<DECCA>
4780034 2枚組 2280
0743246(DVD-Video) 3350
「ニューイヤー・コンサート2008」
[収録予定曲]
ヨハン・シュトラウス2世:ナポレオン行進曲作品156
ヨーゼフ・シュトラウス:
ワルツ《オーストリアの村つばめ》作品164
ラクセンブルク・ポルカ作品60
ヨハン・シュトラウス:パリのワルツ作品101
ヴァルサイユのギャロップ作品107
ヨハン・シュトラウス2世:カドリーユ《オルフェウス》作品236
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世:ギャロップ《小さな広告》作品4
ヨハン・シュトラウス2世:オペレッタ《インディゴと40人の盗賊》序曲
ワルツ《人生を楽しもう》作品340 フランス風ポルカ《閃光》作品271
ポルカ=シュネル《トリッチ・トラッチ》作品214
ヨーゼフ・ランナー:ワルツ《宮廷舞踏会舞曲》作品161
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ《とんぼ》作品204
ヨハン・シュトラウス2世:ロシア行進曲作品426
フランス風ポルカ《パリの女》作品238
ヨハン・シュトラウス:中国のギャロップ作品20
ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲作品437
ポルカ・シュネル《インドの舞姫》作品351
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ジョルジュ・プレートル
録音:2008年1月1日、ムジークフェライン、ウィーン
クラシック・ファンにとって年明けの風物詩といえば、もちろんウィーン・
フィルのニューイヤー・コンサート。テレビやラジオを通じて50か国以上に
放送されるこのコンサートを毎年楽しみにしているファンは多いことでしょ
う。今年はフランスの巨匠ジョルジュ・プレートルが指揮台に招かれました。
ニューイヤー・コンサートの歴史上、フランス人が指揮を務めるのはこれが
初めてとなります。プレートルは1986-91年までウィーン交響楽団の首席指揮
者でもあったので、ウィーンには馴染みの存在でもあります。毎年凝った選曲
で楽しませてくれるこのコンサートですが、今年はプレートルが登場すると
あって、フランスをイメージした作品ばかりで構成されました。《ナポレオン
行進曲》やカドリーユ《オルフェウス》はニューイヤー・コンサートで初めて
採り上げられる作品です。ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世(1855-1907)はウィ
ーン国立歌劇場でカペルマイスターの任に就いていた人物。またマーラーが
指揮者だった時代にはウィーン・フィルのコンサートマスターでもあり、その
後任も務めた存在です。彼の祖父ゲオルクはシューベルトの友人であり、名
ヴァイオリン奏者ヨアヒムの師。ウィーン国立歌劇場の前身、宮廷歌劇場時代
の指揮者やコンサートマスターでもあります。さらに同名の父ヨーゼフはヴァ
イオリン奏者兼作曲家。同じくウィーン宮廷歌劇場の楽長として指揮やコンサ
ートマスターを務めました。2世は2005年に生誕150年、2007年に没後100年を
迎えたことから今回もプログラムに組み込まれたというわけです。また、定番
のアンコールの前に《スポーツ・ポルカ》が入っているのは、2008年にオース
トリア(とスイス)をホスト国としてUEFAヨーロッパ選手権が開催されるため
(ウィーンでは決勝も行われる)。《中国のギャロップ》は北京オリンピックを
考慮してのことでしょうか。元日の楽しみを、テレビだけでなく、是非お手元
に。
<MD+G>
32014742 2080
エルサレム、汝、高くそびゆる都市よ
-メンデルスゾーン、リスト、レーガー、
カルク・エーレルト
ホイヤーのオルガン作品集
メンデルスゾーン:ソナタop. 65, 1
レーガー:コラール・プレリュード op. 67/18
ベネディクトゥス
カルク・エーレルト:カンツォーナop. 86, 2
リスト:バッハの名によるプレリュードとフーガ
ホイヤー:
「エルサレム、汝、高くそびゆる都市よ」による序奏と変奏曲、フーガ
エリザベス・ロロフ(Org)
録音:2004年10月 アセンション教会、ザウアーオルガ
常に意欲的な演奏を聴かせてくれるオルガニスト、エリザベス・ロロフの4枚目
のアルバムは、プロテスタントの素晴らしい賛美歌の中の1曲である「エルサレ
ム、汝、高くそびゆる都市よ」を用いた様々な作曲家による作品を集めたもの
です。
1910年4月9日に開場されたエルサレムのアセンション教会のオルガンは、24の
ペダルとストップを持ち、ロマンティックな音色を備えています。このオルガ
ンにふさわしいロマン派の作品・・・レーガー、メンデルスゾーン、リストの
曲はもちろんのこと、あまり演奏されることのないカルク・エーレルトやホイ
ヤーの作品も、ロマンティックな音色に包まれた至高の演奏でお楽しみいただ
けます。
33712082 2080
93712086(SACD-Hybrid) 2950
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲全集Vol. 8
交響曲第4番
ボン・ベートーヴェン交響楽団
指揮:ローマン・コフマン
録音:2007年7-9月
ショスタコーヴィチの交響曲第4番は、1936年に完成しレニングラード・フィ
ルで初演を行なうことが決まっていたにも関わらず、同年に歌劇「ムツェンス
ク郡のマクベス夫人」とバレエ音楽「明るい小川」がソヴィエト共産党機関紙
『プラウダ』で批判されたため、当局の批判を恐れて、その初演を撤回。(圧
