今年結成10周年を迎えるモーサム・トーンベンダーの最新アルバム「C.O.W.~Check Out World」。今作は何と全曲ドラムの藤田勇の作曲だ。アンビエントハウス風のイントロで始まり、ところどころでテクノ風4つ打ちビートや電子音が入り乱れる。もちろんブルドーザーで山を突き崩すようなハードなリフを持ったロッケンロールもあるのだが、全体のトーンは天に昇るような陶酔感である。とにかく全編アッパーなのだ。Eをキメて制作したのか?
今まで脳髄に活を入れられるような覚醒感を核に作品を作ってきたモーサムにとって、最大の問題作といえるだろう。
しかし藤田が作曲してもモーサムらしいコード進行やメロディーラインに変化が無いのが面白い。百々の時に攻撃的で、時に甘えるようなハイトーン・ヴォーカルは健在。彼らの真髄を理解しているファンなら受け入れられる世界だと思う。
「死に物狂いでリズムを刻め」という、彼ららしい大仰なタイトルのツアーが11月末から始まる。この音世界がライヴでどのように再現されるのかが興味深い。
今まで脳髄に活を入れられるような覚醒感を核に作品を作ってきたモーサムにとって、最大の問題作といえるだろう。
しかし藤田が作曲してもモーサムらしいコード進行やメロディーラインに変化が無いのが面白い。百々の時に攻撃的で、時に甘えるようなハイトーン・ヴォーカルは健在。彼らの真髄を理解しているファンなら受け入れられる世界だと思う。
「死に物狂いでリズムを刻め」という、彼ららしい大仰なタイトルのツアーが11月末から始まる。この音世界がライヴでどのように再現されるのかが興味深い。