クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-12 No.21-1

2009年12月18日 20時22分57秒 | Weblog
<HUNGAROTON>
HCD 32629 \2080
ラヨシュ・フサール(b.1948):我らが主イエス・キリストの受難と死Op.33
ラースロー・ホニンゲル(T 福音史家)
ベンツェ・アスタロシュ(Bs イエス)
ルーチア・メジェシ・シュヴァルツ(A マリア)
クリスティアーン・チェー(Bs ユダ、ピラト、バス独唱)
ラースロー・アッティラ・アルマーシ(Org)
ゼーノー・ラーング、ジョルト・ナジ、チッラ・ジェーレ(Perc)
ハンガリー国立合唱団
マーチャーシュ・アンタル(指)
*ラテン語歌唱
録音:2009年7月1-2日、9月7-10日フンガロトン・スタジオ
J.S.バッハの不滅の傑作に代表されるように、キリスト受難の物語は創作意欲を
強く掻き立てるテーマ。戦後1948年生まれのラヨシュ・フサールは1968年、19歳
のときに作曲した「受難曲」を、当時を振り返り“実験精神にみちたものであっ
た”とライナーノートで述懐しています。特定の福音書に拠らず、マタイ、マル
コ、ルカ、ヨハネの4つの福音書を自由にブレンドするというアイデアは、著作
「われらが主イエス・キリストの生涯-4つの福音書のテクストにもとづく」
(1925年シャーンドル・シネク&セント=イシュトヴァーン・タールシュラト編
纂)を古物収集家より入手したことがそのきっかけ。
キリスト受難の物語を3部構成、すなわち、第1部「ゲッセマネの花園におけるキ
リスト苦難の前夜とユダの裏切り」、第2部「ピラトの面前のイエス」、そして
第3部「十字架の道筋、キリストの死と奇蹟の前兆」で描いているのも特徴的で
す。器楽パートはオルガンと打楽器といういたってシンプルなものですが、その
ぶん工夫を凝らしてドラマを効果的に盛り上げており、また、合唱の迫力が引き
立つ結果にもつながっています。

HCD 32573 \2080
イヴァーン・マダラース(b.1949):オペラ「ザ・ラスト・ワルツ」
-ガーボル・ゲルゲイによる一幕の戯曲「アフタヌーン・ティー」にもとづく
イルディコー・イヴァーン(女性)
ペーテル・フリード(夫)
タマラ・タカーチュ(料理人)
アッティラ・ヴェンドレル(息子)
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
ガーボル・ホッレルング(指)
*ハンガリー語歌唱。
録音:2009年1月5-11日フンガロトン・スタジオ(セッション)
「ザ・ラスト・ワルツ」は、1965年にガーボル・ゲルゲイが著した脚本をもと
に、1999年マダラースが作曲した、前奏と全18場からなるオペラ。登場人物は
4人のみ、中流家庭の居間を舞台に繰り広げられる状況劇で、これから起こるド
ラマを予感させるような劇的な前奏以下、音楽自体は比較的聴きやすいものと
なっています。1949年生まれのマダラースは、バルトークやコダーイに次ぐ世
代のエンドレ・セルヴァーンスキの弟子。ラジオドラマ風ともミュージカル風
ともとれる「音楽物語集」(HCD.32349)なども発表しています。

HCD 32628 \2080
ペーテル・ノーグラーディ(b.1952):「VICTIM-声楽&室内楽作品集」
フォーク歌手、クラリネット、ピアノとパーカッションのためのカンタータ
(2000)
エステル・パール(A)、アンナ・グラニク(P)、アンドラーシュ・ホルン(Cl)、
ベネデク・トート(Perc)
子羊の婚礼(D.ZSの思い出に, 1997)
ラースロー・ティハニ(指)UMZE室内アンサンブル
ハンガリアン・レクィエム-1956年の犠牲者のための(2006)
アンドレア・メラート(Ms)、アンドラーシュ・モルナール(T)
カールマーン・シュトラウス(指)MR合唱団&MR交響楽団
木管五重奏のためのエレジー(2006)
マーチャーシュ・アンタル(指)MR交響楽団木管五重奏団
イムレ・コヴァーチュ(Fl)、ベーラ・コッラール(Ob, ehr)、
イシュトヴァーン・ヴェール(Cl)、
イェネー・ケヴェハージ(Hrn)、アンドレア・ホルヴァート(Fg)
室内ミサ(2001-2003)
ロージャ・キシュ(S)、エルジェーベト・バルドーチ(A)、
イシュトヴァーン・バシュキ(T)、フェレンツ・コルパーシュ(Bs)
Componensemble室内アンサンブル
ジョルト・ロモシュ(Lute)、バーリント・サボー(Cl)、
ゼーノー・ラーング(Perc)、ジュジャ・コッラール(P)
ジョルト・シェレイ(指)
*ハンガリー語&ラテン語歌唱
収録&音源所有:ハンガリー放送
1952年生まれのノーグラーディによる作品をまとめたもの。1956年に起きたハン
ガリー革命(動乱)をテーマにした力作「ハンガリアン・レクィエム」をはじめ、
カーゲルの作品を念頭に書かれたドライで過激な「子羊の婚礼」、民謡調の素朴
な味わいが印象的な「カンタータ」など多彩な内容です。