力をかけられたという説もあり)以降、1962年まで日の目を見ることはありま
せんでした。ショスタコーヴィチの交響曲の中でも大編成で、複雑な響きや
マーラーの影響など、ありとあらゆる雑多な側面を持つ音楽の魅力を、指揮者
コフマンは余すことなく伝えています。
34514762 2080
管楽五重奏によるベートーヴェン
ベートーヴェン:
エグモント
アテネの廃墟
プロメテウスの創造物
(全てウルフ・グィド・シェーファー
による木管五重奏版)
マーロット五重奏団
録音:2007年1-2月
1986年に結成されたドイツのアンサンブル、マーロット木管五重奏団は各奏者
の卓越した技術と音楽性が高く評価されています。今までにも、MDGレーベル
でドヴォルザークやピアソラの作品をリリース、こちらも大好評で、様々な音
楽誌でも絶賛されました。
今アルバムはベートーヴェンの作品を取り上げています。編曲を担当するのは
毎度おなじみ、このアンサンブルのクラリネット奏者ウルフ・グィド・シェー
ファーでここでもベートーヴェンのバレエ音楽を、鮮明な色彩感溢れる生き生
きとした五重奏へと変貌させています。正確な音程、素晴らしい表現力、豊か
な音楽性に満ちた最高級のアンサンブルをお楽しみください。
60514772 2080
90514776(SACD-Hybrid) 2950
ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):
大天使ミカエルの日のためのミサ
ミサ・イン・コントラプンクト
組曲第1番
ヘンデルズ・カンパニー
マリエン・カントライ・レムゴ室内合唱団
指揮:ライナー・ヨハネス・ホムブルク
録音:2007年5月
J・C・F・フィッシャーは17世紀後半から18世紀の中頃までラシュタットの宮
廷楽長として活躍、またドイツ鍵盤音楽の発達の上で重要な役割を果たした人
です。ボヘミアで生まれ宮廷の音楽学校で学び、パリでも学んだとされます。
彼の8曲の管弦楽組曲はフランス風であり、複製はパリで見つかっています。
彼は多くの作品をかきましたが、そのスコアはほとんど出版されることがなく
また、ほとんど忘れられようとしていました。しかし、最近プラハの図書館で
いくつかが発見され、フィッシャーの栄誉は復興されつつあります。このミサ
曲も素晴らしいもので、5つの声部、弦楽と3つのトロンボーンで奏される極め
て華やかな祝典音楽です。歴史的教会で録音されたすばらしい音響効果も聴き
どころです。
61314752 2080
新ウィーン楽派の創始者と後継者/アルバン・ベルク
ベルク、クライン、アポステル、
アドルノの作品集
シュテファン・シュライエルマッヒャー (Pf)
録音:2006年11月
ジョン・ケージをはじめとした現代音楽の演奏が高く評価されるピアニスト、
シュテファン・シュライエルマッヒャーの極めて個性的で独創的なウィーン楽
派の作品集です。今作はアルバン・ベルクと彼にまつわる作曲家たちの作品を
集めたもので、シェーンベルクの影響を受けたベルク、ベルクの生徒であった
アドルノ、ベルクの死後も彼の忠実な徒であったアポステル、そして12音では
ない音列にこだわったクライン・・・シュライエルマッヒャーは彼らの作風の
違いを論理的に聞かせます。彼の明確な理論は詳細なブックレットにも明らか
にされています。
<AMBITUS>
AMB96904 2180
J・S・バッハ:彼自身と他者によって編曲された室内楽作品集
J.S.バッハ(1685-1750):
ソナタ ト長調(2つのヴァイオリンと通奏低音)
序曲 イ短調(2つのヴァイオリンとヴィオラ、通奏低音)
ヨハン・ゴットリーブ・ゴルトベルク(1727-1756):
ソナタ ハ長調(2つのヴァイオリンと通奏低音)
ヨハン・フィリップ・キルンベルガー (1721-1783):
トリオ ニ短調(2つのヴァイオリンと通奏低音)
作曲者不明(18世紀):
協奏曲BWV 525a(ヴァイオリン、チェロ、通奏低音)
ネオバロック
フォルカー・メラー(Vn)、マレン・リース(Vn)、
クラウディア・スティーブ・エンゲルスマン(Vl)、
アリアンネ・シュピーゲル(Vc)、グレゴール・ホールマン(ハープシコード)
たとえJ・S・バッハの作品が研究し尽くされたとしても、我々にはまだまだた
くさんの発見があります。例えば、バッハの器楽作品は多くの異なるヴァー
ジョンが存在しますし、他の人が編曲した作品でさえ、その芸術性が失われる
ことは全くありません。名手、フォルカー・メラー率いるネオバロックの演奏
で。
<BAYER Records>
BR100317 2180
ヴィオラ三重奏曲集
ヨハン・アウグスト・ジュスト (1750-1791):
トリオ Op. 13 No. 4
ヨハン・バプテスト・ホルツァー(1753-1803):
トリオ Op. 7 No. 3
ミハイル・グリンカ(1804-1857):
悲愴トリオ
ヴィルヘルム・バーガー(1861-1911):
トリオ Op. 94
ヴィドール・ナジ(Va)、ペーター・ヴォルフ(Vc)、
カルメン・ピアツィーニ(Pf)
ヴィオラとチェロ、そしてピアノ、この組み合わせの独特な音色に興味をそそ
られる音楽ファンのための渋い1枚です。初めて聴いた人も、この予想外の音
色にひきつけられること間違いありません。ヴィオラが独奏楽器として活躍す
る機会はあまり多くありません。
ヴァイオリンの音色に隠れ、レパートリーも狭く常に縁の下の力持ち的存在の
楽器。だからこそ、ヴィオラ好きの人たちはこの楽器の可能性を常に追求し続
けてきたのです。ここに収録された作品は、そんなヴィオラが縦横無尽に活躍
する曲ばかり。豊かで落ち着いた音色は、この楽器の魅力を再発見させてくれ
