クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-12 No.14-2

2006年12月20日 15時23分18秒 | Weblog
<Pavane>
ADW 7444 \2180
J・N・フンメル:ピアノのための変奏曲集 ――
アダージョ、変奏曲とロンド変ホ長調Op.75-イギリス民謡《可愛いポリー》
による/創作主題による変奏曲イ長調Op.76/オランダ民謡による変奏曲変ロ
長調Op.21/モーツァルト《後宮からの逃走》の主題による変奏曲ハ長調
Op.34-3
ジョアンナ・トルチアク(ピアノ)
自らもピアノの名手として活躍し、ショパンへ大きな影響を与えたフンメル
のピアノ作品の中から「変奏曲」にスポットをあてたアルバム。ポーランド
の女流ピアニストであるトルチアクは、1980年に行われたポーランド・ピア
ニスト・フェスティヴァル優勝などの実績を持つ。

ADW 7446/8 3枚組 \6540
ジャコモ・ファッコ(1676-1753):
歌劇《愛は全くの作り事、あるいはユピテルとアンフィトリオン》
(世界初録音)
アニバル・セトランゴーロ(指揮)、
アンサンブル・アルバロンガ
ヴェネツィアに生まれスペインでその才能を発揮した18世紀の知られざる作
曲家ファッコ。収録されているオペラは、1721年にマドリードのブエン・レ
ティーロ王立劇場で当時のスペイン国王フェリペ5世夫妻を招き上演された
作品である。ピリオド楽器の旋律とスペイン語の歌声で響くファッコのオペ
ラは世界初録音となる重要な録音。

ADW 7441 \2180
B・マルチェロ:
チェロと通奏低音のためのソナタ第1番-第3番、第5番
J・G・ヴァルター(1684-1748):
ヴィヴァルディの協奏曲、アルビノーニの協奏曲、トレッリの協奏曲
G・B・マルティーニ:小品第15番、同17番、同19番
D・スカルラッティ:ソナタ ハ長調K.255
エヴェリン・マルティナ=ドウシィ(チェロ)、
パスカル・ルーエ(オルガン)
数百点に及ぶ作品を残したイタリアの作曲家ベネデット・マルチェロとその
同時代に活躍した作曲家たちのオルガンを主とした作品集。ちなみにヨハン
・ゴットフリート・ヴァルターは大バッハの遠戚にあたる。

ADW 7443 \2180
アンソニー・ギラード(1959-):
オーボエと管弦楽のための《マニフィカト》/Comme Une Etoile du Matin/
Chant D'amour A L'eternite
ジャン=ミシェル・ペノー(オーボエ)、
エレーナ・リベロワ(ソプラノ)、
ベルナール・カルメル(指揮)、
ベルナール・カルメル・オーケストラ
フランス国立ルーアン音楽院のディレクターを務めるアンソニー・ギラード
の宗教作品集。アルミン・ジョルダンの下で指揮者としてのキャリアをスタ
ートさせたカルメルが自ら創設した室内管弦楽団を率いた録音。全曲世界初
録音。

ADW 7440 \2180
バッハ・ファミリー ――
C・P・E・バッハ:2本のフルートと通奏低音のためのソナタ ニ短調
J・C・バッハ:2本のフルートと通奏低音のためのソナタ ト長調
J・C・F・バッハ:2本のフルートとチェンバロのためのソナタ
W・F・バッハ:2本のフルートと通奏低音のためのソナタ ニ長調
J・S・バッハ:2本のフルートと通奏低音のためのソナタ ト長調
マクサンス・ラリュー(フルート)、
ジャン=ミシェル・タンギー(フルート)、
クリスティアン・ナイキスト(チェンバロ)
元パリ・オペラ座管の首席奏者でありフランスを代表するフルート奏奏者で
あるラリューと、ベートーヴェンオーケストラ・ボンの首席奏者などを歴任
したタンギーという強力コンビが贈るバッハ一族の魅力あふれる音楽の数々。
透き通る笛の音色は美しいの一言に尽きる。

ADW 7445 \2180
フォルカルキエの歴史的オルガン ――
J・P・スヴェーリンク:大公のバレット
H・シャイデマン:前奏曲ニ短調、第6旋法のマニフィカト
N・ブルンス:前奏曲ホ短調
J・S・バッハ:幻想曲ト長調BWV.572
D・ブクステフーデ:前奏曲ニ短調BuxWV.139
L・マルシャン:オルガンのための作品集第1巻
ジャン=ピエール・レコウディ(オルガン)
フランス南部プロヴァンス地方の都市フォルカルキエにある歴史的オルガン
を、パヴァーヌ・レーベルに多くの録音を行っているレコウディが演奏。

ADW 7439 \2180
18世紀の作曲者不詳のオルガン作品集 ――
組曲/ミサ曲/ノエル/Basse de Trompette/テ・デウム/組曲ニ長調
リュク・ポネ(オルガン)、
ムシカ・グレゴリアーナ・アルデン・ビーセン
ベルギー、ブリュッセルの王立図書館に残された18世紀の楽譜を長き時を経
て音として蘇らせた好企画。





<Attacca>
Babel 9263-2 \2180
ライヴ3 ――
エドガー・ヴァレーズ(1883-1965):
インテグラル/イオニザシオン/砂漠/ポエム・エレクトロニカル
クリフ・クレゴ(指揮)、ASKOアンサンブル、サークル・アンサンブル、
スラッグワークグループ・デン・ハーグ
管楽器を中心としたオランダの大編成コンテンポラリー・アンサンブルのラ
イヴ録音集の第3弾。前衛音楽の先駆者として、リズムと音色の追及を行った
ヴァレーズの代表作を網羅している。1984年の録音。

Babel 9262-1 \2180
ハンス・コックス(1930-):
L'Allegria/チェロ協奏曲/ヴァイオリン協奏曲第2番/アルト・サクソフォ
ーンと10の木管楽器のための小協奏曲
ルシア・メーウセン(メゾ・ソプラノ)、アンナー・ビルスマ(チェロ)、
ヴィクトル・リーバーマン(ヴァイオリン)、
ジョン=エドワード・ケリー(サクソフォーン)、他
現代オランダの作曲家ハンス・コックスの協奏曲集では、同じくオランダが
生んだバロック・チェロの巨匠ビルスマやムラヴィンスキーのレニングラー
ド・フィルでコンサート・マスターを務めたリーバーマンなど豪華ソリスト
の演奏が聴ける。1970年-1991年の録音。

Babel 9373 \2180
マールテン・アルテナ:シティ・ミュージック
マールテン・アルテナ・アンサンブル
マールテン・アルテナをリーダーとして1980年に結成された個性的な編成を特
徴とする即興演奏グループによる自作自演集。1991年の録音。





<Brana Records>
BR 0016 \1780
R・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
C・サン=サーンス:
ウェディング・ケーキ変イ長調Op.76(カプリス=ヴァルス)
F・クーラウ:ピアノ協奏曲ハ長調Op.7
フェリシア・ブルメンタール(ピアノ)、
ハンス・スワロフスキー(指揮)、
ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団、
ルイジ・トッフォロ(指揮)、
フィラルモニカ・トリエスティーナ、
テオドール・グシュルバウアー(指揮)、
ザルツブルク交響楽団
ブラジルとヨーロッパを主な活躍の場とした幻の女流ピアニストとして知ら
れるフェリシア・ブルメンタールが遺した録音のリリースを行う「Brana
Records(ブラーナ・レコーズ)」。シューマンとサン=サーンス&クーラウ
というカップリングは、ブルメンタールの驚異的なレパートリーの広さを証明
している。1958年、1956年、1969年の録音。

BR 0005 \1780
ベートーヴェンの弟子たち ――
C・ツェルニー:ピアノ協奏曲イ短調Op.214
F・リース:ピアノ協奏曲嬰ハ短調Op.55
フェリシア・ブルメンタール(ピアノ)、
ヘルムート・フローシャウアー(指揮)、
ウィーン室内管弦楽団、
テオドール・グシュルバウアー(指揮)、
ザルツブルク室内管弦楽団
1000曲を超える作品を残し、ピアノの練習曲ではその名を知らぬ人はいない
ツェルニー。ベートーヴェンの指導を受けたリースは8曲のピアノ協奏曲を書
き上げたと言われており今回の収録曲は第3番となる。1968年の録音。

BR 0022 \1780
スペインとポルトガルの鍵盤楽器のための作品集Vol.2 ――
ラファエル・アングレス(1730-1816):
アダージェット、フガート変ロ長調
アントニオ・ソレール(1729-1783):ソナタ ト短調
マテオ・フェレール(1788-1864):ソナタ ニ長調
ジョゼフ・フレシネ:ソナタ イ長調
作曲者不詳:トッカータ ハ長調
カルロス・セイシャス(1704-1742):
フーガ イ短調、ソナタ ハ長調、メヌエット イ短調、トッカータ ニ短調、
ソナタ へ短調、ソナタ ハ短調、ソナタ ニ短調
フェリシア・ブルメンタール(ピアノ)
1942年にブラジルへ渡り、1954年にヨーロッパへ戻るまでリオデジャネイロ
を中心に南米ツアーなど広く活躍したブルメンタール。ラテンの気質に満ち
あふれたスペインとポルトガルの作品は、ブルメンタールがブラジルで培っ
た魅力を存分に伝えてくれる。

BR 0006 \1780
無言歌と歌曲 ――
F・メンデルスゾーン:夜ごとの夢に、月、無言歌集第1集Op.19bより
G・ヴェルディ:ストルネッロ
C・キュイ:ツァールスコエ・セロ
A・ルビンシテイン:夜
J・ブラームス:子守歌
E・グリーグ:君を愛す、桜草を手に、水蓮に寄せて/他 全31曲
アネット・セリーヌ(ソプラノ)、
クリストファー・グールド(ピアノ)
ブルメンタールと“ブラジル”という共通点を持つソプラノ奏者アネット・
セリーヌは、パルマ・レッジョ劇場でのモーツァルトのアリア・コンサート
でヨーロッパ・デビューを果たした実力者。




<Buda>
860138 2枚組 \4160
フェルナン・アルファン(1872-1917):
ピアノのための小品と室内楽作品集
ジェフ・コーエン(ピアノ)、フランソワ・ル・ルー(バリトン)、
アレクシス・ガルペリーニ(ヴァイオリン)、
イェンス・マクマナマ(ホルン)、クララ・ノヴァコワ(フルート)、
ソニア・ヴィーダー=アサートン(チェロ)
パリ音楽院への入学前にフォーレから音楽を学んだフェルナン・アルファン
はその将来を嘱望されながらも、第1次世界大戦で命を落としてしまったユダ
ヤ系フランス人の作曲家。アルファンの作品は未出版のものが多く、その作
品を音として聴くことができる貴重な音源である。





<Opera Doro>
OPD 7017 2枚組 \1900
G・プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》(録音:1967年)
レナータ・スコット(ソプラノ)、
アルトゥーロ・バジーレ(指揮)、
トリノ・イタリア放送交響楽団、他

OPD 7026 3枚組 \2850
R・シュトラウス:歌劇《影のない女》(録音:1974年8月16日)
レオニー・リザネック(ソプラノ)、
カール・ベーム(指揮)、
ウィーン・フィルハーモニック管弦楽団、他

OPD 7029 2枚組 \1900
V・ベッリーニ:歌劇《異国の女》(録音:1970年1月7日)
レナータ・スコット(ソプラノ)、
エットーレ・グラチス(指揮)、
フェニーチェ歌劇場管弦楽団&合唱団、他

OPD 1461 3枚組 \2850
G・ロッシーニ:歌劇《ウィリアム・テル》(録音:1965年12月12日)
ジャンジャコモ・グエルフィ(バリトン)、
フェルナンド・プレヴィターリ(指揮)、
サン・カルロ歌劇場管弦楽団&合唱団、他




<Gala>
GL 100.659 4枚組 \5120
G・ドニゼッティ:歌劇《アンナ・ボレーナ》(録音:1966年11月15日)
プラシド・ドミンゴ(テノール)、
デイム・ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)、
ヘンリー・ルイス(指揮)、他

GL 100.781 2枚組 \2560
C・ミレッカー:喜歌劇《Der arme Jonathan》(録音:1980年11月7日)
ルディガー・ボーラース(テノール)、
レオポルド・ハーガー(指揮)、
ケルン放送交響楽団&合唱団、他

GL 100.787 2枚組 \2560
R・シュトラウス:歌劇《グントラム》(録音:1985年)
ウィリアム・ルイス(テノール)、
ジョン・プリッチャード(指揮)、
BBC交響楽団、BBCシンガーズ

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06-12 No.13

2006年12月19日 17時40分02秒 | Weblog
<RCA RED SEAL>
82876871562(SACD-Hybrid) \1450 ※再受注
マーラー:交響曲第1 番ニ長調「巨人」
(マーラー協会版決定稿) 「花の章」付
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団、
1995年、デイヴィッド・ジンマンが首席指揮者に就任以来、この10年間チュ
ーリヒ・トーンハレ管弦楽団(TOZ)の躍進ぶりは止まるところがない。ヨ
ーロッパの名門らしい芳醇で深い音色をたたえつつ、響きの透明感を獲得す
るだけでなく、作品の時代によって、使用楽器を選び、編成・オーケストラ
配置などを自在に変えることで、各時代の音楽を鮮やかに現在に蘇らせるそ
の独特の手法は、「21世紀のオーケストラのあり方の理想的な姿の一つ」と
して世界的に大きな評価を得ている。全世界で空前のベストセラーとなった
ベートーヴェンの交響曲全集や序曲集、協奏曲、そしてシューマンの交響曲
全集、R.シュトラウスの管弦楽曲集という充実した成果を経て、ジンマン/
TOZ が世に問うのは、オーケストレーションの粋を極めたマーラーの交響曲
全曲録音である。その第1弾として、交響曲第1番「巨人」が登場する。
2006年6月の来日公演における「巨人」の実演でも証明された通り、巨大な3
管編成を基本としたマーラーのオーケストレーションを精緻に再現し、爛熟
した後期ロマン派・世紀末の申し子マーラーが極限まで拡大させた古典形式
の作品構造を聴く者にはっきりと認識させるという点において、ジンマン/
TOZのマーラー解釈は、感情の波に呑まれこみがちなバーンスタインやテン
シュテット、あるいは細部拡大的なインバル、シノーポリなど、これまでの
さまざまなマーラー演奏とは異なる次元に立つ、まさに21世紀のマーラー像
といえる。第2ヴァイオリンに独自の役割を与えることの多かったマーラーの
オーケストレーションを考慮して、ヴァイオリンを舞台上の左右に振り分け
るほか(舞台左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、
コントラバスという配置)、例えば第1番では第4楽章に登場する2組目のティ
ンパニを1組目と対照させてそれぞれを舞台の後方両端に配置しステレオ効果
を出し、コーダのホルンは楽譜の指定通り起立させ、第2番では、第5楽章の
金管別働隊(バンダ)を別に配置するのみならず、第4楽章「原光」でもや
はり楽譜通り、金管・木管をオーケストラの反対側に置いて空間性を強調、
また、ハープも左右の舞台端に分けて配置して立体感を出すという具合。
第3番に至っては、第5楽章の鐘を特注してしまうほどの入れこみようなど、
とにかくこだわりが半端ではない!
ジンマンはオランダ室内管やロッテルダム・フィルの指揮者をつとめていた
ため20年間にわたってオランダに在住し、生前のマーラーが指揮した名門コ
ンセルトヘボウ管にも頻繁に客演、ハイティンクらによるマーラー・チクル
スのリハーサルや演奏会に必ず立ち合い、同管のアーカイヴに保管されてい
るスコアにあるマーラーの書きこみや修正をじっくりと研究してきた。これ
までポストを歴任したロッテルダム・フィル、ボルティモア響とはマーラー
全曲演奏会を敢行、TOZでは首席指揮者就任演奏会で第3番を演奏して以来、
これまでに7曲のマーラー交響曲を取り上げているジンマンにとって、まさ
に機は熟したのである。TOZも、第2次大戦後首席指揮者となったフォルクマ
ール・アンドレーエがマーラー演奏に積極的に取り組み、セル、クレンペラ
ー、ショルティなど名だたる名指揮者のもとでマーラーの交響曲の演奏を積
み重ねてきている。いわばジンマンとTOZ 双方のマーラー演奏に関する年輪
の深まりがちょうど一致した時期にこのチクルスが開始されたことになる。
「マーラーの交響曲は、それぞれが大河小説の一つの章のようなもの」と語
るジンマンだけに、演奏・録音順も番号順に行われる。2005/06年シーズンに
は第1番「巨人」、第2番「復活」、第3番(以上3曲録音済み)、2006/07年シ
ーズンには第4番(2006年10月)、第5番(2007年4月)、第6番「悲劇的」
(2007年5月)が予定されている。ジンマンが休暇を取る2007/08 年のシー
ズンのあと、2008/09年シーズンで第7番「夜の歌」、第8番「千人の交響曲」
2009/10年シーズンで第9番、第10番(クック版の予定)、「大地の歌」が演
奏・録音されて、ジンマンにとって75歳の時に完結することになっている
(ちなみにこの年まで首席指揮者としての契約を延長している)。少年時代、
ワルター/ウィーン・フィルによる交響曲第5番の「アダージェット」SP盤で
マーラーに目覚め、ミトロプーロス/ニューヨーク・フィルの第6番、ホーレ
ンシュタイン/ロンドン響の第3番、クレンペラー/フィルハーモニアの第2番
をナマで体験し、自らも繰り返し指揮して「最近ようやくマーラーの音楽を
理解できるようになった」と語るジンマン畢生の演奏といえる充実した出来
になること間違いなし。
今回のマーラー・シリーズも、ベートーヴェンの交響曲全集以来(より正確
にはその直前の英デッカへのオネゲル・アルバム以来)、一貫して録音を担
当するクリス・ヘイゼル&サイモン・イーデンの名コンビが音響効果抜群の
トーンハレに鳴り響く名門オーケストラのサウンドを見事に再現。「ホール、
オーケストラ、スタッフ、レコード会社とすべてに理想的な状況の中で、長
年温めつづけた私のファンタジーが飛翔するのです」と自身を持って語るジ
ンマン。このマーラー交響曲全集は、【ハイブリッドSACD 仕様】による発
売となり、この見事な録音を高音質だけでなく、サラウンドにて再生してい
ただき、こだわりの楽器配置などによる素晴らしい音楽空間をお楽しみいた
だけます。トーンハレの巷に溢れるマーラーとは一線を画す、決定的なシリ
ーズの登場である。
※ なお、この盤では「花の章」は、トラック5に収録されております。

<OEHMS CLASSICS>
OC621(SACD-Hybrid) \1550
ベートーヴェン:
交響曲第3番「英雄」
「コリオラン序曲」「エグモント序曲」
ベルトラン・ド・ビリー(指揮)
ウィーン放送交響楽団
ベルトラン・ド・ビリーは1965年パリ生まれ。ロンドンのコヴェント・ガーデ
ン王立歌劇場(1995),ベルリン州立歌劇場(1996),パリ・バスティーユ・
オペラ(1996),ブリュッセル・モネ劇場(1996),ハンブルク州立歌劇場
(1997),バイエルン州立歌劇場(1997)と立て続けにヨーロッパ一流のオ
ペラ・ハウスにデビューし高い評価を得る。2001年にはジュネーヴ大劇場,
2002年夏ザルツブルク音楽祭でもデビューを飾り国際的な名声を獲得する。
アメリカにはドミンゴの招きで1997年にワシントン・オペラでグノーの「ロメ
オとジュリエット」で,1998年にはメットにも同作品で,そして同年ロサン
ジェルス・オペラでも「カルメン」でデビューを飾った。その後メットには
2001年,2002年,2003年にも登場し,2005年には「サムソンとデリラ」,
「トゥーランドット」,「ロメオとジュリエット」を指揮した。
ウィーン国立歌劇場でも数多くの演目を定期的に指揮しているが,各国のオー
ケストラも指揮しており,名門バルセロナ・リセウ大劇場の首席指揮者もつ
とめた(1999年-2004年)。2002年には,ウィーン放送交響楽団の首席指揮者
・芸術監督をつとめているが,2006年からは改修になった伝統のウィーン・
アン・デア劇場のレジデント・オーケストラの活動にも加わっている。
このディスクはそのド・ビリーと手兵ウィーン放送交響楽団との最新アルバ
ムで,彼の日本デビューとなる同響とのコンサートのメイン・プログラムで
ある「エロイカ」と序曲2曲。モーツァルト:ダ・ポンテ3大オペラに始まり,
出身地フランスの近代音楽,オーケストラの本拠地ウィーンのシューベルト,
声楽つき大作ベルリオーズ:レクイエムと立て続けに注目すべき録音を行って
きた彼らが,いよいよ真価を問うレパートリー,ベートーヴェンを取り上げた。
ウィーンの伝統を踏まえながら,引き締まったアンサンブル,磨き上げたディ
テールと音の透明性が見事な出来映えで,ウィーンの音楽シーンに新風を吹
き込んでいる彼らのフレッシュで感動に満ちた名演に仕上がっている。
【録音:2006年、ORFゼンデザール】
【英雄、演奏時間:16:09, 13:17, 5:45, 10:32】
国内盤と同時発売予定。国内盤は通常CD仕様のみの発売となります