HCD 32637 \2080
「FLOATATION / ElectroAcoustic Research」
ミクローシュ・シュガール:ノクチュルヌ(2005-2006)
イシュトヴァーン・ラーング:フローテーションFloatation(1997)
イシュトヴァーン・シゲティ:マザー・アンド・ファーザー(2003)
ベーラ・ファラゴー:カディッシュとショーファ(2004)
マーテー・ホッローシュ:クラヴィノーヴァ・ファンタジア第2番(2001)
[オリジナル・レコーディング]マールタ・ファービアーン(ツィンバロン)
イシュトヴァーン・ラーング:スオニトラスコロリ第1番(2005)
ジュラ・ピンテール:アーマード・スマイル(1991)
イシュトヴァーン・シゲティ:トッカータ・ノスタルジカ(2001-2002)
ミクローシュ・シュガール:夜明け(2007)
ヤーノシュ・デチェーニ:コンチェルト(2006)
[オリジナル・レコーディング]
アーダーム・フェレギ(P)
ジェルジ・レヘル(指)MR交響楽団
ハンガリーの現代音楽シーン、とりわけライヴ・エレクトロニクを知る好企画
「ハンガリーの電子音楽探求」(HCD.32449)の続篇にあたる内容が登場。このた
びもハンガリー音楽家連盟における中心的存在シュガール(1952年生まれ)、ハ
ンガリーのライヴ・エレクトロニク界の草分けシゲティ、ファラゴーらによる
多様な作品が収められており、アルバム一曲目、ソプラノがゆらゆらと漂うミ
ステリアスな雰囲気のものから、再生装置が故障したかのような無機的なノイ
ズが散りばめられたもの、いまにもオバケが出てきそうなおどろおどろしいも
のと、ユニークなサウンドの博覧会的なつくりとなっています。くれぐれも再
生時には音量にご注意ください。

HCD 32631 \2080
ヴィクトル・トゴビツキー(1952-1999):「孤独の歌」
木管五重奏曲(1988)
MR交響楽団木管五重奏団
ベーラ・ドラホシュ(Fl)、ベーラ・コッラール(Ob)、
ヨージェフ・ヴァイダ(Fg)、
イェネー・ケヴェハージ(Hrn)、イシュトヴァーン・ヴェール(Cl)
告白-無伴奏チェロのための(1986)
タマーシュ・コー(Vc)
ヴァイオリンとピアノのためのアリア(1972-1990)
マーチャーシュ・ビュキ(Vn)、カタリン・フリーデツキ(P)
小組曲-フルートとギターのための(1986-1989)
ちいさな歌 / サルタレッロ / ドゥムカ(チャイコフスキーのオマージュ)/
感傷的なワルツ / 行進曲風に
ゾルターン・ジェンジェッシ(Fl)、シャーンドル・シルヴァージ(G)
墓碑銘(1979年完成)
カタリン・フリーデツキ(P)
孤独の歌(1991)
ラースロー・コヴァーチュ(指)MR交響楽団
収録&音源所有:ハンガリー放送
シベリアでロシア=ウクライナ系の家族に生まれ、ハンガリーで亡くなったヴィ
クトル・トゴビツキー(1952-1999)の作品集。レニングラードのリムスキー=コ
ルサコフ音楽大学作曲学部に進み、ショスタコーヴィチの生徒であったオレスト
・エヴラーコフのクラスで学び、1975年にエヴラーコフの死後は、やはりショス
タコーヴィチの弟子であったボリス・ティシチェンコの指導を受けています。
アルバム・タイトルにある、大管弦楽のための「孤独の歌」は、悲痛なまでに
透徹した弦や、演奏開始9分過ぎあたりに現れるリズムなどに、ショスタコー
ヴィチ色が感じられる作品。
1977年、トゴビツキーはディプロマに交響曲第2番を作曲し最高位の評価を得て、
将来を嘱望されていましたが、ハンガリーのピアニスト、カタリン・フリーデツ
キとの結婚を当局が承認しなかったため、やむなくブダペストに移住。世を去る
前年の1998年には栄誉あるフェレンツ・エルケル賞を授与されています。

