A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【えいたそモダニズム】Episode 8『ゴーゴー瑛美』N813(エイミ)/GOGO7188/ゴーゴーズ/ゴーバニ/フラゴー/スパゴー/ベルゴー/ゴーペン

2017年06月05日 02時05分07秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


でんぱ組.inc アートブックコレクション 5
成瀬瑛美×渡辺達生 N813 (エイミ)


「これぞ王道のグラビア写真集」をを目指した本作品は今まで見たことのない色気溢れる『えいたそ』の新たな魅力に気づかされること間違いなし⁉

でんぱ組.incのメンバー単独の写真集が順次発売されている。6人中5番目にいよいよ推しメンえいたそ☆成瀬瑛美が登場。以前から「今まで見せなかったえいたそを披露するよ」と本人がツイートしていたので妄想を逞しくしていたのだが、ゴールデンウィーク明けに公開された表紙写真を見てオレの心はドキドキザワザワが止まらなくなった。その夜のネクロ魔イベントも半分心此処に非ずで挙動不審気味だったことを告白しておきたい。



それから待つこと3週間、昂奮と緊張に震える手で届いた写真集「N813」を開封した。王道にして正統派のグラビア写真で堂々とポーズをとる瑛美。元気な太陽”マキシマムえいたそ”とも、影のある”ニュイたそ”とも、そして表紙写真からイメージしたお色気たっぷりの”エロたそ”とも異なる瑛美の姿があった。これまで水着ロケでもワンピース姿で肌の露出を抑えてきた彼女の大胆な手ブラ姿は確かにセクシー。しかしオレが感じるのはエロチシズムではなく、母なる大自然に包まれる大きな安心感である。手の届かない高貴な女神ではなく、いつでも会えるトイレの神様のような存在。聖母でもなく太陽でもなくでんぱ組でもない、ひとりの女性としての瑛美の美しさを素直に表現したのが「N813 (エイミ)」なのである。



この書は『瑛美解放宣言』もしくは『瑛美人間宣言』と呼ぶしかないだろう。オレは2014年前半に『えいたそ文化論』として「太陽」「マキシマム」「イエロー」という瑛美のキーワードを徹底分析した結果『成瀬瑛美(えいたそ)は天照(アマテラス)である』ことを証明したが、それから早3年、彼女が芸名として「成瀬」姓を名乗ることで背負ってきたバビュったイメージを抜け出し、本名の「瑛美」生来の人間性を詳らかにする決断をした。解放されたのは心だけでなく肉体も同じであることは、惜しげもなく肌を露出した大胆ポーズに明らかである。それにも関わらずオレがエロい妄想に耽らないのは、無垢な処女(おとめ)の清浄さ故であろう。それがいつの日か濃厚なエロスとして開花するのかもしれないが。
【えいたそ文化論】最終章『えいたそ☆成瀬瑛美とは?』

「行け行け瑛美(55813)!」と心の中で応援歌を謳いながら、今夜もバイブル『N813』の頁を捲るとしよう。

【えいたそモダニズム】Episode 8『ゴーゴー瑛美/55813』
【えいたそモダニズム】Episode 7『ゴーゴー成瀬』スターリン/けいおん/SPEED/ワム!/スパイダース/CKB/ストーンズetc.

●GO-GO’S『Beauty and the Beat』


ジェーン・ウィードリンとベリンダ・カーライルによって1978年に結成される。この時期はパンク/ニュー・ウェイヴのバンドとして、マッドネスのサポートを受けてイギリスとロサンゼルスで活動していた。1981年にマイルズ・コープランドが設立したレーベルI.R.S.と契約し、デビューアルバム「Beauty and the Beat」を発表。徐々に人気を集め、最終的に女性だけのバンドとしては初の全米ナンバーワンアルバムとなり6週連続を記録した。翌1982年の「Vacation」、1984年には「Talk Show」といずれもヒットを記録するが、バンドは1985年に解散。

オレが大学に入学して最初に組んだバンド「鰺tation」で最初にコピーしたのがゴーゴーズ。滅多に買わない日本盤洋楽シングルで「We Got The Beat」と「Our Lips Are Sealed」をカバーした。パンク系女子バンドの元祖ランナウェイズに比べてエロ要素がほぼ皆無。健全な可愛いさは童貞男子がカバーしても無駄な邪念が生じなかった。LPジャケの風呂上がり姿と「アワ(泡)リップス・アー・シールド」との洒落で邦題を「泡いっぱいの恋」と付けたのは天才かも。

The Go-Go's - Our Lips Are Sealed




●THE FLAMENCO A GO GO『FULLY FED FREAKS』


FLAMENCO A GO GO(以下フラゴー)は、女性3人(ボーカル・ギター・ドラム)+男性ベースの4人組バンド。ロリータ18号を輩出した、BENTENレーベルの顔と言えるバンド。このCDは、オリコンインディーズランキング1位をとった。

90年代半ば、日本のパンクが活性化し、数多くのインディーレーベルが産まれた。その中で女子パンクに特化し異彩を放ったのがBENTENレーベルで、『DOLL』誌にロリータ18号をはじめとする記事が毎号のように載った。しかし今となっては残念なことに当時のオレはパンクには殆ど無関心で、PSFとアルケミーの地下ロックに夢中だった。だからフラゴーも同時代的に観たことも聴いたこともない。ルックスは兎も角キュートなヴォーカルは萌え要素あったのに。