<RCA RED SEAL France>
88697028302 \1900
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第4 番*
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」、第30番
ジャン・マルク・ルイサダ(p)
ミッコ・フランク(指揮) フランス国立フィル*
「ピアノの詩人」ルイサダによる初めてのベートーヴェン・アルバム。1985年
のショパン・コンクール優勝以来、個性派の名ピアニストとして活躍、日本で
も大きな人気を獲得しているルイサダ。2006年11月にはひさびさの来日公演を
行い、「ルイサダ・ファスティヴァル」と銘打ってソロ・リサイタルのみなら
ず、オーケストラとのピアノ協奏曲、そしてヴァイオリニスト、堀米ゆず子と
のデュオ・リサイタルまで、その幅広い活動ぶりを披露することになっている。
当アルバムは、ルイサダとしては初めてとなるベートーヴェン。5曲のピアノ
協奏曲中、最も抒情的でロマンティックな作風を持つ第4番は、俊英指揮者
ミッコ・フランクとの共演。それに加えて、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ
中最もポピュラーな「悲愴」、そして過去の来日公演において興に乗ってアン
コールで全曲弾き通して話題となった後期の名作ソナタ、第30番を収録。いず
れもルイサダがこれまで何度も取り上げ得意のレパートリーとしている3曲で
ある。録音セッションでは、朝10時から夜10時まで食事の時間も惜しんで何度
も繰り返しテイクを重ねて演奏を極限まで練り上げるというルイサダだが、
今回も彼ならではの繊細なピアニズムが一貫する個性的な解釈を堪能できる
でしょう。 【録音:2006年7月-8月】


●LIVING STEREO ハイブリッドSACD
88697046032(SACD-Hybrid) \1550
シューベルト:
交響曲第8 番「未完成」、
第9番「ザ・グレート」
シャルル・ミュンシュ(指揮)
ボストン交響楽団
ミュンシュ=ボストン響のダイナミックな魅力を最大限に発揮させたシュー
ベルトの交響曲2曲の名演で、いずれもミュンシュにとって唯一の録音となっ
たもの。「未完成」(2チャンネル録音)は「運命」とのカップリングでLP発
売された有名な録音で、男性的な迫力に満ちた硬派の快演。「ザ・グレイト」
(3チャンネル録音)は、圧倒的なスケールと一気呵成の推進力が聴きもの。
なおこのカップリングによる「リビング・ステレオ」としてのCD 化は初めて。
【録音:《8番》1955年5月2日:ボストン・シンフォニー・ホール(2ch録音)
《9番》1958年11月19日(3ch録音)】

88697046042(SACD-Hybrid) \1550
R.シュトラウス:「ドン・キホーテ」「ドン・ファン」
アントニオ・ヤニグロ(Vc)
フリッツ・ライナー(指揮)
シカゴ交響楽団
ライナー=シカゴの極めつきとされたR.シュトラウスの名演から2曲が待望
のSACDハイブリッド化。指揮者としても知られた名チェリスト、アントニオ
・ヤニグロのアメリカ・デビュー時に録音された「ドン・キホーテ」では、各
変奏の情景が目に見えるように再現される。「ドン・ファン」も、シカゴ響な
らではの完璧なアンサンブルで永遠の愛を探求し続ける男の情熱と挫折を描
き切った名演。
【録音:《ドン・キホーテ》1959年4月11日(3ch録音)、
《ドン・ファン》1954年12月6日(3ch録音) シカゴ・シンフォニー・ホール】

88697046052(SACD-Hybrid) \1550
J.S.バッハ:
2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
J・ハイフェッツ(Vn), E・フリードマン(Vn)
マルコム・サージェント(指揮)
ニュー・シンフォニー・オーケストラ・オブ・ロンドン
【録音:1961年5月19、20日、ウォルサムストウ・タウン・ホール(2ch録音)】
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102
J・ハイフェッツ(Vn), G・ピアティゴルスキー(Vc)
A・ウォーレンシュタイン(指揮)
RCA ビクター交響楽団
【録音:1960年5月19、20日、ハリウッド・リパブリック・スタジオ・サウン
ド・ステージ9(3ch録音)】
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K364
J・ハイフェッツ(Vn), W・プリムローズ(Va)
I・ソロモン(指揮) RCAビクター交響楽団
【録音:1956年10月2日、ハリウッド・リパブリック・スタジオ・サウンド・
ステージ9(3ch録音)】
ハイフェッツが、名ソリストたちと共演した「二重協奏曲」の名演を3曲カッ
プリング。いずれもハイフェッツにとって唯一のステレオ録音となったもの
で、発売以来一度もカタログから消えたことのない定番がついにSACDハイブ
リッド化。特に室内楽でも多数の共演・録音を残したピアティゴルスキー、
プリムローズとのブラームスとモーツァルトでは、融通無碍の境地を聴かせて
くれる。

88697046062(SACD-Hybrid) \1550
ポピュラー・クラシックス・フォー・スパニッシュ・ギター
HEITOR VILLA-LOBOS / Choros No. 1 * Etude in E Minor , TORROBA /
Madronos , TURINA/ Homenaje a Tarrega , Garrotin * Soleares ,
VILLA-LOBOS / Prelude in E Minor, ALBENIZ / Suite espanola, Granada,
Leyenda, FALLA / Homenaje “Le tombeau de Claude Debussy”,
TRADITIONAL / Canciones populares catalanas: El testament d’Amelia,
TURINA /Fandanguillo
ジュリアン・ブリームがRCAに残した数多くの録音の中でも、名演として知ら
れるリビング・ステレオ期のスペイン音楽がSACD ハイブリッド化。演奏解釈
や技巧の点で20世紀ギター演奏の頂点を極めていた壮年期のブリームが、ヴィ
ラ=ロボスからトゥリーナにいたる名曲の系譜を鮮烈に描いた名盤である。
【録音:1962年11-12月、ロンドン・ケンウッド・ハウス (2ch録音)】

88697046072(SACD-Hybrid) \1550
アルベニス:「イベリア」より、 「ナヴァーラ」
ファリャ:「恋は魔術師」「はかなき人生」「三角帽子」より
グラナドス:「ゴイエスカス」より
レオンタイン・プライス(Sp)
フリッツ・ライナー(指揮)
シカゴ交響楽団
ライナー=シカゴ響の数多い名演奏・名録音の中でも異色の名盤が、アルベ
ニス、ファリャ、グラナドスのオーケストラ小品をちりばめたこの「スペイ
ン」。シカゴ響の正確無比なアンサンブルとヴィルトゥオージティが、きら
びやかで異国情緒あふれる雰囲気を鮮やかに再現。名プリマドンナ、レオン
タイン・プライスとの「恋は魔術師」は、ライナー最晩年の録音。
【録音:1958年-1963年(3ch録音) シカゴ・シンフォニー・ホール】

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06-12 No.12

2006年12月19日 14時50分32秒 | Weblog
<ALIA VOX>
AVSA 9850(SACD-Hybrid) 2枚組 \4160
(デジパック・トールBOX)
[CD1]73'38"
[CD2]68'19"
「クリストファー・コロンブス-失われた楽園(1400-1506)」
[CD1]
1.古い予言と降霊
2.国土回復とコロンブス誕生
3.新しい道と大いなる計画
4.アル・アンダルス(イスラム・スペイン)の終焉
(収録曲:コルナーゴ、ジョスカン・デプレ、フアン・デル・エンシーナら
の作品、「ラ・スパーニャ」(器楽曲)、他)
[CD2]
5.セファルディの離散
6.発見と被害
7.イザベラ女王の遺言とコロンブスの死
(ルイス・デ・ミラン、デュファイ、イザークらの作品、他)
ジョルディ・サヴァール(指)、
モンセラート・フィゲーラス(VO)、エスペリオンXXI、
ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ
録音:2006年11月20日
昨年の「ドン・キホーテ」と同様の、解説272ページ豪華美麗ブック型CDケー
スでリリースされる、サヴァール渾身の新録は、今年(2006年)、没後500年を
迎える「クリストファー・コロンブス」。西語、仏語、英語、カタルーニャ語、
独語、伊語、アラビア語、ヘブライ語による解説付です。
国土回復運動、新大陸発見というキリスト教徒から見たプラスの面の視点と、
彼らの反対側から見た、アル・アンダルス終焉、セファルディ離散、新大陸に
おけるインディオの迫害など、楽園喪失という視点の両面からアルバムを構成
しており、当時のヨーロッパ、イスラム、新大陸の資料と音楽を駆使したこの
録音は、サヴァールのアイデンティティのありようとキャリアを感じさせるも
のとなっています。
また、演奏陣も充実しており、それぞれの曲が、場面にあった歓喜と悲哀を表
し、要所要所に適切な雰囲気の即興が挿入されています。特に、フアン・デル
・エンシーナのビリャンシーコ「起きよパスクアル、グラナダが陥ちた」の勇
壮さには、当時のキリスト教徒たちの喜びが満ち溢れています。




<ORFEO>
ORFEOR 684062 2枚組 \3960
“セーナ・ユリナッチ”
〔収録詳細〕
モーツァルト:「フィガロの結婚」から
セーナ・ユリナッチ(Ms ケルビーノ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1950年6月
※EMI録音
プフィッツナー:「パレストリーナ」から
セーナ・ユリナッチ(S イギーノ),クリスタ・ルートヴィヒ(Ms シッラ)
ロベルト・ヘーガー(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1964年12月16日,ウィーン国立歌劇場(ライヴ)

R.シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」から
セーナ・ユリナッチ(S 作曲家)
パウル・シェフラー(Br 音楽教師)
ジェス・トーマス(T テノール歌手)
クリスタ・ルートヴィヒ(S プリマドンナ)
レリ・グリスト(S ツェルビネッタ)
ほか
カール・ベーム(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1964年7月26日,ザルツブルク音楽祭(ライヴ)

R.シュトラウス:「バラの騎士」から
セーナ・ユリナッチ(Ms オクターヴィアン)
マリア・ライニング(S 元帥夫人)
ヒルデ・ギューデン(S ゾフィー)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1955年11月16日,ウィーン国立歌劇場(ライヴ)

ベートーヴェン:「フィデリオ」から
セーナ・ユリナッチ(S マルツェリーネ)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
1953年10月12日,アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)

モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」(ドイツ語)から
セーナ・ユリナッチ(S ドンナ・エルヴィーラ)
ジョージ・ロンドン(Br ドン・ジョヴァンニ)
エーリヒ・クンツ(Br レポレッロ)
カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
1955年11月6日,ウィーン国立歌劇場(ライヴ)

プッチーニ:「蝶々夫人」から
セーナ・ユリナッチ(S 蝶々さん)
エルマンノ・ロレンツィ(T ピンカートン)
ベリスラフ・クロブチャール(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
1961年3月25日,ウィーン国立歌劇場(ライヴ)

モーツァルト:「フィガロの結婚」から
セーナ・ユリナッチ(S 伯爵夫人)
ハインツ・ワルベルク(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1962年7月26日,ザルツブルク音楽祭(ライヴ)

モンテヴェルディ:「ポッペアの戴冠」から
セーナ・ユリナッチ(S ポッペア)
ゲルハルト・シュトルツェ(T ネローネ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1963年4月1日,ウィーン国立歌劇場(ライヴ)

チャイコフスキー:「エウゲニ・オネーギン」から
セーナ・ユリナッチ(S タチアーナ)
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1961年1月26日,ウィーン国立歌劇場(ライヴ)

ヤナーチェク:「イェヌーファ」から
セーナ・ユリナッチ(S イェヌーファ)
マルタ・メードル(Msコステルニチカ )
ヤロスラウ・クロンブホルツ(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1964年4月7日,ウィーン国立歌劇場(ライヴ)

ヴェルディ:「ドン・カルロ」から
セーナ・ユリナッチ(S エリザベッタ),プラシド・ドミンゴ(T カルロ)
シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1968年6月17日,ウィーン国立歌劇場(ライヴ)

プッチーニ:「トスカ」から
セーナ・ユリナッチ(S トスカ)
カルロ・コッスッタ(T カヴァラドッシ)
アンドレ・クリュイタンス(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1966年12月15日,ウィーン国立歌劇場(ライヴ)

R.シュトラウス:「バラの騎士」から
セーナ・ユリナッチ(S 元帥夫人)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms オクターヴィアン)
ハインツ・ワルベルク(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1972年6月21日,ウィーン国立歌劇場(ライヴ)

セーナ・ユリナッチは、1921年ボスニアに生まれたソプラノ。父がクロアチ
ア人、母がウィーンの女性。ザグレブで学び、ここで1942年にデビュー。
1944年、23歳の時にカール・ベームの招きでウィーン国立歌劇場と契約、戦
後にメキメキと頭角を現し、1950年代から1970年代まで広く活躍しました。
1983年に舞台から引退。ソプラノながらメッゾもよく歌い、ことに「バラの
騎士」のオクターヴィアンは彼女の最大の当たり役。このCD2枚には、1950年
から1972年まで、20年以上の録音を収録。ケルビーノ、オクターヴィアン、
作曲家といった彼女の得意の役から、伯爵夫人、元帥夫人といったより成熟
した役、エリザベッタ、蝶々さん、トスカといったイタリアオペラのヒロイ
ン、さらにイェヌーファやタチアーナといったスラヴ系のオペラまで、ユリ
ナッチの芸の幅の広さには、改めて驚かされます。指揮者は、ウィーン国立
歌劇場だけに、カラヤン、ベーム、クナッパーツブッシュ、クリュイタンス、
マタチッチら、大変豪華。ユリナッチのファンはもちろん、ユリナッチをよ
く知らない人にもお勧めです。



<Profil>
PH 07011 \2180
ブルックナー:交響曲第6番イ長調
ベルナルト・ハイティンク(指)ドレスデン・シュターツカペレ
録音:2003年11月3日ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
ハイティンク&ドレスデンによるブルックナー第6番。ようやく正規盤でのリ
リースが実現致しました。確かな耳を持つProfilレーベルの主宰ギュンター・
ヘンスラー氏がアーカイヴのテープを聴きリリースを即決したというのも頷け
る内容です。ハイティンクにとって第6番はこれまでのところ70年のセッショ
ン録音に次いで2種目。現在では桂冠指揮者のポストにあるロイヤル・コンセ
ルトへボウ管とともに、キャリアの若い時期に完成させたこの全集によって、
以後ブルックナー指揮者としての確固たるポジションを築いてゆくことになり
ます。当アルバムは急死したシノーポリの後を受け、ハイティンクがドレスデ
ン国立歌劇場音楽監督に就任した翌年に行なわれたコンサートを収めたもの。
ヨーロッパの伝統を体現した最高の楽器との呼び声高いオケを得たことで、
より大きく魅力が開花しています。いったいどうすればこんな音が出せるのか
というほど、ニュアンスいっぱいのオーボエ・ソロが紡ぎ出す哀感がたまら
ないアダージョ。しなやかで潤いいっぱいの弦の美しさや、分厚いブラスの
音。ここを聴いただけでも、これをハイティンク&ドレスデンの最上の仕事
に数えることに何のためらいもありません。





<BIS>
BIS SA 1519(SACD-Hybrid) \2380
シューマン:
(1)交響曲第2番ハ長調 Op.61
(2)交響曲第4番ニ短調 Op.120(原典版)
(3)「ゲーテのファウストからの情景」序曲
(4)序曲「ジュリアス・シーザー」Op.128
トーマス・ダウスゴー(指)スウェーデン室内管
期待の俊英トーマス・ダウスゴー、BIS初登場です。ダウスゴーとスウェーデ
ン室内管といえば、SIMAXレベールに録音したベートーヴェンの交響曲全集が
高い評価を受けていますが、今回はシューマン・シリーズ。第4番は原典版に
よる演奏なうえ、あまり聴く機会のない序曲も含まれていて貴重。小編成で
透明なサウンドを持つスウェーデン室内管の響きが、「灰色の管弦楽法」と
評されるシューマンのイメージを一新させます。

BIS SA 1505(SACD-Hybrid) \2380
音楽と甘美な詩-1600年頃の歌とリュート独奏曲
(1)ジョンソン:アルメン/五尋の深みに/パヴァン
(2)モーリー:ティルシスとミルラ/悲しみよ来たれ
(3)ダウランド:訴えるべきか、慈悲を請うべきか/行け、透き通った涙よ、
言葉で心を動かしてみようか
(4)カプスベルガー:トッカータ
(5)ディンディア:あの真っ赤な薔薇/私の涙の海から
(6)ヒューウェット:ファンタジーア
(7)シンメルプフェニック:懐かしい昔
(8)シュッツ:神よ、われを助けに急ぎたまえ
(9)ゲドロン:人間よ、嘆くのはやめなさい
(10)ボエセ:フィリスは呑気者
(11)ムリニエ:穏やかな暗い夜
エマ・カークビー(Sop)、ヤコブ・リンドベルイ (Lute)
来る2月に来日ツアーが予定されているカークビーとリンドベルイ。公演曲と
非常に重なるアルバムが登場します。プログラムも魅力的ながら、注目なの
はリンドベルイの用いているリュート。16世紀前半の作らしく、保存の難し
いこの楽器としては、使用可能な最古のものとされます。ルターの宗教改革
期の音を聴くことができます。

BIS SA 1473(SACD-Hybrid) \2380
ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集 Vol.4
(1)ピアノソナタ第12番変イ長調 Op.26 
(2)同第13番変ホ長調 Op.27の1 
(3)同第14番嬰ハ短調 Op.27の2「月光」 
(4)同第15番ニ長調 Op.28
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
欧米で絶賛されているブラウティハムのベートーヴェン第4弾。今回は「月光」
を含む幻想曲風の2曲が含まれているのに注目。フォルテピアノによる清新な
解釈は新たな発見も多く、目からウロコが落ちる連続です。

BIS 1312 \2250
エイヴィン・グローヴェン:
(1)「ヒャラル・リョド」序曲 Op.38 
(2)交響曲第1番「山脈に向いて」Op.26 (1938)  
(3)ノルウェー交響舞曲第1番 Op.43 (1956) 
(4)同第2番 Op.53 (1967)
エイヴィン・アードラン(指)スタヴァンゲルSO
エイヴィン・グローヴェン (1901-1977)はノルウェーの作曲家にして民族音楽
学者。民俗音楽の豊かな伝統を持つ地方に生まれ育ち、民俗楽器も巧みに演奏
しました。作曲家としてはあまり顧みられていませんが、その作品は民謡本来
の旋律的・リズム的性格を保ちつつも、独自の和声的な音楽を展開していて興
味津々、北欧音楽ファンは無視できません。

BIS NL 5030 \2250
スンドの響き-男声合唱編曲集
ラヴィアンローズ、ラ・クカラチャ、ロンドンデリーの歌、
バークレー広場でナイチンゲールが鳴くほか
ロベルト・スンド(指)オルフェイ・ドレンガル男声Choほか
スウェーデンを代表する男声合唱団オルフェイ・ドレンガル。力強くて透明
なアンサンブルが魅力ですが、ここでは世界各国でポピュラーな曲をスンド
の編曲で披露しています。聴きものは日本でもおなじみのメキシコ民謡「ラ
・クカラチャ」。私達が通常聴くものとは随分印象が異なりますが、こうい
う歌い方もなかなかオツです。