ることでしょう。
<EBS>
EBS6150(SACD-Hybrid) 2950
グスタフ・マーラー (1860-1911):交響曲第1番(花の章つき)"
ノイエ・ヴェストファーレンフィルハーモニー
指揮:ハイコ・マティアス・フェルスター
北ドイツ生まれの指揮者ハイコ・マティアス・フェルスターは4歳からピアノ
を習い、1982年ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でピアノ、伴奏法、打
楽器を、1987年から指揮法を学び、ミュンヘン交響楽団の首席指揮者も務めた
気鋭の指揮者。重厚な音作りが持ち味です。
<RBM>
REM463048 2180
「ピン・ポン」-スウィング、チャールダッシュ、エヴァーグリーン、etc
北西ドイツ・サロン・アンサンブル
ハンスディーター・マイアー(Vn)、グニルト・ゲール(Va)、
ハンス・マイアー(Vc)、インゲ・ザウアー(Pf)
このアンサンブルは、以前にもRBMレーベルから2枚のアルバムをリリースして
いますが、今回のアルバムは更に彼らの熱意がこもったもの。まさに純粋な楽
しみのために作られた1枚です。様々なレパートリーは彼らの多面的な才能を
示すもので、ベナツキーのタンゴやワルツ、ロシア風の音楽、ハンガリー風の
“スウィング・タイム”、ジャズ、ロックなどあらゆる音楽への挑戦。ヴァラ
エティに富んだ楽しい作品です。
<GENUIN>
GEN 87096 2枚組 3960
珍しいチェンバロ伴奏による
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第25番 ト長調K.301
ヴァイオリン・ソナタ第26番 変ホ長調K.302
ヴァイオリン・ソナタ第27番 ハ長調K.303
ヴァイオリン・ソナタ第28番 ホ短調K.304
ヴァイオリン・ソナタ第29番 イ長調K.305
ヴァイオリン・ソナタ第30番 ニ長調K.306
アンダンテとフーガ K.402
リザ・マリア・ランドグラーフ(ヴァイオリン)
トビアス・コッホ(チェンバロ)
録音:2006年4月17-19日、
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタの中でも特に人気の高い20番台を中心と
したアルバム。ピアノやフォルテピアノでなく、チェンバロを用いた演奏はか
なり珍しい。チェンバロを用いると、曲想の高貴さが引き立ち、だいぶ趣が変
わって聞こえる。ヴァイオリンのランドグラーフはバロックとモダンの両方を
勉強した名手で、ピリオド演奏の透明感を持ちつつ、しっとりとした柔らかさ
が美しい。コッホのチェンバロの憂いのある美音も絶品。
GEN 87101 1980
「ダンディ:ピアノ作品集 第2集」
ピアノ小ソナタ OP.9
ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.63
フランスのロンドの古風なエールによる幻想曲
ミヒャエル・シェーファー(Pf)
録音:2005年12月4日,2007年5月7-8日
第1集(GEN 87083)に続くヴァンサン・ダンディ(1851-1931)のピアノ作品集。
ピアノ小ソナタは、1880年に作曲された曲。「古典的形式で」という副題があ
り、4楽章構成の伝統的なソナタ。小ソナタといっても20分以上かかる。ホ短
調のソナタは1908年、57歳の時の作品。40分を越す大作である。幻想曲は、
1931年、最晩年の作品。シェーファーの誠実なピアノが曲の魅力を引き出して
いる。
GEN 87105 1980
ドヴォルザーク:
交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」
チェコ組曲 ニ長調 Op.39
ジョン・アクセルロッド(指揮)
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2007年1月22-23日,
ドヴォルザークの名曲、新世界交響曲の新録音。ジョン・アクセルロッドは
ヒューストン生まれ。バーンスタイン、ムーシン、エッシェンバッハ等に学ん
だ。2004年からルツェルン交響楽団の音楽監督を務める他、シカゴ響、ロンド
ン・フィル、パリ管、ロサンゼルス・フィルなど世界の名門オーケストラへの
客演も多数。今後の飛躍が期待できるホープである。
GEN 87107 1980
「アフロディーテの踊り-ドレスデンの近代ヴァイオリン作品集」
ラインホルト(1899-1965):ヴァイオリン・ソナタ
ティルマン(1906-73):ソナティネOp.82,ソナティネOp.50,8つの二重奏曲
ベルナー(1927-2006):小バレエOp.24,アフロディーテの踊り
アンネッテ・ウンガー(ヴァイオリン)
吉住理絵子(ピアノ)
録音:2007年3月8-10日
ドレスデンに縁のある近代作曲家の珍しいヴァイオリン作品を集めている。
オットー・ラインホルト(1899-1965)、ヨハネス・パウル・ティルマン(1906-
1973)、ハンス・ベルナー(1927-2006)は、いずれもかなり保守的な作風で、こ
こに収録された作品も、ロマンティックという以上に古典的なほど。戦後の前
衛音楽真っ盛りの中にあって彼らの音楽の評価は低かったが、21世紀の今改め
て聞けば、いずれも優れた作品であることが実感できるだろう。ドレスデン出
身のヴァイオリニスト、ウンガーが作品の魅力を的確に伝えてくれる。このCD
のもう一つのポイントは、ドレスデン在住の日本人ピアニスト、吉住理絵子。
大変見事な伴奏である。
GEN 87108 1980
「ツール・ド・フランス-フルート五重奏によるフランス音楽」
