモッシュの嵐に数分で離脱するところだが、ヤナミューは比較的じっくり観れた。新曲「Any」を初披露、終始笑顔のメンバー(特になでしこ)が明るいオーラを染める。



●amiinA


こちらも安定印のパフォーマンスに感嘆。観客も一緒に歌えるシンガロングが嬉しい。

7月31日(月)
【〜偶想Drop定期公演 偶想の素〜】@目黒鹿鳴館



開場18:45開演19:30
¥900/+(D別) ※今日で無料券使用が終了となります.宜しくお願い致します。



Zeppが終わって解散へと歩を進める偶ドロの最後の定期公演。多くの観客が集まった。鹿鳴館が最も似合うアイドル・偶ドロのライヴが観れなくなるなんて信じられないが、交流会での話の端々に無常観が覗く気がしたのは気のせいだろうか。



いつまでも
いつまでもある
いつもある



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