HCD 32577 \2080
「ゲルゲイ・ヴァイダ(b.1973)・バラージュ・ホルヴァート(b.1976)/ ダブル
・ポートレイト」
ゲルゲイ・ヴァイダ:Duevoe
ゲルゲイ・ヴァイダ(指)MR交響楽団
バラージュ・ホルヴァート:La Corsa Grande dei Clarinetti
ベンツェ・セペシ
レヴェンテ・プシュカーシュ、ベルナート・トーセギ、
マルセル・ホルヴァート、ガーボル・ヴァルガ(Cl)
ゲルゲイ・ヴァイダ(指)MR交響楽団
・ゲルゲイ・ヴァイダ:3つのパントマイム
ゲルゲイ・イッゼーシュ(Fl)、ラヨシュ・ロズマーン(Cl)
[フォッラーシュ室内楽ワークショップのメンバー]
・バラージュ・ホルヴァート:Alterego
・ゲルゲイ・ヴァイダ:Turning
ブダペスト・サクソフォン・クァルテット
(ベンツェ・セペシ、レヴェンテ・プシュカーシュ、ベルナート・トーセギ、
マルセル・ホルヴァート)
収録&音源所有:ハンガリー放送
ハンガリーの新しい世代を代表するふたりの作曲家のポートレイト。
ゲルゲイ・ヴァイダ…1973年ブダペスト生まれ。ウィーン・フィル、モントリ
オール響、トロント響やフィラデルフィア管を指揮した経歴を持ち、現在オレ
ゴン交響楽団のレジデンス・コンダクターでもある作曲家。アルティシウシュ
賞とグンデル芸術賞を授与されています。
バラージュ・ホルヴァート…1976年ブダペスト生まれ。フェレンツ・リスト音
楽院作曲科上級講師。「POLY」が2005年ベルリンで行われたジェルジ・リゲティ
記念コンクールで第1位を受賞。「BORROWED IDEAS」が2009年ブダペストにおけ
るニュー・ハンガリアン・ミュージック・フォーラムで第2位を受賞。ほかにベ
ネデク・イシュトヴァーンフィ賞を2度(2004年、2007年)に渡り、また2007年に
はフェレンツ・エルケル賞を獲得しています。

HCD 32582 \2080
フバイ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.13
(1)チャルダーシュの風景第13番 Op.102
(2)ジルバーシュヴィンゲンから
(3)リスト/フバイ:「3人のジプシー」によるハンガリー狂詩曲
(4)4つの小品 Op.95
(5)ハンガリー主題による変奏曲(無伴奏)
(6)ハンガリー行進曲(ピアノ連弾)
(7)チャルダーシュの風景第14番(ラヴォッタの主題による) Op.117
(8)さようなら Op.111
フェレンツ・セチューディ(Vn)、イシュトヴァーン・カッシャイ(Pf)
ハンガリー出身の大ヴァイオリストで作曲家のフバイ作品集の最終巻。これまで
ほんの一部しか聴くことのできなかった彼のヴァイオリン曲がこれですべて揃い
ました。今回のアルバムは珍品が集められていますが、いずれもハンガリー風味
濃厚な魅力作ばかり。さらにフバイの非常に珍しいピアノ連弾曲も収められてい
るのが注目。現存する彼唯一のピアノ曲で興味津々です。

HCD 32627 \2080
ポッパー:チェロとピアノのための作品集
(1)組曲 Op.69
(2)演奏会用ポロネーズ Op.14
(3)演奏会用ポロネーズ Op.28
(4)夜想曲
(5)演奏会用練習曲「狩」Op.55の2
(6)マズルカ Op.11の3
(7)マズルカ Op.12
(8)ハンガリー狂詩曲 Op.68
ラースロー・メジューJr(Vc)、ガーボル・ファルカシュ(Pf)
5ハンガリー出身の大チェリストにして、リストの「ハンガリー狂詩曲」のオー
ケストレーションでも知られるポッパー(1843-1913)。彼のチェロ曲は華麗でメ
ロディアス、演奏効果の高いものばかりですが、ここに収められた諸作はそのな
かでもとりわけ魅力的なもの。たっぷりとしたチェロの音の世界に浸れます。

HCD 32595 \2080
カプリスの芸術
(1)ギャヴィニエ:24の練習-4,7,16,20,22,23,24番
(2)ローデ:24のカプリス-4,5,7,11,13,21,24番
(3)ドント:24のカプリス-1,2,4,5,13,18,24番
ミクローシュ・セントヘイ(Vn)と弟子達
【ラースロー・ニャーリ、ジェルジー・ラカトシュ、タマーシュ・リゴー、
チャバ・ツェンケ、ヤーノシュ・ボドル、ヨージェフ・レンドヴァイ、
ロマーン・オセチンスキ】
ハンガリーの名演奏家でありながら、リスト音楽アカデミーの名教師としても知
られるセントヘイ。ヴァイオリンを学ぶ人々の多くが手がける無伴奏曲集を、彼
が弟子達と競演。セントヘイの老練な芸は絶品ですが、弟子達の真摯な姿勢も感
動的です。参考用CDとしても有益です。

