<audite>
AU 23408 2枚組 \2700
[CD 1]モノラル((1)のみステレオ)
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
(2)同:ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
(3)同:ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101
ゲザ・アンダ(P & (1)指)ケルン放送SO.
録音:(1)1969年11月28日ケルン、WDRフンクハウス第1ホール(ライヴ)
(2)(3)1955年7月22日ケルン、WDRフンクハウス第2ホール
[CD 2]モノラル
(1)ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番Op.5
(2)同:3つの間奏曲Op.117
(3)リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
ゲザ・アンダ(P)
録音:(1)1957年11月16日(2)1960年4月6日(3)1955年7月22日
ケルン、WDRフンクハウス第2ホール
WDRアーカイヴのオリジナル・マスター使用によるアンダのシリーズ第2弾。ベ
ートーヴェンは協奏曲がアンダお得意の弾き振りによるもの。また、ソナタは
全集録音には至らなかったため貴重で、ここでの2曲も初出のレパートリーと
なります。さらに、情熱的なソナタやじっくりと聴かせる間奏曲のブラームス
も素敵ですが、圧巻はリスト。超絶技巧を要し特異な様式で知られる内容は、
リストと同じハンガリー生まれでヴィルトゥオーゾの系譜を引くアンダの構成
のうまさもあって、アルバム最大の聴きものとなっています。
アウディーテほか幾多のレーベルでも証明済みですが、WDRによる放送用記録
音源は驚異的なクオリティ。今回もアンダの腕前を存分に堪能できます。協奏
曲のみステレオ・ライヴで、ほかはすべて放送用スタジオ録音(モノラル)。
<haenssler>
93 215 \2250
モーツァルト:
(1)交響曲第19番変ホ長調KV.132
(2)交響曲第34番ハ長調KV.338
(3)交響曲第36番ハ長調KV.425「リンツ」
サー・ロジャー・ノリントン(指)SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
録音:(1)(2)2006年9月13日(3)2006年9月15日
シュトゥットガルト・リーダーハレ、
ヘーゲルザール(2006年シュトゥットガルト、ヨーロッパ音楽祭ライヴ)
93 216 \2250
モーツァルト:
(1)交響曲第32番ト長調KV.318
(2)交響曲第28番ハ長調KV.200
(3)交響曲第35番ニ長調KV.385「ハフナー」
(4)交響曲第31番ニ長調KV.297「パリ」
サー・ロジャー・ノリントン(指)SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
録音:2006年9月シュトゥットガルト・リーダーハレ、
ヘーゲルザール(2006年シュトゥットガルト、ヨーロッパ音楽祭ライヴ)
ノリントン&手兵シュトゥットガルト放送響によるモーツァルト・シリーズ、
ここに完結!今回も2タイトル同時のリリースで、「リンツ」ほか第5集3曲と
「ハフナー」「パリ」をふくむ第6集の4曲というラインナップです。
このうえなくあたたかく透明感を保持した美しいひびき。そして刺激的なアプ
ローチ。ノリントンは志向する音楽について自ら熱く雄弁に語ることで知られ
ますが、実際出てくる音に力みは感じられず無理なく聴かせます。弦楽器のノ
ンヴィブラート演奏を基調とするシュトゥットガルト・サウンドがもたらした
成果はこれまで数知れませんが、あえていうならノリントンが苦手なかたでさ
えもこのモーツァルトは認めざるを得ないところ。シリーズ全19曲は今後、当
コンビの代表作となるのはまず疑いないでしょう。
<EUROARTS>
20 72268(DVD-Video) \2580
(1)ホルスト:組曲「惑星」
(2)ドビュッシー:交響詩「海」
ユージン・オーマンディ(指)
フィラデルフィア管弦楽団
フィラデルフィア・メンデルスゾーン・クラブ(女声合唱)
マリー・ザッツマン(合唱指揮)
収録:1977年6月24-26日フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック
(ライヴ)
(監督:カーク・ブロウニング / 映像制作:ユニテル・クラシカ)
収録当時オーマンディ78歳、1977年のライヴは過去にレーザーディスクや国内
ではDVDでもリリースされたこともありますが、ともに廃盤により入手難となっ
