A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ピンク・フロイドのリック・ライト氏を悼む

2008年09月17日 00時05分45秒 | 素晴らしき変態音楽
ピンク・フロイドのオリジナル・メンバー、リック(リチャード)・ライトが9月15日癌の為にこの世を去った。65歳だった。
ピンク・フロイドは1965年にシド・バレット(vo,g)、ロジャー・ウォーターズ(b)、リック・ライト(kbd)、ニック・メイスン(ds)の4人で結成された。バレットの作るシュールな歌詞と捻くれたポップ・サウンド、サイケなライト・ショーにより、ロンドン・アンダーグラウンド・シーンの代表バンドとなる。この時代のピンク・フロイドの影響力はアメリカのヴェルヴェット・アンダーグラウンドと並ぶもので、80年代以降のニューウェイヴやネオ・サイケ、シューゲイザーなどに多くのフォロワーを生む。
1968年ドラッグ問題で精神に異常をきたしたシド・バレットが脱退。デヴィッド・ギルモア(g)が参加し、プログレッシヴ・ロックの雄として活躍する。特に1973年の「狂気」は世界中で大ヒットし、プログレを超えてピンク・フロイドの名を世界に轟かせた。
フロイドのサウンドは同じプログレのクリムゾンやイエスとは違いテクニック志向に走ることなくサウンド全体の浮遊感や幻惑性を大切にしたものだったので、よりソフトなサウンドを好むファンにも受け入れられたのだろう。
私は80年代半ばの来日公演を観たが、ステージ上の円形スクリーンに映し出される幾何学模様の映像と会場に360度に置かれたスピーカーからのサラウンド・サウンドがとても印象的だった。
かつてのロックの大物が次々鬼籍に入る中、リック・ライト氏の冥福を祈りたい。

吹けよ風
呼べよ嵐
リックのために

彼等の曲「吹けよ風、呼べよ嵐」はプロレスラー、アブドーラ・ザ・ブッチャーの入場テーマ曲としても人気だった。



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