HCD 32557/9 3枚組 \6240
コダーイ:歌曲全集
ガーボル・ブレッツ(B-Br)、サボルツ・ブリクネル(Ten)、
ユーリア・ハイノーツィ(Sop)、カタリン・ハルマイ(CA)、
アンナ・コロンディ(Sop)、アンドレア・メラート、ユディト・ネーメト(Ms)、
ギュラ・オレンド(Br)、ベルナデット・ヴィーデマン(Ms)、
タマーシュ・ヴァーシャリ、エメシェ・ヴィラーク(Pf)
【ハンガリー語歌唱】
コダーイは素晴しい合唱曲の影に隠れた美しいピアノ伴奏付歌曲も残していま
す。それをすべて収録した3枚組。ハンガリーを代表する歌手陣に加え、ピアノ
を名手ヴァーシャリが務めているのが超ぜいたく。大半が民謡編曲で、力強い
生命力あふれる世界が広がります。





<ALTUS>
ALT 181 \2450
(1)ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 作品36
(2)同:交響曲 第6番 ヘ長調「田園」 作品68
準・メルクル、フランス国立リヨン管弦楽団
録音:(1)2007年11月30日,12月1日 
(2)2008年5月16,17日オーディトリウム(リヨン)
これほど美しく明るい「田園」もまれで、第2楽章など、息をのむ表現に驚き。
繊細の極みと申せます。終楽章はまさに雨あがるの趣で、感動させられました。
また、近年人気の第2番はまさにメルクルらしく、ハッタリなしの正面突破の大
演奏。自ずから湧きあげる感興に心打たれます。この2曲まさにフランスのオー
ケストラの持ち味が100%発揮されていて美しい音色と明るい色調があり、メル
クルの繊細さが一体となった名演でございます。





<JVC XRCD>
JMXR 24500(XRCD) \3465
クレマン・ジャヌカン(1485頃-1558):『鳥の歌』
1.「鳥の歌」
2.「夜ごと夜ごとに」
3.「のぞみはゆるぎなく」
4.「その昔、娘っ子が」
5.「悲しいかな、それははっきりしたもの」
6.「ある日コランは」
7.「ああ、甘い眼差しよ」
8.「ひばりの歌」
9.「もしもロワール河が」
10.「ああ、わが神よ」
11.「私の苦しみは深くない」
12.「ああ、あの苦しみよ」
13.「草よ、花よ」
14.「盲目になった神は」
15.「この美しい5月」
16.「満たされつつも」
17.「とある日、さるひとが私に言うに」
18.「ある朝目覚めた私」
19.「私の愛しいひとは神の贈り物を授かっている」
20.「うぐいすの歌」
クレマン・ジャヌカン・アンサンブル、
ドミニク・ヴィス(カウンター・テナー)、ミッシェル・ラプレニー(テノール)、
フィリップ・カントール(バリトン)、アントワーヌ・シコ(バス)、
クロード・ドゥボーヴ(リュート)
録音:1982年7月、ラジオ・フランス106スタジオ
アカペラ音楽の魅力!ルネッサンス音楽の楽しさをこの盤に凝縮!アナログ録音
最後期の1982年の録音で、アナログ特有の濃厚な味わいを堪能できます。まさに
アナログ録音最後の華と申せましょう!なお、現在ハルモニア・ムンディ・フラ
ンス本体にこのカタログはありません。このXRCDのみの発売です。

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09-12 No.21-2

2009年12月18日 20時22分00秒 | Weblog
<TAHRA>
TAH 692 \2300
(1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 Op.77
(2)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 Op.47
(1)ナタン・ミルシテイン(Vn)カラヤン(指)ルツェルン祝祭管
1957年8月17日Live
(2)ブロニスラフ・ギンペル(Vn)オイゲン・ヨッフム(指)ベルリン・フィル
1956年4月21/22日ベルリン高等音楽院
ミルシテイン(1903-1992)はウクライナ出身のユダヤ系ヴァイオリニストで1942
年にアメリカ合衆国の市民権を取得。アウアーの弟子でホロヴィッツともしばし
ば共演した20世紀を代表するヴァイオリニスト。
ギンペル(1911-1979)はポーランド出身のアメリカ合衆国のヴァイオリニストで
チャーリー・パーカーとも協演したことがある。14歳でウィーンフィルと協演
してゴルドマルクの協奏曲を演奏し大評判となった。イタリアのヴィットリオ・
エマヌエレ3世王やローマ法王の前で演奏し、パガニーニの墓前ではパガニーニ
愛用のグァルネリを演奏した。ユダヤ系のため戦争中はアメリカにわたりクレ
ンペラーの招きでロスフィルのコンサート・マスターを務めた。「戦場のピア
ニスト」、シュピルマンとも世界中で2,500回を超えるデュオ・コンサートを開
いた。シベリウスはヨッフムにとって珍しいレパートリーで交響曲は7番しか演
奏せず、協奏曲もこの時の他には1943年4月にしか演奏していない。




