クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-12 No.23-1

2009年12月26日 00時09分48秒 | Weblog
<LPO>
JLPO-0044 2枚組 \2450
マーラー(1890-1911):交響曲第2番ハ短調「復活」
クラウス・テンシュテット(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
イヴォンヌ・ケニー(ソプラノ)
ヤルト・ファン・ネス(メゾ・ソプラノ)
1989年2月20日ライヴ録音
ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
1989年、病に伏すテンシュテットが、まさに力を振り絞って残してくれた稀代
の名演の登場です。このアルバムを手にして驚くのが、その尋常ならざるテン
ポ設定。最近は70分台で仕上げることも珍しくないこの作品を何とテンシュテッ
トは95分をかけてじっくり演奏しているのです。
演奏に関しては何も申し上げることはありません。難点を言えばちょっと拍手
が早いところでしょうか。最後の響きが消えるまで、せめて待っててほしかっ
た・・・。音楽っていいよね。そんな思いを残す2枚組。




<WEITBLICK>
SSS0102-2 \1980
ブルックナー:交響曲第7番(ノヴァーク版)
ジョルジュ・プレートル指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:2006年5月1日ベルリン・フィルハーモニーに於けるライヴ録音
こういう巨匠が今も存命でしかも次々と名演を聴かせてくれる事にこそ感謝し
たい……と好事家をして唸らせる巨匠の中の巨匠プレートル。ウィーン響との
第8番でも過激な演奏を聴かせた巨匠ですが、この第7番も一筋縄ではいかない
演奏です。第1楽章は17分代という猛スピードでスイスイ進みます。第2楽章も
その推進力を継続しながらも豊麗豊穣な音響でクライマックスにおいて聴き手
に驚きと深い感動をもたらします。第3楽章、第4楽章は並みの指揮者だとどう
終わって良いのか分からないような演奏も散見されますが、前2楽章に劣らぬ充
実でちゃんと話の結末をつけてくれます。最も聞かせ上手な演奏と言えましょ
う。ベルリン・ドイツ響も巨匠の個性的な棒にしっかり食らい付いていて好感
が持てます。
演奏タイミング:[17:51][21:44][9:19][11:07]
英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。




<Hyperion>
CDA 67803 \2180
ショパンへのオマージュ ――
バラキレフ:ショパンの2つの前奏曲の主題による即興曲
ベンデル:ショパンへのオマージュOp.111-1
グリーグ:練習曲(ショパンへのオマージュ)Op.73-5
ブゾーニ:ショパンの前奏曲ハ短調による10の変奏曲
ナプラヴニク:夜想曲(ショパンの追憶)Op.48-1
チャイコフスキー:ショパン風にOp.72-15
オネゲル:ショパンの思い出
L・バークリー:3つのマズルカ
ヴィラ=ロボス:ショパンへのオマージュ
モンポウ:ショパンの主題による変奏曲
ゴダール:ショパンへのオマージュOp.66-2
ゴドフスキー:《仮面舞踏会》より 第7番「プロフィール(ショパン)」
レシェティツキ:ショパンへのオマージュOp.46-9
ジョナサン・プロウライト(ピアノ)
敢えて"ショパン"本人ではなく、13人の作曲家たちが偉大なる先人"ショパン"
の音楽を題材として創り上げた珠玉の作品を集めた"ショパンへのオマージュ"
アルバムなのである!
この作風も違う個性豊かな13人の作曲家たちそれぞれの作品から聴こえてくる
ショパンの音楽は、その桁外れの後世への影響力、"ショパン"という音楽的遺
産の計り知れない大きさを音楽そのもので表現している。
この「ショパンへのオマージュ」のピアニストに選ばれたのは、ヨークシャー
生まれの実力者ジョナサン・プロウライト。
パデレフスキ、ストヨフスキ、メルツェルなどポーランドの作曲家たちのピア
ノ作品を次々と取り上げ、アムラン、ヒューイット、ハフを擁するピアノ王国
ハイペリオンの中でも東欧の作品を弾かせたら右に出るものはいないと絶賛さ
れるまさに東欧ピアノ音楽の申し子である。

