クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-12 No.21-2

2009年12月18日 20時22分00秒 | Weblog
<TAHRA>
TAH 692 \2300
(1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 Op.77
(2)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 Op.47
(1)ナタン・ミルシテイン(Vn)カラヤン(指)ルツェルン祝祭管
1957年8月17日Live
(2)ブロニスラフ・ギンペル(Vn)オイゲン・ヨッフム(指)ベルリン・フィル
1956年4月21/22日ベルリン高等音楽院
ミルシテイン(1903-1992)はウクライナ出身のユダヤ系ヴァイオリニストで1942
年にアメリカ合衆国の市民権を取得。アウアーの弟子でホロヴィッツともしばし
ば共演した20世紀を代表するヴァイオリニスト。
ギンペル(1911-1979)はポーランド出身のアメリカ合衆国のヴァイオリニストで
チャーリー・パーカーとも協演したことがある。14歳でウィーンフィルと協演
してゴルドマルクの協奏曲を演奏し大評判となった。イタリアのヴィットリオ・
エマヌエレ3世王やローマ法王の前で演奏し、パガニーニの墓前ではパガニーニ
愛用のグァルネリを演奏した。ユダヤ系のため戦争中はアメリカにわたりクレ
ンペラーの招きでロスフィルのコンサート・マスターを務めた。「戦場のピア
ニスト」、シュピルマンとも世界中で2,500回を超えるデュオ・コンサートを開
いた。シベリウスはヨッフムにとって珍しいレパートリーで交響曲は7番しか演
奏せず、協奏曲もこの時の他には1943年4月にしか演奏していない。




<CAvi Music>
9783832195601 6枚組 \9180
限定盤
「ケルン・クラシック・コレクション」
[CD 1](PH06003と同内容)
モーツァルト:ミサ曲ハ長調K 317「戴冠式ミサ」
マルゴ・ギョーム(S)、マルギット・コベック(A)、
ヨハネス・フェイヤーベント(T)
エヴァルト・カルデヴァイアー(Bs)
ケルン放送合唱団
ケルン放送交響楽団
ギュンター・ヴァント(指)
録音:1952年7月25日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
シューベルト:スターバト・マーテル ヘ短調D 383
マルゴ・ギョーム(S)、リヒャルト・ホルム(T)、
ゲルハルト・グレッシェル(Bs)
ケルン放送合唱団
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
ギュンター・ヴァント(指)
録音:1953年10月17日ケルン・ギュルツェニヒ(モノラル)
協力:WDRケルン放送、PROFIL
[CD 2](AU23408中、CD2と同内容)
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.5
録音:1957年11月16日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
ブラームス:3つの間奏曲Op.117
録音:1960年4月6日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
録音:1955年7月22日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
ゲザ・アンダ(P)
協力:WDRケルン放送、audite
[CD 3](AU95582と同内容)
シューマン:ケルナーの詩による12の歌曲Op.35
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルタ・クルースト(P)
録音:1954年3月23日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
シューマン:リーダークライスOp.39
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ギュンター・ヴァイセンボルン(P)
録音:1955年10月12日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
協力:WDRケルン放送、audite
[CD 4](MM003と同内容)
ウェーバー:「オイリアンテ」序曲
録音:1956年1月20日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