ていたため、このたびの復活はファンにはうれしいところでしょう。ゴージャ
スなひびきによる2大名曲は、理屈抜きにオケを聴く醍醐味ここに極まれりと
いった内容。オーマンディのトレードマーク、ワシのようにするどい眼差しが
睨みをきかすさまが、じっさいに確かめられるのも映像作品ならではの楽しみ
といえます。
=ディスカヴァリー=
20 56138(DVD-Video) \2180
R.シュトラウス:アルプス交響曲
ジュゼッペ・シノーポリ(指)シュターツカペレ・ドレスデン
収録:1998年9月22日ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
お求めやすい価格で、クラシックの名曲を、えりすぐりの名演奏と詳細なド
キュメンタリーで紐解く“ディスカヴァリー・シリーズ”。シノーポリと手兵
ドレスデンによるアルプス交響曲ライヴは、ALTHAUSからリリースの「ドレス
デン国立歌劇場管弦楽団450周年記念コンサート」に収録されていた演奏と同一
の内容。当作品を献呈され、シュトラウス演奏の伝統が息づくドレスデンによ
る演奏はほかにはない魅力が満点。当コンビでは1993年のライヴもたいへん劇
的なものでしたが、記念演奏会ということでここではよりいっそう演奏にも熱
がこもります。
ドキュメンタリー・パートの案内役は高名な音楽ジャーナリスト、ハバクク・
トレイバー。
<HUNGAROTON>
HDVD 32553/54(DVD-Video) 2枚組 \5680
音声:ハンガリー・英・独・仏
字幕:ハンガリー・英・独・仏
「モーツァルト:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集」
ヴァイオリン協奏曲第1番-第5番
協奏交響曲変ホ長調KV.364
コンチェルトーネ ハ長調KV.190
ロンド ハ長調KV.373
ロンド 変ロ長調KV.269
アダージョ ホ長調KV.261
バルナバーシュ・ケレメン(Vn & 指)
カタリン・コカシュ(Vn & Va)
フェレンツ・エルケル室内管弦楽団
収録:2006年5月12 & 24日ブダペスト、パレス・オブ・アーツ、
ベラ・バルトーク・ナショナル・コンサート・ホール(ライヴ)
確かなテクニックと切り込み鋭いアプローチが痛快、ヴァイオリン好きから注
目を集めるケレメン。最新作はヴァイオリン協奏曲をはじめ、モーツァルトの
オケつきヴァイオリン曲全集の映像作品という見ごたえ、聴きごたえたっぷり
の内容です。しかもすべてライヴ。才気のかたまりのようなヴァイオリン・ソ
ロが、編成を絞ったオケによく映えます。さらにイケメン、ケレメンの立ち姿
を拝めるのもファンにはたまらないところ。なお、カデンツァはすべてケレメ
ンの自作。
<King International>
KDC 5033/34(2CD+1DVD VIDEO) \4500
日本語解説書付
<harmonia mundi France>
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全集)
(1)第1番ト長調 (2)第2番ニ短調 (3)第3番ハ長調 (4)第4番変ホ長調
(5)第5番ハ短調 (6)第6番ニ長調
ジャン=ギアン・ケラス (チェロ)
ハリとバネのある音色と甘いマスクで日本にもファンの多いジャン=ギアン・
ケラス。日本公演でも評判の高かったバッハの無伴奏がついにCD登場。バッハ
の音楽が持つ深い精神性と自由な躍動感が見事に共存した稀なる演奏となって
います。ボーナスDVD(NTSC方式)では、組曲第3番全曲の演奏姿が収められてい
て、レコーディング風景やインタビューも見られる貴重盤となっています。
KDC 5035/36 2枚組 \4500
日本語解説書付
<harmonia mundi France>
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
(1)第1番ヘ長調 作品18の1 (2)第2番ト長調 作品18の2
(3)第3番ニ長調 作品18の3 (4)第4番ハ短調 作品18の4
(5)第5番イ長調 作品18の5 (6)第6番変ロ長調 作品18の6
東京クァルテット
世界を代表する弦楽四重奏団東京クヮルテット。彼らがBMGの全集から15年を
経て、ベートーヴェンの初期四重奏曲を再録しました。彼らにとって特別な存
在のベートーヴェン作品だけに、ボルテージの驚くべき高さと円熟で奇跡の演
奏となっています。
KDC 5037 \2500
日本語解説書付
<BIS>
ドビュッシー:ピアノ曲全集 vol.4
(1)12の練習曲(1915)
(2)新発見の練習曲(「組み合わされたアルペジオのための練習曲」の初稿)
(1915)