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲,小組曲,ベルガマスク組曲
ビゼー:子供の遊び/サン=サーンス:動物の謝肉祭/
ラヴェル:ハバネラ形式の小品,道化師の朝の歌
クープラン:ティク・トク・ショク
ガンヌ:アンダンテとスケルツォ
クインテセンツ(ライプツィヒ・フルート・アンサンブル)
録音:2007年1月20-21日,3月18日
フルート五重奏によるフランス音楽。クインテセンツは、アンナ・ガルツリ、
グドルン・ヒンツェ、ウテ・ギュンター、ベッティーネ・カイサー、クリス
ティアン・シュプレンガー、フリーデリケ・フォン・クロシクによるフルート
・アンサンブル。技術水準が極めて高いのはもちろん、表現力も豊かで、こと
にドビュッシーはいずれも非常に魅惑的な演奏である。
GEN 87524 1980
モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタ第9番 ハ長調 K.14
ヴァイオリン・ソナタ第27番 ハ長調 K.303
ヴァイオリン・ソナタ第37番 イ長調 K.402
ヴァイオリン・ソナタ第42番 イ長調 K.526
アンネッテ・ウンガー(ヴァイオリン)
ブルンヒルデ・ウェーバーシンケ(ピアノ)
ミヒャエル・プフェンデル(チェロ)
録音:1995年8月21-25日
モーツァルトの四つの時期のヴァイオリン・ソナタを集めたCD。初期のヴァイ
オリン・ソロ付きのピアノ・ソナタから、徐々にヴァイオリンが主導権を握っ
ていく様子がわかる。ドレスデンのヴァイオリニスト、アンネッテ・ウンガー
と、彼女と長くコンビを組んでいるブルンヒルデ・ウェーバーシンケが息の
合った演奏を聞かせてくれる。
<ARTS>
47731-8(SACD-Hybrid) 2080
ブクステフーデ:ソナタ集 Op.1
ソナタ ヘ長調 Op.1-1, BuxWV.252
ソナタ ト長調 Op.1-2, BuxWV.253
ソナタ イ短調 Op.1-3, BuxWV.254
ソナタ 変ロ長調 Op.1-4, BuxWV.255
ソナタ ハ長調 Op.1-5, BuxWV.256
ソナタ ニ短調 Op.1-6, BuxWV.257
ソナタ ホ短調 Op.1-7, BuxWV.258
レストラヴァガンテ〔ステファノ・モンタナーリ(ヴァイオリン),ロドニー・
プラダ(ヴィオラ・ダ・ガンバ),マウリツィオ・サレルノ(チェンバロ)〕
録音:2006年11月8-10日, 2007年1月8-11日
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707)の作品1、ヴァイオリン、ヴィオラ
・ダ・ガンバ、チェンバロによるトリオ・ソナタである。これら7つのソナタ
は1694年に出版され、ブクステフーデの室内楽作品の代表作として知られてい
る。ヴァイオリンが主導権を握りつつ、ヴィオラ・ダ・ガンバも対等に主張し
ているのが特徴である。そしてブクステフーデ独特の、明るさと翳りの交差が
美しい。レストラヴァガンテによる演奏は、瑞々しさと生命力、そして活気が
あり、申し分ない。SACDで優秀録音も楽しめる。
<BRIDGE>
BCD9228 1980
「スパニッシュ・ラヴ・ソングス」
グラナドス:女の眼差し,秘めたその想いを
トゥーリナ:ファルカ
ロドリーゴ:ナニ、ナニ,私は羊飼いを愛している
モンポウ:君の上には花ばかり
ルーセル:サラマンカの青年
ラヴェル:ヴォカリーズ=ハバネラ
シャブリエ:エスパーニャ
シューマン:ロマンツェ
ヴォルフ:私の恋は胸の中に,全てが、心よ、憩っている
他、全20曲
ロレーヌ・ハント・リーバーソン(メッゾソプラノ)
ヨゼフ・カイザー(テノール)
スティーヴン・ブライアー(ピアノ)
マイケル・バレット(ピアノ)
録音:2004年7月9日(ライヴ)
ニューヨークのカトナ市で催されるカラムーア音楽祭での演奏会の録音。いず
れもスペインに因んだ歌曲である。この2年後の2006年7月3日に亡くなるハン
トの素晴らしい歌が聞ける。
BCD9234 1980
「プル・マイ・デイジー」(ジャズ)
プル・マイ・デイジー/ラヴァー・マン/A列車で行こう/セイント・トー
マス/サマータイム/グラシアス、アミーゴス/テネシー・ワルツ/レッド・
リヴァー・ヴァレー/ブルー・モンク
デーヴィッド・アムラム・カルテット
ニューユーク・フィルの初代コンポーザー・イン・レジデンスのアムラムによ
るジャズ・アルバム。
BCD9235 1980
スティーヴ・ランパート:ミュージック・フロム・ゼア(ニュー・エイジ)
スティーヴ・ランパート
ニュー・エイジ
BCD9237 1980
「ポール・ルーザース 第5集」
(1)光の序曲
(2)愛のチェンバロ
(3)クレード
(4)変化のある空気
(5)第2の茄子
(1)ジャスティン・ブラック(指揮)アラバマ交響楽団
2006年11月8日
(2)スティーヴン・ゴスリング(Pf)、スティーヴン・ベック(Cemb)
(3)ビャーネ・ハンセン(Vn)、カジミエシュ・スコウロネク(Vn)、
ジョン・クルーズ(Cl)
ジャスティン・ブラック(指揮)アラバマ交響楽団
2005年2月
(4)ユン・ハン(Hrp) 2006年10月24日
(5)ポール・マン(指揮)オーデンセ交響楽団 2006年5月26日
デンマーク出身の作曲家、ポール・ルーザースの作品集第5集。光の序曲は
2006年の作で、「交響的娯楽」という副題を持つ。愛のチェンバロは1985-86
年の作。ウヴェルチューレ、アルマンド、コレント、サラバンド、トッカータ
・リバトゥータの5曲からなる組曲。クレードは1996年の作。変化のある空気
は1993年の作。デンマークの民謡「ハープの力」に基づいている。第2の茄子
は1991年の作。