モーツァルト:交響曲第33番変ロ長調K 319
録音:1953年11月23日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74
録音:1955年3月28日ケルンWDR第1ホール(モノラル)
エーリヒ・クライバー(指)
ケルン放送交響楽団
協力:WDRケルン放送、medici arts
[CD 5](MM007と同内容)
モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番イ長調K 464
録音:1956年2月3日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調Op.127
録音:1956年2月2日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
アマデウス四重奏団
協力:WDRケルン放送、medici arts
[ボーナスCD] 初出
モーツァルト:「にせの女庭師」K 196より
第1幕「鎚は火の熱で鉄を打ち延ばし」(ナルド)
第2幕「イタリア式のやりかたでは」(ナルド)
ドニゼッティ:「愛の妙薬」より
第1幕「むかしパリスがしたように」(ベルコーレ)
ヴェルディ:「仮面舞踏会」より
第3幕「お前だったのか、彼女の心を汚した奴は」(レナート)
ラルフ・ヴァイケルト(指)ケルン放送交響楽団
録音:1970年2月23日-2月28日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
ヨハン・シュトラウス2世:「ジプシー男爵」より
第2幕 徴兵の歌「さあ、手を差し伸べて、恋人と別れよ」(ホモナイ伯爵、合唱)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団、ケルン放送合唱団
録音:1968年4月29日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
チャイコフスキー:「スペードの女王」より
第2幕「わたしははかり知れないほどあなたを愛しています」(イェレツキー公爵)
ラルフ・ヴァイケルト(指)ケルン放送交響楽団
録音:1970年2月23日-2月28日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」より
第1幕「ああ、わたしたち貧しいものは」(ペーター)
へティ・プリュマッハー(A)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団
録音:1968年10月14日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
ガーシュウィン:「ポーギーとベス」より
第2幕「オレには無いものばかりだ」(ポーギー、合唱)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団、ギュンター・カルマン合唱団
第2幕「ベス、お前はオレの女だ」(ポーギー、ベス)
フェリシア・ウェザーズ(S)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団
第2幕「いつもそうとは決まってない」(ポーギー、合唱)
クルト・クレメル(指)ケルン放送管弦楽団、ギュンター・カルマン合唱団
録音:1970年6月17日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)
ヴォルフガング・アンハイサー(Br)
*ドイツ語歌唱
協力:WDRケルン放送
驚異の高音質でマニアを狂喜させているWDRアーカイヴの復刻音源リリース。こ
のたび登場するセットは、レーベルを越えて、audite、Profil、medici artsの
全面協力で実現したもので、1956年ケルン生まれ、1990年より「Koelner Stadt-
Anzeiger紙」の文化ジャーナリストを務め、2004年より同紙の専任音楽評論家で
あるマルクス・シュヴェリングのセレクションによるものです。
ヴァント、エーリヒ・クライバー、アンダ、フィッシャー=ディースカウらによ
る5枚目までは、すべて既出のアルバムと同内容となっていますが、注目はボー
ナス盤。ケルンに生まれケルンで没した名バリトン、ヴォルフガング・アンハイ
サー(1934-1974)のアリア集は、初出である上にこれだけはなんとステレオ収録。
音質も抜群。なにからなにまでケルンづくしの内容となっています。なお別冊の
ブックレット(50ページ)はドイツ語表記のみになります。限定盤。



