A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

Symphonic NEW YORK@渋谷オーチャードホール 2008.9.10

2008年09月12日 00時37分13秒 | こんな音楽も聴くんです
バーンスタイン生誕90周年、ガーシュウィン生誕110周年を記念して、ニューヨークをテーマに贈るコンサート。前半がバーンスタイン、後半がガーシュウィン。私の目当ては後半に「ラプソディ・イン・ブルー」でピアノを演奏する山下洋輔だ。
沼尻竜典指揮・東京フィルハーモニー交響楽団の演奏は弾けるような勢いのある演奏でなかなか良い。
バーンスタインはオペラ歌手を迎えて「ウェストサイド・ストーリー」を中心に演奏されたが私にとってはあくまで前奏。ゆっくり熟睡させてもらった。
休憩後ガーシュウィンの演奏が始まる。19歳のシンガーソングライター清水翔太が登場して2曲歌う。フル・オーケストラをバックに歌うのはさぞや気持ちよかっただろう。
そしていよいよ洋輔さんの登場。今日は白のスーツ姿だ。翔太君と1曲「サマータイム」を共演。洋輔さんは割と大人しく伴奏に徹していた。
続いて本日のハイライト、洋輔さんが2000年から演奏している「ラプソディ・イン・ブルー」。この曲は"のだめカンタービレ"のテーマで使われすっかり人気の高いスタンダード(クラシックでもスタンダードっていうのかな)になった。
私が最初にこの曲を聴いたのはザ・レジデンツの"Great American Composers Series"の中の一枚でスーザとガーシュウィンをカップリングしたLPでだった。25年近く前の作品だが、彼等の畸形的で人間的抑揚のないエレクトロニクスの解釈が未だに頭の中に残り一種のトラウマになっている。
今回の洋輔さんは肘打ちも繰り出してジャズ的な遊びの多いこの曲をさらにやんちゃに彩る。ニューヨークらしい色彩感と喧騒に満ちた活き活きとしたプレイにすっかり感服した。やはり洋輔さんは凄い。

ラプソディー
日本で言えば
狂詩曲

奇しくも明日はアメリカ同時多発テロの七回忌だ。合掌。



コメント
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