4780034 2枚組 2280
0743246(DVD-Video) 3350
「ニューイヤー・コンサート2008」
[収録予定曲]
ヨハン・シュトラウス2世:ナポレオン行進曲作品156
ヨーゼフ・シュトラウス:
ワルツ《オーストリアの村つばめ》作品164
ラクセンブルク・ポルカ作品60
ヨハン・シュトラウス:パリのワルツ作品101
ヴァルサイユのギャロップ作品107
ヨハン・シュトラウス2世:カドリーユ《オルフェウス》作品236
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世:ギャロップ《小さな広告》作品4
ヨハン・シュトラウス2世:オペレッタ《インディゴと40人の盗賊》序曲
ワルツ《人生を楽しもう》作品340 フランス風ポルカ《閃光》作品271
ポルカ=シュネル《トリッチ・トラッチ》作品214
ヨーゼフ・ランナー:ワルツ《宮廷舞踏会舞曲》作品161
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ《とんぼ》作品204
ヨハン・シュトラウス2世:ロシア行進曲作品426
フランス風ポルカ《パリの女》作品238
ヨハン・シュトラウス:中国のギャロップ作品20
ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲作品437
ポルカ・シュネル《インドの舞姫》作品351
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ジョルジュ・プレートル
録音:2008年1月1日、ムジークフェライン、ウィーン
クラシック・ファンにとって年明けの風物詩といえば、もちろんウィーン・
フィルのニューイヤー・コンサート。テレビやラジオを通じて50か国以上に
放送されるこのコンサートを毎年楽しみにしているファンは多いことでしょ
う。今年はフランスの巨匠ジョルジュ・プレートルが指揮台に招かれました。
ニューイヤー・コンサートの歴史上、フランス人が指揮を務めるのはこれが
初めてとなります。プレートルは1986-91年までウィーン交響楽団の首席指揮
者でもあったので、ウィーンには馴染みの存在でもあります。毎年凝った選曲
で楽しませてくれるこのコンサートですが、今年はプレートルが登場すると
あって、フランスをイメージした作品ばかりで構成されました。《ナポレオン
行進曲》やカドリーユ《オルフェウス》はニューイヤー・コンサートで初めて
採り上げられる作品です。ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世(1855-1907)はウィ
ーン国立歌劇場でカペルマイスターの任に就いていた人物。またマーラーが
指揮者だった時代にはウィーン・フィルのコンサートマスターでもあり、その
後任も務めた存在です。彼の祖父ゲオルクはシューベルトの友人であり、名
ヴァイオリン奏者ヨアヒムの師。ウィーン国立歌劇場の前身、宮廷歌劇場時代
の指揮者やコンサートマスターでもあります。さらに同名の父ヨーゼフはヴァ
イオリン奏者兼作曲家。同じくウィーン宮廷歌劇場の楽長として指揮やコンサ
ートマスターを務めました。2世は2005年に生誕150年、2007年に没後100年を
迎えたことから今回もプログラムに組み込まれたというわけです。また、定番
のアンコールの前に《スポーツ・ポルカ》が入っているのは、2008年にオース
トリア(とスイス)をホスト国としてUEFAヨーロッパ選手権が開催されるため
(ウィーンでは決勝も行われる)。《中国のギャロップ》は北京オリンピックを
考慮してのことでしょうか。元日の楽しみを、テレビだけでなく、是非お手元
に。
<MD+G>
32014742 2080
エルサレム、汝、高くそびゆる都市よ
-メンデルスゾーン、リスト、レーガー、
カルク・エーレルト
ホイヤーのオルガン作品集
メンデルスゾーン:ソナタop. 65, 1
レーガー:コラール・プレリュード op. 67/18
ベネディクトゥス
カルク・エーレルト:カンツォーナop. 86, 2
リスト:バッハの名によるプレリュードとフーガ
ホイヤー:
「エルサレム、汝、高くそびゆる都市よ」による序奏と変奏曲、フーガ
エリザベス・ロロフ(Org)
録音:2004年10月 アセンション教会、ザウアーオルガ
常に意欲的な演奏を聴かせてくれるオルガニスト、エリザベス・ロロフの4枚目
のアルバムは、プロテスタントの素晴らしい賛美歌の中の1曲である「エルサレ
ム、汝、高くそびゆる都市よ」を用いた様々な作曲家による作品を集めたもの
です。
1910年4月9日に開場されたエルサレムのアセンション教会のオルガンは、24の
ペダルとストップを持ち、ロマンティックな音色を備えています。このオルガ
ンにふさわしいロマン派の作品・・・レーガー、メンデルスゾーン、リストの
曲はもちろんのこと、あまり演奏されることのないカルク・エーレルトやホイ
ヤーの作品も、ロマンティックな音色に包まれた至高の演奏でお楽しみいただ
けます。
33712082 2080
93712086(SACD-Hybrid) 2950
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲全集Vol. 8
交響曲第4番
ボン・ベートーヴェン交響楽団
指揮:ローマン・コフマン
録音:2007年7-9月
ショスタコーヴィチの交響曲第4番は、1936年に完成しレニングラード・フィ
ルで初演を行なうことが決まっていたにも関わらず、同年に歌劇「ムツェンス
ク郡のマクベス夫人」とバレエ音楽「明るい小川」がソヴィエト共産党機関紙
『プラウダ』で批判されたため、当局の批判を恐れて、その初演を撤回。(圧