<Talent>
DOM 2910904 \2300
ラロ:
ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調「スペイン交響曲」
ヴァイオリン協奏曲第3番 ト短調「ロシア協奏曲」
掘米ゆず子(Vn)
マルコ・グイダリーニ(指)ニース・フィル
現在ベルギーを拠点に活躍する国際的ヴァイオリニスト堀米ゆず子、久々の協奏
曲はラロのスペイン交響曲&ロシア協奏曲です。堀米ゆず子は1980年に日本人と
して初めてエリザベート王妃国際コンクールで優勝したことで有名です。このコ
ンクールは委嘱作品など、レパートリーの広さも求められ、その優勝者というこ
とからもわかるとおり、バッハから現代まで幅広い演奏活動で成功しておりま
す。近年、録音セッションは室内楽に力を入れており、今回の新譜は期待の協
奏曲録音と言えましょう。ラロの演奏、音楽全体は均整のとれた解釈ですが、
一音一音に魂をこめて弾く演奏は極めて情熱的です。演奏の際に呼吸が聞こえ
るほどのフレージングの大きさが、演奏を豊かにさせておりゆず子ファンだけ
でなく全ての音楽ファン必聴の名盤の誕生と申せましょう。




<Alessa Classica>
ALC 2001 \2080
ジャン・シベリウス:独奏ピアノのための作品集
即興曲 ト短調 Op5-1,10のピアノの小品 Op58,夢想,スケルツィーノ,
変奏曲,ソナティナ第1番 嬰ヘ短調 Op67-1,
2つのロンディーノ Op68(嬰ト短調 嬰ハ短調),小ワルツ Op40-1,
即興曲 ホ長調 Op5-6,悲しい踊り(パントマイムへの音楽「スカラムーシュ」
Op71 から),旋律的瞑想 Op40-6,小カプリッチョ Op76-12,ヤマナラシ
(ポプラ)Op75-3,道化 Op76-13,ユモレスク第2番 Op97-6,リンネ草 Op76-11,
メロディOp94-5,ユモレスク第1番 Op97-1,村の教会Op103-1,5つのスケッチ
Op114,風景,冬景色,森の湖,森の歌,春の幻影
ルーディ・シュプリング(Pf)
[録音:2009年7月2日 サウンドデザイン・スタジオ(ハーゲンベルク、オースト
リア)]
2004年の設立以来、ジャズのアルバムをリリースしてきた Alessa Records がク
ラシックのために新しいレーベル、Alessa Classica を発足させました。その
第1作に選ばれたのは、ドイツのピアニスト、ルーディ・シュプリングのシベリ
ウス独奏ピアノ作品集です。「1914年から1920年にかけて作曲されたピアノの
小品はシベリウスの唯一無二の創作だ。十九世紀に多くの曲が書かれた性格的
小品に根ざしながら、スタイルに束縛されず、時を超え、明確であいまいさが
ない」(ルーディ・シュプリング)。シュプリング(1962-)はバイエルン州、ボー
デンゼー湖畔のリンダウ生まれ。アルフレート・クッペルマイアー、ヴィルヘル
ム・キルマイアー、カール・ヘルマン・ムロンゴヴィウスから音楽理論、作曲、
ピアノを教わり、チェリストのハインリヒ・シフの下で室内楽演奏を学びまし
た。教会オルガニスト、室内楽と歌曲のピアニスト、指揮者、作曲家として活動
するシュプリングは、シベリウスの音楽を愛し、「作品の楽譜を集め、研究し
演奏することが愉しみ」と語っています。アルバムは、リンツ近郊、ハーゲン
ベルクのベーゼンドルファーのコンサートグランドを備えた新しいスタジオで
録音されました。ブックレットの解説をシュプリングが執筆し、ピアニストそ
して作曲家の視点からシベリウスの音楽を冷静に率直に語っています。北欧の
ピアニスト、フィンランドのムストネンやノルウェーのホーヴァル・ギムセら
の演奏とも違いながら、やはり魅力のあるシベリウスです。弦楽のための「ア
ンダンテ・フェスティーヴォ」の旋律が聞こえる「村の教会」も演奏されてい
ます。



<KII>
国内仕様盤
KKC-5078(SACD-Hybrid) \3000
[HMU 807460]
輸入盤・日本語解説書付
ベートーヴェン:
(1)弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 op.74「ハープ」
(2)弦楽四重奏曲第11番へ短調op.95「セリオーソ」
東京クヮルテット
[録音:2007 年11 月/アカデミー・オブ・アーツ&レターズ(ニューヨーク)]
東京SQによるベートーヴェン・シリーズ第3弾。中期と後期の狭間に書かれた名
作「ハープ」と、「セリオーソ」二曲を収録。「セリオーソ」でも、冒頭のユニ
ゾンでの息の合い方、集中はものすごいものがあります。ハルモニア・ムンディ
・レーベルでのベートーヴェン全集の完成を間近に控え、ますますこのクヮル
テットが円熟の極みにあることを存分に感じさせる、見事な出来栄えです。



<OBSIDIAN>
イギリスの古楽レーベル。レーベルの名前「OBSIDIAN(オブシディアン)」はガラ
ス質の火成岩、黒曜石(黒曜岩)のこと。洗練された黒曜石の輝きは、古代からの
メッセージのように神秘的であり、その闇から放たれる光は多くのことを教えて
くれるようでもあります。OBSIDIANレーベルは、そのような過去からの光とメッ
セージを今に伝えるべく設立されました。フレットワークやアンドルー・ローレ
ンス=キングなどイギリスが誇る古楽の巨匠たちの参加にも注目です。