<Praga Digitals>
PRDDSD 250233(SACD-Hybrid) \2580
モーツァルト:ピアノ三重奏曲全集Vol.2
(1)ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調 K.502
(2)同第7番ト長調 K.564
(3)同第1番変ロ長調 K.254(ディヴェルティメント)
プラハ・グァルネリ・トリオ
SACDハイブリッド盤。好評の第1集(PRD/DSD.250226)に続く第2弾。未完成
の第2番を除けば、これで全集となります。弦の国・チェコならではの艶のあ
る美しさが独特。優雅なひとときを楽しめます。




<COVIELLO>
COV 30614(SACD-Hybrid) \2180
ブルックナー:交響曲第3番ニ長調第1稿(ノヴァーク版)
アーヘン交響楽団 
マルクス・ボッシュ(指)
録音:2006年5月6日(ライヴ)アーヘン、聖ニコラウス教会
ドイツ有数の古都アーヘンにそびえる大伽藍、聖ニコラウス教会でのライヴ
録音。第8番(COV30301)、第7番(COV30405)、第5番(COV30509)に続いて第3番
が登場します。ドイツ最古のオーケストラのひとつアーヘン響は、R. シュト
ラウス、ワインガルトナー、ムック、プフィッツナー、クレメンス・クラウ
スそしてカラヤンが関わりを持った名門楽団。大聖堂の豊かな残響に包まれ
て聴く音楽格別の美しさ。音楽総監督を務めるドイツ期待の指揮者、マルク
ス・ボッシュも手兵アーヘン響を率いて若々しさに満ち溢れた見事な演奏を
聴かせてくれます。

COV 40611(SACD-Hybrid) \2180
ささやかな贈り物-イギリス・アメリカの作曲家による合唱曲集
コープランド:
アメリカの古い歌より-”ささやかな贈り物”(男性合唱とピアノのため)
ブリテン:
聖セシリア讃歌 作品27、若者マスグレーブとバーナード夫人のバラード(男
性合唱とピアノのため) 
民謡編曲集より(男性合唱、ピアノと打楽器のため)-美しいマリー伯爵、サリ
ーの園、リヴァー・クロムウェル
ティペット:5つの黒人霊歌 - オラトリオ《我らが時代の子》より
コープランド:
アメリカの古い歌より-“船乗りの踊り”、“ペテン師”、私は町から猫を連
れてきた“(男声合唱とピアノのため)
バーバー:アニュスデイ 作品11 ランドール・トンプソン:アレルヤ 
バーバー:ストップ・ウォッチと地形地図
コープランド:
アメリカの古い歌より-”ささやかな贈り物”(女性合唱とピアノのため)
ベルリン放送合唱団 
サイモン・ハルゼー(指)
フィリップ・マイヤーズ(P)




<VIRGIN CLASSICS>
★中止になっていた以下の4点の再登場です。
VB-5457272 \980
「ドゥシャーブル/リサイタル」
J.S.バッハ/ドゥシャーブル編:
コラール「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」
シチリアーナ ト短調-フルート・ソナタBWV1031
アダージョ-オルガン・トッカータ イ短調BWV564
コラール「主よ、人の望みの喜びよ」-カンタータBWV147
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op13「悲愴」
エリーゼために
ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」
スカルラッティ:
ソナタ 二短調K141
ソナタ ハ長調K132
ソナタ ト長調K13
モーツァルト:幻想曲二短調K397
フランソワ=ルネ・ドゥシャーブル(ピアノ)

VBDW-5615072 2枚組 \1450
マーラー:交響曲第5番
フィンランド放送交響楽団、
ユッカ=ペッカ・サラステ指揮
さすらう若人の歌
アン・マレイ(メゾ・ソプラノ)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、
アンドルー・リットン指揮
子供の魔法の角笛
トーマス・アレン(バリトン)、アン・マレイ(メゾ・ソプラノ)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、
チャールズ・マッケラス指揮

VBDW-5621122 2枚組 \1450
カセドラル・ヴォイスVol.2
ロッティ:十字架にかけられ(10声)
タヴァナー・コンソート、パロット指揮
モンテヴェルディ:「倫理的・宗教的な森」より
カークビー他、パロット指揮
パーセル:「メアリー女王の葬送音楽」より
チルコット他、レッジャー指揮
ヘンデル:司祭ザドク
キングズ・カレッジ合唱団他、レッジャー指揮
剣を腰につけよ-「サウル」より
レッジャー指揮 他 全33曲

VBDW-5615972 2枚組 \1450
ノクチュルヌVol.2
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番-第2楽章
テツラフ(ヴァイオリン、指揮)
シューベルト:八重奏曲ヘ長調-第2楽章
ナッシュ・アンサンブル
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」-第2楽章
マッケラス指揮
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ-第2楽章
テツラフ(ヴァイオリン)他
リムスキー=コルサコフ:シェヘラザード-若き王子と王女
リットン指揮 他全21曲

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06-12 No.11-1

2006年12月18日 13時42分36秒 | Weblog
<REGIS>
RRC 1244 \850
ニコライ・ミャスコフスキー(1881-1950):管弦楽作品集
室内管弦楽のためのセレナード変ホ長調 Op.32 No.1
弦楽合奏のためのシンフォニエッタ ロ短調 Op.32 No.2
抒情的コンチェルティーノ Op.32 No.3
(フルート、クラリネット、ホルン、ファゴット、ハープと弦楽合奏のための)
祝典序曲ハ長調 Op.48
エフゲニー・サモイロフ(指揮)
モスクワ新オペラ管弦楽団
録音:1993年、モスクワ放送スタジオ5 
ライセンサー:Olympia CD, London

RRC 1247 \850
ラフマニノフ(1873-1943):
交響曲第1番ニ短調 Op.13(*)
交響詩「死の島」Op.29
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1966年(*) 原盤:Melodiya 
ライセンサー:Gramzapis

RRC 1254 \850
モーツァルト(1756-1791):ピアノ・ソナタ集
第12番ヘ長調 K.332
第13番変ロ長調 K.333
第15番ハ長調 K.545
第17番ニ長調 K.576
マルティノ・ティリモ(ピアノ)
録音:2005年12月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、
メンデルスゾーン・ザール

RRC 1255 \850
モーツァルト(1756-1791):ピアノ・ソナタ集
第3番変ロ長調 K.281
第10番ハ長調 K.330
第11番イ長調「トルコ行進曲付き」K.331
「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲
(きらきら星変奏曲)ハ長調 K.265
マルティノ・ティリモ(ピアノ)
録音:2005年10月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、
メンデルスゾーン・ザール

RRC 1261 \850
モーツァルト(1756-1791):変奏曲集 Vol.I
「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲
(きらきら星変奏曲)ハ長調 K.265
「女ほどすばらしいものはない」による8つの変奏曲へ長調 K.613
クラリネット五重奏曲 K.581, K.Anh.137 より 6つの変奏曲イ長調
「主に幸いあれ」による6つの変奏曲ヘ長調 K.398
「われら愚かな民の思うは」による10の変奏曲ト長調 K.455
デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲ニ長調 K.573
マルティノ・ティリモ(ピアノ)
録音:2005年7月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、
メンデルスゾーン・ザール

RRC 2073 2枚組 \1700
モーツァルト(1756-1791):変奏曲集 Vol.II & III
グラーフのオランダ語歌曲による8つの変奏曲ト長調 K.24
ウィレム・ファン・ナッサウのオランダ語歌曲による
7つの変奏曲ニ長調 K.25
ボーマルシェのロマンス「私はランドール」による12の変奏曲ホ長調 K.354
グレトリーの「サムニットの結婚」の行進曲による
8つの変奏曲ヘ長調 K.352
アレグレットによる12の変奏曲変ロ長調 K.500
サルティの「子羊のように」による10の変奏曲イ長調 K.460
K.460のもう一つの主題と2つの変奏曲 【世界初録音】
アレグレットによる6つの変奏曲ヘ長調 K.54
サリエリの「わが愛しのアドーネ」による6つの変奏曲ト長調
フィッシャーのメヌエットによる12の変奏曲 K.179
「美しいフランソワーズ」による12の変奏曲変ホ長調 K.353
ドゼードの「リゾンは眠った」による9つの変奏曲 K.264
マルティノ・ティリモ(ピアノ)
録音:2005年5月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、
メンデルスゾーン・ザール

RRC 5003 5枚組 \4000
BC:5055031350032モーツァルト(1756-1791):ピアノ・ソナタ全集
マルティノ・ティリモ(ピアノ)
RRC 1251、1252、1253(以上既発売)、1254、1255をスリップケースに収納。

RRC 7002 7枚組 \5600
モーツァルト(1756-1791):
幻想曲・変奏曲・舞曲全集、初期&あまり知られていないピアノ作品集
マルティノ・ティリモ(ピアノ)
RRC 1256、1257、1272(以上既発売)、1261、1273をスリップケースに収納。

RRC 1262 \850
サン=サーンス(1835-1921):
交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」Op.78(*)
交響詩「死の舞踏」Op.40
「動物の謝肉祭」
ロリス・チェクナヴォリアン(指揮(*))
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団(*)
エンリケ・バティス(指揮(+/#))
メキシコ国立交響楽団(+)
メキシコシティ・フォルハーモニー管弦楽団(#)
ギジェルモ・サルバドール・シニア&ジュニア(ピアノ(#))
初出:1980年(*)/1988年(+)/1983年(#) 原盤:ASV(+/#) 
前出:Varese Sarabande(*)

RRC 1265 \850
ジャネット・ベイカー イギリス歌曲アンソロジー
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
「5つの神秘的な歌」から 使命/「旅の歌」から 青春と恋
ジョン・アイアランド(1879-1962):
感謝/「トマス・ハーディの詩による歌」から 彼女の歌
マイケル・ディーワー・ヘッド(1900-1976):笛吹き
セシル・アームストロング・ギブズ(1889-1960):
ここは聖なる都市 Op.44 No.1(By a Bierside)/恋は病
トマス・フレデリック・ダンヒル(1877-1946):天の衣 Op.30 No.3
伝承曲(16世紀)/ピーター・ウォーロック編曲:子守歌
ピーター・ウォーロック(1894-1930):青春
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):ダヴィデ王/さあ、歌い踊ろう
アイヴァー・ガーニー(1890-1937):
「5つのエリザベス朝の歌」から 眠り/父さんと一緒に耕しに行く
トマス・フレデリック・ダンヒル:
「花環を携えよう」Op.18 から 天の女王に
ジェラルド・フィンジ(1901-1956):去れ、死よ/恋する男とその彼女
ジャネット・ベイカー(メゾソプラノ)
マーティン・イセップ(ピアノ)
初出:1966年8月 原盤:Saga Classics 
ライセンサー:CNR Music, bv, Netherland

RRC 1266 \850
チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲第2番ハ短調「小ロシア」Op.17(第2版)(*)
弦楽セレナード ハ長調 Op.48(+)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1967年(*)/1970年(+) 原盤:Melodiya 
ライセンサー:CDK Music (Gramzapis)

RRC 1268 \850
エリーザベト・シュヴァルツコップ リートを歌う
モーツァルト:
クローエに(*)/老婆(*)/春への憧れ(*)/夕べの思い(+)/魔術師(+)
ベートーヴェン:寂しさの喜び(+)
シューベルト:
ミューズの子(#)/至福(**)/ます(**)/連祷(+)/いらだち(+)
糸を紡ぐグレートヒェン(#)
シューマン:くるみの木(+)/ことづて(+)
ブラームス:
ドイツ民謡集 から 谷間に,ああ、お母さん、欲しいものがある(+)
甲斐なきセレナード(+)
R・シュトラウス:私の父は言った(+)
ヴォルフ:
子守歌(+)/ねずみ捕りの呪文(+)/眠る幼な児イエス(++)
主顕節(++)/何を怒っているの、愛しい人(++)
主よ、この地になにが芽生えるのでしょう(++)  
明るい月のなんと輝かしく(++)/さようなら(++)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
ワルター・ギーゼキング(ピアノ(*))
ジェラルド・ムーア(ピアノ(+))
エドウィン・フィッシャー(ピアノ(#))
カール・フーデツ(ピアノ(**))
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(ピアノ(++))
録音:1954年(*/+)/1953年(#/++)/1946年(**) 原盤:EMI




<CRD>
CRD 33145 2枚組 \3500
【新装再発売】J・S・バッハ:フルート・ソナタ集
変ロ長調 BWV1030/変ホ長調 BWV1031/イ長調 BWV1032
ハ長調 BWV1033/ホ短調 BWV1034/ホ長調 BWV1035
イ短調 BWV1013(無伴奏)
スティーヴン・プレストン(フラウト・トラヴェルソ)
トレヴァー・ピノック(チェンバロ)
ジョルディ・サバール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
初出:1975年

CRD 33267 2枚組 \3500
【新装再発売】エドワード・エルガー(1857-1934):
「セヴァーン川」組曲 Op.87(+)
オラトリオ「ジェロンティアスの夢」Op.38(*)
ロバート・ティアー(テノール:ジェロンティアス)
アルフレーダ・ホジソン(アルト:天使)
ベンジャミン・ラクソン(バリトン:司祭、苦悩の天使)
アレグザンダー・ギブソン(指揮)
スコティッシュ・ナショナル管弦楽団&合唱団(以上(*))
ジェイムズ・ストバート(指揮(+))
ロンドン・カレッジエイト・ブラス(+)
初出:1976年




<CORO> \2080
英国王宮礼拝堂の音楽 「国王の音楽」
ペラム・ハンフリー(1647-1674):わが神よ、なぜわれを見捨てられたか
ヘンリー・クック(1615頃-1672):
御身の怒りでわれを責めたもうことなかれ
ペラム・ハンフリー:主よ、われは罪を犯せり
ヘラム・ハンフリー、ジョン・ブロー(1649-1708)、
ウィリアム・ターナー(1651-1740):
われ常に主をたたえん(クラブ・アンセム)
ペラム・ハンフリー:
おお、悲しみの日/バビロン川のほとりに
Sleep downy sleep come close mine eyes
ヘンリー・クック:おお、主よ、御身はわれを見出し知れり
ペラム・ハンフリー:御身はあの罪を許したもうや(父なる神への讃歌)
ジョン・ブロー:われは聞いた
ハリー・クリストファーズ(指揮)
シックスティーン
シンフォニー・オヴ・ハーモニー&インヴェンション
録音:2006年、ロンドン、クリップルゲイト、聖ジャイルズ教会
最新録音。ヘンリー・パーセルの同時代人として紹介されることの多い三人
の作曲家の優れた作品を収めたアルバムです。

COR 16039 \2080
J・S・バッハ(1685-1750):
カンタータ第50番「今ぞ救いと力は来たれり」BWV50
カンタータ第34番「おお、永遠の炎、おお、愛の源よ」BWV34(*)
カンタータ第147番「心と口と行いと生活もて」BWV147(+)
ジリアン・フィッシャー(ソプラノ(+))
デイヴィッド・ジェイムズ(カウンターテナー(*/+))
イアン・パートリッジ(テノール(*/+))
マイケル・ジョージ(バス(*/+))
ハリー・クリストファーズ(指揮)
シックスティーン
シンフォニー・オヴ・ハーモニー&インヴェンション
録音:1990年、ハムステッド、聖ジューズ・オン・ザ・ヒル教会
初出レーベル:Collins

COR 16042 \2080
ヴィヴァルディ(1678-1741):グローリア ニ長調 RV589
J・S・バッハ(1685-1750):マニフィカト ニ長調 BWV243(*)
リンダ・ラッセル、ジリアン・フィッシャー(ソプラノ)
アリソン・ブローナー(アルト)
イアン・パートリッジ(テノール(*))
マイケル・ジョージ(バス(*))
ハリー・クリストファーズ(指揮)
シックスティーン
シンフォニー・オヴ・ハーモニー&インヴェンション
録音:1991年、ロンドン、セント・ジョンズ・スミス・スクエア
初出レーベル:Collins

COR 16040 5枚組 \6240
イートン・クワイアブック・コレクション
Vol.1「ばらとだちょうの羽根」(COR 16027)
Vol.2「いばらの冠」(COR 16012)
Vol.3「永遠の柱」(COR 16022)
Vol.4「あまねく純潔なる花」(COR 16018)
Vol.5「天使の声」(COR 16002)
ハリー・クリストファーズ(指揮)
シックスティーン
既発売の5枚をスリップケースに収めたもの。3枚分の特別価格。

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06-12 No.11-2

2006年12月18日 13時42分08秒 | Weblog
<CHALLENGE CLASSICS>
CC 72241 2枚組 \3300
【推薦盤】コープマンの次なる大企画 【ブクステフーデ作品全集】 第2弾!
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637頃-1707):作品全集 II 声楽作品集 1
オラトリオ「最後の審判」(「目覚めよ!戦いの備えをなせ」)BuxWV Anh.3
カロリーネ・スタム、オルランダ・ヴェレス・イシドロ、
ヨハネッテ・ゾマー(ソプラノ)
ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)
アンドレアス・カラシアク(テノール)
クラウス・メルテンス(バス)
トン・コープマン(指揮)
アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団
録音:2005年9月、アムウステルダム、フランス改革派教会
第1弾のチェンバロ作品集に続いていきなり声楽大作を手がけるとは、さすが
コープマン。独唱者の布陣も万全です。

CC 72234 \2180
われらに生まれたもう クリスマス・キャロル集
ルイ=クロード・ダカン(1649-1772):
スイスのノエル(ノエル XII)/Quand Jesus naquit a Noel(ノエル X)
Adam fut un pauvre homme(ノエル VI)
ジョン・ブル(1563-1628):御子がわれらに生まれたもう(キャロル)
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1628):
御子がわれらに生まれたもう
ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):
サントーニュのノエル/ノエル・ポワトヴァン
Si c'est pour oter la vie/Adam fut un pauvre homme
ドメニコ・ジポーリ(1680-1726):パストラーレ
パブロ・ブルーナ(1611-1679):聖母の連祷によるティエント
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
暁の星のいと美しきかな BuxWV223
今ぞ来たれ、異教徒の救い主よ BuxWV211
甘き喜びのうちに[諸人声あげ]BuxWV197
ニコラス・ルベク(1631-1702):
Une Vierge Pucelle/A la venue de Noel/Noel pour l'amour de Maria
J・S・バッハ(1685-1750):
パストラーレ BWV590/甘き喜びのうちに[諸人声あげ]BWV729
トン・コープマン(オルガン)
録音:2006年4月30日-5月1日、ベルギー、ハリンヘ、聖マルティヌス教会
使用楽器:1778年、ファン・ペーテゲム製
J・S・バッハの全カンタータに引き続きブクステフーデの全作品と、重厚な
仕事を続けているコープマンからの思いがけないクリスマス・プレゼント。
彼のオルガン・ソロ録音としても久々ではないでしょうか。




<STRADIVARIUS>
STR 33746 \2180
エヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコ(1675-1742):
いくつかの楽器のための協奏曲集 Op.5
合奏協奏曲(Nos.1,2,4,6)
2つのフルートのための協奏曲(No.3)
オーボエ協奏曲(No.5)
パオロ・グラッツィ(オーボエ)
マッシミリアーノ・トルシリェーリ、ステファニア・マルーシ(フルート)
ダヴィデ・モンティ、マルゲリータ・ツァーネ(ヴァイオリン)
アルベルト・ラージ(指揮)
イル・テンピオ・アルモニコ(ヴェローナ・バロック・オーケストラ)
ダッラーバコは法学者を父にヴェローナに生まれ、幼い頃トレッリにヴァイオ
リンとチェロを師事し、20代初めはモデナで活動。1701-1704年頃にバイエル
ンの選帝侯マクシミリアン2世の宮廷楽団員となり、戦争のためネーデルラン
ト、フランスに随行。1715年、侯の凱旋に伴い宮廷楽長となり、1717年には
顧問官の地位まで出世しました。ダッラーバコは「ポスト・コレッリ」の作
曲家とされ、その作風は非常に洗練されていますが、その経歴を反映してか、
当時のフランス音楽の様式が採り入れられている点が特徴的です。

STR 33754 2枚組 \3270
【特別価格】J・S・バッハ(1685-1750):
ライプツィヒ・コラール集 BWV651-668a(コラール合唱付き)
クラウディオ・アストロニオ(オルガン)
P・ウルバン・シュティルハルト(指揮)
コンツェントゥス・ヴォカーリス・グリエセンシス
2枚組で1枚半分の価格。

