A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

世紀の奇盤~シャッグス「Philosophy Of The World」

2009年09月15日 00時53分02秒 | 素晴らしき変態音楽
先日Inter FMでポリシックスがホストを務める番組を聴いていたら、お薦めの曲としてシャッグスがかかった。これまでもDEVOは勿論、キャプテン・ビーフハートやスーサイドなど癖のある曲をかけてきたポリシックスであるが、シャッグスを電波に乗せてしまうとは恐れ入った。

1969年に音楽業界とは縁もゆかりもないズブの素人であったオースティン・ウィギンの総指揮のもと、彼の娘たちベティ、ドロシー、ヘレン三姉妹により結成されたファミリー・バンド。彼らはごく普通に成功を夢みた普通のバンドだった、その音楽を除いては...。現代音楽のように聴衆を不安感を抱かせるテンポが一定しないリズムを叩き出すドラム、間歇的にストップ&ゴーを繰り返すヨレヨレのリズム・ギター、そして摩訶不思議なメロディを紡ぎだすリード・ギター。

このデビュー・アルバムは当初200枚の私家盤として制作されたが、何の間違いかNRBQのレーベルから全米発売されてしまう。決して意図したものではない天然の前衛性が好き者に受け、フランク・ザッパなどは「ビートルズよりも偉大」と言い切る程。ニルヴァーナのカート・コバーンが熱心な愛聴者だったのは有名な話だ。

シャッグスはこの後1975年に2ndアルバムをリリースして歴史の彼方に消えていく訳だが、彼らの残した誰も真似できない音楽は現在でも確固たる評価を得ているのだ。

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事は不可能
シャッグスは

数年前に紙ジャケ再発されたっけな。

コメント (2)
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