THE FLAMENCO A GO GO - I'm your mom



●GO!GO!7188『ベリー・ベスト・オブ・ゴー!・ゴー!』


2012年惜しまれながら解散したGO! GO! 7188の決定的ベストアルバム。EMIとBMGよりリリースされた全15シングルのA面楽曲を全て収録したコンプリート・シングル・コレクション。GO! GO! 7188 コンプリート・ベスト。

2005年頃ガレージロックに狂っていた。新宿JAM、Red Cloth、幡ヶ谷Heavy Sick、下北沢Club Queなどイベントに足繁く通い、お気に入りの女子バンドを見つけては追っかけた。six、ロマーンズ、Milkeesなど幾つかいたが、キノコホテル以外は解散・活動停止してしまった。その頃ラジオで聴いて即惚れたのがメジャーのGO!GO!7188。『虎の穴』というカバー集でGSや歌謡曲やアニソンをガレージ色たっぷりに解釈して狂喜乱舞。ゆう(vo,g)の前髪パッツンがキュートでマジ惚れしたが、初めて買ったCD『Go!!GO!GO!Go!!』がラスト・アルバムになり解散してしまった。後継バンド、チリヌルヲワカは聴いていない。

GO!GO!7188 青い亀裂



●Velvet Go!Go!『Go!Go! Wonderland!!』


古き良きアメリカンオールディーズをルーツとし、昭和歌謡要素も取り込んだ岐阜~名古屋エリアを代表する女性3ピースロックンロールバンドVelvet Go!Go!が満を持しての初公式アルバムリリース!本作にはオリジナル曲を中心に、ライブでの定番「Da Doo Ron Ron」や「Breakaway」等のカバー等を収録。

サザナミレーベルを知ったのは2006年下北沢Shelterのガレージロックイベントで観たチョコメイツがきっかけ。歌がキュートな岡山の女子モッズバンドだったが、それ以降東京でライヴを観る機会はなく解散した。しかしサザナミレーベルは神戸のMilkeesをはじめ女子バンドを次々発掘し、女子バンドヲタ時代のオレを喜ばせてくれた。女子アイドルに開眼することがなかったら、このベルベット・ゴー!ゴー!を追っかけたかもしれない。あとレッツ・ゴーズとか、もし女子アイドルヲタを卒業しても戻るところはここにあるという安心感。

【Trailer】 Velvet Go!Go! - Go!Go! Wonderland!!



●SPARKS GO GO『BRAND NEW ROCK'N ROLL』


結成23年(2013年時)のSPARKS GO GO史上最重要作となるミニ・アルバム。圧倒的なエネルギーが自然放出されているリード曲「BRAND NEW STANDARD」を筆頭に、彼らのベーシックである混じり気のないロックを体感することができる。

中学2年の頃洋楽ロックに目覚めたオレは『ミュージックライフ』の読者コーナーの自己紹介で「ロック歴何年〜」と書いてあるのを読んで、凄いなーと羨ましく思ったが、今や既にロック歴40年を超えてしまった。重要なのは時間の長さではなく、深さであり密度の濃さだと分かってはいるが、長く続ける事も簡単ではない。特に人間関係やライフステージの困難さを共なうバンド活動を20数年続ける人には尊敬の気持ちしかない。

SPARKS GO GO「Documentary of BRAND NEW STANDARD」ダイジェスト映像



●go!go!vanillas『平成ペイン』


前作シングル「おはようカルチャー」で念願のライブアンセムを手に入れ、ライブ動員も右肩あがり。ついにZEPPを満員にした多幸感共有型ロックバンド、バニラズの通算4枚目のシングル!とどまることを知らない自由奔放なロックンロール・スピリットを武器にバンドの新たな代表曲が完成!これまでのバンドイメージを脱ぎ捨て、新たなフェーズへの突入を宣言する痛快ナンバー!

2013年デビューなので新人とは言えないが、若手ロックバンドの中ではオレが特に好感を持つのがこのバンド。一生懸命さが滲むヴォーカルとそこはかとなく漂うアイリッシュ・ロック臭がいい。最新アルバムで「平成」を歌うが、平成元年生まれ二人を含み全員平成っ子である。次年号が変わったときどんな子供が産まれるのか、ちょっとだけ興味がある。

go!go!vanillas - 平成ペイン MUSIC VIDEO



●GOGO PENGUIN『MAN MADE OBJECT』


UKマンチェスター発のピアノ・トリオ、ゴーゴー・ペンギンのBlue Noteデビュー作品。ジャズのジャンルだけに止まらずテクノやエレクトロニカ、ドラムンベースなどのダンス・ミュージックの影響を感じる跳ねたビートに、クラシカル且つエピックなピアノの旋律が舞う、まさにExperimental Jazzと形容出来そうな音楽性を持ったグループのアルバム。

80年代『プレイヤー』誌にイラストレーター八木康夫(現ヤギヤスオ)が書いていた「PIPCO'S」という連載にオレは多大な影響を受けた。フランク・ザッパ好きな八木が、パンク/ニューウェイヴの影響で新しい変態音楽を次々紹介したビジュアル的にも刺激的なページだった。その中にペンギン特集もあった。ペンギン・カフェ・オーケストラ絡みの記事なのに、クールミントガムからザッパのペンギンソング、ドゥワップのペンギンズ、ジェフ・ベックのペンギンイラストまで、ペンギン繋がりの脈絡ない連想力は、オレのえいたそ論の手法に多大なインスピレーションを与えたことは間違いない。PIPCO'S再録本の出版を(諸事情で難しいことは承知の上で)強く望む。

GoGo Penguin - Branches Break (Radio Edit)


えいたそ論
大ザッパ論の
意志を継ぐ

成瀬瑛美 カップヌードル



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