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A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

平野剛 GO HIRANO LAST SUNDAY PIANO LIVE‬@フクモリ マーチエキュート神田万世橋 2018.2.25(sun)

2018年02月27日 08時03分26秒 | 素晴らしき変態音楽


GO HIRANO LAST SUNDAY PIANO LIVE‬
2018年2月25日(日) 15:00
CHARGE FREE



2年前に観に行った平野剛のフリーライヴが今年3月で終了することをFacebookの投稿で知り、アイドルイベントの合間に時間を見つけて駆けつけた。JRの高架下にファッション/バイクブランドのショップが軒を連ねるマーチエキュート神田万世橋の雑貨インテリアショップ「フクモリ」の店内に置かれたセミコンサートグランドピアノの前に座る平野は白いタートルネックセーターの普段着スタイル。ズボンがフレアパンツなのがサイケデリック世代の矜持を示している。観客は店内通路の壁側に並べた丸椅子に座って聴く。ライヴ目当ての客が数人、通りすがりの買い物客が足を止めて眺めたり、休憩がてら座って聴いていたりする。もちろん演奏者が誰かも気にせずウィンドウショッピングを続けたり、もちろんただ通り過ぎる人も多数いる。音数も感情の起伏も少ない平野の演奏は、日常風景に溶け込み、店内BGM代わりにもなり、街の環境音のひとつにもなる。集中して聴いていても目を瞑れば日曜日の午後の微睡みに任せて船を漕いでしまう。サティの家具の音楽やブライアン・イーノのアンビエントやオブスキュアに似ているが、平野の演奏は媚薬のように特異な空気を纏っている。



昨年初夏に店舗限定でひっそりとリリースされたLPレコード『Go Hirano』には2016年9月と12月にこの場所でライヴ録音された7曲の小品が収録されている。アーティスト小川敦生の手になるミニマルなアートワークに装飾されたレコード盤の溝に刻まれているのは鍵盤のメロディと街の空気とがさり気なく混ざり合う空気の澱み。リアルタイムで演奏する平野の意志と、固定化された過去の音楽をスピーカーやヘッドフォンを通して追体験する聴き手の意志の時空を超えた滲み合いと言ってもいい。澱みと滲みの綻びが意識を朦朧とさせ夢幻へと誘う。リリース元のレーベル名が「music from psychedelic wizard」(サイケデリック魔術師が贈る音楽)だから、午後の微睡みは平野の意図であることは明らか。アシッドトリップの悪夢から醒めたあとの知覚の薄明の先にある風景を描いた音楽。ドラッグやアルコールほどの危険性は無いが、世が世なら有ってはならないと排除される禁断の音楽。それをやり続けるサイケデリック・ウィザードGO HIRANOの世界は次は何処へトリップするのであろうか。

Go Hirano 20170827 「nichijo 日常」

平野剛 Go Hirano@フクモリ マーチエキュート神田万世橋店 2015.11.25(wed)

最後の日
扉の向こうの
白い壁

【最終ライブのお知らせ】
GO HIRANO
LAST SUNDAY PIANO LIVE FINAL

フクモリ マーチエキュート神田万世橋 タナフクモリ
2018.3.18 15:00〜
CHARGE FREE

突然ではありますがGo Hirano LAST SUNDAY PIANO LIVEは3月18日(日)をもって終了させていただくことになりました。
3月18日(日)がLAST PIANO LIVE!となりますので、最後のGo Hirano PIANO LIVEをぜひ聞きに来てくださいね。
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フクモリさんでのPiano LIVEは、自身とても楽しみにしていて、毎月聴いてくださっていたお客さま、スタッフの方のために毎月新曲を作ろうと心がけて来ました。
そのため、たくさんの楽曲が生まれ披露することができ、幸せに思っています。
3年間一緒に弾いてきたピアノと、離れることを寂しく感じますが、心を込めてラスト2回弾きたいと思っています。またどこかで弾く機会があれば嬉しく思います。
ありがとうございました。
Go Hirano
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