STR 33756 \2180
ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-):ピアノ作品全集
シャコンヌ(1962)/ソナタ(1965)/音楽おもちゃ箱(1969)
トッカータ・トロンカータ(1971)/インヴェンション(1974)
ダイアナ・ベイカー(ピアノ)
STR 33393(廃盤)の新装再発売。現時点までに発表されているピアノ独奏の
ための全作品を収録しています。

STR 11016 \1280
エミリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602):
「魂と肉体の劇」(1600;マルコ・ロンギーニによるクリティカル・エディ
ション)
ジェンマ・ベルタニョッリ(ソプラノ:魂)
ロベルト・マッテイ(バリトン:肉体)
ベルタ・ロッセッティ(ソプラノ:守護天使、祝福された魂)
クラウディオ・カヴィーナ(カウンターテナー:知性、快楽、享楽的生活)
ジュゼッペ・マレット(テノール:忠告、友人)
アントニオ・アベーテ(バス:時、世界、友人、地獄に落ちた魂)
マルコ・ロンギーニ(指揮)
イスティトゥツィオーニ・ハルモニケ・ディ・ヴェローナ合奏団&合唱団
アンサンブル・ディ・ヴィオーレ・デラッカデーミア・ストルメンターレ・
イタリアーナ
STR 33339(廃盤)の新装値下げ再発売。

STR 11017 2枚組 \2560
ヴェルディ(1813-1901)/アンドレア・チェンナ編曲:室内歌曲全集
ノットゥルノ「月のなんと白いこと」(三重奏曲)/煙突掃除屋
乾杯/神秘/ストルネッロ/亡命者/捨てられた女/祖国/詩人の祈り
わたしの安らぎは失せて/孤独な部屋で/暗い夜を恐れて/ジプシー女
撤退せよ、おお、優しさよ/悲しみに沈んで/アヴェ・マリア
エリーザよ、疲れた詩人は死んでいく/誘惑/ブリジディーノ
憐れみたまえ、主よ/乞食/あなたのかわいい坊やに(フィオレリン)
日没/だれが取り戻してくれようか/星に/墓に近寄らないで
人生は苦悩の海
マリエッラ・デヴィーア(ソプラノ)
セルゲイ・ラリン(テノール)
ミケーレ・ペトルーシ(バス)
パルマ・オペラ・アンサンブル
STR 33545(廃盤)の新装値下げ再発売。ピアノ伴奏部を管楽合奏に編曲して
演奏したものです。




<GRIFFIN>
GCCD 4052 \2080
ウィンチェスターの降臨節
単旋律聖歌:天よ、滴らせたまえ
ウィリアム・バード(1543-1623):目覚めていよ
ポール・マンズ(1919-):さりとても、主イエスよ、急ぎ来たりたまえ
J・S・バッハ:目覚めよ、と呼ぶ声あり(オルガン独奏)
トマス・ウィールクス(1576-?1623):ダヴィデの息子にホサナ
ジェイムズ・マクミラン(1959-):聖母マリアへの讃歌
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):汚れなきバラ
不詳(15世紀フランス)/デイヴィッド・ウィルコックス編曲:
おお、来たれ、エマヌエルよ[久しく待ちにし]
J・S・バッハ:いざ来たれ、異教徒の救い主よ(オルガン独奏)
フランツ・ビーブル(1906-2001):アヴェ・マリア[主の天使]
パトリック・ゴワーズ(1936-):御身に向けてわが魂を上げ
エドワード・ウッドール・ネイラー(1867-1934):
声が聞こえる、「叫べ!」と
ブラームス:一輪のバラが咲き[エサイの根より](オルガン独奏)
チャールズ・ヴィラーズ・スタンフォード(1852-1924):
ベネディクトゥス ハ長調
アンドルー・ラムスデン(指揮、オルガン独奏)
ウィンチェスター大聖堂聖歌隊
サラ・バルドック(オルガン伴奏)
録音:2006年1月16-19日、ウィンチェスター大聖堂

GCCD 4057 \2080
かつてクリスマスの天使たちは ボーイソプラノによるクリスマスの歌
伝承曲:柊と蔦は
クリストファー・ハーヴィー、ジェイムズ・リル、
ピーター・ホワイト(ボーイソプラノ)
アラン・ウィックス(指揮) カンタベリー大聖堂聖歌隊
伝承曲:小さきイエスよ、心地よく眠れ
マイケル・クリスウェル(ボーイソプラノ)
デイヴィッド・ラムスデン(指揮) 
オックスフォード・ニュー・カレッジ聖歌隊
ガウントレット:ダヴィデの村の厩の中に
ヘッド:ベツレヘムへの小さな道
ポール・ダットン(ボーイソプラノ)
ドナルド・ハント(指揮) リーズ教区教会聖歌隊
伝承曲:ディン・ドン、空高く/羊飼いたちのほめたたえし人
アンドルー・ウィックス(ボーイソプラノ)
ジョン・バーチ(指揮) チチェスター大聖堂聖歌隊
伝承曲:ああ、ベツレヘムよ
ポール・ダットン(ボーイソプラノ)
ドナルド・ハント(指揮) リーズ教区教会聖歌隊
伝承曲:もうすぐクリスマス
アンドルー・ウィックス(ボーイソプラノ)
ジョン・バーチ(指揮) チチェスター大聖堂聖歌隊
カークパトリック:まぶねの中に
マイケル・クリスウェル(ボーイソプラノ)
デイヴィッド・ラムスデン(指揮) 
オックスフォード・ニュー・カレッジ聖歌隊
伝承曲:今日御子が生まれたもう
レイトン:おやすみ、小さなかわいい子
ハーフォード:三艘の舟を見た
アンドルー・ウィックス(ボーイソプラノ)
ジョン・バーチ(指揮) チチェスター大聖堂聖歌隊
ベアストー:聖母の子守歌
ロビン・ウォーカー(ボーイソプラノ)
フランシス・ジャクソン(指揮) ヨーク・ミンスター聖歌隊
ブレイク:ウォーキング・イン・ジ・エア
ラッター:キャンドルライト・キャロル
ダニエル・ラドフォード=トマス(ボーイソプラノ)
アンドルー・シェントン(指揮) ノーザンプトン聖マテュー教会聖歌隊
ラッター:明日は僕の踊りの日
デイヴィッド・エリアス(ボーイソプラノ)
マイケル・スミス(指揮) ランダフ大聖堂聖歌隊
ゴス:真冬の雪の中に
オーエン・パフ(ボーイソプラノ)
デイヴィッド・ラムスデン(指揮) 
オックスフォード・ニュー・カレッジ聖歌隊
伝承曲:イエスは庭を持っていた
デイヴィッド・リーズ=ウィリアムズ(ボーイソプラノ)
デイヴィッド・ラムスデン(指揮) 
オックスフォード・ニュー・カレッジ聖歌隊
ヘンデル:喜びもて主をたたえよ
ジェレミー・ボーヤー(ボーイソプラノ)
ハリー・ブランマ(指揮) サウスワーク大聖堂聖歌隊
ヴォーン・ウィリアムズ:優しき御子よ、眠れ
イアン・クーパー(ボーイソプラノ)
アラン・ウィックス(指揮) カンタベリー大聖堂聖歌隊
黒人霊歌:すべての神の子は[アイ・ガット・ア・ローブ]
アンドルー・ウィックス(ボーイソプラノ)
ジョン・バーチ(指揮) チチェスター大聖堂聖歌隊
伝承曲:アイ・ワンダー・アズ・アイ・ワンダー
ポール・ダットン(ボーイソプラノ)
ドナルド・ハント(指揮) リーズ教区教会聖歌隊
ブリテン:新年のキャロル
ピーター・デイヴィー(ボーイソプラノ)
アラン・サーロー(指揮) チチェスター大聖堂聖歌隊
テリー:私の愛しい幼な子
マイケル・メイス(ボーイソプラノ)
ドナルド・ハント(指揮) リーズ教区教会聖歌隊
グルーバー:きよしこの夜
アンドルー・ウィックス(ボーイソプラノ)
ジョン・バーチ(指揮) チチェスター大聖堂聖歌隊
録音:1964-1989年 原盤:Alpha

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06-12 No.10-1

2006年12月14日 10時11分38秒 | Weblog
<VIRGIN CLASSICS>
VCS-3793022 2枚組 \1980
ブラームス:後期ピアノ作品集
幻想曲集 作品116(全7曲)
3つの間奏曲 作品117
6つのピアノ小品 作品118
4つのピアノ小品 作品119
ニコラス・アンジェリシ(ピアノ)
ブラームス・リサイタルの1作目でグラモフォン誌のエディターズ・チョイス
に推薦されるなど新世代のベスト・ピアニストとして評価されるアンジェリ
シのブラームス・リサイタル・シリーズの第2作。ヴァージン・クラシックス
はリサイタル及びカプソン兄弟たち他とのブラームス作品集のシリーズ録音
を継続中。お買い得価格でのご案内です。




<EMI GERMANY>
CDC-3799442 \1980
アントニオ・パスクッリ:オーボエ超絶技巧作品集
「シチリア島の夕べの祈り」の主題による大協奏曲
「トロヴァトーレ」による協奏曲*
歌劇「ポリウート」によるファンタジア
「仮面舞踏会」によるファンタジア*+
「椿姫」の楽しい思い出*
「リゴレット」の思い出*
以上アントニオ・パスクッリ(1842-1924)曲/*ヴォルフガング・レンツ編
クリストフ・ハルトマン(オーボエ、+イングリッシュ・ホルン)
アウグスブルグ・フィルハーモニー、ルドルフ・フィールマイヤー指揮
1842年シチリアのパレルモに生まれたパスクッリは14歳で「オーボエの神童」
としてイタリア、ドイツ、オーストリアを楽旅し4年後にはパレルモ音楽院の
教授に指名されるなどの名声を博し「オーボエのパガニーニ」と呼ばれた天
才オーボエニスト。超絶的な技巧を駆使したオペラの名メロディーをテーマ
とした傑作をベルリン・フィルのオーボエ、ハルトマンがみずからパレルモ
でのツアーをきっかけに発見した自筆譜をもとにレンツの協力を得て完成さ
せたプロジェクト。存在が忘れられていた作品を発掘し新たなオーボエ作品
として紹介するファン必聴のアイテムです。

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06-12 No.10-2

2006年12月14日 10時10分34秒 | Weblog
<Nimbus>
NI 5804 \2080
M・アーノルド:金管楽器のための室内楽作品全集 ――
ルイ・アームストロングのためのファンファーレ/金管五重奏曲第1番Op.73
/トランペットのための幻想曲変ロ長調Op.100/小組曲第1番Op.80/ホルン
のための幻想曲Op.88/小組曲第2番Op.93/トロンボーンのための幻想曲
Op.101/小組曲第3番Op.131/チューバのための幻想曲Op.102/金管五重奏曲
第2番Op.132/金管楽器のための交響曲Op.123
ファイン・アーツ・ブラス
85歳の誕生日を目前に控えながら、去る2006年9月にこの世を去ったマルコム
・アーノルド。9曲の交響曲や多数の管弦楽曲、そして映画音楽など卓越した
管弦楽法を駆使した数々の作品で絶大な人気を誇ったアーノルドの金管楽器
のための作品を網羅したアルバムが登場!
アーノルドはロンドン・フィルの首席トランペット奏者として活躍した経験
を活かし、金管楽器のための名作を多数作曲。現在でも重要度最大級のレパ
ートリーとして世界各地で演奏が行われている。ブリリアントなサウンドで
見事な演奏を繰り広げるファイン・アーツ・ブラスは、1987年にアーノルド
から「金管五重奏曲第2番」を献呈されるなどまさに適役と言える起用。今は
亡き巨匠の魅力に満ちた作品の数々に心が躍る!

NI 1725 6枚組 \6240
D・スカルラッティ:鍵盤楽器のためのソナタ全集Vol.1 ――
練習曲集K.1-30/ヴェネツィア写本第1巻K.148-176/同第2巻K.177-201
リチャード・レスター(チェンバロ)
イギリスのサイレンセスター古楽音楽祭を創設し、自らが音楽監督を務める
など盛んな音楽活動を展開する鍵盤奏者リチャード・レスター。レスターが
最も重要視しているレパートリーであるスカルラッティの鍵盤楽器のための
ソナタ全曲録音のプロジェクト第1弾。定評ある技術に裏付けられたスカルラ
ッティの演奏は躍動感あふれる好演奏である。続編は今後続々とリリースが
行われ、全7巻での完結が予定されている。

NI 1726 6枚組 \6240
D・スカルラッティ:鍵盤楽器のためのソナタ全集Vol.2 ――
ヴェネツィア写本第3巻K.206-235/同第4巻K.236-265/同第5巻K.266-295
リチャード・レスター(チェンバロ)
サイレンセスター教会聖歌隊の監督も務めるリチャード・レスター。スカル
ラッティのソナタ全集第2巻では、第1巻の後半から引き続きヴェネツィア写
本を収録。

●Prima Voce
NI 7937 \1650
イーゴル・ゴリン-ビクター録音集(1938-1942) ――
M・ムソルグスキー:
歌劇《ホヴァンシチナ》より、歌曲集《死の歌と踊り》、
歌劇《ソロチンスクの市場》より
K・ゴルトマルク:歌劇《シバの女王》より
E・コルンゴルト:歌劇《死の都》より/他 全15曲
イーゴル・ゴリン(バリトン)、
チャールズ・オコンネル(指揮)、ウィルフレード・ペレティア(指揮)、
ブルーノ・レイボルト(指揮)、マックス・ラヴィノヴィチ(ピアノ)、他
78回転のSP盤の演奏をマイクロフォンで拾い、デジタル化を行う復刻シリー
ズ「プリマ・ヴォーチェ」は往年の名歌手たちの歌声を堪能できる貴重な録
音。イーゴル・ゴリン(1904-1942)は、ウクライナに生まれたのち、1939
年にアメリカへと移住したバリトン奏者。

NI 7938 \1650
チャールズ・クルマン-ヨーロピアン・コロンビア録音集(1931-1938) ――
G・ヴェルディ:歌劇《アイーダ》より、歌劇《運命の力》より
A・ボロディン:歌劇《イーゴリ公》より
P・I・チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》より
G・プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》より/他 全22曲
チャールズ・クルマン(テノール)、
クレメンス・シュマルスティッヒ(指揮)、
ベルリン国立歌劇場管弦楽団、他
ドイツ人の両親の下に生まれたチャールズ・クルマン(1903-1983)は、メ
トロポリタン歌劇場などアメリカで数々の名演奏を残したリリック・テノー
ル奏者。

NI 7935/6 2枚組 \3300
ニーナ・コシェッツ-ビクター&シャーマー録音全集(1928/9&1940) ――
A・ボロディン:歌劇《イーゴリ公》より
N・リムスキー=コルサコフ:
歌劇《サドコ》より、歌劇《皇帝の花嫁》より、歌劇《雪娘》より、
F・ショパン(リトヴィンヌ編):練習曲ホ長調
S・グレチャニノフ:子守歌
S・ラフマニノフ:夜の静けさ、小さな島、ひなぎく/他 全37曲
ニーナ・コシェッツ(ソプラノ)、
セルゲイ・グレチャニノフ(ピアノ)、
ブルーノ・ライボルト(指揮)、セリウス・ドハーティ(ピアノ)、他
ニーナ・コシェッツ(1891-1965)はラフマノフから歌曲集を献呈され、グ
レチャニノフ自身のピアノ伴奏で歌曲を歌うなど当時の大作曲家たちと深い
親交を持っていたソプラノ奏者である。




<Lyrita>
SRCD.2217 2枚組 \4360
マイケル・ティペット(1905-1998):歌劇《真夏の結婚》
アルベルト・レメディオス(テノール)、
ジョーン・カーライル(ソプラノ)、
ライムンド・へリンクス(バリトン)、
エリザベス・ハーウッド(ソプラノ)、
スチュワート・バロウズ(テノール)、
ヘレン・ワッツ(アルト)、
スタッフォード・ディーン(バス)、
エリザベス・バインブリッジ(メゾ・ソプラノ)、
コリン・デイヴィス(指揮)、
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
「真夏の結婚」はティペットの歌劇を含む舞台作品の中でも特に取り上げら
れる機会の多い作品。「典礼の踊り」は単独で演奏、録音がされるものの歌
劇の全曲録音は非常に貴重なだけにコリン・デイヴィス盤の復活は非常に嬉
しいところ!

SRCD.2218 2枚組 \4360
ウィリアム・オルウィン(1905-1985):歌劇《ミス・ジュリー》
ジル・ゴメス(ソプラノ)、
ベンジャミン・ルクソン(バリトン)、
デラ・ジョーンズ(メゾ・ソプラノ)、
ジョン・ミッチンソン(テノール)、
ヴィレム・タウスキー(指揮)、
フィルハーモニア管弦楽団
数々の交響曲や映画音楽でその名を知られ、演奏者としてもロンドン響の主
席フルート奏者も務めていたオルウィンの珍しいオペラ全曲盤。

SRCD.204 \2180
ウィリアム・スタンデイル・ベネット(1816-1875):
ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.1/同第3番ハ短調Op.9/奇想曲Op.22
マルコム・ビンズ(ピアノ)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
ドイツとイギリスに足跡を残したスタンデイル・ベネット。
ピアノ協奏曲第3番と奇想曲はベネットの作品の中でも突出した評価を受けて
いる代表作である。

SRCD.205 \2180
ウィリアム・スタンデイル・ベネット:
ピアノ協奏曲第2番変ホ長調Op.4/同第5番へ短調/アダージョ
マルコム・ビンズ(ピアノ)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
フィルハーモニア管弦楽団
W・S・ベネットはシューマンからも称賛され、オックスフォード大学から博
士号を贈られ、ナイトの叙勲を受けるなどその功績は大きく認められている。

SRCD.207 \2180
ウィリアム・ワーズワース(1908-1988):
交響曲第2番ニ長調Op.34/同第3番ハ長調Op.48
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
高名な詩人、ワーズワース兄弟の子孫であるウィリアム。その作品は派手さ
はないが叙情的でロマンティックな作風を持っており、祖先譲りの才能を発
揮している。

SRCD.208 \2180
ウィリアム・ハールストン(1876-1906):
自作の主題による変奏曲/組曲《魔法の鏡》/ハンガリーの民謡による変奏曲
ニコラス・ブライスウェイト(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
スタンフォードの門下生であり、30歳という若さで夭折したイギリスの天才
作曲家の作品集は全曲世界初録音となった音源である。

SRCD.212 \2180
ジョン・フォウルズ(1880-1939):
序曲《ル・キャバレ》Op.72a/交響的パスクィナーデ第2番Op.98/
4月-イギリスOp.48-1/ヘラス-古代ギリシャの組曲Op.45/
3つのマントラOp.61b
バリー・ワーズワース(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
近年その作品への再評価の機運が高まっているジョン・フォウルズの管弦楽
作品集。まさにその再評価の先駆けとなったのがこのリリタ盤。

SRCD.252 \2180
ジェフリー・ブッシュ(1920-1998):
序曲《Yorick》/管弦楽のための音楽/交響曲第1番/
同第2番《ギルドフォード》
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
バリー・ワーズワース(指揮)、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、
ロンドン交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
ブッシュはスタンデイル・ベネットの作品集第1巻の編集を行うなど、イギリ
ス音楽学者として知られざる母国の作曲家の発掘に力を注いでおりその功績
は大きい。

SRCD.291 \2180
アラン・ロースソーン(1905-1971):交響曲第1番/同第2番/同第3番
トレイシー・チャドウェル(ソプラノ)、
ジョン・プリッチャード(指揮)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、
ノーマン・デル・マー(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、BBC交響楽団
新古典主義、ロマンティシズムなど作風の変化を見せたロースソーン。収録
されている3曲の交響曲だけでなくジュリアン・ブリームのために書き上げた
「エレジー」や映画音楽の評価も高い。

SRCD.323 \2180
グレイス・ウィリアムズ(1906-1977):
ウェールズの子守歌による幻想曲/オーボエと管弦楽のための《カリヨン》
/ペニリオン/トランペット協奏曲/海のスケッチ
アントニー・カムデン(オーボエ)、
ハワード・スネル(トランペット)、
チャールズ・グローヴズ(指揮)、
デイヴィッド・アサートン(指揮)、
ロンドン交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、
イギリス室内管弦楽団
ヴォーン=ウィリアムズから指導を受け、ブリテンとも親交の深かったグレ
イス・ウィリアムズ。注目はハワード・スネルがソリストとして登場するト
ランペット協奏曲!