OBSCD 705 \2180
ヘンリー8世によるロイヤル・クワイアブックからモテット集
1.ジョン・タヴァナー:よき羊飼イエス・キリストよ
2.作者不詳:王のパヴァーヌ
3.作者不詳:イングランドの喜び
4.ヘンリー8世:コンソート第12番
5.作者不詳:恋する貴婦人
6.ヘンリー8世:タンデルナーケン
ロイヤル・クワイアブックからモテット集より(大英帝国図書館所蔵)
7.サンプソン:Salve radix
8.サンプソン:Psallite felices
9.Benedictus de Opitiis: Sub tuum presidium
10.サンプソン: Quam pilcra est
11.作曲者不詳:Hec est preclarum
12.ジャコタン: Beati omnes
13.ヘンリー8世:コンソート第13番
14.ヘンリー8世:私の心よ
15.ヘンリー8世:ああマダム
16.ヘンリー8世:Though some saith
17.フィリップ・ヴェルドロ: Nil majus superi vident
18.ヘンリー8世:コンサート第8番
19.ヘンリー8世:さようならマダム
20.ヘンリー8世:真実の愛に
21.フェアファックス:Lauda vivi alpha et oo
アラミレ デイヴィッド・スキナー(指) 
アンドリュー・ローレンス=キング(Harp)
録音:2006年4月、2008年5月、9月 聖マグダラのマリア教会、聖ミカエル教会、
ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学
2009年はイギリス国王ヘンリー8世戴冠500年をむかえた記念の年でした。ヘンリ
ー8世は作曲家を優遇し、また自身でも作曲家を行うなど音楽愛好家として知ら
れています。そのヘンリー8世の写本(大英帝国図書館所蔵)から15曲選び、ジョ
ン・タヴァナーらの作品6曲をカップリングしたアルバム。古楽ハープ界のスタ
ー、アンドリュー・ローレンス=キングも参加し、イギリスの新鋭古楽アンサン
ブル、アラミレがイギリスに脈々と流れる音楽の歴史を伝えてくれる1枚です。

OBSCD 704 \2180
ルートヴィヒ・ゼンフル(1486-1543):ミサ・パスカリス、モテット、歌曲集
1.Missa Paschalis(Kyrie)
2.Missa Paschalis(Gloria)
3.So ich sie dann
4.Carmen in Re
5.Im Maien
6.Missa Paschalis(Sanctus)
7.Missa Paschalis(Agnus Dei)
8.Ach Elslein
9.Ich Stuend
10.Wohl auf
11.Ave Maria(super Josquin)
12.Was wird
13.Carmen in La
14.So man lang macht
15.Fortuna ad voces musicales
16.Quis dabit oculis(Festa; arr. Senfl?)
クイントエッシェンシャル アンドリュー・ローレンス=キング(Harp)
クリストファー・ワトソン(T)ロバート・マクドナルト(B)
ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学合唱団 デイヴィッド・スキナー(指)
録音:2008年5月、7月 ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学 
聖エメラム教会(レーゲンスブルク)
ルートヴィヒ・ゼンフルは当時ヨーロッパを牽引する作曲家でマクシミリアン
1世にも寵愛され宮廷作曲家に任命されています。この録音はゼンフル宗教音楽
セレクションの一環で、オルガニストと5人の管楽器奏者によるアンサンブル、
クイントエッシェンシャルとローレンス=キングによるシリーズ・アルバム。
シンプルで感動的な旋律線が特徴的なゼンフルの作品を堪能できる内容です。

OBSCD 703 \2180
フィリップ・ヴェルドロ:チューダー王のためのマドリガル集
1.Italia mia benche 'l parlar sia indarno
2.Con l'angelico riso
3.Quanto sia lieto il giorno
4.Lasso che se creduto
5.O dolce note
6.Madonna qual certezza
7.Afflicti spirti mei
8.Dentr'al mio cor
9.Quando nascesti Amore?
10.Piove dagli occhi della donna mia
11.Pur troppo donn'in van tant'ho sperato
12.I vostri acuti dardi
13.Chi non fa prova Amore
14.Lieta e madonna et io pur come soglio
15.Con lacrim'et sospir
16.Donna se fera stella
17.Ognun si duol d'amore
18.Altro non e 'l mio amor che 'l proprio inferno
19.Madonna io v'amo et taccio
20.Si suave e l'inghanno
21.Se ben li occhi mia infermi
22.Cortese alma gentile
23.Quanta dolceca Amore
24.Donna che sete fra le donne belle
25.La bella donna a cui donast' il core
26.Deh quanto e dolc'amor
27.Donna leggiadra et bella
28.Madonna per voi ardo
29.Amor io sento l'alma
30.Ultimi miei sospiri
アラミレ デイヴィッド・スキナー(指) 
リンダ・セイス(Lute&ルネサンス・ハープ)
録音:2006年4月27,28日、10月31日 聖ミハエル教会(オクスフォード)
フィリップ・ヴェルドロは16世紀前半イタリアにおけるマドリガーレの重要な作
曲家。フランス生まれながらイタリアで生活し1520年頃からフィレンツェ大聖堂
の教会楽長を務め、マドリガーレの創始者とも言われています。ヴェルドロのマ
ドリガーレを集め、アラミレの見事なアンサンブルでまとめて聴く貴重な1枚です。