力をかけられたという説もあり)以降、1962年まで日の目を見ることはありま
せんでした。ショスタコーヴィチの交響曲の中でも大編成で、複雑な響きや
マーラーの影響など、ありとあらゆる雑多な側面を持つ音楽の魅力を、指揮者
コフマンは余すことなく伝えています。
34514762 2080
管楽五重奏によるベートーヴェン
ベートーヴェン:
エグモント
アテネの廃墟
プロメテウスの創造物
(全てウルフ・グィド・シェーファー
による木管五重奏版)
マーロット五重奏団
録音:2007年1-2月
1986年に結成されたドイツのアンサンブル、マーロット木管五重奏団は各奏者
の卓越した技術と音楽性が高く評価されています。今までにも、MDGレーベル
でドヴォルザークやピアソラの作品をリリース、こちらも大好評で、様々な音
楽誌でも絶賛されました。
今アルバムはベートーヴェンの作品を取り上げています。編曲を担当するのは
毎度おなじみ、このアンサンブルのクラリネット奏者ウルフ・グィド・シェー
ファーでここでもベートーヴェンのバレエ音楽を、鮮明な色彩感溢れる生き生
きとした五重奏へと変貌させています。正確な音程、素晴らしい表現力、豊か
な音楽性に満ちた最高級のアンサンブルをお楽しみください。
60514772 2080
90514776(SACD-Hybrid) 2950
ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):
大天使ミカエルの日のためのミサ
ミサ・イン・コントラプンクト
組曲第1番
ヘンデルズ・カンパニー
マリエン・カントライ・レムゴ室内合唱団
指揮:ライナー・ヨハネス・ホムブルク
録音:2007年5月
J・C・F・フィッシャーは17世紀後半から18世紀の中頃までラシュタットの宮
廷楽長として活躍、またドイツ鍵盤音楽の発達の上で重要な役割を果たした人
です。ボヘミアで生まれ宮廷の音楽学校で学び、パリでも学んだとされます。
彼の8曲の管弦楽組曲はフランス風であり、複製はパリで見つかっています。
彼は多くの作品をかきましたが、そのスコアはほとんど出版されることがなく
また、ほとんど忘れられようとしていました。しかし、最近プラハの図書館で
いくつかが発見され、フィッシャーの栄誉は復興されつつあります。このミサ
曲も素晴らしいもので、5つの声部、弦楽と3つのトロンボーンで奏される極め
て華やかな祝典音楽です。歴史的教会で録音されたすばらしい音響効果も聴き
どころです。
61314752 2080
新ウィーン楽派の創始者と後継者/アルバン・ベルク
ベルク、クライン、アポステル、
アドルノの作品集
シュテファン・シュライエルマッヒャー (Pf)
録音:2006年11月
ジョン・ケージをはじめとした現代音楽の演奏が高く評価されるピアニスト、
シュテファン・シュライエルマッヒャーの極めて個性的で独創的なウィーン楽
派の作品集です。今作はアルバン・ベルクと彼にまつわる作曲家たちの作品を
集めたもので、シェーンベルクの影響を受けたベルク、ベルクの生徒であった
アドルノ、ベルクの死後も彼の忠実な徒であったアポステル、そして12音では
ない音列にこだわったクライン・・・シュライエルマッヒャーは彼らの作風の
違いを論理的に聞かせます。彼の明確な理論は詳細なブックレットにも明らか
にされています。
<AMBITUS>
AMB96904 2180
J・S・バッハ:彼自身と他者によって編曲された室内楽作品集
J.S.バッハ(1685-1750):
ソナタ ト長調(2つのヴァイオリンと通奏低音)
序曲 イ短調(2つのヴァイオリンとヴィオラ、通奏低音)
ヨハン・ゴットリーブ・ゴルトベルク(1727-1756):
ソナタ ハ長調(2つのヴァイオリンと通奏低音)
ヨハン・フィリップ・キルンベルガー (1721-1783):
トリオ ニ短調(2つのヴァイオリンと通奏低音)
作曲者不明(18世紀):
協奏曲BWV 525a(ヴァイオリン、チェロ、通奏低音)
ネオバロック
フォルカー・メラー(Vn)、マレン・リース(Vn)、
クラウディア・スティーブ・エンゲルスマン(Vl)、
アリアンネ・シュピーゲル(Vc)、グレゴール・ホールマン(ハープシコード)
たとえJ・S・バッハの作品が研究し尽くされたとしても、我々にはまだまだた
くさんの発見があります。例えば、バッハの器楽作品は多くの異なるヴァー
ジョンが存在しますし、他の人が編曲した作品でさえ、その芸術性が失われる
ことは全くありません。名手、フォルカー・メラー率いるネオバロックの演奏
で。
<BAYER Records>
BR100317 2180
ヴィオラ三重奏曲集
ヨハン・アウグスト・ジュスト (1750-1791):
トリオ Op. 13 No. 4
ヨハン・バプテスト・ホルツァー(1753-1803):
トリオ Op. 7 No. 3
ミハイル・グリンカ(1804-1857):
悲愴トリオ
ヴィルヘルム・バーガー(1861-1911):
トリオ Op. 94
ヴィドール・ナジ(Va)、ペーター・ヴォルフ(Vc)、
カルメン・ピアツィーニ(Pf)
ヴィオラとチェロ、そしてピアノ、この組み合わせの独特な音色に興味をそそ
られる音楽ファンのための渋い1枚です。初めて聴いた人も、この予想外の音
色にひきつけられること間違いありません。ヴィオラが独奏楽器として活躍す
る機会はあまり多くありません。
ヴァイオリンの音色に隠れ、レパートリーも狭く常に縁の下の力持ち的存在の
楽器。だからこそ、ヴィオラ好きの人たちはこの楽器の可能性を常に追求し続
けてきたのです。ここに収録された作品は、そんなヴィオラが縦横無尽に活躍
する曲ばかり。豊かで落ち着いた音色は、この楽器の魅力を再発見させてくれ
ることでしょう。