<CAvi Music>
9783832195601 6枚組 \9180
限定盤
「ケルン・クラシック・コレクション」
[CD 1](PH06003と同内容)
モーツァルト:ミサ曲ハ長調K 317「戴冠式ミサ」
マルゴ・ギョーム(S)、マルギット・コベック(A)、
ヨハネス・フェイヤーベント(T)
エヴァルト・カルデヴァイアー(Bs)
ケルン放送合唱団
ケルン放送交響楽団
ギュンター・ヴァント(指)
録音:1952年7月25日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
シューベルト:スターバト・マーテル ヘ短調D 383
マルゴ・ギョーム(S)、リヒャルト・ホルム(T)、
ゲルハルト・グレッシェル(Bs)
ケルン放送合唱団
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
ギュンター・ヴァント(指)
録音:1953年10月17日ケルン・ギュルツェニヒ(モノラル)
協力:WDRケルン放送、PROFIL
[CD 2](AU23408中、CD2と同内容)
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.5
録音:1957年11月16日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
ブラームス:3つの間奏曲Op.117
録音:1960年4月6日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
録音:1955年7月22日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
ゲザ・アンダ(P)
協力:WDRケルン放送、audite
[CD 3](AU95582と同内容)
シューマン:ケルナーの詩による12の歌曲Op.35
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルタ・クルースト(P)
録音:1954年3月23日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
シューマン:リーダークライスOp.39
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ギュンター・ヴァイセンボルン(P)
録音:1955年10月12日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
協力:WDRケルン放送、audite
[CD 4](MM003と同内容)
ウェーバー:「オイリアンテ」序曲
録音:1956年1月20日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
モーツァルト:交響曲第33番変ロ長調K 319
録音:1953年11月23日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74
録音:1955年3月28日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
エーリヒ・クライバー(指)
ケルン放送交響楽団
協力:WDRケルン放送、medici arts
[CD 5](MM007と同内容)
モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番イ長調K 464
録音:1956年2月3日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調Op.127
録音:1956年2月2日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
アマデウス四重奏団
協力:WDRケルン放送、medici arts
[ボーナスCD] 初出
モーツァルト:「にせの女庭師」K 196より
第1幕「鎚は火の熱で鉄を打ち延ばし」(ナルド)
第2幕「イタリア式のやりかたでは」(ナルド)
ドニゼッティ:「愛の妙薬」より
第1幕「むかしパリスがしたように」(ベルコーレ)
ヴェルディ:「仮面舞踏会」より
第3幕「お前だったのか、彼女の心を汚した奴は」(レナート)
ラルフ・ヴァイケルト(指)ケルン放送交響楽団
録音:1970年2月23日-2月28日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
ヨハン・シュトラウス2世:「ジプシー男爵」より
第2幕 徴兵の歌「さあ、手を差し伸べて、恋人と別れよ」(ホモナイ伯爵、合唱)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団、ケルン放送合唱団
録音:1968年4月29日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
チャイコフスキー:「スペードの女王」より
第2幕「わたしははかり知れないほどあなたを愛しています」(イェレツキー公爵)
ラルフ・ヴァイケルト(指)ケルン放送交響楽団
録音:1970年2月23日-2月28日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」より
第1幕「ああ、わたしたち貧しいものは」(ペーター)
へティ・プリュマッハー(A)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団
録音:1968年10月14日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
ガーシュウィン:「ポーギーとベス」より
第2幕「オレには無いものばかりだ」(ポーギー、合唱)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団、ギュンター・カルマン合唱団
第2幕「ベス、お前はオレの女だ」(ポーギー、ベス)
フェリシア・ウェザーズ(S)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団
第2幕「いつもそうとは決まってない」(ポーギー、合唱)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団、ギュンター・カルマン合唱団
録音:1970年6月17日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
ヴォルフガング・アンハイサー(Br)
*ドイツ語歌唱
協力:WDRケルン放送
驚異の高音質でマニアを狂喜させているWDRアーカイヴの復刻音源リリース。こ
のたび登場するセットは、レーベルを越えて、audite、Profil、medici artsの
全面協力で実現したもので、1956年ケルン生まれ、1990年より「Koelner Stadt-
Anzeiger紙」の文化ジャーナリストを務め、2004年より同紙の専任音楽評論家で
あるマルクス・シュヴェリングのセレクションによるものです。
ヴァント、エーリヒ・クライバー、アンダ、フィッシャー=ディースカウらによ
る5枚目までは、すべて既出のアルバムと同内容となっていますが、注目はボー
ナス盤。ケルンに生まれケルンで没した名バリトン、ヴォルフガング・アンハイ
サー(1934-1974)のアリア集は、初出である上にこれだけはなんとステレオ収録。
音質も抜群。なにからなにまでケルンづくしの内容となっています。なお別冊の
ブックレット(50ページ)はドイツ語表記のみになります。限定盤。