CDA 67779 \2180
バード:宗教音楽集第13巻 ――
われら来たりて、主に喜びの声を上げん/主よ、われは価せず/主よ、訪れた
まえとわれらは願う/主よ、われを助けたまえ/この日こそ/われは今、戦い
に明け暮れたる毎日ゆえ/いざ我ら主によりて喜べ/主のすべての聖人らは主
を畏れよ/正しき者の魂/幸いなるかな、心清き者/神に感謝を/日々自らの
罪に悩まされるわれらは/主に向かいて新しき歌を歌え/すべての国々よ、主
をたたえよ/われは不幸なり
アンドルー・カーウッド(指揮)、
カージナルズ・ミュージック
タリス・スコラーズのメンバーとしても活躍したアンドルー・カーウッド率い
るイギリスのア・カペラ・グループ、カージナルズ・ミュージック。
ハイペリオンへの移籍後もこれまで以上の熱意を持って演奏、録音を続けてき
た同コンビの代名詞、バードの宗教音楽集がいよいよ完結!
第10巻(CDA 67658)が2007年の英グラモフォン賞古楽部門賞に輝き、続く第11巻
(CDA 67653)も2008年度の同賞にノミネートされるなどイギリスのみならず欧米、
そして日本など世界規模で高い評価を得てきたカージナルズ・ミュージックの
バード。
完結巻となる第13巻には1591年にロンドンで出版された「カンツィオ・サクラ
集(聖歌集)第2巻」からの15作品を収録。カトリック教徒への弾圧により国教会
忌避者のリストに加えられてしまい、厳しい立場に追い込まれたバードが書き
上げたモテットの数々。
信ずるカトリックと強制された英国国教会。複雑な環境下で自身の葛藤とも戦
い続けたバードの素晴らしき音楽をカーウッドとカージナルズ・ミュージック
が最高のハーモニーで贈ります。

CDA 67788 \2180
シュポア:
オラトリオ《バビロンの陥落》WoO.63より 序曲(世界初録音)
交響曲第3番ハ短調Op.78
交響曲第6番ト長調Op.116《4つの異なる時代の様式と趣味による歴史的交響曲》
ハワード・シェリー(指揮)
スイス・イタリア語放送管弦楽団
近年ではピアニストとしての活躍はもちろんのこと、指揮者としても目覚しい
活躍を繰り広げている名匠ハワード・シェリー。
スイスのイタリア語圏ルガーノを本拠地とするスイス・イタリア語放送管弦楽
団とのコンビによるシュポアの交響曲サイクルも中盤に突入!
古典派音楽の流れを汲む前半5作品の中で最高傑作とされる「交響曲第3番」。
チャイコフスキーの「モーツァルティアーナ」、グリーグの「ホルベルク組
曲」、ストラヴィンスキーの「プルチネラ」、R・シュトラウスの「クープラン
による舞踏幻想」など、次世代の作曲家たちの作風を先取りしたかのような新
しいスタイルを用いて、古典派音楽に馴染んだ当時の聴衆を驚かせた「交響曲
第6番」。
今回の第3巻に収録された第3番&第6番の2作品は、どちらもシュポアの交響曲
の知る上でのポイントとなる重要作品である。続編の登場が楽しみ。

CDA 67769 \2180
ヒンデミット:ヴィオラのための作品全集Vol.2 ――
無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.11-5/無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.25-1/無伴奏
ヴィオラ・ソナタOp.31-4/無伴奏ヴィオラ・ソナタ(1937)
ローレンス・パワー(ヴィオラ)
イギリスのスーパー・アンサンブル、ナッシュ・アンサンブルのレギュラー・
メンバーであり、レオポルド弦楽三重奏団のメンバー、ソリストとして大車輪
の如き活躍を繰り広げている新時代のヴィオラ奏者ローレンス・パワー。
ヴィオラのソロ楽器としての可能性を高め続けるパワーの新シリーズ「ヒンデ
ミットのヴィオラ作品全集」第2弾は、"無伴奏ソナタ"集。
「ウェーバーの主題による交響的変容」や「画家マティス」と並びヒンデミッ
トの代表作と評される様々な楽器のために書かれた数々の「ソナタ」。その中
でも"ヴィオラ"のために作曲された"ソナタ"は、ヒンデミット自身が優れたヴィ
オラ奏者だったいうこともあり、完成度は群を抜いている。
バッハの無伴奏ソナタからの影響が見受けられる「Op.11-5」など、ヒンデミッ
トの4つの無伴奏ソナタに英国の天才ヴィオラ奏者が堂々と挑む!

CDA 67723 2枚組(1枚価格) \2180
ストラヴィンスキー:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 ――
ペルゴレージによる組曲/パストラール/"夜鳴きうぐいすの歌"と"中国の行
進曲"/協奏的二重奏曲/子守歌/序奏と王女たちのロンド/スケルツォ/ロ
シアの歌/ディヴェルティメント/ロシアの踊り/タンゴ/バラード/スケル
ツィーノ/ド・リール(ストラヴィンスキー編):ラ・マルセイエーズ
アントニー・マーウッド(ヴァイオリン)、トーマス・アデス(ピアノ)
「協奏的二重奏曲」や「プルチネラ」からのアレンジ「ペルゴレージによる組
曲」などのヴァイオリン作品を生み出したストラヴィンスキーと盟友ドゥシュ
キンのコンビ。
ストラヴィンスキーのヴァイオリンとピアノのための作品は、バレエ音楽や歌
曲、オペラからのアレンジがほとんどを占めており、オリジナル作品は「協奏
的二重奏曲」など極僅かというところも興味深い。
ストラヴィンスキーとドゥシュキンという才能と才能のぶつかり合いによって
誕生した音楽と真正面から向き合うのは、フロレスタン・トリオのヴァイオリ
ン奏者アントニー・マーウッドとラトルからの信頼も厚い英国の俊英トーマス
・アデス。
マーウッドとアデスという才気あふれるタッグによるストラヴィンスキーの音
楽の創造と再創造に注目したい。

