A Challenge To Fate

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COLD WAVE:冷たい時代のロック~井上陽水/ディス・ヒート/ジョン・レノン/スジバンetc.

2014年06月19日 01時34分04秒 | 妄想狂の独り言


先日スーパーデラックスで秋山徹次&キャル・ライアルのクールなギターデュオを観ているときに頭に浮かんだ「COLD WAVE」という言葉を掘り下げてみようと、検索サイトをググったところ、1977年に英SOUNDS紙がクラフトワークの『ヨーロッパ特急』にディスクデビューで初めて使った言葉だと判明した。その後「機械のように冷たい(COLD)と同時に情熱的」なスージー&ザ・バンシーズの記事で「70年代から80年代へ突入する寒波(COLD WAVE)の咆哮を聴け」と主張。さらにジョイ・ディヴィジョンも「COLD WAVE」と表現された。此の言葉はヨーロッパへ飛び火して、80年代フランスやベルギーのポストパンクを表すことになった。



筆者の思い描いた「コールド・ウェイヴ」とは若干異なるが、「COLD」という形容詞は21世紀音楽に於いては、ある種キーワードだと感じる。冷たい音楽の氷山の一角をご紹介。

●氷の世界/井上陽水


冷たいといえば氷。さっそく氷の音楽をググったところ出てきたのは、井上陽水の『氷の世界』だった。40年前にリリースされたこのアルバムは日本初のミリオンセラーアルバムであり日本のポップスの金字塔。陽水の曲は散々カラオケで歌ってきたくせに、実はオリジナルヴァージョンを聴くのはほぼ初めてという為体(ていたらく)。思ってたよりずっとロックっぽい、25歳の陽水の冷徹な歌の記録に頭を垂れた。




●Out Of Cold Storage/This Heat


カンタベリーロックのひとつクワイエット・サンのドラマームのチャールズ・ヘイワードが、1976年にチャールズ・ブレンとギャレス・ウィリアムズと結成したのがディス・ヒート。彼らの1stアルバムの日本盤LPの帯には「アイス世代の代表格」と書かれていた。2006年発売の『冷凍保存庫の中から』と題された本作は、ディス・ヒートの結成30周年を記念したコンプリート・ボックス・セット。オフィシャル・リリースのアルバム5枚に加え、未発表音源を収録したボーナス・ディスクとオリジナル・ブックレットを追加。




●Cold Turkey/John Lennon & Plastic Ono Band


コールド・ターキー(Cold Turkey、邦題:冷たい七面鳥)は1969年にジョン・レノン率いるプラスティック・オノ・バンドの第2弾シングルとして発表した曲。タイトルは直訳すれば邦題通り「冷たい七面鳥」という意味であるが、スラングでは「(ヘロインなど薬物中毒の)禁断症状」 といった意味合いになる。ジョンはこの曲をビートルズの曲として発表しようと考え、他のメンバーに提案したが「冗談じゃない」と反対され、結局プラスティック・オノ・バンドの曲として発表せざるを得なかった。楽曲が発表された際に「ドラッグ・ソングであること」を理由にBBCなど英米の放送局で放送禁止指定を受けてしまった。しかし、そうした放送禁止指定を受けながらも本作は英米のチャートで最高14位に入るヒット作品となった。筆者の好みは『サムタイムズ・イン・ニューヨーク・シティ』のエリック・クラプトンやジョージ・ハリスン入りのライヴ・ヴァージョン。




●Cold Blood/Cold Blood


60年代末サンフランシスコ出身のバンドの中では珍しくサイケデリアではないバンド。R&B、ブルース、ロック、ジャズの要素が混在したファンキーなサウンドは、ビル・グラハムのお気に入りで、フィルモアの常連バンドだった。1969年のデビュー作は、ソウルフルでチャーミングなリディア・ペンスのヴォーカルによるロックな魅力に溢れた1枚。バンド名の元ネタは恐らく1965年にトゥルーマン・カポーティが発表したノンフィクションミステリー小説『冷血(In Cold Blood)』と思われる(未確認)。



時至り
音楽界に
寒波来る

●Cold Wave/Cold Wave


2010年デトロイトからデビューした4人組インディーバンド。飲み友達がジャムった自称「相棒ロック」。シューゲイズっぽいサウンドは悪くない。


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