A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

Sister Paul/atomicfarm/サロメの唇/ANISAKIS@新宿JAM 2016.1.23(sat)

2016年01月25日 02時39分25秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


Sazanami Label presents
Sister Paul 『THE EDGE OF THE WORLD』『HOWL! HOWL!』 / atomicfarm 『原子力牧場の世界』合同レコ発

出演:Sister Paul, atomicfarm (静岡), サロメの唇, ANISAKIS
DJ:カマチガク(サザナミレーベル), CHERRYBOWIE(神戸 HAPPYEND)



サザナミレーベルのことを知ったのは2005年7月のこと。ガールズガレージバンドが好きでライヴハウスに通っていた頃、岡山のチョコメイツという女子モッズバンドにハマった。彼女たちのCDをリリースしていたのがサザナミレーベルで、対バンで観たネオGSバンド、ゴーグルエースのリーダーのカマチガクが主宰するインディレーベルだった。チョコメイツに続き翌年サザナミからデビューしたのが神戸のミルキィズで、小柄なメンバーの可愛らしさに惚れ込んで、宣伝の手伝いをしたいと高円寺のレーベル事務所へ押し掛けて直談判したほどだ。日本各地のガールズガレージのコンピ『Girls Sazanami Beat』や、そのレコ発イベントで、いろんなガールズバンドと出会えた。初めてキノコホテルを観たのもサザナミレーベル主催イベントだった。また、原子力牧場を生で観ることが出来たのもサザナミのお陰である。
サザナミレーベルいいレーベル

アイドルにハマって以来ここ2~3年ご無沙汰していたが、原子力牧場改めatomicfarmの全国流通CD『原子力牧場の世界』をリリースしたことで、3年ぶりにサザナミレーベルイベント現場を訪れることとなった。新宿JAMは、サザナミ系はもちろん、灰野敬二やキノコホテルで何度も通ったライヴハウスであるが、直近で観たのはネクロ魔・瑳里の生誕祭。筆者の過去と現在がオーヴァーラップするオーマガトキな聖地である。

●ANISAKIS

(写真の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。以下同)

サザナミイベントの楽しみの一つは初めて観るバンドとの出会い。アニサキス=ギョウ虫を名乗る、大泉洋似のギタリスト率いる3ピース。ストレートなパワーポップのように聴こえるが節回しやコード進行が何だか変。意味ありげで無意味な言葉を放つ歌は、後からじわじわ来そう。すっトボケたスタンスは、水中それは苦しいに通じる気がするが、長身から放つシャープなギターと竹を割るようなリズム隊の切れ味は爽快極まりない。

Anisakis - 春の死体



●サロメの唇


サザナミナイトやUFO CLUBで時々遭遇するムード歌謡サイケコンボ。ヴォーカルの橘京子をはじめ、女子フルートと女子ドラムの妖艶なハレンチ感、西川貴教似の水のさとし(ベース)とギタリストのスーツ姿の胡散臭さが、何とも言えない場末のムードで包み込む。京子のヴォーカルは本格的なお色気歌謡。サイケなインタープレイを封印して大衆酒場やキャバレーで営業すれば一晩で数十万円のおひねりを稼げるかもしれない。そんなオトナの玩具的エンタテインメントの極みを、アングラロック倶楽部で堪能できることに感謝すべきであろう。

サロメの唇 Lips of Salome / へぱらぺら節 Heparapera bushi



●atomicfarm


3年ぶりに会ったもよぽんは写真通りに髪が伸び、以前のあどけなさよりオトナの色香が漂っていてちょっとドキドキした。昨年末のレコーディング中に顎の腫瘍を手術したギターのもたんはショートヘアをパンク風に立てている。ドラムのA.U.も正規ドラマーとして貫禄たっぷり。そんな3人の演奏は、まったく別のバンドか、と思うほど進化している。倍増したエフェクター駆使して弾き倒すギターと豪放なドラムとうねるフレットレスベースが絡み合うアンサンブルは一匹の獣のように暴れまくる。なによりも成長著しいのはもよぽんのヴォーカル。新作CDを聴いて歌い方が自然体になったと感じたのだが、彼女にとっての「自然」とは、他人からは「異質」「変態」「狂気」と呼ばれるものかもしれない。戸川純、いやむしろオノヨーコに近い生まれながらの特異性は、atomicfarmが切り拓く独立独歩の道を示唆しているに違いない。

【atomicfarm】”こうもり” Music Video by球根栽培【原子力牧場】



●Sister Paul


2003年に初来日した英国ロックバンド、ドクターズ・オブ・マッドネスのバックバンドを務めたのがシスター・ポール。狂気の医師団との共演以来13年ぶりに会った彼らはベースとドラムの二人組になり、これまた独立独歩の道を歩み続けてきた。カマチガクの尽力により15年ぶりにCD再発が実現した。SEやテルミンを操作しつつ吐き出す音はシンプル且つハードコアなパワーポップ。10数年の時の経過が刻まれた壮漢な身体の隅々から発せられるゲイロッカーのオーラには、「ロックとは生き様である」という事実を聴き手の身体の芯に叩き込むパワーが満ちている。

恋のキャッチボール / シスターポール

【再録インタビュー】ドクターズ・オブ・マッドネス~狂気の医師団・奇跡の来日!(2003年4月)


サロメの唇の水のによると、atomicfarmとSister Paulとの共通点は「熱海秘宝館」だという。

サザナミが
波紋となって
溢れ出す

●atomicfarm 『原子力牧場の世界』発売記念インストアイベント開催続々決定!タワーレコード静岡店(2/6), HMV record shop 渋谷(2/14)
詳細

atomicfarmミニライヴ&サイン会
開催日時:2016年2月6日(土) 14:00スタート(13:30開場)
開催場所:タワーレコード静岡店イベント内容:ミニライブ&サイン会
⇒詳細

Sister Paul『THE EDGE OF THE WORLD』『HOWL! HOWL!』 / atomicfarm『原子力牧場の世界』 レコ発記念 合同インストアLIVE @HMV record shop渋谷
日時:2016年2月14日(日) 15:00~
場所:HMV record shop 渋谷 1Fイベントスペース
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【女子バン新年会】ルイフロ... | トップ | ジェームス・チャンス&ザ・コ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ガールズ・アーティストの華麗な世界」カテゴリの最新記事