<Talent>
DOM 2910904 \2300
ラロ:
ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調「スペイン交響曲」
ヴァイオリン協奏曲第3番 ト短調「ロシア協奏曲」
掘米ゆず子(Vn)
マルコ・グイダリーニ(指)ニース・フィル
現在ベルギーを拠点に活躍する国際的ヴァイオリニスト堀米ゆず子、久々の協奏
曲はラロのスペイン交響曲&ロシア協奏曲です。堀米ゆず子は1980年に日本人と
して初めてエリザベート王妃国際コンクールで優勝したことで有名です。このコ
ンクールは委嘱作品など、レパートリーの広さも求められ、その優勝者というこ
とからもわかるとおり、バッハから現代まで幅広い演奏活動で成功しておりま
す。近年、録音セッションは室内楽に力を入れており、今回の新譜は期待の協
奏曲録音と言えましょう。ラロの演奏、音楽全体は均整のとれた解釈ですが、
一音一音に魂をこめて弾く演奏は極めて情熱的です。演奏の際に呼吸が聞こえ
るほどのフレージングの大きさが、演奏を豊かにさせておりゆず子ファンだけ
でなく全ての音楽ファン必聴の名盤の誕生と申せましょう。




<Alessa Classica>
ALC 2001 \2080
ジャン・シベリウス:独奏ピアノのための作品集
即興曲 ト短調 Op5-1,10のピアノの小品 Op58,夢想,スケルツィーノ,
変奏曲,ソナティナ第1番 嬰ヘ短調 Op67-1,
2つのロンディーノ Op68(嬰ト短調 嬰ハ短調),小ワルツ Op40-1,
即興曲 ホ長調 Op5-6,悲しい踊り(パントマイムへの音楽「スカラムーシュ」
Op71 から),旋律的瞑想 Op40-6,小カプリッチョ Op76-12,ヤマナラシ
(ポプラ)Op75-3,道化 Op76-13,ユモレスク第2番 Op97-6,リンネ草 Op76-11,
メロディOp94-5,ユモレスク第1番 Op97-1,村の教会Op103-1,5つのスケッチ
Op114,風景,冬景色,森の湖,森の歌,春の幻影
ルーディ・シュプリング(Pf)
[録音:2009年7月2日 サウンドデザイン・スタジオ(ハーゲンベルク、オースト
リア)]
2004年の設立以来、ジャズのアルバムをリリースしてきた Alessa Records がク
ラシックのために新しいレーベル、Alessa Classica を発足させました。その
第1作に選ばれたのは、ドイツのピアニスト、ルーディ・シュプリングのシベリ
ウス独奏ピアノ作品集です。「1914年から1920年にかけて作曲されたピアノの
小品はシベリウスの唯一無二の創作だ。十九世紀に多くの曲が書かれた性格的
小品に根ざしながら、スタイルに束縛されず、時を超え、明確であいまいさが
ない」(ルーディ・シュプリング)。シュプリング(1962-)はバイエルン州、ボー
デンゼー湖畔のリンダウ生まれ。アルフレート・クッペルマイアー、ヴィルヘル
ム・キルマイアー、カール・ヘルマン・ムロンゴヴィウスから音楽理論、作曲、
ピアノを教わり、チェリストのハインリヒ・シフの下で室内楽演奏を学びまし
た。教会オルガニスト、室内楽と歌曲のピアニスト、指揮者、作曲家として活動
するシュプリングは、シベリウスの音楽を愛し、「作品の楽譜を集め、研究し
演奏することが愉しみ」と語っています。アルバムは、リンツ近郊、ハーゲン
ベルクのベーゼンドルファーのコンサートグランドを備えた新しいスタジオで
録音されました。ブックレットの解説をシュプリングが執筆し、ピアニストそ
して作曲家の視点からシベリウスの音楽を冷静に率直に語っています。北欧の
ピアニスト、フィンランドのムストネンやノルウェーのホーヴァル・ギムセら
の演奏とも違いながら、やはり魅力のあるシベリウスです。弦楽のための「ア
ンダンテ・フェスティーヴォ」の旋律が聞こえる「村の教会」も演奏されてい
ます。



<KII>
国内仕様盤
KKC-5078(SACD-Hybrid) \3000
[HMU 807460]
輸入盤・日本語解説書付
ベートーヴェン:
(1)弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 op.74「ハープ」
(2)弦楽四重奏曲第11番へ短調op.95「セリオーソ」
東京クヮルテット
[録音:2007 年11 月/アカデミー・オブ・アーツ&レターズ(ニューヨーク)]
東京SQによるベートーヴェン・シリーズ第3弾。中期と後期の狭間に書かれた名
作「ハープ」と、「セリオーソ」二曲を収録。「セリオーソ」でも、冒頭のユニ
ゾンでの息の合い方、集中はものすごいものがあります。ハルモニア・ムンディ
・レーベルでのベートーヴェン全集の完成を間近に控え、ますますこのクヮル
テットが円熟の極みにあることを存分に感じさせる、見事な出来栄えです。