SRCD.324 \2180
ウィリアム・マサイアス(1934-1992):
アヴェ・レックス/キャロル・セクエンスOp.45/王子のための悲歌Op.59
/This Worlde's Joie Op.67
ジェライント・エヴァンス(バス)、
ジャネット・プライス(ソプラノ)、
ケネス・ボウエン(テノール)、
マイケル・リッポン(バリトン)、
デイヴィッド・アサートン(指揮)、
デイヴィッド・ウィルコックス(指揮)、
ロンドン交響楽団、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、
ウェールズ・ナショナル・オペラ合唱団、バッハ・コアー、
セント・ジョージ・コリスター
マサイアスは、ティペットと師であるバークリーから多大な影響を受けたウェ
ールズの作曲家である。声楽作品は宗教作品が多数を占めており、いずれも
すぐれた作品と評されている。

SRCD.325 \2180
ウィリアム・マサイアス:
クラリネット協奏曲Op.68/ハープ協奏曲Op.50/ピアノ協奏曲第3番Op.40
ジェルヴェーズ・ド・ペイエ(クラリネット)、
オシアン・エリス(ハープ)、
ピーター・ケイティン(ピアノ)、
デイヴィッド・アサートン(指揮)、
ロンドン交響楽団、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
作曲家であると同時にピアニストとしても名声を誇ったマサイアスだが、不
思議とピアノのための作品が少なく収録されているピアノ協奏曲第3番は貴重。

SRCD.326 \2180
ダニエル・ジョーンズ(1912-1993):
交響曲第6番/同第9番/The Country Beyond the Stars
チャールズ・グローヴズ(指揮)、
ブライデン・トムソン(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、BBCウェールズ交響楽団、
ウェールズ・ナショナル・オペラ合唱団
複数の拍子記号を組み合わせた「複合拍子」を考案したウェールズの作曲家
ダニエル・ジョーンズ。伝統的な形式や調性を用いた作品を書いており、交
響曲は最も評価を受けている。

SRCD.327 \2180
グレイス・ウィリアムズ:
管弦楽のためのバラード/ソプラノと管弦楽のための《Fairest of Stars》
/交響曲第2番
ジャネット・プライス(ソプラノ)、
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、
BBCウェールズ交響楽団、チャールズ・グローヴズ(指揮)、
ロンドン交響楽団
リリタ(Lyrita)でのグレイス・ウィリアムズ2枚目の作品集。師と同じく
民謡を題材とした作品を残したウィリアムズはウェールズで最も成功を収め
た女流作曲家とも言われる。

SRCD.328 \2180
ウィリアム・マサイアス:
舞踊序曲Op.16/ディヴェルティメントOp.7/祈りと踊りOp.17/
前奏曲、アリアと終曲Op.25/シンフォニエッタOp.34/ラウディOp.62
/ヴィスタスOp.69
デイヴィッド・アサートン(指揮)、
アーサー・デイヴィソン(指揮)、
ロンドン交響楽団、イギリス室内管弦楽団、
1975ナショナル・ユース・オーケストラ・オヴ・ウェールズ、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
ウェールズ内外で成功を収めたマサイアス。その作品の中で最大の業績と言
われている管弦楽のための作品を収録したアルバム。数々の管弦楽作品と通
してその才能を存分に窺い知ることが出来る。

SRCD.331 \2180
アルン・ホディノット(1929-):
交響曲第2番Op.29/同第3番Op.61/同第5番Op.81
ノーマン・デル・マー(指揮)、
デイヴィッド・アサートン(指揮)、
アンドルー・デイヴィス(指揮)、
ロンドン交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
カーディフ20世紀音楽祭を創設するなど、ウェールズ南部の近現代音楽の発
展に尽力したホディノットの交響曲集。

SRCD.332 \2180
アルン・ホディノット:
富める人とラザロ Op.39/ヴィオラのための小協奏曲/チェロのための夜想
曲とカデンツァ/信仰のシンフォニア
フェリシティ・パルマー(ソプラノ)、
トーマス・アレン(バリトン)、
ツシャバ・エルデリィ(ヴィオラ)、
モーレイ・ウェルシュ(チェロ)、
ジル・ゴメス(ソプラノ)、
スチュワート・バロウズ(テノール)、
デイヴィッド・アサートン(指揮)、
チャールズ・グローヴズ(指揮)、
ウェールズ・ナショナル・オペラ・コーラス、
フィルハーモニア管弦楽団&合唱団、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
バルトーク、そしてロースソーンから大きな影響を受けたホディノットの声
楽、管楽器、弦楽器を伴う作品集。ホディノットはメトカーフなど次代の才
能を輩出している。




<Quartz>
QTZ 2048 \2080
C・ドビュッシー:
小組曲/昔のロス伯爵家の人々の行進曲/6つの古代の墓碑銘/交響曲ロ短調
/交響詩《海》
ピアノ・フォー・ハンズ
「ピアノ・フォー・ハンズ」は、イギリスの王立音楽院でクリストファー・
エルトン、ピアーズ・レーンに学んだジョセフ・トングと長谷川和香による
デュオ。2003年東京国際ピアノデュオコンクールでは3位に入賞するなど今後
の活躍が期待されている。

QTZ 2047 2枚組 \4160
J・S・バッハ:
管弦楽組曲第2番ロ短調BWV.1067/オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調BWV.1055
/オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1060/2つのヴァイオリ
ンのための協奏曲ニ短調BWV.1043/ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調
BWV.1047/同第4番ト長調BWV.1049/同第5番ニ長調BWV.1050/カンタータ
第208番《羊は安らかに草をはみ》BWV.208/カンタータ第147番《主よ人の
望みの喜びよ》BWV.147
ロンドン・コンコルド・アンサンブル
「ロンドン・コンコルド・アンサンブル」はBBC交響楽団、コヴェント・ガー
デン王立歌劇場管弦楽団、フィルハーモニア管、ヨーロッパ室内管弦楽団の
首席奏者という実力者たちによって2002年に結成された室内楽団である。




<Amon Ra>
CD-SAR 33 \2080
バロック時代と古典派のフルートとリュートのための作品集 ――
P・ロカテッリ:ソナタ ト短調Op.2a-3
J・S・バッハ:ソナタ ハ長調BWV.1033
C・P・E・バッハ:ソナタ イ短調W.128
M・ジュリアーニ:グランド・デュエット・コンチェルタンテ
F・シューベルト(ディアベッリ編):ワルツ
L・V・ベートーヴェン(ディアベッリ編):ポプリ
リザ・ベズノシウク(バロック・フルート)、
ナイジェル・ノース(リュート&ギター)
アヴィー(Avie)から鬼才パヴロ・ベズノシウク、夫であるリチャード・タ
ンニクリフとのコンビでモーツァルトの作品集をリリースするなど更にその
実力に磨きがかかるリザ・ベズノシウク。1986年11月に収録されたこの作品
集では世界最高のリュート奏者としてその名を馳せるナイジェル・ノースと
絶妙のデュオを聴かせてくれる。

CD-SAR 5 \2080
J・ハイドン:
ピアノ・ソナタ第43番変イ長調Hob.XVI-43(第35番)/同第26番イ長調
Hob.XVI-26(第41番)/同第50番ハ長調Hob.XVI-50(第60番)/同第51番
ニ長調Hob.XVI-51(第61番)
リチャード・バーネット(フォルテピアノ)
歴史的鍵盤楽器の権威リチャード・バーネットが2台のフォルテピアノを弾
き分けたハイドン・アルバム。ミヒャエル・ローゼンベルガー(c.1798年製)、
ジョン・ブロードウッド&サンズ(1801年製)というハイドン存命中に製作
された楽器を使用。1979年1月の録音。

CD-SAR 21 \2080
C・M・V・ウェーバー:
フルート三重奏曲ト短調Op.63/フルート・ソナタ第1番へ長調/
同第3番ニ長調/同第4番変ホ長調/同第6番ハ長調
スティーブン・プレストン(フルート)、
ジェニファー・ワード・クラーク(チェロ)、
リチャード・バーネット(フォルテピアノ)
スティーブン・プレストンは、ホグウッドやピノック、ハジェットといった
名奏者たちと共演を重ね、バロック奏法の指導にも携わるバロック・フルー
トの重鎮スティーブン・プレストン。1984年12月の録音。

CD-SAR 61 \2080
バルバラ・ストロッツィ(1619-c.1665):声楽のための作品集 ――
Merce di voi/Noisa lontananza:Dimmi dove sei/Le tre Gratie a
Venere/Gl'occhi superbi/Amor dormiglione/Begli occhi/Anima del
mio core/他 全14曲
ムジカ・セクレタ
タリス・スコラーズでも中核を担うソプラノ奏者デボラ・ロバーツを擁する
イギリスのバロック・アンサンブル「ムジカ・セクレタ」。イタリア初期バ
ロックの女流作曲家ストロッツィの作品集は1992年11月の録音。




<Saydisc>
CD-SDL 348 \2080
ケルティック・ハープによる民謡と舞曲集 ――
妖精の王/Poll Ha'penny/南風/ワイルド・ギース/Bonny Portmore/モー
ニング・デュー/Limerick's Lamentation/酔っぱらいの水夫/Neil Gow's
Lament for the Death of His Second Wife/ケリー・ポルカ/フィンガルの
洞窟/Morris Tunes/ハイド・アンド・シーク
アイリーン・モンガー(ケルティック・ハープ)、
マイク・ビリング(ボドラン)、
ジェニー・マクロード(イーリアン・パイプ)、
ジョージ・モンガー(ハンマー・ダルシマー)
ケルティック・ハープを中心としたケルトの民族楽器4種類の演奏によるケル
ト民謡作品集。ケルト音楽ファンに是非ともお薦めしたい1枚。

CD-SDL 234 \2080
パリーのバレル・オルガン
バレル・オルガンの自動演奏
約200年前に考案された自動演奏のバレルオルガン。素朴ながら温かい音色が
印象的。

CD-SDL 243 \2080
聖メリー・レドクリフ教会の鐘
様々な演奏者
エリザベス1世がイギリスで最も美しいと絶賛した教会の鐘の音を収録したア
ルバム。

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06-12 No.9-1

2006年12月11日 18時55分52秒 | Weblog
<ORFEO>
ORFEOR 680062 2枚組 \3960
メルカダンテ:「誓い」
プラシド・ドミンゴ(T ヴィスカルド)
アグネス・バルツァ(Ms ビアンカ)
マーラ・ザンピエーリ(S エライーザ)
ロバート・カーンズ(Br マンフレード)
ほか
ゲルト・アルブレヒト(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1979年9月9日,ウィーン国立歌劇場(演奏会形式)
ドミンゴ、バルツァ、ザンピエーリという豪華キャストで珍しいオペラ。
サヴェリオ・メルカダンテ(1795-1870)は、ロッシーニ(1792年生まれ)と
ドニゼッティ(1797年生まれ)とほぼ同世代、ドニゼッティが1838年にパリ
に移ってから、ヴェルディの人気が不動になるまでは、イタリアのオペラ界
は彼が天下を取っていた大御所でした。またメルカダンテは、フランスのグ
ランドオペラの手法をいち早くイタリアオペラに取り入れた改革者としても
知られ、ヴェルディがそこから多くを学んでいることでも有名です。「誓い」
は、1837年にスカラ座で初演された、メルカダンテの代表作。エライーザは
ヴィスカルドを愛しているが、彼は人妻ビアンカを愛しており、彼女の夫マ
ンフレードは嫉妬、一方ビアンカはかつてエライーザの父の命を救った恩人
だった、という複雑な人間関係の中、エライーザはビアンカを助け死んでし
まう、という波乱万丈の話。これは1979年9月の、ウィーン国立歌劇場での
演奏会形式の上演のライヴ。驚くほど瑞々しいドミンゴとバルツァはもちろ
ん、この前年にスカラ座の「仮面舞踏会」でセンセーションを巻き起こした
ザンピエーリと、実に充実したキャスト。さらにご存知アルブレヒトの引き
締まった音楽によって、メルカダンテのオペラが生き返っています。





<ALPHEE>
ALPHEE 9810010 \2250
ショパン:
(1)4つの即興曲
(2)舟歌 嬰ヘ長調Op.60
(3)スケルツォ第1番ロ短調Op.20
(4)12の練習曲Op.25(全曲)
フィリップ・ジュジアーノ(P)

ALPHEE 9703008 \2250
ショパン:
(1)24の前奏曲Op.28
(2)ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
フィリップ・ジュジアーノ(P)

ALPHEE 0401016 \2250
ラフマニノフ:
(1)練習曲集「音の絵」Op.33
(2)練習曲集「音の絵」Op.39
フィリップ・ジュジアーノ(P)
2006年11月にトッパン・ホールで行なわれたリサイタルでも得意のショパン・
プログラムで聴衆をとりこしたジュジアーノ。1993年より始まった来日公演
を通して、また新たにMIRAREからもアルバムがリリースされるなど、ますま
す目が離せないピアニストのひとりとなっています。
彼は1990年第12回ショパン国際ピアノ・コンクールで最年少入賞(当時17歳)
を果たし、続く1995年の第13回同コンクールではアレクセイ・スルタノフと
ともに第2位(最高位)を得たことで一躍その名を知られるところとなりまし
た。コンクール本選でも絶賛されたというエチュードをはじめとしたショパ
ン。華麗なテクニックで鮮やかに描き切ったラフマニノフ。いずれも今後の
さらなる飛躍を実感させる注目の内容です。
フィリップ・ジュジアーノ…1973年フランスのマルセイユ生まれ。マルセイ
ユ国立音楽院でオディル・ポアソン、ピエール・バルビゼ両教授に師事。さ
らにパリ国立音楽院ではジャック・ルヴィエに師事、16歳で満場一致のプル
ミエ・プリを得て卒業。93年には奨学金を得て、ザルツブルクのモーツァル
テウム音楽院でカール・ハインツ・ケマリングに師事。89年から93年には毎
年1ヶ月間「オランダ音楽セッション」においてヤン・エキエル教授(20世紀
を代表するショパン研究家、ピアニスト。ポーランドの国家事業ショパン・
ナショナル・エディションの校訂者として知られる)にも師事しています。




<Opus蔵>
OPK 7030 \2250
チャイコフスキー:
(1)交響曲4番ヘ短調Op.47 
(2)眠りの森の美女より
カラヤン(指)フィルハーモニアO
音源 初期英Columbia LP 33CXシリーズ使用(1952録音)
前回の第5番に続きカラヤンが多く録音を残した第4番の最初の録音です。
ホルンがマイクに入りやすくするため指揮者の後に背中を向けて並んで録音
したとのこと。「イギリスのオーケストラの持つ品格と風合いを活かしなが
ら、カラヤンは氷上を滑りぬけていくような快速のスピード感と鮮やかさで、
泥臭くない、洗練されたチャイコフスキー演奏をここで聴かせている。第3楽
章のピツィカートの連続から、第4楽章の息をつかせぬ畳みこみの迫力には、
その特長がよく出ている。後年のベルリン・フィル盤はもっとオーケストラ
が重いし、最晩年のウィーン・フィル盤ではカラヤンの緊張が途絶えがちに
なる。それぞれ、よくもわるくも録音時点でのカラヤンの音楽を端的に示し
た盤なのだが、このフィルハーモニア盤の颯爽たる演奏は、45才のカラヤン
の才気を見事に捉えたものと言えるだろう。」(山崎浩太郎)

OPK 7031 \2250
レオポルド・ウラッハのモーツァルト
モーツァルト:
(1)クラリネット協奏曲K622
(2)クラリネット五重奏曲K581
(1)カラヤン(指)ウィーンPO (2)シュトロス四重奏団
音源 私家版SP, ベルテルスマンLP
オーパス蔵としてもモーツァルト生誕250年にあたって何かと思いましたがウ
ラッハに落ち着きました。どちらもウェストミンスター盤が有名でその前に
録音されたものは評価も購入も後回しにされる傾向があります。そこでマイ
ナーレーベルの特権を(面子が要らない)利用して2つの録音を一緒にまとめま
した。協奏曲もロジンスキー盤よりいいと思っています。いかがでしょう。
(レーベル・オーナー 相原氏談)

OPK 2065 \2250
ベートーヴェン:
(1)フィデリオ序曲Op.72 
(2)トリプル・コンチェルトOp.56
(3)ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.39
ワインガルトナー(指)
(1)ロンドン・フィル(1938)
(2)R オドノポソフ(Vn) S アウベル(Vc) A モラレス(Pf) ウィーンPO
(3)マルグリット・ロン(Pf) パリ音楽院管弦楽団(1940)
日本盤、アメリカ盤、フランス盤SPより復刻
ワインガルトナーのベートーヴェンを聴くと、ベートーヴェンはこのように
演奏していたのではないかと思ってしまいます。今回は協奏曲を中心とした
ものです。「これらの演奏に関して感じられるとても大切なことは、これら
は、レコードが今のように大量消費財ではなく、まだ音楽家達が演奏してい
る音楽に没頭できた時代のものだということです。恐らく、これらの録音は、
私たちがすばらしいクラシック音楽がただの娯楽の一形態ではなく、道徳的
な力であった日々を思い起こさせるものなのです。」
(Ralph Steiberg, New York ライナーノートより)




<Altus>
ALT 138/9 2枚組 \3900
ブルックナー:交響曲第5番
セルジュ・チェリビダッケ(指)ミュンヘン・フィルハーモニー管
録音:1986年10月22日東京サントリーホール
梶本音楽事務所 アルトゥス共同企画
スケール、音質、テンポとあらゆる面で既出演奏を大きく上回り伝説となっ
たサントリーでのブル5がついに正規で発売。しかも海賊盤もさすがにこの演
奏だけはでていなかったと思われます。また1986年はサントリーホールの開
館の年でもあり、ヨッフム、コンセルトヘボウも来日して名演のブルックナ
ー7番(ALT015/6)を残し当時チェリかヨッフムかと大いに世間を騒がしま
した。そのチェリのブルックナー5番がまさかのCD化でチェリの御令息イオア
ン総裁も激賞で、チェリのテンポに言及した素晴らしい一文を解説によせて
おり必読。音楽評論界穏健派の重鎮岡本稔氏も「これほど再現性の高いチェ
リビダッケの録音は数少ないというのが率直な印象だ。ここに真のチェリビ
ダッケの芸術と呼ぶにふさわしい音の記録が残されている」と手ばなしの模
様でございます。




<GRAND SLAM>
GS 2018 \2250
(1)フランク:交響曲ニ短調
(2)ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
(3)リスト:交響詩「前奏曲」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1953年12月14、15日(2)1952年12月2、3日
(3)1954年3月3、4日以上すべてウィーン・ムジークフェラインザール
使用ソース:
(1)London LL 967(イギリス・デッカによる片面テスト・プレスU.K. Decca
single sided test pressing)
(2)(3)HMV(U.K.) ALP 1220
制作者より
フルトヴェングラーは晩年、英デッカと契約を結びましたが、LP用に残され
た録音はフランクの交響曲ニ短調のみにとどまりました。この録音はフルト
ヴェングラーの生の音に最も近いとも言わるほど鮮明な音質で知られていま
すが、このCDでは英デッカがアメリカ・ロンドンのために制作した片面カッ
ティングの2枚組テスト・プレスLPから復刻しています。片面プレスのLPは通
常の両面プレスよりも制約が少ないために情報量が多く、当時のオリジナル
・マスターに最も近い音とも言えます。しかも入手したテスト・プレス盤は
1枚目が新品同様、そして2枚目は封印されたままの新品という、復刻の素材
としてはこれ以上は望めないものです。
このフランクのセッションの直前、フルトヴェングラーはウィーン・フィル
の定期公演(1953年12月12日、13日)で、このフランクと当時にワーグナーの
「タンホイザー」序曲を指揮しているので、カップリングにはHMVの同序曲
(1952年)を組み合わせました。また、その「タンホイザー」と同じLPに収
録されているリストの交響詩「前奏曲」も収録されますが、これは約15分の
曲をゆったりとLP片面にカッティングしているため、フランク同様、異様な
までに生々しい音質を誇ります。
解説書の内容
収録されている3作品の初出時の批評(英グラモフォン誌、抜粋)を邦文訳で
掲載します。あとは制作手記を少々。(平林 直哉)
おことわり:LPよりの復刻ですので、LP特有のノイズが混入します。