<audite>
AUD 10022 \800
完全限定盤
紙ジャケット仕様
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
ラファエル・クーベリック(指)
バイエルン放送交響楽団
録音:1979年11月2日ミュンヘン、ヘルクレス・ザール(ライヴ・ステレオ)
毎年auditeがお試し価格でお届けしているカタログつきCDの2010年度版は、クー
ベリックとバイエルン放送響によるマーラーの「巨人」。
この1979年11月2日の「巨人」は、1961年以来1979年までバイエルン放送響の首
席指揮者を務めたクーベリックが、ポスト辞任後初めて手兵との演奏会に登場
したときのもの。緊張感が際立つ点では、やはり、2009年度版カタログつきCD
の内容で、1981年に行われた交響曲第5番のライヴ(AUD.10020)と同様に、いく
つか存在するクーベリックの別演奏との比較でも、別格というべききわめつけ
の内容となっています。音質優秀なステレオ録音。
カタログつきCDという性格のため、追加再プレスはありませんのでお早めにお
求めください。
(※カタログ仕様、4色84ページ。ディスクはAU.95467としてリリースされてい
るものと同内容ですが、レギュラー盤のブックレットは付属致しません。)




<Mariinsky>
MAR 0504(SACD-Hybrid) 2枚組 \2850
シチェドリン:
(1)歌劇「魅せられた旅人」
(2)バレエ音楽「イワンと仔馬(せむしの仔馬)」より4篇
(3)管弦楽のための協奏曲「お茶目なチャストゥーシカ」
セルゲイ・アレクサーシキン(Bs)、クリスチーナ・カプスチンスカヤ(Ms)、
エフゲニー・アキーモフ(Ten)、
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管弦楽団、同合唱団
[録音:2009年7月 マリインスキー劇場コンサートホール(セッション録音)]
先頃も感動の日本公演を行ったゲルギエフとマリインスキー劇場管、今世界で
一番熱い団体と申せましょう。今回の新譜は旧ソ連時代以来の重鎮シチェドリ
ン作品集。ソ連作曲家同盟議長歴任のいわゆる体制側幹部だったため低く見る
向きもありますが、ソヴィエト音楽の伝統を今日に継承する人間国宝的存在と
いえます。ゲルギエフはシチェドリンを非常に高く評価し、積極的に演奏、録
音することを宣言していて頼もしい限り。
「魅せられた旅人」は演奏会用オペラと称される大掛かりな舞台を必要としな
い作品で、独唱は3人。2002年にマゼール指揮ニューヨーク・フィルで初演され
ましたが、ロシアでは何故か2007年まで演奏されませんでした。原作はショスタ
コーヴィチの「ムツェンスクのマクベス夫人」と同じニコライ・レスコフで、
農奴の息子イワンが旅をするなかで修道院へ入ったり、タタールをキリスト教
に改宗させたり、ジプシー女に入れあげた皇子が出てきたりと抱腹絶倒の民話
風小説。シチェドリンはリムスキー=コルサコフばりの作曲技法と管弦楽法の
魔術で見事に作品化しています。さらに彼の代表作「イワンと仔馬(せむしの
仔馬)」や、先日の来日公演のアンコールで奏され、その演奏効果とボルテージ
の高さで聴衆を釘付けにした「お茶目なチャストゥーシカ」が入っているのも
嬉しい限り。ゲルギエフとマリンスキー管の魔術に酔わされます。

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