(3)間奏曲(ピアノ三重奏曲からの編曲)(1880/1882)
(4)6つの古代の墓碑銘〔独奏版〕(1914/15)
(5)燃える炭火に照らされた夕べ(1917)
小川典子(ピアノ)
演奏活動20周年を迎える小川典子の新録音はドビュッシーの練習曲集。難物と
して知られるこの作品に小川が挑戦。技巧の鮮やかさはいつもながら、曲の良
さを再認識させられる語り口の巧さが光ります。近年発見された2篇も含め、
ドビュッシー・ファン必聴の一枚です。2月19日の記念コンサートでは練習曲
全曲が披露される予定。
<WERGO>
KDC 5042/43 2枚組 \4000
★日本語解説書付
ベルント・アーロイス・ツィンマーマン(1918-1970):
兵士たち(4幕から成るオペラ)
ミヒャエル・ギーレン(指)ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団
ゾルタン・クレーメン(Bs、ヴェーゼナー)
エディット・ギャブリー(S、マリー)
ヘルガ・イェンケル(Ms、シャルロッテ)
マウラ・モレイラ(A、ヴェーゼナーの老母)
クラウディオ・ニコライ(Br、シュトルツィウス)
エリザベート・シェルテル(A、シュトルツィウスの母)
リアーネ・シネク(Ms、ド・ラ・ロッシュ伯爵夫人)
ヴィッリ・ブロックマイアー(T、若い伯爵・伯爵夫人の息子)
アントン・デ・リッダー(T、デポルト)
エーリッヒ・ヴィンケルマン(B、フォン・シュパンハイム伯爵、大佐)
アルベルト・ヴァイケンマイアー(T、ピルツェル)
ハイナー・ホルン(Br、アイゼンハルト)
ゲルト・ニーンシュテット(Br、オーディ)
カミッロ・メゴール(Br、マリ)
ノルマン・パイゲ、フーベルト・メーラー、
ヘリベルト・シュタインバッハ(T、若き将校)
録音:1965年2月21-22日、3月2-3日(WDR Grosser Sendesaalスタジオ)
大事件。ドイツの現代音楽の名門レーベルWERGOがLPで発売して以来ずっと幻の
音源とされていたツィンマーマンの「兵士たち」が遂に初CD化されることとな
りました!
ツィンマーマン(1918-1970)は、ドイツの作曲家。彼の作風の特徴の一つが、引
用の技法を用いているということ。バロックからロマン派、さらに民俗音楽、
ジャズなど様々なジャンルの音楽のエッセンスが隠し画のように取り入れられ
ています。この引用の技法は、このオペラでも用いられています。さらにこの
「多元主義」は、視覚的にもこのオペラに現われます。たとえば第2幕の終りで
は、舞台上に3つの段が用意され、3つの場面が同時進行します。
初演にあたり、この作品はあまりにも難しく演奏不可能であるとサヴァリッ
シュやヴァントに言われて、初演時期がなかなか決まらなかったなど、数々の
困難を伴いました。最終的に、若き日のギーレンに棒が託されましたが、その
リハーサルは壮絶でした・・・。ソリスト歌手たちの練習は実に370回、声楽
アンサンブルの練習が100回、さらにステージでの立ち稽古も60回以上。さら
に、オーケストラ稽古が25回、全曲の通し稽古も実に10回(うち7回はピアノで
なくオーケストラとの練習)。この作品の上演に対する当時の劇場関係者およ
び演奏者たちの使命感がいかに強かったか、ということを感じさせられます。
初演はチケットも早々に売り切れる大好評、一部否定的な見方をする批評家た
ちもいましたが、大絶賛で終わりました。この、厳しい初演を実現したメンバ
ーたちによる演奏の録音が、このCDです。普通に聴いていても「演奏するのは
たしかに難しいだろう」と感じられるこの作品ですが、劇的で、うねるような
圧倒的迫力。人間誰もが心の奥底に持っている、ドロドロした部分が冒頭から
炸裂しています。
2008年5月には、新国立劇場で若杉弘の指揮で公演が予定されており、2008年
最大の話題オペラとなること間違いなしといえるでしょう。
あらすじは、小間物商人の娘マリーが、婚約者がいながら兵士たちと逢瀬を重
ね、道を踏み外し、乞食、娼婦へと身を窶していくというもの。ドロドロの人
間ドラマが繰り広げられています。
(※「軍人たち」とする場合もありますが、ここではニューグローヴ音楽辞典
に倣って「兵士たち」とします)
AU 23408 2枚組 \2700
[CD 1]モノラル((1)のみステレオ)
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
(2)同:ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
(3)同:ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101
ゲザ・アンダ(P & (1)指)ケルン放送SO.