<DYNAMIC>
DYNDVD 33496(DVD-Video) \3780
字幕:伊独仏英西
ヴェルディ:「エルナーニ」
マルコ・ベルティ(T エルナーニ)
カルロ・グエルフィ(Br ドン・カルロ)
ジャコモ・プレスティア(Bs シルヴァ)
スーザン・ネヴィス(S エルヴィーラ)
ほか
アントネッロ・アッレマンディ(指)
パルマ・レージョ劇場管弦楽団,合唱団
演出&衣装:ピエーラリ
パルマでの「エルナーニ」が映像で発売です。演出のピーエラリ(本名はピ
エールルイージ・ピエーラリ)はフィレンツェ生まれの演出家。シャイー時
代のボローニャ歌劇場で活躍した人。このパルマの舞台では、極めてヴェル
ディらしい重厚な舞台を作り上げています。歌手は、マルコ・ベルティ、ス
ーザン・ネヴィス、ジャコモ・プレスティア、カルロ・グエルフィと、いず
れも各地で引っ張りだこの逸材たち。そしてイタリアオペラの次世代の巨匠
と評価うなぎのぼりの指揮者アントネッロ・アッレマンディの音楽も見事。
《エルナーニ》の熱気溢れる世界を楽しめます。

DYNDVD 33508(DVD-Video) \3780
字幕:仏英独伊西
マスネ:「シェリュバン」
ミシェル・ブリート(Ms シェリュバン),
パトリツィア・チョーフィ(S アンソレイヤード),
カルメラ・レミージョ(S ニーナ),
ジョルジョ・スーリアン(Bs 哲学者),他
エマニュエル・ヴィヨーム(指)
カリアーリ歌劇場管弦楽団,合唱団
演出:ポール・カラン
収録:2006年1月
CD(CDS 508)で発売されていた、カリアーリ歌劇場でのマスネの珍しいオペ
ラ「シェリュバン」が映像で発売!「シェリュバン」は1903年に初演された
オペラで、シェリュバンとは、モーツァルトの「フィガロの結婚」のケルビ
ーノのこと。少年だった彼が17歳になった時の、青年に足を踏み入れ始めた
頃の恋の物語です。演出は、今年6月のボローニャ歌劇場日本公演でもヴェル
ディの「トロヴァトーレ」で個性を発揮しいていたポール・カラン。すっき
りした中に、マスネらしいお洒落な雰囲気を醸した良い舞台です。シェリュ
バン役はミシェル・ブリート、2005年4月に新国立劇場の「フィガロの結婚」
でケルビーノを歌って好評を博した南アフリカ出身のドイツのメッゾソプラ
ノ。さらに、アンソレイヤードにパトリツィア・チョーフィ、ニーナにカル
メラ・レミージョ、哲学者にジョルジョ・スーリアンと、歌の面でも高水準。
エマニュエル・ヴィヨームの指揮も、マスネの味わいを見事に引き出してい
ます。フランスオペラを愛する人には大推薦のDVDです。

CDS 526 2枚組 \3760
ロッシーニ:「アルジェのイタリア女」
マリアンナ・ピッツォラート(Ms イザベッラ) 
マキシム・ミロノフ(T リンドーロ)
マルコ・ヴィンコ(Bs ムスタファー) 
ブルーノ・デ・シモーネ(Bs タッデーオ)
バルバラ・バルニェージ(S エルヴィーラ) 
ホセ・マリア・ロ・モナコ(Ms ズルマ)
アレックス・エスポージト(Bs アリ)
ドナート・レンゼッティ(指)
ボローニャ市立歌劇場管弦楽団、プラハ室内合唱団
録音:2006年8月12,15,19日,ペーザロ
DYNAMICがお届けする、ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルのシリーズ、
新刊です!なんとつい数ヶ月前の最新録音。「アルジェのイタリア女」です。
このオペラの新録音自体久々のものですが、加えて歌手が皆新鮮ピチピチ。
マリアンナ・ピッツォラートは、2004年にカサロヴァの代役で「タンクレー
ディ」のタイトルロールに抜擢、大成功を収めたシンデレラ・ガール。マキ
シム・ミロノフは、10月に藤原歌劇団の「ランスへの旅」で話題となったロ
シアのテノール。マルコ・ヴィンコも、2003年に藤原歌劇団の「イタリアの
トルコ人」で大好評を博したバス。この三人はいずれもまだ若い歌手で、こ
うした才能を積極的に発掘するこのフェスティヴァルの意欲がズバリと当た
っています。そこに、ベテランのブルーノ・デ・シモーネがタッデーオ役で
加わって、存在感を出しています。ロッシーニの大御所、レンゼッティの指
揮にボローニャのオーケストラと、バックも万全。第2幕のリンドーロのアリ
アは、ロッシーニが新たに書き直したものを使用しています。
なお、DVDでの発売が予定されています。

CDS 520 \1950
カヴァッリ:
5つのラウダーテのヴェスプロ
8声のカンツォーナ
「喝采せよ」(3声)
「神よ、お恵みを」(3声)
6声のマニフィカト
「主をほめ讃えよ」(8声)
「エルサレムよ、主をほめ讃えよ」
ブルーノ・ジーニ(指)クレモナ・モンテヴェルディ合唱団
アンサンブル・ド・サックブティエ、ほか
録音:2006年5月11-14日
モンテヴェルディの後継者として知られるヴェネツィアの作曲家、カヴァッ
リの宗教曲集。いずれもモンテヴェルディの衣鉢を継いだ名曲です。ブルー
ノ・ジーニは、スカラ座少年合唱団を指導していたこともある合唱のプロ。
2000年にクレモナのモンテヴェルディ合唱団の芸術監督に就任、精力的に活
動しています。





<Triolila>
7427 99022 \2080
J.S.バッハ:
(1)トッカータとフーガニ短調 
(2)小前奏曲 ハ短調BWV.999 
(3)「マタイ受難曲」-「神よ、哀れみたまえ」
(3)平均率第1巻-前奏曲第2番ハ短調、前奏曲第1番ハ長調 
(4)G線上のアリア
(5)ハ短調の前奏曲による幻想曲
(6)クリスチャン・バッハ:ヴィオラ協奏曲より
アンジェリカ・アクバル(Pf)、エルカン・イルマク(ネイ)、
ミシルリ・アーメト(ダルブッカ、カホン)他にサズ、コブス等の中近東の
楽器多数
おなじみの「トッカータとフーガ」がピアノで響き始めるとすぐに打楽器が
響き始めてベリーダンサーが眼前で踊り始めるイメージが・・・。大バッハ
の超有名曲に多種多様な民族楽器がからまってワールドミュージックの世界
に。「絶世の美女」と呼びたい、アンジェリカ・アクバルはモーツァルトの
交響曲も、バッハの偉大な音楽も山奥の羊飼いの歌もインドのラーガもクロ
アチアの舞踊もそれらはみんな一つのものと信じてこのアルバムを制作した。

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06-12 No.9-2

2006年12月11日 18時55分22秒 | Weblog
<BRIDGE>
BCD9186 \1980
「ベネット・ラーナー/ドビュッシー・ピアノ作品全集第1巻」
ボヘミア舞曲、2つのアラベスク、間奏曲、小さな黒人、夢想、舞曲、
子供の領分、前奏曲第2集
ベネット・ラーナー(ピアノ)

BCD9211 2枚組 \1980
「ベネット・ラーナー/ドビュッシー・ピアノ作品全集第2巻」
12の練習曲(第1集、第2集)、ベルガマスク組曲、見出された練習曲、
ベルガマスク組曲第2番
ベネット・ラーナー(ピアノ)
録音:2006年
ラーナーはコープランド、ポウル・ボウルズ、チェレプニン、ヴァージル・
トムソンなどの20世紀音楽の初演者として知られている。そのせいか、この
ドビュッシーでも新しい作品を読み解くように知的なアプローチがとられて
いる。

BCD9212 \1980
「シンフォニック・ジャズ:グローフェとガーシュイン」
グローフェ:ミシシッピ組曲
(ポール・ホワイトマン楽団初演によるオリジナル版)
ガーシュイン(グローフェ編):セカンド・ラプソディ(世界初録音)
グローフェ:サックスとピアノのための「ガロドロのセレナーデ」
グローフェ:グランド・キャニオン組曲
(ポール・ホワイトマン楽団初演によるオリジナル版/世界初録音)
スティーヴン・リッチマン指揮
ハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク、
アル・ガロドロ(A.Sax)、
リンカーン・マヨルガ(Pf)、
録音:2004年
アメリカ音楽界の大立者、キング・オブ・ジャズといわれたポール・ホワイト
マン楽団が初演したオリジナル版によるグローフェとガーシュインの名曲。
ラプソディ・イン・ブルーのオリジナル版の録音はすでに世に出ているが、
セカンド・ラプソディはこれが初めて。またグランド・キャニオンのオリジナ
ル版、グローフェの知られざる室内楽曲もあり、アメリカ音楽ファンにはたま
らない一枚。

BCD9206 \1980
「ゴットシャルク(ゴトチョーク):ピアノ作品集」
二番目のバンジョー、孤独、そよ風、ハヴァナのお土産、殉教者の歌、
マンチェガ、サヴァンナ、ユニオン(国歌星条旗よ永遠なれ、ヤンキー・ドゥ
ードゥル、コロンビア万歳によるコンサート・パラダイス)
ランバート・オーキス(Pf)
録音:1982年
アメリカの初期の作曲家ゴットシャルクの珍しいピアノ作品集。使用されてい
るピアノはスミソニアン博物館収蔵の1865年製のもの。オーキスはムターや
ロストロポーヴィチなど大物演奏家の伴奏者としても知られ、録音ではムタ
ーのベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集のような名盤もある。他に
も当レーベルへクラムの作品集やベートーヴェンの熱情を3つのピアノで弾き
わけたアルバムを録音するなどユニークな活動をしている。

BCD9207 \1980
「ギャリック・オールソン・エディション-ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ
集第3集」
第3番ハ長調Op.2-3、
第9番ホ長調Op.14-1、
第10番ト長調Op.14-2、
第25番ト長調Op.79
演奏:ギャリック・オールソン(Pf)
録音:2003年
オールソンは1970年のショパン・コンクール1位を獲得して華々しいデビュー
を果たし、その後地道に活動を続けるも録音にはあまり恵まれていなかった
(テンシュテットとのブラームスの協奏曲などあったが)。近年これまで当
レーベルに2枚のベートーヴェン・ソナタ集とピアノ・パートでウォーリネン
のヴァイオリン作品集を録音している。知的なアプローチで知られている。





<CEDILLE>
CDR7001 \1980
メノッティ:Missa"O Pulchritudo"
ルイ・ヴィエルヌ:荘厳ミサ
ウィリアム・フェリス指揮
ウィリアム・フェリス合唱団、
コンポーザー・フェスティヴァル・オーケストラほか
いずれも珍しい20世紀の宗教声楽作品。フェリスは上の2人の作曲家のほかバ
ーバー、コリリアーノ、パーシケッティなど多くの作曲家の初演を手がけて
いる。

CDR90000 091 \1980
「パトリス・マイケルズのアメリカ歌曲集」
収録作曲家/リー・ホビー、ローリー・アルトマン、レスリー・アダムス、
リタ・グリアー、ダン・タッカーほか
パトリス・マイケルズ(Sop)、エリザベス・ブッケリ(Pf)
録音:2004-2005年
さまざまな世代のアメリカの作曲家の歌曲。いずれも親しみやすいものばかり
である。パトリス・マイケルズは当レーベルにたくさんの録音があり、バロッ
クから20世紀音楽までこなすマルチ・タレントである。

CDR90000 092 \1980
「パシフィカ四重奏団/大戦間の弦楽四重奏曲」
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」(1928)
ルス・クロフォード・シーガー:弦楽四重奏曲(1931)
ヒンデミット:弦楽四重奏曲第4番(1922)
パシフィカ四重奏団
録音:2005年
メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全集が予想外のヒットとなったパシフィカ・
クァルテットの最新録音。大戦間の弦楽四重奏曲と銘打ち、チェコ、ドイツ、
そしてアメリカの作曲家を取り上げている。特にクロフォード・シーガーは
近年再評価の著しいアメリカの女流作曲家。アメリカ民族主義と実験性の融
合したユニークな弦楽四重奏曲である。

CDR90000 093 \1980
ブリテン:幻想四重奏曲(1932)
ブリス:オーボエと弦楽のための五重奏曲(1927)
ブリテン:弦楽四重奏曲第3番(1975)
フェルメール弦楽四重奏団、
アレックス・クライン(Ob)
TELDEC等に大量の録音がある名カルテットと元シカゴ響首席オーボエの共演。
オーボエと弦楽四重奏のための作品を集めた。この編成には武満の「アン・
トゥル・タン」があり作曲家のイマジネーションを刺激する何かがあるらし
い。オーボエのクラインはシカゴ響に首席奏者として在籍したこともあり、
その後ソリストとしてフィラデルフィア管、スイス・ロマンド管と共演、
2002年にはグラミー賞を受賞、近年は指揮者としても活動している。




<CELESTIAL HARMONY>
13247 \1980
「マックス・レーガー:オルガン作品集」
序奏とパッサカリア ニ短調(1899)、トッカータとフーガ イ短調Op.80、
キリエOp.59,7、ベネデクトゥスOp.59,9、幻想曲とフーガ ニ短調Op.135b、
受難Op.154,4、BACHの名による幻想曲とフーガOp.46
フランツ・レールンドルファー(Org)
録音:2003年
厳格ななかにも後期ロマン派の豊穣な響きを湛えたレーガーのオルガン作品
集。名オルガニスト・レールンドルファーは当レーベルにバッハ、レーガー、
即興演奏集など、計7枚のCDを録音している。

13248 \1980
「ムソルグスキー:ピアノ作品集」
組曲「展覧会の絵」、涙、瞑想曲、古典様式による間奏曲、ホパック、
禿山の一夜(コンスタンチン・チェルノフ編)
ニコラウス・ラフゼン(Pf)
録音:2004年
ラフゼンは1960年生まれでエッシェンバッハ、ゲルバーらに師事した。特に
エッシェンバッハから、その才能を高く評価されている。昨年惜しくも44歳
で亡くなりました。ムソルグスキーのピアノ作品だけ集めたアルバムは珍しい。

13262 \1980
フリッツ・ハウザー&ミハイル・アスキル:スペース-ベル、シンバルとゴン
グのための音楽
フリッツ・ハウザー&ミハイル・アスキル
ほぼ即興演奏(と思われる)瞑想的な音楽。セレスチャル・ハーモニーらし
いミステリアスな瞑想音楽。

13263 \1980
バーバラ・トンプソン:サキソフォン四重奏曲集
(第1番、第2番「暗闇から光へ」、第3番「ボディ・ランゲージ」)
アポロ・サキソフォン四重奏団
録音:2003年
トンプソンは1944年オックスフォード生まれ。デューク・エリントンやコルト
レーンを聴いて育った彼女の音楽はジャズ、ミニマリズムの折衷様式で常に活
き活きとしたリズムに溢れている。アポロ・サキソフォン四重奏団は1985年
設立の、この分野でのスター的グループでナイマン、フィットキン、ロドニ
ー・ベネット、マイケル・トークなどポップな傾向の現代音楽を得意として
いる。

14260 2枚組 \3960
ショパン:夜想曲全集
ロジャー・ウッドワード(Pf)
録音:2006年
オーストラリアのピアニスト、ウッドワードはコンクールであのヘルフゴッ
トに勝ったこともあり、武満作品のスペシャリストとして知られているが近
年はショパン演奏に力を入れている。2002年には来日して武満、ショパンの
演奏で話題となったがその最新の成果がこれ。ますます色鮮やかに、そして
深みを増している。

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06-12 No.8-1

2006年12月11日 16時18分32秒 | Weblog
<Chandos>
CHAN 0734 8枚組 \8320
J・ハイドン:ミサ曲全集
(ミサ曲第1番-第12番/同ト長調《天より降りたまい》/同《スント・ボナ・
ミクスタ・マリス》)
ジャニス・ワトソン(ソプラノ)、スーザン・グリットン(ソプラノ)、
ナンシー・アージェンタ(ソプラノ)、ローナ・アンダーソン(ソプラノ)、
パメラ・エレナ・スティーヴン(メゾ・ソプラノ)、
キャサリン・デンリー(メゾ・ソプラノ)、
ルイーズ・ヴィンター(メゾ・ソプラノ)、
マーク・パドモア(テノール)、
スティーヴン・ヴァーコー(バス)、
リチャード・ヒコックス(指揮)、
コレギウム・ムジクム90
「イギリス音楽のスペシャリスト」、「イギリス屈指のオペラ指揮者」と称
されるなど、様々な音楽への積極的な取り組みが世界的評価を呼んでいる現
代イギリス屈指の名匠リチャード・ヒコックス。
同郷でバロック・ヴァイオリンの達人、サイモン・スタンデイジと共に1990
年に結成したオーケストラであるコレギウム・ムジクム90とのコンビで録音
を行った8枚に及ぶハイドンのミサ曲全集が限定特別ボックス仕様&特別価格
で登場!
ピリオド楽器を用いているコレギウム・ムジクム90は、バロックや初期古典
派の様々な編成のレパートリーを中心に数多くの名演を残しており、その名
前を確立している。

CHAN 10411 \2080
リチャード・ロドニー・ベネット-ワーズ・アンド・ミュージック ――
春の如く/天使のささやき/ゲット・リッド・オブ・マンデイ/サムワン・
トゥー・ウォッチ・オーバー・ミー/エンジェル・アイズ/スプリング・
キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モスト/レット・ミー・
ダウン・イージー/アイ・ウォント・ダンス/キリング・タイム/ハウ・
ロング・ハズ・ディス・ビーン・ゴーイング・オン?/オン・セカンド・
ソート/アーリー・トゥ・ベッド/ウェイク・アップ・チラン・ウェイク・
アップ/グッバイ・フォー・ナウ/ワーズ・アンド・ミュージック
リチャード・ロドニー・ベネット(ヴォーカル&ピアノ)
イギリス映画音楽の巨匠であり、ジャズ奏者としても活躍を続けるベネット
の70歳記念リリース。リン・レーベルからリリースされたアルバム「ホエン・
ライツ・ア・ロー」(AKD 260)で共演を果たしたイギリス最高の女性ヴォー
カル、クレア・マーティンからも全幅の信頼を受ける経験に裏打ちされた音
楽が響く。

CHAN 10425X \1750
ジェラルド・フィンジ(1901-1956):
チェロ協奏曲Op.40/ヴァイオリン協奏曲/前奏曲/ロマンス
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)、
タスミン・リトル(ヴァイオリン)、
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニック管弦楽団、
リチャード・ヒコックス(指揮)、
シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア
イギリスを代表するチェリストとヴァイオリニストによるフィンジの大作が
24/96kHzデジタル・リマスターで移行再発売。ちなみにタスミン・リトルの
演奏によるヴァイオリン協奏曲は同曲の世界初録音となった音源である。

CHAN 10426X \1750
海のための作品集 ――
A・バックス:海辺にて
F・ブリッジ:管弦楽組曲《海》
B・ブリテン:4つの海の間奏曲
C・V・スタンフォード:ネイ湖の漁師と彼が見たもの
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、アルスター管弦楽団
イギリスの作曲家による「海」を題材とした作品を集めたシャンドスの面目
躍如たる意欲に満ちた1枚。中でもブリテンの「4つの海の間奏曲」はこの曲
のベスト・パフォーマンスとの呼び声が高い名演。24/96kHzデジタル・リマ
スターによる移行再発売。

CHAN 10427X \1750
ウーノ・クラミ(1900-1961):管弦楽作品集 ――
カレリア狂詩曲Op.15/カレヴァラ組曲Op.23/組曲《海の情景》
ペトリ・サカリ(指揮)、
アイスランド交響楽団
シベリウスに続く20世紀フィンランドを代表する作曲家ウーノ・クラミ。
フィンランドの民族叙事詩である「カレヴァラ」を題材とした作品を多く書
き上げたことも有名なエピソード。
CHAN 9268からの24/96kHzデジタル・リマスターによる移行再発売。

CHAN 241-36 2枚組 \2080
C・M・V・ウェーバー:クラリネットのための作品全集
ジャネット・ヒルトン(クラリネット)、キース・スワロー(ピアノ)、
リンゼイズ、ネーメ・ヤルヴィ(指揮)、
バーミンガム市交響楽団
クラリネットの重要レパートリーとして盛んに演奏が行われているウェーバー
の作品を網羅したセット盤。スコットランド室内管弦楽団やマンチェスター・
カメラータの首席奏者を歴任したイギリスのベテラン女流クラリネット奏者
である。




<Etcetera>
KTC 1307 2枚組 \4360
ヘンドリク・アンドリーセン(1892-1981):
ヨハン・クーナウの主題による幻想曲とフーガ(録音:2005年5月2日/+)
交響曲第3番(録音:1968年9月4)
クープランの主題による変奏曲(録音:1965年1月13日/*)
交響曲第1番(録音:1947年5月23日/§)
リチェルカーレ(録音:2005年5月7日/#)
交響曲第2番(録音:1969年1月23日/*)
交響的エチュード(録音:1962年9月17日)
交響曲第4番(録音:1982年5月13日)
ジャン・フルネ(指揮)、ウィレム・ファン・オッテルロー(指揮)*、
エド・デ・ワールト(指揮)#、ヤープ・ファン・ズヴェーデン(指揮)+、
アルベール・ファン・ラールト(指揮)§、
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
ヘンドリク・アンドリーセンは、オランダの音楽一家アンドリーセン一族最大
の音楽家として歴史にその名を残している人物であり、神秘的で簡潔な音楽の
作曲を行ったことにより、オランダ・カトリックの教会音楽を刷新したことで
知られている。
アンドリーセンの管弦楽曲の中でも「ヨハン・クーナウの主題による幻想曲と
フーガ」はオランダのオーケストラの重要レパートリーとして数多くの演奏が
行われている。
この作品集最大の魅力はなんといっても豪華絢爛の指揮者陣!
惜しまれつつも引退した巨匠フルネを中心にオッテルロー、デ・ワールト、若
き鬼才ズヴェーデンなどオランダを代表するマエストロたちによる演奏が一度
に聴けてしまうというなんとも豪華な布陣なのである。
名匠たちのタクトと絶好調オランダ放送フィルによるアンドリーセンの決定盤
登場!

