●マーシャル・アレン Marshall Belford Allen 89歳(1924年5月25日 - アメリカ ケンタッキー)長男
●デヴィッド・アレン Christopher David Allen 75歳(1938年1月13日- オーストラリア メルボルン)三男
来日中のデヴィッド・アレン(75)、ご長寿ランキング第2位のマーシャル・アレン(89)のダブル・アレンに共演歴があるという衝撃の事実が判明した。映像作家ジェームス・ハラーによる映像&即興ユニットCINEMA SOLORIENSにマーシャル&デヴィッド・アレンが参加し、今年春にヨーロッパ・ツアーを行った。マーシャルは以前からCINEMA SOLORIENSに参加しており、2006年に来日も果たした。「太陽が招く宇宙のドラマ」というタイトルで、映像と即興演奏が自在に絡み合い果てしない宇宙の旅を生み出すというコンセプトは、まさにゴング以来デヴィッド・アレンが追求する世界観と同一である。今回の共演は星間旅行楽団アーケストラとコバイア星のトリップ集団ゴングのシンクロニシティを明らかにした。ジャズとロックの宇宙教祖の邂逅は21世紀カオスのコスモス化の為には必然であろう。
聡明なる読者諸兄に改めて説明する必要はあるまいが、ご長寿&宇宙のときめきのダブル・ヘッドライナーを勤める両者のもうひとつの共通点は「アレン」姓である。謎に満ちたアレン一族の系譜を紐解くと、人類の歴史を震撼させる衝撃の事実が明らかになる。
●ウディ・アレン Woody Allen 77歳(1935年12月1日 - アメリカ ニューヨーク州ブロンクス)次男
アレン一族の出世頭にして最大のセレブは映画監督のウディ・アレン、本名はアレン・スチュアート・コニグズバーグ(Allen Stewart Konigsberg)。女性に囲まれ精神的かつ言語的に混沌とした幼少時代を経てマジシャン、ギャグライター、コメディアン、映画監督、俳優、小説家、クラリネット奏者という様々な顔をもつ。私生活はダイアン・キートン、ミア・ファロー、ミアの養子のスン・イーと恵まれた女性遍歴に彩られる。ジャズをサントラに多用する映画作品は、ニューヨークを舞台に差別やコンプレックスや自意識に苛まれて生きる少数派を描いた人間ドラマ。黒ぶち眼鏡の冴えない風貌にはセレブっぽさは皆無の社交界の異端児。
●ピーター・アレン Peter Allen 48歳没(1944年2月10日 - 1992年6月18日 オーストラリア・ニューサウスウェールズ)四男
アレン家ポップス系代表はオーストラリアのシンガーソングライター、ピーター・アレン、出生名はPeter Richard Woolnough。映画『ミスター・アーサー』(80)主題歌「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」でアカデミー賞受賞したAORの王道。キャッチコピーは「ニューヨークのゲイ・シンガー」。70年代にカミングアウトした数少ない有名人のひとりである。広いおでこでニカっと笑い、胸毛を晒してクネクネ踊る姿はゲイ人たちの憧れの的だった。1992年48歳でエイズの為死去。2004年に生涯を描いたミュージカルがブロードウェイで上演され、ピーター役のヒュー・ジャックマンはトニー賞を受賞した。生きていれば69歳のアレン一族の4男坊。
●バイロン・アレン Byron Allen 年齢不詳(生年場所詳細不明)除籍
1963年に弁護士のバーナード・ストールマンが設立したESPディスクは翌年のジャズの十月革命と呼応してフリージャズ作品を多数リリースする。オーネット・コールマン、アルバート・アイラー、サン・ラー、ファラオ・サンダース、ポール・ブレイなどシーンを代表するアーティストに加え、若手ジャズマンの作品も数多い。そのひとりがアルトサックス奏者バイロン・アレン。オーネット・コールマンの紹介でESPと契約したバイロンは当時のオーネット・トリオと同じsax/b/ds編成で1965年に『Byron Allen Trio』をリリース。チャーリー・パーカーの影響の濃いアグレッシヴな演奏を聴かせる好盤だが、この一作で姿を消した。長い不在の後、1979年に突如2ndアルバム『INTERFACE』をリリース。メンバーは違うが同じトリオ編成で、1stの攻撃性は影を潜め、スティーヴ・レイシーを思わせる静謐かつ知的な世界を展開した。しかし再び消息不明になり、現在生死も明らかではない謎のジャズマン。残された2作は孤独な才能のメモリアルとして貴重。アレン一族の門外不出口の秘密である。