<OBSIDIAN>
イギリスの古楽レーベル。レーベルの名前「OBSIDIAN(オブシディアン)」はガラ
ス質の火成岩、黒曜石(黒曜岩)のこと。洗練された黒曜石の輝きは、古代からの
メッセージのように神秘的であり、その闇から放たれる光は多くのことを教えて
くれるようでもあります。OBSIDIANレーベルは、そのような過去からの光とメッ
セージを今に伝えるべく設立されました。フレットワークやアンドルー・ローレ
ンス=キングなどイギリスが誇る古楽の巨匠たちの参加にも注目です。

OBSCD 705 \2180
ヘンリー8世によるロイヤル・クワイアブックからモテット集
1.ジョン・タヴァナー:よき羊飼イエス・キリストよ
2.作者不詳:王のパヴァーヌ
3.作者不詳:イングランドの喜び
4.ヘンリー8世:コンソート第12番
5.作者不詳:恋する貴婦人
6.ヘンリー8世:タンデルナーケン
ロイヤル・クワイアブックからモテット集より(大英帝国図書館所蔵)
7.サンプソン:Salve radix
8.サンプソン:Psallite felices
9.Benedictus de Opitiis: Sub tuum presidium
10.サンプソン: Quam pilcra est
11.作曲者不詳:Hec est preclarum
12.ジャコタン: Beati omnes
13.ヘンリー8世:コンソート第13番
14.ヘンリー8世:私の心よ
15.ヘンリー8世:ああマダム
16.ヘンリー8世:Though some saith
17.フィリップ・ヴェルドロ: Nil majus superi vident
18.ヘンリー8世:コンサート第8番
19.ヘンリー8世:さようならマダム
20.ヘンリー8世:真実の愛に
21.フェアファックス:Lauda vivi alpha et oo
アラミレ デイヴィッド・スキナー(指) 
アンドリュー・ローレンス=キング(Harp)
録音:2006年4月、2008年5月、9月 聖マグダラのマリア教会、聖ミカエル教会、
ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学
2009年はイギリス国王ヘンリー8世戴冠500年をむかえた記念の年でした。ヘンリ
ー8世は作曲家を優遇し、また自身でも作曲家を行うなど音楽愛好家として知ら
れています。そのヘンリー8世の写本(大英帝国図書館所蔵)から15曲選び、ジョ
ン・タヴァナーらの作品6曲をカップリングしたアルバム。古楽ハープ界のスタ
ー、アンドリュー・ローレンス=キングも参加し、イギリスの新鋭古楽アンサン
ブル、アラミレがイギリスに脈々と流れる音楽の歴史を伝えてくれる1枚です。

OBSCD 704 \2180
ルートヴィヒ・ゼンフル(1486-1543):ミサ・パスカリス、モテット、歌曲集
1.Missa Paschalis(Kyrie)
2.Missa Paschalis(Gloria)
3.So ich sie dann
4.Carmen in Re
5.Im Maien
6.Missa Paschalis(Sanctus)
7.Missa Paschalis(Agnus Dei)
8.Ach Elslein
9.Ich Stuend
10.Wohl auf
11.Ave Maria(super Josquin)
12.Was wird
13.Carmen in La
14.So man lang macht
15.Fortuna ad voces musicales
16.Quis dabit oculis(Festa; arr. Senfl?)
クイントエッシェンシャル アンドリュー・ローレンス=キング(Harp)
クリストファー・ワトソン(T)ロバート・マクドナルト(B)
ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学合唱団 デイヴィッド・スキナー(指)
録音:2008年5月、7月 ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学 
聖エメラム教会(レーゲンスブルク)
ルートヴィヒ・ゼンフルは当時ヨーロッパを牽引する作曲家でマクシミリアン
1世にも寵愛され宮廷作曲家に任命されています。この録音はゼンフル宗教音楽
セレクションの一環で、オルガニストと5人の管楽器奏者によるアンサンブル、
クイントエッシェンシャルとローレンス=キングによるシリーズ・アルバム。
シンプルで感動的な旋律線が特徴的なゼンフルの作品を堪能できる内容です。