KTC 1314 2枚組 \4360
ヒエロニムス・ローウェリン・ファン・ワーテルフリートのソングブック
エギディウス・クヮルテット&コンソート
ブルージュのシャンソニエによる25曲のオランダ歌曲集。シャンソニエとは主
にシャンソンを集めた手写本または印刷本のことを指している。シャンソニエ
には15世紀各国の特色が反映されており、シャンソンだけでなく様々な言語で
書かれた歌曲が含まれていることも多い。
エギディウス・クヮルテットは1995年にトン・コープマン率いるアムステル
ダム・バロック合唱団のメンバー4人によって結成されたオランダの男声合唱
グループ。名リコーダー奏者サスキア・コーエンも参加するエギディウス・
コンソートとの演奏は中世の雰囲気を如実に再現している。

KTC 4018 \2180
ペドロ・リモンテ(1565-1627):レクイエム
セバスティアン・アギレラ・ダ・エレディア(1561?-1627):
ティエント、オブラード、Discurso sobre Los Saeculorum、オブラ、
Registo baixo
ヨリス・ヴェルディン(オルガン)、
バルト・ファンデウェーゲ(指揮)、
ラ・ヒスパノフラメンカ
16世紀-17世紀初頭のスペインで活躍したサラゴサ出身の作曲家ペドロ・リモ
ンテのレクイエムと、同じく16世紀スペインのウエスカ大聖堂のオルガニスト
を務めていたエレディアのオルガン作品を収録。ラ・ヒスパノフラメンカは
16世紀、17世紀のポリフォニー音楽を得意とするマドリッドの合唱グループ。
初のリリースとなった前作でもリモンテの聖週間の哀歌集を素晴らしい歌声
で聴かせてくれた。全曲世界初録音。

KTC 4019 \2180
恋愛の音楽 ――
作曲者不詳:ダフネ
ジョン・ダウランド(1563-1626):パヴァン
ガレアッツォ・サッバティーニ(1597-1662):Congregavit Dominus aquas
ニコラス・ケンピス(c.1600-1676):シンフォニア
ウィリアム・ローズ(1602-1645):Up Ladies up
マシュー・ロック(c.1621-1677):Lucinda wink or veil those eyes
ジョン・ジェンキンス(1592-1678):Newark Siege、ガリアルド
他 全22曲
アングハラッド・グラファイド・ジョーンズ(ソプラノ)、
マーク・レヴィ(指揮)、コンコーディア
イギリスの貴族キャヴェンディッシュ一族の初代ニューカッスル公爵、ウィリ
アム・キャヴェンディッシュのアントワープ時代(1648-1660)と同時代の作
品を集めた作品集。演奏は古楽器演奏に大きな定評のあるイギリスのバロック
・アンサンブル「コンコーディア」。ポッジャーとのデュオで大活躍中の鍵盤
奏者ゲイリー・クーパーの参加も大きな魅力!

KTC 5251(SACD-Hybrid) \2850
J・ハイドン:
チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb-1/同第2番ニ長調Hob.VIIb-2
交響曲第60番ハ長調《うかつ者》Hob.I-60
キリーヌ・フィールセン(チェロ)、
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(指揮)、
コンバッティメント・コンソート・アムステルダム
1994年第10回チャイコフスキー国際コンクールでオランダ人初の入賞を果た
し、2000年のルツェルン音楽祭ではメータ&ウィーン・フィルと共演を行うな
ど目覚しい活躍を見せている女流チェロ奏者フィールセンのハイドン。コン
バッティメント・コンソート・アムステルダムは1982年に1600年から1800年
の間の作品の発掘を目的として結成されたバロック・アンサンブルである。





<Pavane>
ADW 7461 \2180
L・V・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調Op.30-1
S・プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番へ短調Op.80
J・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
フィリップ・フィルシュホーン(ヴァイオリン)、
エリザベート・レオンスカヤ(ピアノ)
バルト三国の小国リトアニアが輩出した名ヴァイオリニスト、フィルシュホー
ンがレオンスカヤとのデュオで1993年11月30日にアムステルダム・コンセルト
へボウで開催したコンサートのライヴ録音!ベルギーを拠点に活躍していた
フィリップ・フィルシュホーンは、1965年のパガニーニ国際コンクールで第2
位を獲得。続く1967年のエリザベート国際コンクールではクレーメルやカント
ロフを抑えて第1位に輝いた名匠である。

ADW 7449 \2180
トランペットとオルガンのための作品集 ――
M・A・シャルパンティエ:《テ・デウム》より 前奏曲
A・ヴィヴァルディ:協奏曲ニ長調Op.3-7
ミシェル=リシャール・ドラランド(1657-1726):トランペット協奏曲
ジャン・ラングレ(1907-1991):3つのコラール
J・S・バッハ:
G線上のアリア、主よ人の望みの喜びよ、目覚めよと呼ぶ声あり
F・シューベルト:アヴェ・マリア
G・ロッシーニ:歌劇《セビリャの理髪師》より カヴァティーナ
ジョルジュ・ドルリュー(1925-1992):叙唱とコラール
シモン・フルニエ(トランペット)、
ジャン=ピエール・レコウディ(オルガン)、
フレデリク・マドレーヌ(バロック・ティンバレス)
1973年にベルギーの都市アンジェで生まれたシモン・フルニエは、フランスの
アンサンブル・オーケストラ・トロワでソロ・トランペット奏者を務めている。
2000年7月にはバシュメット&モスクワ・ソロイスツのツアーに参加するなど、
その輝かしいサウンドに大きな期待が寄せられている。

ADW 7454 \2180
フロリエージュ・ワロン-ピエール・マトー:
ワロン地方の民謡によるサクソフォーンとオルガンのための組曲
ジャン=ピエール・ロリーヴ(サクソフォーン)、
ピエール・マトー(オルガン)
ベルギーのフランス語圏ワロン地方に伝わる民謡18曲を、サクソフォーンとオ
ルガンで奏でた心地よい調べを届けてくれるアルバム。リエージュ音楽院を主
席で卒業し、デュファイエやロンデックスなどサクソフォーンの重鎮の下で学
んだロリーヴが駆使するアルト、ソプラノ、ソプラニーノといった3種類の楽
器の音色の聴き比べも魅力的。

ADW 7455 \2180
A・ヴィヴァルディ:フルート・ソナタ集 ――
フルート・ソナタ ト短調Op.13-6,RV.58/同ハ長調RV.48/同ト短調RV.51/
同ニ短調RV.49/同ホ短調RV.50/同イ長調Op.13-4,RV.59
マクサンス・ラリュー(フルート)、
ジョルジュ・キス(チェンバロ)
フルートのマクサンス・ラリューは、1954年のジュネーヴ国際音楽コンクール
で優勝という輝かしい経歴を持ち、パリ・オペラ座管弦楽団の首席奏者などを
歴任したフランスのフルート界を牽引してきたベテラン奏者である。

ADW 7456 \2180
セファルディ-スペイン系ユダヤ人の音楽 ――
Morena Me Yaman/Puntcha Puntcha/Mi Padre Era De Fransya/
Doz Amantes Tengo La Mi Mama/La Roza Enflorese/他 全12曲
ラ・ローザ・エンフローレーゼ
中世イベリア半島へ移り住んだユダヤ人である「セファルディ」に伝わる伝統
音楽12曲を収録。セファルデイの伝統音楽の中でも特に名作と言われる「La
Roza Enflorese」を名に冠する5人組のアンサンブルがイベリアとユダヤの融
合を聴かせてくれる。

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06-12 No.8-2

2006年12月11日 16時18分00秒 | Weblog
<Phaedra>
DDD 92020 \2180
In Flanders' Fields Vol.20-見て、私の庭のバスクラリネット! ――
ディルク・ブロッセ(1960-):エレジー
ヨハン・フォヴォレール(1957-):ゼブス
アラン・クラーンス(1957-):ディヴェルティメント、エクスペリエンス
ウィルフリード:ウェステルリンク(1945-):ピエロ
ヨーク・ボーウェン(1884-1961):幻想五重奏
湯山昭(1932-):ディヴェルティメント
チャールズ・カミレリ(1931-):デュオ・ソナタ
ヤン・ギュンス(バス・クラリネット)、
モスクワ・チェンバー・ソロイスツ、
トリオ・クラシクム、ジェミニ・アンサンブル
1972年にアントワープ歌劇場でプロ奏者としてのキャリアをスタートさせたヤ
ン・ギュンス。現在は名門フランダース放送管弦楽団に在籍しておりベルギー
だけでなく世界を代表するバス・クラリネット奏者として知られている。演奏
活動以外にも、王立アントワープ音楽院の指導や世界中でマスタークラスを開
催するなど幅広い活動を展開中。深く豊かで暖かみのある音色と卓越した演奏
はバス・クラリネットの魅力と可能性を存分に感じさせてくれる。ちなみに
ブックレットには9ページにわたって日本語解説が封入されている。

DDD 92026/2 2枚組 \4360
In Flanders' Fields Vol.26
ペーター・ベノア(1834-1901):歌曲集《人生における愛》
ヘンリエッタのアルバムより-ピアノのための5つの小品/
歌曲集《愛の悲劇》より
ウェルネル・ファン・メヘレン(バス・バリトン)、
ヨゼフ・デ・ベーンハウワー(ピアノ) 
フランダース地方の音楽の発展に尽力した19世紀ベルギーの作曲家ペーター・
ベノワ。白井光子&ハルトムート・ヘル、シュワルツコップ、フィッシャー
=ディースカウのマスタークラスで研鑽を積んだベルギーのバス・バリトン
奏者がベノワの歌曲に秘められた感情を上手く表現している。

DDD 92024 \2180
In Flanders' Fields Vol.24-
ステファン・メイラールス(1970-)-ある作曲家の肖像 ――
あるハンガリーの夏/エレジー/波/組曲/3つの愛の歌/瞑想/ノクターン
/レイメント/トリオ/荒野/宵のワルツ
ルック・ベルゲ(ホルン)、
ピート・ファン・ボックスタル(オーボエ)、
マルク・ヴェルテッセン(クラリネット)、
クルト・ゲイセン(バス・バリトン)、ヴェラ・バリコ(チェロ)、
クーン・ケッセル(ピアノ)、ステファン・メイラールス(ピアノ)
1970年生まれのベルギー、フランダース地方の作曲家ステファン・メイラール
スの室内楽作品、歌曲などによる作品集。メイラールスはモネ劇場とレメンス
音楽研究所を拠点として作曲家としてだけでなくピアニストや指揮者としても
活動を行っている。ブックレットには日本語による作曲家紹介等が掲載されて
いる。

DDD 92023 \2180
In Flanders' Fields Vol.23-フランダースのスリリングなトロンボーン ――
ラオル・デ・スメット(1936-):カームサ1
ルシアン・ヘサルス(1931-):サルヴァトーレ・アランドのラメント
ヤン・ピーター・ビーセマンス(1939-):ディスコルソ・ア・シンク
ヨリス・デ・ラート(1947-):イリヴァーシブル
クロード・コッペンス(1936-):スライディング、ザ・シフト
ウィルフリード・ウェステルリンク (1945):“S”
カームサ・トロンボーン五重奏団
Iフランダース地方のトロンボーン奏者であるレオ・フェルヘイエンへのトリ
ビュートとして製作されたアルバム。フランダースのアヴァンギャルド・ミュ
ージックを知ることの出来る興味深い1枚となっている。新たなレパートリー
探しにも最適!?




<Musique En Wallonie>
CYP 3616 \2180
ピエトロ・アントニオ・フィオッコ(1654-1714):
春(Le Retour de Printemps)/ソナタ ハ長調/カンタータ《Tutto acceso
d'amore》/ソナタ ト短調/アリア《告げよ、愛の神よ》
キャロリーヌ・ペロン(ソプラノ)、ジュリー・ハスラー(ソプラノ)、
ラファエル・ケネディ(ソプラノ)、ジル・ゲナール(カウンターテナー)、
フィリップ・ノンクル(オートコントル)、
ヴァンサン・ブーショ(バリトン)、
ユーゴ・レーヌ(指揮)、ラ・サンフォニー・デュ・マレ、他
17世紀ヴェネツィアで生まれ、ベルギーのブリュッセルへと活躍の場を移した
ピエトロ・アントニオ・フィオッコは、後にベルギー音楽に多大な貢献を果た
すジョゼフとエクトールのフィオッコ兄弟の父でもある。アントニオ・フィオ
ッコの現存する作品は宗教音楽が多数を占めており、器楽作品などの音源は
貴重と言える。1999年のライヴ録音。

CYP 3614 2枚組 \4360
クララ・クレアベール(1899-1970)-ヒストリカル・レコーディング集
G・マイアベーア:
歌劇《プロエルメルのパルドン祭》より、歌劇《ユグノー教徒》より
G・ドニゼッティ:歌劇《連隊の娘》より
A・トマ:歌劇《ミニョン》より
C・グノー:歌劇《ミレイユ》より、歌劇《ロメオとジュリエット》より
L・ドリーブ:歌劇《ラクメ》より/他 全30曲
クララ・クレアベール(ソプラノ)、様々なアーティスト
19世紀から20世紀にかけて活躍したオペラ歌手の歴史的録音を復刻するシリー
ズ。

CYP 3612 \2180
エクトル・ドゥフランヌ(1870-1951):ヒストリカル・レコーディング集
A・アダン:Le Chaletより、Si Jetais Roiより
A・トマ:歌劇《ミニョン》より
L・ドリーブ:歌劇《ラクメ》より
G・ビゼー:
歌劇《真珠採り》より、歌劇《美しきパースの娘》より、
歌劇《カルメン》より
C・ドビュッシー:歌劇《ペレアスとメリザンド》より/他 全22曲
エクトル・ドゥフランヌ(バリトン)、様々なアーティスト
Arias/Dufranne(br)




<Musiques Suisses>
MGBCD 6240 4枚組 \9200
パウル・ザッハー-指揮者と音楽の代弁者 ――
I・ストラヴィンスキー:
ヴェノーサのジェズアルド400年祭のための記念碑、宗教的バラード《アブラ
ハムとイサク》、カンタータ《説教、説話、祈り》、3楽章の交響曲
J・ハイドン:交響曲第39番ト短調Hob.I-39
B・マルティヌー:リディツェ追悼
F・マルタン:チェロのためのバラード
B・バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
L・ベリオ:夢の回想
D・ミヨー:歌劇《オルフェの不幸》
W・A・モーツァルト:オーボエ協奏曲ハ長調K.314
W・フォルトナー:アウロディ
H・ホリガー:2つのリスト・トランスクリプション、塔の音楽
ハインリッヒ・シフ(チェロ)、
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)、
ハインツ・ホリガー(オーボエ&指揮)、
パウル・ザッハー(指揮)、
バイエルン放送交響楽団&合唱団、
バーデンバーデン・フライブルク南西ドイツ放送交響楽団、
バーゼル室内管弦楽団&合唱団、バーゼル交響楽団
バーゼル室内管弦楽団、バーゼル・スコラ・カントルムを創設。多くの近現
代作曲家への協力や資金援助を行いパトロンとしての役割も果たしたスイス
の音楽家パウル・ザッハー。バルトークの「弦楽器、打楽器とチェレスタの
ための音楽」などザッハーの委嘱によって作曲された作品は数多く、近現代
の音楽の発展に多大な影響を及ぼしたことは非常に有名である。今回のリリ
ースは、ザッハーの代名詞でもある近現代音楽からハイドン、モーツァルト
など1961年から1987年にかけて収録された音源を収めた貴重なボックス・
セット。またマルタンではシフ、ベリオではロストロポーヴィチ、モーツァ
ルトではホリガーなど、超一流のアーティストがソリストとして参加してい
るところもザッハーの偉大さの証明だろう。スイスの偉大なる音楽家の記録
がスイスのレーベルから登場という素晴らしい企画である。

MGBCD 6246 \2300
アルペンホルンのための新しい作品集 ――
アルカディ・シルクロペール(1956-):
ファンファーレ、アフター・ストーム、アルペン・トレイル、行列、ブ
レイン、クレステッドビュート・マウンテン
ハンス=ユルク・ゾマー(1950-):牧歌風舞曲
マティアス・リュエック(1952-):エアバウリッヒェ・スタディ
ジョン・ヴォルフ・ブレンナン(1954-):
トゥ・ザ・サミット・アンド・バック、歌と変奏
アルフレッド・レオンツ・ガスマン(1876-1962):悲しい時間
ダニエル・シュナイダー(1961-)アルペンホルン協奏曲より カデンツァ
ハンス・ケネル(1939-):5つの踊り
アルカディ・シルクロペール(アルペンホルン&フレンチホルン)
Neue Alphornmusik/Shilkloper(Alphrn&hrn)
スイス山間部の民族楽器であり、ブラームスやロッシーニもその音色に影響を
受けたアルペンホルンのための作品を集めたユニークなアルバム!1956年モス
クワ出身のホルン奏者アルカディ・シルクロペールはモスクワ陸軍音楽学校で
ホルンを学び、ボリショイ歌劇場管とモスクワ・フィルのホルン奏者を歴任し
た歴戦の猛者。その後ソリストとして活動を始めたシルクロペールは、クラシ
ック、ジャズや即興など枠にとらわれない幅広い活動を展開している。この
アルバムでは全てのパートをアルペンホルンとフレンチホルンを用いた多重
録音でシルクロペールが演奏。クラシカルなスタイルの作品から、現代風の
作品などバラエティに富んだラインナップとなっている。スイスのレーベル
ならではの意欲作である!