録音:(1)1969年11月28日ケルン、WDRフンクハウス第1ホール(ライヴ)
(2)(3)1955年7月22日ケルン、WDRフンクハウス第2ホール
[CD 2]モノラル
(1)ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番Op.5
(2)同:3つの間奏曲Op.117
(3)リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
ゲザ・アンダ(P)
録音:(1)1957年11月16日(2)1960年4月6日(3)1955年7月22日
ケルン、WDRフンクハウス第2ホール
WDRアーカイヴのオリジナル・マスター使用によるアンダのシリーズ第2弾。ベ
ートーヴェンは協奏曲がアンダお得意の弾き振りによるもの。また、ソナタは
全集録音には至らなかったため貴重で、ここでの2曲も初出のレパートリーと
なります。さらに、情熱的なソナタやじっくりと聴かせる間奏曲のブラームス
も素敵ですが、圧巻はリスト。超絶技巧を要し特異な様式で知られる内容は、
リストと同じハンガリー生まれでヴィルトゥオーゾの系譜を引くアンダの構成
のうまさもあって、アルバム最大の聴きものとなっています。
アウディーテほか幾多のレーベルでも証明済みですが、WDRによる放送用記録
音源は驚異的なクオリティ。今回もアンダの腕前を存分に堪能できます。協奏
曲のみステレオ・ライヴで、ほかはすべて放送用スタジオ録音(モノラル)。
<haenssler>
93 215 \2250
モーツァルト:
(1)交響曲第19番変ホ長調KV.132
(2)交響曲第34番ハ長調KV.338
(3)交響曲第36番ハ長調KV.425「リンツ」
サー・ロジャー・ノリントン(指)SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
録音:(1)(2)2006年9月13日(3)2006年9月15日
シュトゥットガルト・リーダーハレ、
ヘーゲルザール(2006年シュトゥットガルト、ヨーロッパ音楽祭ライヴ)
93 216 \2250
モーツァルト:
(1)交響曲第32番ト長調KV.318
(2)交響曲第28番ハ長調KV.200
(3)交響曲第35番ニ長調KV.385「ハフナー」
(4)交響曲第31番ニ長調KV.297「パリ」
サー・ロジャー・ノリントン(指)SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
録音:2006年9月シュトゥットガルト・リーダーハレ、
ヘーゲルザール(2006年シュトゥットガルト、ヨーロッパ音楽祭ライヴ)
ノリントン&手兵シュトゥットガルト放送響によるモーツァルト・シリーズ、
ここに完結!今回も2タイトル同時のリリースで、「リンツ」ほか第5集3曲と
「ハフナー」「パリ」をふくむ第6集の4曲というラインナップです。
このうえなくあたたかく透明感を保持した美しいひびき。そして刺激的なアプ
ローチ。ノリントンは志向する音楽について自ら熱く雄弁に語ることで知られ
ますが、実際出てくる音に力みは感じられず無理なく聴かせます。弦楽器のノ
ンヴィブラート演奏を基調とするシュトゥットガルト・サウンドがもたらした
成果はこれまで数知れませんが、あえていうならノリントンが苦手なかたでさ
えもこのモーツァルトは認めざるを得ないところ。シリーズ全19曲は今後、当
コンビの代表作となるのはまず疑いないでしょう。
<EUROARTS>
20 72268(DVD-Video) \2580
(1)ホルスト:組曲「惑星」
(2)ドビュッシー:交響詩「海」
ユージン・オーマンディ(指)
フィラデルフィア管弦楽団
フィラデルフィア・メンデルスゾーン・クラブ(女声合唱)
マリー・ザッツマン(合唱指揮)
収録:1977年6月24-26日フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック
(ライヴ)
(監督:カーク・ブロウニング / 映像制作:ユニテル・クラシカ)
収録当時オーマンディ78歳、1977年のライヴは過去にレーザーディスクや国内
ではDVDでもリリースされたこともありますが、ともに廃盤により入手難となっ
ていたため、このたびの復活はファンにはうれしいところでしょう。ゴージャ
スなひびきによる2大名曲は、理屈抜きにオケを聴く醍醐味ここに極まれりと