CDA 67747 \2180
バルティック・エクスチェンジ - バルト三国の合唱作品集 ――
プラウリンシュ:ミサ・リゲンシス
アインフェルデ:フリツィス・バルダの詩によるサイクル
シサスク:ベネディクティオ
ミシュキニス:神はあなたのために天使たちに命じられた(世界初録音)
プラウリンシュ:聖所にて至高なる主を讃美もて祝え(世界初録音)
ミシュキニス:主の祈り
スティーヴン・レイトン(指揮)、
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団
長きにわたる戦火の渦や旧ソ連の支配から立ち直った"エストニア"、"ラトヴィ
ア"、"リトアニア"のバルト三国。
ラトヴィアのウギス・プラウリンシュ(1957-)、マイヤ・アインフェルデ
(1939-)、リトアニアのヴィータウタス・ミシュキニス(1954-)、エストニアの
ウルマス・シサスク(1960)を輩出するなど、合唱大国としても非常に名高いバ
ルト三国の合唱作品を歌うのは、英国合唱界の旗手スティーヴン・レイトンと
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団。
シサスク1991年の作品「ベネディクティオ」から、2008年に作曲されたプラウ
リンシュの「聖所にて至高なる主を讃美もて祝え」まで。ソ連からの独立、そ
して現在へと至るバルト三国の合唱の歴史を英国の強力コンビが文字通りその
歌声で描く ――。




<Helios>
CDH 55290 \1280
ヴィーナスとマルスに仕えて - ガーター騎士団のための音楽1340-1440 ――
ド・ヴィトリ:喜べ、栄光ある神の御母
作曲者不詳:シングラリス・ラウディス・ディグナ
作曲者不詳:ねんね、ねんね
作曲者不詳:これほど徳のあるバラはない
パワー:サンクトゥス
ダンスタブル:あなたは麗しく、やさしく創られました
作曲者不詳:アジンコート・キャロル/他
クリストファー・ペイジ(ディレクター)、ゴ
シック・ヴォイセズ、アンドルー・ローレンス=キング(中世ハープ)
数々の名演を生み出してきたクリストファー・ペイジと英国屈指のヴォーカル
・グループ、ゴシック・ヴォイセズ。
マーガレット・フィルポット、ロジャース・カヴィ=クランプ、ジョン・マー
ク・エインズリー、レイ・ニクソン、ピーター・ハーヴェイ、コリン・スコッ
ト・メイソンといった名立たる名歌手たちが歌う「ヴィーナスとマルスに仕え
て」は1988年の英グラモフォン賞に輝いたゴシック・ヴォイセズの代表盤の1
つ。1986年10月の録音。CDA 66238からの移行再発売。

CDH 55334 \1280
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集 ――
ヴァイオリン協奏曲変ロ長調Op.1-12/ヴァイオリン協奏曲ト短調Op.1-1
ヴァイオリン協奏曲ハ長調Op.1-5/ヴァイオリン協奏曲ヘ長調
ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.1-4
エリザベス・ウォルフィッシュ(ヴァイオリン)、
ニコラス・クレーマー(指揮)、ラグラン・バロック・プレーヤーズ
コンヴィヴィウム(ロカテッリ・トリオ)のメンバー、またソリストとしてハイ
ペリオンを舞台に名演を聴かせてくれているオーストラリア生まれのバロック
・ヴァイオリン奏者、エリザベス・ウォルフィッシュ。
一足先にリニューアルされた「ヴァイオリン・ソナタ集」(CDD 22061)に続き、
「6つの5声の協奏曲第1集」からの4作品を収録したタルティーニの「協奏曲集」
がヘリオスから復刻。偉大なる女流奏者が18世紀最大のヴァイオリニストの傑
作と対峙する。2002年5月の録音。CDA 67345からの移行再発売。




<GOLDEN MELODRAM>
GM1.0084 2枚組 \3250
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」
レオニー・リザネク(ゼンタ)
ベレン・アンパラン(マリー)
カール・リーブル(エリック)
ジョージ・ロンドン(オランダ人)
ジョルジョ・トッツィ(ダーランド)
ウィリアム・オルヴィス(水夫)
トマス・シッパース指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団 1960/3/5

GM5.0075 2枚組 \3250
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」
グレ・ブルーウェンスティーン(レオノーレ)
ハンス・ホップ(フロレスタン)
パウル・シェフラー(ドン・ピツァロ)
アルノルト・ヴァン・ミル(ロッコ)
オルガ・シュヴァライン(マルツェリーネ)
マレイ・ディッキー(ヤキーノ)
エンジェル・マッティエロ(ドン・フェルナンド)
サー・トーマス・ビーチャム指揮
コロン劇場管弦楽団、合唱団  1958/9/19

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