<EBS>
EBS6150(SACD-Hybrid) 2950
グスタフ・マーラー (1860-1911):交響曲第1番(花の章つき)"
ノイエ・ヴェストファーレンフィルハーモニー
指揮:ハイコ・マティアス・フェルスター
北ドイツ生まれの指揮者ハイコ・マティアス・フェルスターは4歳からピアノ
を習い、1982年ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でピアノ、伴奏法、打
楽器を、1987年から指揮法を学び、ミュンヘン交響楽団の首席指揮者も務めた
気鋭の指揮者。重厚な音作りが持ち味です。
<RBM>
REM463048 2180
「ピン・ポン」-スウィング、チャールダッシュ、エヴァーグリーン、etc
北西ドイツ・サロン・アンサンブル
ハンスディーター・マイアー(Vn)、グニルト・ゲール(Va)、
ハンス・マイアー(Vc)、インゲ・ザウアー(Pf)
このアンサンブルは、以前にもRBMレーベルから2枚のアルバムをリリースして
いますが、今回のアルバムは更に彼らの熱意がこもったもの。まさに純粋な楽
しみのために作られた1枚です。様々なレパートリーは彼らの多面的な才能を
示すもので、ベナツキーのタンゴやワルツ、ロシア風の音楽、ハンガリー風の
“スウィング・タイム”、ジャズ、ロックなどあらゆる音楽への挑戦。ヴァラ
エティに富んだ楽しい作品です。
<GENUIN>
GEN 87096 2枚組 3960
珍しいチェンバロ伴奏による
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第25番 ト長調K.301
ヴァイオリン・ソナタ第26番 変ホ長調K.302
ヴァイオリン・ソナタ第27番 ハ長調K.303
ヴァイオリン・ソナタ第28番 ホ短調K.304
ヴァイオリン・ソナタ第29番 イ長調K.305
ヴァイオリン・ソナタ第30番 ニ長調K.306
アンダンテとフーガ K.402
リザ・マリア・ランドグラーフ(ヴァイオリン)
トビアス・コッホ(チェンバロ)
録音:2006年4月17-19日、
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタの中でも特に人気の高い20番台を中心と
したアルバム。ピアノやフォルテピアノでなく、チェンバロを用いた演奏はか
なり珍しい。チェンバロを用いると、曲想の高貴さが引き立ち、だいぶ趣が変
わって聞こえる。ヴァイオリンのランドグラーフはバロックとモダンの両方を
勉強した名手で、ピリオド演奏の透明感を持ちつつ、しっとりとした柔らかさ
が美しい。コッホのチェンバロの憂いのある美音も絶品。
GEN 87101 1980
「ダンディ:ピアノ作品集 第2集」
ピアノ小ソナタ OP.9
ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.63
フランスのロンドの古風なエールによる幻想曲
ミヒャエル・シェーファー(Pf)
録音:2005年12月4日,2007年5月7-8日
第1集(GEN 87083)に続くヴァンサン・ダンディ(1851-1931)のピアノ作品集。
ピアノ小ソナタは、1880年に作曲された曲。「古典的形式で」という副題があ
り、4楽章構成の伝統的なソナタ。小ソナタといっても20分以上かかる。ホ短
調のソナタは1908年、57歳の時の作品。40分を越す大作である。幻想曲は、
1931年、最晩年の作品。シェーファーの誠実なピアノが曲の魅力を引き出して
いる。
GEN 87105 1980
ドヴォルザーク:
交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」
チェコ組曲 ニ長調 Op.39
ジョン・アクセルロッド(指揮)
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2007年1月22-23日,
ドヴォルザークの名曲、新世界交響曲の新録音。ジョン・アクセルロッドは
ヒューストン生まれ。バーンスタイン、ムーシン、エッシェンバッハ等に学ん
だ。2004年からルツェルン交響楽団の音楽監督を務める他、シカゴ響、ロンド
ン・フィル、パリ管、ロサンゼルス・フィルなど世界の名門オーケストラへの
客演も多数。今後の飛躍が期待できるホープである。
GEN 87107 1980
「アフロディーテの踊り-ドレスデンの近代ヴァイオリン作品集」
ラインホルト(1899-1965):ヴァイオリン・ソナタ
ティルマン(1906-73):ソナティネOp.82,ソナティネOp.50,8つの二重奏曲
ベルナー(1927-2006):小バレエOp.24,アフロディーテの踊り
アンネッテ・ウンガー(ヴァイオリン)
吉住理絵子(ピアノ)
録音:2007年3月8-10日
ドレスデンに縁のある近代作曲家の珍しいヴァイオリン作品を集めている。
オットー・ラインホルト(1899-1965)、ヨハネス・パウル・ティルマン(1906-
1973)、ハンス・ベルナー(1927-2006)は、いずれもかなり保守的な作風で、こ
こに収録された作品も、ロマンティックという以上に古典的なほど。戦後の前
衛音楽真っ盛りの中にあって彼らの音楽の評価は低かったが、21世紀の今改め
て聞けば、いずれも優れた作品であることが実感できるだろう。ドレスデン出
身のヴァイオリニスト、ウンガーが作品の魅力を的確に伝えてくれる。このCD
のもう一つのポイントは、ドレスデン在住の日本人ピアニスト、吉住理絵子。
大変見事な伴奏である。
GEN 87108 1980
「ツール・ド・フランス-フルート五重奏によるフランス音楽」