いった内容。オーマンディのトレードマーク、ワシのようにするどい眼差しが
睨みをきかすさまが、じっさいに確かめられるのも映像作品ならではの楽しみ
といえます。
=ディスカヴァリー=
20 56138(DVD-Video) \2180
R.シュトラウス:アルプス交響曲
ジュゼッペ・シノーポリ(指)シュターツカペレ・ドレスデン
収録:1998年9月22日ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
お求めやすい価格で、クラシックの名曲を、えりすぐりの名演奏と詳細なド
キュメンタリーで紐解く“ディスカヴァリー・シリーズ”。シノーポリと手兵
ドレスデンによるアルプス交響曲ライヴは、ALTHAUSからリリースの「ドレス
デン国立歌劇場管弦楽団450周年記念コンサート」に収録されていた演奏と同一
の内容。当作品を献呈され、シュトラウス演奏の伝統が息づくドレスデンによ
る演奏はほかにはない魅力が満点。当コンビでは1993年のライヴもたいへん劇
的なものでしたが、記念演奏会ということでここではよりいっそう演奏にも熱
がこもります。
ドキュメンタリー・パートの案内役は高名な音楽ジャーナリスト、ハバクク・
トレイバー。
<HUNGAROTON>
HDVD 32553/54(DVD-Video) 2枚組 \5680
音声:ハンガリー・英・独・仏
字幕:ハンガリー・英・独・仏
「モーツァルト:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集」
ヴァイオリン協奏曲第1番-第5番
協奏交響曲変ホ長調KV.364
コンチェルトーネ ハ長調KV.190
ロンド ハ長調KV.373
ロンド 変ロ長調KV.269
アダージョ ホ長調KV.261
バルナバーシュ・ケレメン(Vn & 指)
カタリン・コカシュ(Vn & Va)
フェレンツ・エルケル室内管弦楽団
収録:2006年5月12 & 24日ブダペスト、パレス・オブ・アーツ、
ベラ・バルトーク・ナショナル・コンサート・ホール(ライヴ)
確かなテクニックと切り込み鋭いアプローチが痛快、ヴァイオリン好きから注
目を集めるケレメン。最新作はヴァイオリン協奏曲をはじめ、モーツァルトの
オケつきヴァイオリン曲全集の映像作品という見ごたえ、聴きごたえたっぷり
の内容です。しかもすべてライヴ。才気のかたまりのようなヴァイオリン・ソ
ロが、編成を絞ったオケによく映えます。さらにイケメン、ケレメンの立ち姿
を拝めるのもファンにはたまらないところ。なお、カデンツァはすべてケレメ
ンの自作。
<King International>
KDC 5033/34(2CD+1DVD VIDEO) \4500
日本語解説書付
<harmonia mundi France>
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全集)
(1)第1番ト長調 (2)第2番ニ短調 (3)第3番ハ長調 (4)第4番変ホ長調
(5)第5番ハ短調 (6)第6番ニ長調
ジャン=ギアン・ケラス (チェロ)
ハリとバネのある音色と甘いマスクで日本にもファンの多いジャン=ギアン・
ケラス。日本公演でも評判の高かったバッハの無伴奏がついにCD登場。バッハ
の音楽が持つ深い精神性と自由な躍動感が見事に共存した稀なる演奏となって
います。ボーナスDVD(NTSC方式)では、組曲第3番全曲の演奏姿が収められてい
て、レコーディング風景やインタビューも見られる貴重盤となっています。
KDC 5035/36 2枚組 \4500
日本語解説書付
<harmonia mundi France>
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
(1)第1番ヘ長調 作品18の1 (2)第2番ト長調 作品18の2
(3)第3番ニ長調 作品18の3 (4)第4番ハ短調 作品18の4
(5)第5番イ長調 作品18の5 (6)第6番変ロ長調 作品18の6
東京クァルテット
世界を代表する弦楽四重奏団東京クヮルテット。彼らがBMGの全集から15年を
経て、ベートーヴェンの初期四重奏曲を再録しました。彼らにとって特別な存
在のベートーヴェン作品だけに、ボルテージの驚くべき高さと円熟で奇跡の演
奏となっています。
KDC 5037 \2500
日本語解説書付
<BIS>