●ジェリ・アレン Geri Allen 56歳 (1957年6月12日- アメリカ ミシガン)長女
デトロイト出身の女流ジャズ・ピアニスト。初期のフリー全開の演奏は聴いていると胃痛になるとまで言われた。スティーヴ・コールマンが提唱したM-BASE派に属したが徐々に活動の幅を広め、オーネット・コールマンやチャールズ・ロイドなどの大物やデイヴ・ホランド&ジャック・デジョネット、ロン・カーター&トニー・ウィリアムスといったベテラン・リズム隊と共演、現代ジャズ界を代表する人気女性アーティストである。若い頃はスリムでシャープな姉御肌だったが、今は貫禄でっぷり、もとい、たっぷり。
●リック・アレン Richard John Cyril "Rick" Allen 50歳(1962年11月1日 イギリス ダービーシャー)五男
英国のハードロック・バンド、デフ・レパードのドラマー。3rdアルバムが全米チャートでマイケル・ジャクソンの『スリラー』に次ぐ最高2位を獲得する大成功を収め順風満帆に思えたリックの人生を、1984年に交通事故で左腕切断という悲劇が襲った。しかしめげることなく楽器メーカーの協力を得て両足と片腕だけで演奏可能なドラムセットを開発しバンドに復帰。以来一貫して世界的ロック・スターの屋台骨を支える。さすがアレン一族の末っ子である。
●アレン・ギンズバーグ Irwin Allen Ginsberg 70歳没(1926年6月3日 - 1997年4月5日 アメリカ ニュージャージー)隣人以上親戚未満
アメリカの詩人。アレン姓ではないが、ウディ・アレンの本名も違うことを考慮すれば、アレン一族とは単なる隣人以上の因縁があることは確か。代表作「吠える」はジャック・ケルアック「路上」と並ぶビート文学の古典。ビートの親玉、不良の大物、ゲイ詩人、ドラッグ常習者、など不名誉という名誉を背負った、60年代ヒッピーのカウンターカルチャーのアンチヒーローであり、音楽界にも多大な影響を与えた。ソロ・レコードも数作リリース。同じビート詩人サークルから生まれたロック・バンド、ファッグスのレコード解説を執筆し、ESPディスクの編集アルバム『EAST VILLAGE OTHER』にも参加。ボブ・ディランやポール・マッカートニーとの共演もある。生きていれば87歳。
●GGアリン Kevin Michael "GG" Allin 36歳没(出生名Jesus Christ Allin 1956年8月29日 – 1993年6月28日 アメリカ ニューハンプシャー)勘当
「ロック史上最悪の変質者」と呼ばれるパンク歌手。将来救世主になるという天使のお告げでジーザス・クライストと名付けられたが、兄が発音出来ず「じぇじぇ」と呼んだためGGというニックネームになったという逸話はあまちゃんに影響を与えたのかも。ステージ上での排泄、ガラスやビール瓶で自分を切り刻む自傷行為、観客に向かって罵りと糞便と暴力を撒き散らすという、初期じゃがたらやスターリンも真っ青な過激なパフォーマンスが有名で、現在でもお下劣ミュージシャンの代表格として語られる。20年前にドラッグ死しなければ57歳だが、さすがのアレン一族も生まれた時に勘当せざるを得なかった人格破綻者。
以上の考察より、アレン一族の特性は下記5点に集約されることが証明された。
1)人知を超えた強い生命力
2)へこたれない不滅の意思
3)道を究める求道者
4)謎に満ちた変わり者
5)アングラ文化との連動
結論)「アレン」は世界文化を裏で牛耳る地下組織のキーワードである。
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アレンとあかん
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●リリー・アレン Lily Rose Beatrice Allen 28歳(1985年5月2日 - イギリス ロンドン)孫娘
イングランドのシンガーソングライター。MySpaceで曲が700万回視聴され、インターネットで火がついた。毒舌家で知られ、元ザ・リバティーンズのカール・バラーやザ・クークス、ケイティ・ペリーなど多くのアーティストに毒を吐いている。カワイイ顔してこんな歌を唄うとは、やはりアレン家の血は争えない。
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