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲,小組曲,ベルガマスク組曲
ビゼー:子供の遊び/サン=サーンス:動物の謝肉祭/
ラヴェル:ハバネラ形式の小品,道化師の朝の歌
クープラン:ティク・トク・ショク
ガンヌ:アンダンテとスケルツォ
クインテセンツ(ライプツィヒ・フルート・アンサンブル)
録音:2007年1月20-21日,3月18日
フルート五重奏によるフランス音楽。クインテセンツは、アンナ・ガルツリ、
グドルン・ヒンツェ、ウテ・ギュンター、ベッティーネ・カイサー、クリス
ティアン・シュプレンガー、フリーデリケ・フォン・クロシクによるフルート
・アンサンブル。技術水準が極めて高いのはもちろん、表現力も豊かで、こと
にドビュッシーはいずれも非常に魅惑的な演奏である。
GEN 87524 1980
モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタ第9番 ハ長調 K.14
ヴァイオリン・ソナタ第27番 ハ長調 K.303
ヴァイオリン・ソナタ第37番 イ長調 K.402
ヴァイオリン・ソナタ第42番 イ長調 K.526
アンネッテ・ウンガー(ヴァイオリン)
ブルンヒルデ・ウェーバーシンケ(ピアノ)
ミヒャエル・プフェンデル(チェロ)
録音:1995年8月21-25日
モーツァルトの四つの時期のヴァイオリン・ソナタを集めたCD。初期のヴァイ
オリン・ソロ付きのピアノ・ソナタから、徐々にヴァイオリンが主導権を握っ
ていく様子がわかる。ドレスデンのヴァイオリニスト、アンネッテ・ウンガー
と、彼女と長くコンビを組んでいるブルンヒルデ・ウェーバーシンケが息の
合った演奏を聞かせてくれる。
<ARTS>
47731-8(SACD-Hybrid) 2080
ブクステフーデ:ソナタ集 Op.1
ソナタ ヘ長調 Op.1-1, BuxWV.252
ソナタ ト長調 Op.1-2, BuxWV.253
ソナタ イ短調 Op.1-3, BuxWV.254
ソナタ 変ロ長調 Op.1-4, BuxWV.255
ソナタ ハ長調 Op.1-5, BuxWV.256
ソナタ ニ短調 Op.1-6, BuxWV.257
ソナタ ホ短調 Op.1-7, BuxWV.258
レストラヴァガンテ〔ステファノ・モンタナーリ(ヴァイオリン),ロドニー・
プラダ(ヴィオラ・ダ・ガンバ),マウリツィオ・サレルノ(チェンバロ)〕
録音:2006年11月8-10日, 2007年1月8-11日
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707)の作品1、ヴァイオリン、ヴィオラ
・ダ・ガンバ、チェンバロによるトリオ・ソナタである。これら7つのソナタ
は1694年に出版され、ブクステフーデの室内楽作品の代表作として知られてい
る。ヴァイオリンが主導権を握りつつ、ヴィオラ・ダ・ガンバも対等に主張し
ているのが特徴である。そしてブクステフーデ独特の、明るさと翳りの交差が
美しい。レストラヴァガンテによる演奏は、瑞々しさと生命力、そして活気が
あり、申し分ない。SACDで優秀録音も楽しめる。
<BRIDGE>
BCD9228 1980
「スパニッシュ・ラヴ・ソングス」
グラナドス:女の眼差し,秘めたその想いを
トゥーリナ:ファルカ
ロドリーゴ:ナニ、ナニ,私は羊飼いを愛している
モンポウ:君の上には花ばかり
ルーセル:サラマンカの青年
ラヴェル:ヴォカリーズ=ハバネラ
シャブリエ:エスパーニャ
シューマン:ロマンツェ
ヴォルフ:私の恋は胸の中に,全てが、心よ、憩っている
他、全20曲
ロレーヌ・ハント・リーバーソン(メッゾソプラノ)
ヨゼフ・カイザー(テノール)
スティーヴン・ブライアー(ピアノ)
マイケル・バレット(ピアノ)
録音:2004年7月9日(ライヴ)
ニューヨークのカトナ市で催されるカラムーア音楽祭での演奏会の録音。いず
れもスペインに因んだ歌曲である。この2年後の2006年7月3日に亡くなるハン
トの素晴らしい歌が聞ける。
BCD9234 1980
「プル・マイ・デイジー」(ジャズ)
プル・マイ・デイジー/ラヴァー・マン/A列車で行こう/セイント・トー
マス/サマータイム/グラシアス、アミーゴス/テネシー・ワルツ/レッド・
リヴァー・ヴァレー/ブルー・モンク
デーヴィッド・アムラム・カルテット
ニューユーク・フィルの初代コンポーザー・イン・レジデンスのアムラムによ
るジャズ・アルバム。
BCD9235 1980
スティーヴ・ランパート:ミュージック・フロム・ゼア(ニュー・エイジ)
スティーヴ・ランパート
ニュー・エイジ
BCD9237 1980
「ポール・ルーザース 第5集」
(1)光の序曲
(2)愛のチェンバロ
(3)クレード
(4)変化のある空気
(5)第2の茄子
(1)ジャスティン・ブラック(指揮)アラバマ交響楽団
2006年11月8日
(2)スティーヴン・ゴスリング(Pf)、スティーヴン・ベック(Cemb)
(3)ビャーネ・ハンセン(Vn)、カジミエシュ・スコウロネク(Vn)、
ジョン・クルーズ(Cl)
ジャスティン・ブラック(指揮)アラバマ交響楽団
2005年2月
(4)ユン・ハン(Hrp) 2006年10月24日
(5)ポール・マン(指揮)オーデンセ交響楽団 2006年5月26日
デンマーク出身の作曲家、ポール・ルーザースの作品集第5集。光の序曲は
2006年の作で、「交響的娯楽」という副題を持つ。愛のチェンバロは1985-86
年の作。ウヴェルチューレ、アルマンド、コレント、サラバンド、トッカータ
・リバトゥータの5曲からなる組曲。クレードは1996年の作。変化のある空気
は1993年の作。デンマークの民謡「ハープの力」に基づいている。第2の茄子
は1991年の作。