A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

夏休みのロックンロール~The Birthday『サンバースト』/ザ・クロマニヨンズ『ドライブ GO!』

2021年08月27日 01時29分05秒 | ロッケンロール万歳!


猛暑!あっちぃ~と思ったらゲリラ豪雨で水浸し、このまま秋が来るのかと思ったら再び猛暑のエンドオブサマー。気候の変化は何年かたったら忘れてしまうかもしれないが、コロナやワクチンや五輪や緊急事態宣言云々に翻弄されるよりも、自然界の気紛れに一喜一憂している方が精神衛生上好ましい。とはいえコロナ禍で推しアイドルのイベントが延期や中止になって心が折れそうなときに救ってくれたのは心と身体が踊るロックンロールだった。ライヴ会場ではマスク着用・移動/声出し禁止だが、自宅で楽しむ分には何の制約もない。隣人から苦情が来るギリギリの音量までステレオのつまみを廻して、家具や調度を破壊しない程度にポゴダンスをキメれば、気持ちはいつでも十四歳。心臓の鼓動と同期したビートで呼吸すれば酸素ステーションも必要ない。これから季節は秋から冬へ、そして春から夏へと巡っていくが、ロックンロールはいつも変わらず僕らのそばで転がり続けるだろう。

The Birthdayとザ・クロマニヨンズ、どちらも15年前の2006年にデビューした同期であり、The Birhdayはチバユウスケ(vo,g)とクハラカズユキ(ds)、ザ・クロマニヨンズは甲本ヒロト(vo)と真島昌利(g)と、どちらも以前のバンド時代からタッグを組む二人を中心に結成された、まさに日本のロックンロールの遺伝子を宿した義兄弟バンドと言えるだろう。

●The Birthday『サンバースト』


ファーストシングル「stupid」リリースから15年、フジイケンジ加入10周年を迎えたThe Birthdayの11枚目となるフルアルバム!真骨頂であるライブが制限される世界で、かつてないほど楽曲制作に向き合った末に産まれた作品。近年、改めてバンド界隈からのリスペクトがクローズアップされている中で、しっかり格の違いを感じられる作品に仕上がっている。

チバユウスケのダミ声が叫びをあげるブルージーなギターロックからスタートして、突進するガレージロック、クールなジャズブルース、12弦ギターのフォークロックと音楽性は広がっているが、逆にバンドのイメージは研ぎすまされていく。歌詞の中にセキセイインコ、モモンガ、犬、カモメ、コウモリ、オンドリ、といろんな生き物が登場することに気が付いて嬉しくなった。重量盤2枚組、厚手の見開きジャケットの重みが頼もしい。

The Birthday - 月光



●ザ・クロマニヨンズ『ドライブ GO!』


SIX KICKS ROCK&ROLLと題し、6ヵ月連続でシングルを発売。その第1弾(ザ・クロマニヨンズ通算20枚目のシングル)を8月25日に発売。7inchアナログ盤には、6ヶ月連続シングルをすべて収納できる特製BOX付。

AB面とも初めて聴いてもシンガロング出来る最高のロックンロール。7インチシングルを毎月リリースし、半年後にアルバムとして完成するという、小学館の雑誌の付録のような企画。普通なら1か月後にアルバムが出るのでシングル盤を何度も聴くことはあまりないのだが、この方法ならば毎日何度もターンテーブルに乗せるかもしれない。からっぽの収納BOXを埋めていくのが楽しみでならない。ロックンロールはガキの音楽だから気持ちもガキに戻らなきゃだめだね。

ザ・クロマニヨンズ 『ドライブ GO!』


ロックンロール
聴けばいつでも
夏休み

コメント
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