OBSCD 703 \2180
フィリップ・ヴェルドロ:チューダー王のためのマドリガル集
1.Italia mia benche 'l parlar sia indarno
2.Con l'angelico riso
3.Quanto sia lieto il giorno
4.Lasso che se creduto
5.O dolce note
6.Madonna qual certezza
7.Afflicti spirti mei
8.Dentr'al mio cor
9.Quando nascesti Amore?
10.Piove dagli occhi della donna mia
11.Pur troppo donn'in van tant'ho sperato
12.I vostri acuti dardi
13.Chi non fa prova Amore
14.Lieta e madonna et io pur come soglio
15.Con lacrim'et sospir
16.Donna se fera stella
17.Ognun si duol d'amore
18.Altro non e 'l mio amor che 'l proprio inferno
19.Madonna io v'amo et taccio
20.Si suave e l'inghanno
21.Se ben li occhi mia infermi
22.Cortese alma gentile
23.Quanta dolceca Amore
24.Donna che sete fra le donne belle
25.La bella donna a cui donast' il core
26.Deh quanto e dolc'amor
27.Donna leggiadra et bella
28.Madonna per voi ardo
29.Amor io sento l'alma
30.Ultimi miei sospiri
アラミレ デイヴィッド・スキナー(指) 
リンダ・セイス(Lute&ルネサンス・ハープ)
録音:2006年4月27,28日、10月31日 聖ミハエル教会(オクスフォード)
フィリップ・ヴェルドロは16世紀前半イタリアにおけるマドリガーレの重要な作
曲家。フランス生まれながらイタリアで生活し1520年頃からフィレンツェ大聖堂
の教会楽長を務め、マドリガーレの創始者とも言われています。ヴェルドロのマ
ドリガーレを集め、アラミレの見事なアンサンブルでまとめて聴く貴重な1枚です。



<audite>
AUD 10022 \800
完全限定盤
紙ジャケット仕様
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルン放送交響楽団
録音:1979年11月2日ミュンヘン、ヘルクレス・ザール(ライヴ・ステレオ)
毎年auditeがお試し価格でお届けしているカタログつきCDの2010年度版は、クー
ベリックとバイエルン放送響によるマーラーの「巨人」。
この1979年11月2日の「巨人」は、1961年以来1979年までバイエルン放送響の首
席指揮者を務めたクーベリックが、ポスト辞任後初めて手兵との演奏会に登場
したときのもの。緊張感が際立つ点では、やはり、2009年度版カタログつきCD
の内容で、1981年に行われた交響曲第5番のライヴ(AUD.10020)と同様に、いく
つか存在するクーベリックの別演奏との比較でも、別格というべききわめつけ
の内容となっています。音質優秀なステレオ録音。
カタログつきCDという性格のため、追加再プレスはありませんのでお早めにお
求めください。
(※カタログ仕様、4色84ページ。ディスクはAU.95467としてリリースされてい
るものと同内容ですが、レギュラー盤のブックレットは付属致しません。)




<Mariinsky>
MAR 0504(SACD-Hybrid) 2枚組 \2850
シチェドリン:
(1)歌劇「魅せられた旅人」
(2)バレエ音楽「イワンと仔馬(せむしの仔馬)」より4篇
(3)管弦楽のための協奏曲「お茶目なチャストゥーシカ」
セルゲイ・アレクサーシキン(Bs)、クリスチーナ・カプスチンスカヤ(Ms)、
エフゲニー・アキーモフ(Ten)、
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管弦楽団、同合唱団
[録音:2009年7月 マリインスキー劇場コンサートホール(セッション録音)]
先頃も感動の日本公演を行ったゲルギエフとマリインスキー劇場管、今世界で
一番熱い団体と申せましょう。今回の新譜は旧ソ連時代以来の重鎮シチェドリ
ン作品集。ソ連作曲家同盟議長歴任のいわゆる体制側幹部だったため低く見る
向きもありますが、ソヴィエト音楽の伝統を今日に継承する人間国宝的存在と
いえます。ゲルギエフはシチェドリンを非常に高く評価し、積極的に演奏、録
音することを宣言していて頼もしい限り。
「魅せられた旅人」は演奏会用オペラと称される大掛かりな舞台を必要としな
い作品で、独唱は3人。2002年にマゼール指揮ニューヨーク・フィルで初演され
ましたが、ロシアでは何故か2007年まで演奏されませんでした。原作はショスタ
コーヴィチの「ムツェンスクのマクベス夫人」と同じニコライ・レスコフで、
農奴の息子イワンが旅をするなかで修道院へ入ったり、タタールをキリスト教
に改宗させたり、ジプシー女に入れあげた皇子が出てきたりと抱腹絶倒の民話
風小説。シチェドリンはリムスキー=コルサコフばりの作曲技法と管弦楽法の
魔術で見事に作品化しています。さらに彼の代表作「イワンと仔馬(せむしの
仔馬)」や、先日の来日公演のアンコールで奏され、その演奏効果とボルテージ
の高さで聴衆を釘付けにした「お茶目なチャストゥーシカ」が入っているのも
嬉しい限り。ゲルギエフとマリンスキー管の魔術に酔わされます。

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