A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二+亀川千代+東郷生志、他@東高円寺UFO CLUB 2011.10.23(sun)

2011年10月25日 01時16分22秒 | 灰野敬二さんのこと


昼間は井の頭公園で開催された「オーケストラTokyo-Fukushima」に参加した。大友良英さんの提唱で8月のフェスティバルFukushimaでお披露目をした、プロから素人まで200人集まった大オーケストラである。私は数年ぶりにフルートを吹いた。指揮者は大友さん、七尾旅人氏、PIKA嬢、原田郁子嬢の4人。午前中のリハーサルで、一本指が短い音、五本指はロングトーン、グーはめちゃくちゃ、などインストラクションがあったがとても覚えきれない。お昼時は公園にゴザを敷いて弁当を食べながらほかの演奏者と交流する。誰からともなく曲が始まりだんだん合奏の輪が広がっていくのが面白い。午後の本番は演奏者200人に、その倍位の観客が集まり大盛況。指揮者も演奏者も先程のサインなど忘れて、指揮者の身振りに合わせて笑顔で音を出す。天気も良くて気持ちいい。やっぱり演奏するっていいなぁ。



家へ帰ってシャワーを浴びて、夕方高円寺へ。灰野さんの今年3度目の亀川氏との共演だ。ドラムは鳥を見たの東郷生志氏。1時間前にUFO CLUBへ着くと並んでいるのはちよちよガールズと知り合いの灰野友達。亀川氏との共演も3度目ともなると新鮮味がなくなるのか、それほどの大騒ぎではない。チケットはソールドアウトだったようだ。

サポートは死の棘。メンバーはなかおちさと氏(vo,g/鳥を見た)、山崎怠雅氏(b/鳥を見た)、KTN氏(ds)、Renka嬢(vo,dance/異形人)の4人組。ヘヴィなリフにRenka嬢の浮遊する叫び声となかお氏のヴォーカル&ノイズ・ギターが絡みつき覚醒するサイケデリック空間を生み出す。Renka嬢が居なければまんま鳥を見たなのだが。35分の演奏。



そして灰野さん、亀川氏、東郷氏のトリオ。いつも通りステージ左側亀川氏の前は背の低いちよちよガールズが陣取っていて、私はいつもの灰野さんの真ん前で堪能。正直言って鳥を見たでの東郷氏のドラムは余り印象に残っていなかったが、叩きつけるパワフルな演奏にはフリージャズの要素も感じられ、さすが灰野さんのおメガネにかなっただけある。リハではかなりいい感じのフリーロックに纏まったらしいが、灰野さんは本番でそれを敢えて壊す方向で演奏。ともすればありがちな8ビートに陥りそうなリズムを独特の「間」で解体していく。東郷氏は力が入りすぎて演奏中に腕がつったそうだ。「ここ」「おまえ」「ふわふわ」など馴染みのナンバーを挟み込んだ100分のステージは三者がくんずほぐれつした高速アヴァンギャルド・ハードコアなアンコール曲で終了。凄まじくヘヴィでアグレッシヴなステージだった。亀川氏も後半は髪振り乱しての熱演。



終演後楽屋へ行くと開口一番「吉祥寺はどうだった?」と聞かれた。私のツイートをチェックしていたようである。大盛況の模様を説明すると「それは凄いな~それだけ人が集まれば大きなことができるよ」と灰野さん。死の棘のドラムのKTN氏もオーケストラに参加してからUFO CLUBヘ来たそうだ。気合の入った演奏の後は灰野さんはとても饒舌になる。お疲れのところいろんな話を聞かせていただいた。着替え中の亀川氏の裸を見てしまったYO!

信念は
身体の底から
滲み出す

灰野さんは11月上旬はヨーロッパ・ツアー。11月下旬には帰国、Altered Statesとの共演などいくつかのライヴが決まっている。お気を付けて、と握手して別れた。
コメント (4)
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