ドビュッシー:ピアノ曲全集 vol.4
(1)12の練習曲(1915)
(2)新発見の練習曲(「組み合わされたアルペジオのための練習曲」の初稿)
(1915)
(3)間奏曲(ピアノ三重奏曲からの編曲)(1880/1882)
(4)6つの古代の墓碑銘〔独奏版〕(1914/15)
(5)燃える炭火に照らされた夕べ(1917)
小川典子(ピアノ)
演奏活動20周年を迎える小川典子の新録音はドビュッシーの練習曲集。難物と
して知られるこの作品に小川が挑戦。技巧の鮮やかさはいつもながら、曲の良
さを再認識させられる語り口の巧さが光ります。近年発見された2篇も含め、
ドビュッシー・ファン必聴の一枚です。2月19日の記念コンサートでは練習曲
全曲が披露される予定。
<WERGO>
KDC 5042/43 2枚組 \4000
★日本語解説書付
ベルント・アーロイス・ツィンマーマン(1918-1970):
兵士たち(4幕から成るオペラ)
ミヒャエル・ギーレン(指)ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団
ゾルタン・クレーメン(Bs、ヴェーゼナー)
エディット・ギャブリー(S、マリー)
ヘルガ・イェンケル(Ms、シャルロッテ)
マウラ・モレイラ(A、ヴェーゼナーの老母)
クラウディオ・ニコライ(Br、シュトルツィウス)
エリザベート・シェルテル(A、シュトルツィウスの母)
リアーネ・シネク(Ms、ド・ラ・ロッシュ伯爵夫人)
ヴィッリ・ブロックマイアー(T、若い伯爵・伯爵夫人の息子)
アントン・デ・リッダー(T、デポルト)
エーリッヒ・ヴィンケルマン(B、フォン・シュパンハイム伯爵、大佐)
アルベルト・ヴァイケンマイアー(T、ピルツェル)
ハイナー・ホルン(Br、アイゼンハルト)
ゲルト・ニーンシュテット(Br、オーディ)
カミッロ・メゴール(Br、マリ)
ノルマン・パイゲ、フーベルト・メーラー、
ヘリベルト・シュタインバッハ(T、若き将校)
録音:1965年2月21-22日、3月2-3日(WDR Grosser Sendesaalスタジオ)
大事件。ドイツの現代音楽の名門レーベルWERGOがLPで発売して以来ずっと幻の
音源とされていたツィンマーマンの「兵士たち」が遂に初CD化されることとな
りました!
ツィンマーマン(1918-1970)は、ドイツの作曲家。彼の作風の特徴の一つが、引
用の技法を用いているということ。バロックからロマン派、さらに民俗音楽、
ジャズなど様々なジャンルの音楽のエッセンスが隠し画のように取り入れられ
ています。この引用の技法は、このオペラでも用いられています。さらにこの
「多元主義」は、視覚的にもこのオペラに現われます。たとえば第2幕の終りで
は、舞台上に3つの段が用意され、3つの場面が同時進行します。
初演にあたり、この作品はあまりにも難しく演奏不可能であるとサヴァリッ
シュやヴァントに言われて、初演時期がなかなか決まらなかったなど、数々の
困難を伴いました。最終的に、若き日のギーレンに棒が託されましたが、その
リハーサルは壮絶でした・・・。ソリスト歌手たちの練習は実に370回、声楽
アンサンブルの練習が100回、さらにステージでの立ち稽古も60回以上。さら
に、オーケストラ稽古が25回、全曲の通し稽古も実に10回(うち7回はピアノで
なくオーケストラとの練習)。この作品の上演に対する当時の劇場関係者およ
び演奏者たちの使命感がいかに強かったか、ということを感じさせられます。
初演はチケットも早々に売り切れる大好評、一部否定的な見方をする批評家た
ちもいましたが、大絶賛で終わりました。この、厳しい初演を実現したメンバ
ーたちによる演奏の録音が、このCDです。普通に聴いていても「演奏するのは
たしかに難しいだろう」と感じられるこの作品ですが、劇的で、うねるような
圧倒的迫力。人間誰もが心の奥底に持っている、ドロドロした部分が冒頭から
炸裂しています。
2008年5月には、新国立劇場で若杉弘の指揮で公演が予定されており、2008年
最大の話題オペラとなること間違いなしといえるでしょう。
あらすじは、小間物商人の娘マリーが、婚約者がいながら兵士たちと逢瀬を重
ね、道を踏み外し、乞食、娼婦へと身を窶していくというもの。ドロドロの人
間ドラマが繰り広げられています。
(※「軍人たち」とする場合もありますが、ここではニューグローヴ音楽辞典
に倣って「兵士たち」とします)