MGBCTS-M101 \2300
ロルフ・ルーザー(1920-2001):レチタティーヴォと賛歌
コリャ・レッシング(1961-):Metaphysical Muse on a Street Lit
フリーデマン・トレイバー(1971-):無伴奏ヴァイオリンのための前奏曲
バルツ・トランピー(1946-):The Intertwined Paths
エリック・ゴーディベール(1936-):奇想曲
ハイディ・バーデル=ノブス(1940-):二重奏曲
エリオット・カーター(1908-):4つの賛美
ハンスハインツ・シュネーベルガー(ヴァイオリン)
1926年10月にスイスのベルン出身で今年2006年で御歳80歳というスイスの老
ハンスハインツ・シュネーベルガーのポートレート・アルバム。ハンブルク
北ドイツ放送交響楽団では1958年から1961年にかけて第1コンサートマスター
を務め、マルタンのヴァイオリン協奏曲、バルトークのヴァイオリン協奏曲
第1番の世界初演を行うなどスイスのみならず世界トップクラスのヴァイオリ
ニストとして君臨してきたシュネーベルガー。20世紀の無伴奏ヴァイオリン
のための作品を集めた今回の最新録音では、老練で巧みな技と衰えを知らぬ
テクニックを存分に披露してくれている。2006年5月-6月の録音。

MGBCD 6248 \2300
フリードリッヒ・テオドール=フレーリッヒ(1803-1836):
4声のモテット集/12声の《ミゼレーレ》
ミカイエル・バルヤン(ハンマーフリューゲル)、
セバスティアン・ゴール(指揮)、
バーゼル・ヴォーカル・ソロイスツ
スイス・ロマン派最大の作曲家の1人とされているフレーリッヒは、父の希望
により作曲家から弁護士となり、その後再び音楽家に戻るという経歴を持って
いた。12人の若き声楽家たちによって結成されたバーゼル・ヴォーカル・ソ
イスツの澄み切った歌声が美しく響き渡る。

MGBCD 6237 \2300
Bonifacius Amerbach(1495-1562)の楽譜より(全25曲)
ミハエル・ゴンドコ(指揮)、コリーナ・マルティ(指揮)、
ラ・モッラ
M中世ドイツ語圏の知られざる作曲家たちの作品集。ラ・モッラは、2000年に
結成されアントワープでデビューを果たしたバーゼルを拠点とする新しい古楽
アンサンブル。

MGBCD 6239 \2300
ペーター・ミーク(1906-1990):
弦楽三重奏曲/弦楽四重奏曲第1番/オーボエ協奏曲/
トッカータ、アリオーソとジーグ
ストライフ・トリオ、カルミナ・クヮルテット、
トーマス・インダーミュール(オーボエ)、
マルク・キソッツィ(指揮)、
カメラータ・チューリッヒ、
セバスティアン・トゥインケル(指揮)、
南西ドイツ室内管弦楽団
ペーター・ミークは作曲家、画家、そしてジャーナリストなど多くの分野で
活躍したスイスの作曲家。オーボエ協奏曲のソリストであるインダーミュー
ルは、オランダ室内管弦楽団やロッテルダム・フィルのオーボエ奏者を歴任
したベルン生まれの名手である。

MGBCD 6241 \2300
F・マルタン:室内楽作品集 ――
ヴァイオリン・ソナタ第1番/同第2番/アイルランド民謡による三重奏曲/
ギターのための《4つの小曲》
アルメーネ・スタキアン(ヴァイオリン)、
パスカル・デザルツェンス(チェロ)、
ダニエル・フックス(ピアノ)、
ミゲル・シャロスキー(ギター)
様々な楽器のための「バラード」などを残したスイスの大作曲家マルタン。
弦楽器のための作品集となったこのアルバムの中でも特筆すべきは「 ギター
のための《4つの小曲》」だろう。アルゼンチン出身のミゲル・シャロスキ
は、1988年ジュネーヴ国際音楽コンクールのギター部門で3位入賞の実績を持
つ。

MGBCD 6242 2枚組 \4600
パウル・ユオン(1872-1940):
弦楽四重奏曲Op.5/同ロ短調Op.11/同イ短調Op.29/同第3番Op.67
ニツィオル四重奏団
ロシアに生まれたパウル・ユオンはその後ドイツへ移住。スイスの市民権を持
ちながらも人生の大半をドイツで過ごした作曲家である。ロマン派的な作風が
特徴。チューリヒ・トーンハレ管とチューリッヒ歌劇場管のメンバーで構成さ
れるニツィオル四重奏団による充実の演奏が光る。

MGBCD 6243 \2300
パウル・ユオン:五重奏曲ニ短調Op.33/室内交響曲Op.27
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の奏者たち
J同じくパウル・ユオンの作品集。こちらは弦楽器、木管楽器、ピアノなどに
よる編成の2作品を収録。チューリヒ・トーンハレ管の奏者たちのレベルの高さ
は流石の一言!ロマン主義を持ち続けたユオンの作品を鮮やかに描いている。

MGBCD 6245 \2300
フランツ・ティッシュハウザー(1921-):3つのモルゲンシュテルン
エディス・マティス(ソプラノ)、
フランツ・ティッシュハウザー(ピアノ)、
フリッツ・ナフ(指揮)、
スイス室内合唱団、スイス・クラリネット・プレーヤーズ
スイスのベテラン作曲家ティッシュハウザーが詩人クリスティアン・モルゲ
シュテルンの詩を題材として書き上げた合唱作品を収録。

MGBCD 6247 \2300
ヴィリー・ブルクハルト(1900-1955):
オルガンのための《パッサカリア》/7つの詩篇Op.82/幻想曲とコラール
Op.58/無伴奏合唱のためのモテットOp.51/ソプラノとオルガンのための
《マニフィカト》Op.64/テ・デウムOp.33
マリア・C・シュミット(指揮)、
クライネ・カントレイ、ダイエル・シャイドゲル(ティンパニー)、
アドリアン・ウェーバー(トロンボーン)、
アンネッタ・ゲイゼル(トランペット)、
ハインツ・バリー(オルガン)
マルタン、オネゲル、シェックなどの大作曲家を世界へと羽ばたかせた20世紀
前半のスイスにおいて、彼らと並ぶと期待されながらも55歳でこの世を去った
作曲家ブルクハルトの宗教作品集。

MGBCTS-M97 \2300
ゲオルギス・アペルギス(1945-):イン・エクストリミス
ワン・ド・クン(1972-):4つの詩
メラ・マイアーハンス(1961-):スフレ・コンバッタント
マリー・シュワブ(アルト)、
ピエール=アラン・モノ(指揮)、
ヌーヴェル・アンサンブル・コンテンポラン
ヌーヴェル・アンサンブル・コンテンポランは、2005年1月で結成10周年を迎
えたスイスの現代音楽アンサンブル。コンサートではシフを筆頭とした大物
をゲストに迎えるなど評価は高い。

MGBCTS-M98 \2300
トーマス・ケスラー(1937-):
《, said the shotgun to the head.》/ドラム・コントロール/《Is it?》
ソウル・ウィリアムズ(語り)、
マルコ・レトンヤ(指揮)、
バーゼル・ラップ・コアー、バーゼル交響楽団、他
ボリス・ブラッハーの門下生でスイスの作曲家であるケスラーの作品集。主演
映画「SLAM」が全米で話題を呼び一躍話題の人となったアメリカの詩人ソウル
・ウィリアムズのレコーディングへの参加が最大の目玉である。

MGBCTS-M99 \2300
パトリシア・ユンガー(1951-):ヘラー・シャイン/ワルツ・エターナル
エヴァ・チャポ(メゾ・ソプラノ)、
パトリシア・ユンガー(指揮)、
コレギウム・ムジクム・チューリヒ
ドイツのフランクフルトで生まれ、オーストリア人とスイス人の両親を持つ女
流作曲家パトリシア・ユンガー。ドイツ南西放送(SWR)の「Karl-Sczuka」賞
を受賞した初の女性作曲家でもある。

MGBCTS-M100 \2300
メラ・マイアーハンス(1961-):
ディフェランスI/タンネルII/プレリュードとエコー/ナルシサスとエコー
/エッセイI-V
バーゼル・シンフォニエッタ、アンサンブル・エクアトゥオール、
クヮルテット・ノワール、他
コンテンポラリー、電子音楽の作品に定評があるルツェルン出身の女流作曲家
マイアーハンス。その作品はルツェルン音楽祭やバーゼル交響楽団、ワシント
ンのルーズベルト・アンサンブルなどでも取り上げられている。

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06-12 No.7

2006年12月11日 12時39分16秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
CDC-3755862 \1980
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番
ピアノ・ソナタ第2番「葬送」
スケルツォ第1番 ロ短調 作品20
スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39
スケルツォ第4番 ホ長調 作品54
サイモン・トルプチェスキ(ピアノ)
急速に評価を高める若手ピアニストの雄、トルプチェスキのショパン。
27歳の俊英、トルプチェスキのラフマニノフ作品(CDC-5579432)に続くEMI
クラシックスへの第2弾。スラヴ的な気質とロマンティックな気分が横溢した
魅力的なショパンが味わえる新録音のご案内です。





<ORFEO>
ORFEOR 682062 2枚組 \3960
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
フランコ・コレッリ(T アンドレア・シェニエ)
レナータ・テバルディ(S マッダレーナ)
エットレ・バスティアニーニ(Br ジェラール)
エリーザベト・ヘンゲン(Ms コワニー伯爵夫人)
ヒルデ・コネツニ(S マデロン)
ほか
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1960年6月26日,ウィーン国立歌劇場
1960年6月の「アンドレア・シェニエ」。テバルディ、コレッリ、バスティア
ニーニという、「シェニエ」にはこれ以上考えようのないほどの強力キャス
ト。特に全盛期のコレッリは、シェニエを歌うために生まれてきたんじゃない
かというほどのハマリ役。ラストのテバルティとの二重唱では、マタチッチの
剛毅な音楽とも相まって、扇情の激流にクラクラします。脇にはヘンゲン、
コネツニといった往年の名歌手まで起用、もちろん脇はウィーンの実力派が
固めています。
ウィーン国立歌劇場のライブラリーに残されていた、ORF収録のマスターのコ
ピーを使用、音質はこの年代のライヴとしては極めて鮮明です。
※CDの裏と背にSTREOの表示がありますが、実際にはMONOです。





<DOREMI>
DHR 5709 \1980
(1)モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調KV.581
(2)ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115
(1)ハロルド・ライト(Cl) (2)スタンリー・ドラッカー(Cl)
ジュリアード四重奏団
録音:(1)1963年10月11日(2)1968年12月19日
米合衆国議会図書館(ライヴ)
ジュリアード・カルテットによるシリーズ第6弾はクラリネット五重奏の2大
名曲。ボストン響のライトにニューヨーク・フィルのドラッカーと、それぞ
れメジャー・オケの首席奏者を務めた名手との共演がポイント。
1946年の創設以来60周年という長いキャリアから多数の同曲異演盤が知られ
る一方で、当アンサンブルにとって両作品については初めてではないにせよ
たいへん貴重というべきで、このたびのリリースの意味は小さくありません。
しかも、このライヴを含めてゲストとは共演機会にも恵まれていて、演奏内
容もとびきりなのですからなおさら価値あるところです。室内楽の醍醐味こ
こに極まれりといった感で、充実のひとときを与えてくれることでしょう。





<K617>
K617 192 2枚組 \2960
マルティン・イ・ソレール(1754-1806):
オペラ「オーリードのイフィジェニー」
ファン・バウティスタ・オテーロ(指)
レアル・コンパーニャ・オペラ・デ・カマラ
オルガ・ピターチ(S イフィゲニア)、ベトサベー・アース(S アキーレ)、
レイフ・アルーン=ソレン(T アガメノン)、
マリーナ・パルド(MS ウリッセ)、セリーヌ・リッチ(S アーケード)
ファン・バウティスタ・オテーロは、ポルポーラの「オルランド」(K617 177)
の録音後18世紀のオペラのレパートリーを探求していました。トロイア戦争に
まつわる物語「オーリードのイフィジェニー」はソレールの傑作オペラの一つ
ですが、一般的にはまだまだ知られていません。輝かしいオーケストレーショ
ン、劇的な展開、表現力豊かな歌声でこの作品の規範となる演奏がここに誕生
しました。

K617 189 \2080
クスコ大聖堂でのコーパス・クリスティの祝祭
ガブリエル・ガリード(指)
アンサンブル・エリマ、
スコラ・カントルーム カンターテ・ドミノ、
ミヒャエル・ゲース(合唱指揮)




<ambroisie>
AMB 9997 \2300
テンプル騎士団の聖歌-12世紀のエルサレムの聖墳墓教会
アンティフォナ:聖なる十字架をにないたまえ、
レスポンソリウム:デウスの祝福、
レスポンソリウム:力天使と能天使の名誉、キリエ・エレイソン 他
マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム
録音:2005年12月

AMB 109 2枚組 \4360
J.S.バッハ:
オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのための6つのソナタBWV1014-1019
ステファノ・モンタナーリ(Vn)、
クリストフ・ルセ(Cem)
指揮の分野での活躍もめざましいクリストフ・ルセのチェンバロによる、バッ
ハの最新録音の登場です。今回はバッハの「オブリガート・チェンバロとヴァ
イオリンのための6つのソナタ」。第1番の冒頭のチェンバロが鳴ったその瞬間
から、空気ががらりと変わってたちまちバッハの世界へと引き込まれます。
5楽章から成る第6番は、中間の楽章にチェンバロのソロがありますが、これは
パルティータの第6番にも転用されているもの。充実した楽章で、ルセのチェ
ンバロがたっぷりと堪能できます。ヴァイオリンのモンタナーリは、アカデミ
ア・ヴィザンチナでコンサートマスターを努めるなど世界でも評価の高い今
もっとも活躍しているヴァイオリニストの一人。最高の組み合わせによるバッ
ハを、アンブロワジーレーベルの極上の録音で聴く、至福のひとときを味わえ
ます。

AMB 9993 5枚組 \5150
ベートーヴェン:交響曲全集
[DISC1]交響曲第1&2番 
[DISC2]交響曲第3&4番 
[DISC3]交響曲第5&6番 
[DISC4]交響曲第7&8番 
[DISC5]交響曲第9番
ジョン・ネルソン(指)
アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリ
「革命児ベートーヴェン」・・・使い古された言葉ではありますが、まさにこ
の言葉を実感させてくれる演奏がボックスセットになって登場。アンサンブル
・オルケストラル・ドゥ・パリのしなやかで強靭な音色、ネルソンの精緻な
指揮ぶりはまさに完璧としかいいようがありません。第1番の冒頭から、新し
い発見に満ち溢れています。8番の第2楽章のアンサンブルも、どこまでも軽や
かではありますが決して乱れることがありません。
(AMB 120-124のボックス化)





<CASCAVELLE>
VEL 3100 10枚組 \5150
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
CD1:第14番「月光」、第11番、第1番
CD2:第20番、第9番、第10番、第32番
CD3:第5番、第30番、第17番「テンペスト」
CD4:第28番、第6番、第2番
CD5:第31番、第7番、第18番「狩」
CD6:第21番「ワルトシュタイン」、第25番、第4番
CD7:第24番「テレーゼ」、第15番「田園」、第27番、第12番
CD8:第23番「熱情」、第13番、第16番
CD9:第26番「告別」、第3番、第8番「悲愴」
CD10:第19番、第29番「ハンマークラヴィーア」、第22番
アルド・チッコリーニ(Pf) 
使用ピアノ:スタインウェイ D274
録音:1995年(CD1,CD2,CD3)、1996年(CD4,CD5,CD7)、1997年(CD6,CD8,CD9)
1998年(CD10-第19番)、1999年(CD10-第29&22番)
1925年ナポリ生まれ、80歳を過ぎてもなお真摯にピアノに向かい合う巨匠アル
ド・チッコリーニ。100歳まで演奏を続けたいと語るチッコリーニ、その闊達
とした姿に多くのファンを魅了し続けています。イタリア出身ながらロン=
ティボー国際コンクールに優勝、1949年からパリに移住、長らくパリ国立高等
音楽院の教授を務め、1971年にフランス国籍取得。フランス音楽はもちろん
モーツァルトやベートーヴェンのスペシャリストとしても知られるチッコリー
ニ。このセットに収められた全曲録音はBongiovanniレーベルから発売され、
長らく廃盤となっていたベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集の再発BOXです。
伝統を感じる堅実さ、率直な感性から描き出される美音、ダイナミックさと
デリケートさをあわせ持つタッチ。チッコリーニの歩んできた音楽人生を体
現するような演奏です。




<WERGO>
WER 6684 \1950
ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-):
(1)破滅に瀕して-7つのチェロと2つのアクアフォンのための
(2)深遠なる-バヤンまたはアコーディオンのための
(3)四元数-4つのチェロのための
(4)イン・クローチェ-チェロとアコーディオンのための
(1)ユリウス・ベルガー、ニクラス・エッピンガー、
アレクサンドラ・オアール、ディエゴ・ガルシア、ユーハン・チョイ、
ヨン=ユン・ファン、テイ=ヤン・ツァン(チェロ)
ソフィア・グバイドゥーリナ、ヴィクトール・ススリン(アクアフォン)
(2)ステファン・フッソング(バヤン)
(3)アレクサンドラ・オアール、ディゴ・ガルシア、ユーハン・チョイ、
テイ=ヤン・ツァン(チェロ)
(4)ユリウス・ベルガー(チェロ)、
ステファン・フッソング(アコーディオン)
一曲目の「破滅に瀕して」は、チェロの楽器本体のへりから上の指板で奏でら
れる、高音域による(時にはフラジオレットになります)グレゴリオ聖歌の
『怒りの日』が印象的な作品。また、二曲目は、名手フッソングによるバヤ
ンが堪能できる曲。冒頭は低い音域で楽器自体ががたがたと鳴っていますが、
曲が進むにつれて高揚とともに音域も高まり、宇宙遊泳をしているような雰囲
気の音楽になります。
グバイドゥーリナはハンブルクにほど近いアッペンという村に居をかまえてい
ます。そこの庭は、かつて日本を訪れた際に持ち帰ったシダが生い茂り、彼女
の家の中には、ロストロポーヴィチがプレゼントしたというスタインウェイの
グランドピアノをはじめ、クラシックの楽器のみでなくアジア各地の伝統的な
楽器が実に数多く置かれています。このディスクに収められているのも、チェ
ロといったクラシックの楽器のみならず、グバイドゥーリナ自身によるアクア
フォン、さらには名手フッソングによるバヤンも含まれており、彼女の中に広
がる、深い思考に満ちた音楽世界の一端に触れることができます。

WER 6674 \1950
シュネーベル(1930-):OPXEΣTPA/ ORCHESTRA(1974-1977)
-持ち運べる楽器の奏者のための交響楽的音楽-
「オーケストラ」というと、楽員たちは座席にはじまり、奏法などもかなり
様々な制約を受けざるを得ませんが、それを解消しようという試みとして作曲
されたのがこの作品。30年ほど前に作曲されたにも関わらず、この作品はオー
ケストラという概念に対する挑戦として、常に新しい存在として受け止められ
ています。




<OTAKEN RECORDS>
TKC-308 \2080
(通常のCDです。CD-Rではありません。)
(1)ヴィオラ協奏曲
(2)管弦楽のための協奏曲
(1)プリムローズ(ヴィオラ)
T.シェルイ指揮ロンドン新交響楽団
録音:1950年代前半,キングズウェイ・ホール(ロンドン)
原盤:米バルトークレコーズ #309
(2)F.ライナー指揮シカゴ交響楽団
録音:1955年10月22日,オーケストラ・ホール(シカゴ)
音源:米RCAビクター
今回、オタケンCDのために某氏から提供されたレコードは、何とバルトークの
子息にして、すぐれたレコーディング・エンジニア、ピーター・バルトークの
主宰したバルトーク・レコーズの一枚です。しかも曲目は、父・ベラの遺作
「ヴィオラ協奏曲」で、さらに演奏者がこの曲の依頼者プリムローズとこの曲
の完成者T・シェルイの指揮という豪華版です。
この曲の初演は1949年で、1955年刊の「THE DISC BOOK」(米)にはすでにこ
のレコードが掲載されていることから、この録音は1950年代前半であったと推
定されます。前掲書にはさらにバルトーク・レコーズの紹介もあって、それに
よれば、少ないが厳選されたカタログと「ハイ・ファイ」マニアが高く評価す
る音質を特徴とするレーベル、とあります。なるほど納得の演奏であり音質と
言えましょう。 カップリングは言わずもがなのライナー・シカゴ響の「オケ
・コン」。今回は某所提供のテープ音源で、「ルツェルンの第九」(TKC-307)
同様、特製オタケン・リマスタリングで再現しました。驚きのステレオ臨場感
をお楽しみくださいませ。
オタケン・レコード 太田憲志




<ジェイズミュージック・レーベル(日本)>
今回は新堀ギター関連の4タイトルです。ベストセラーになっているギター教
本の模範演奏のCDもあり、魅力的なラインナップです。

JMCC-20203 \1575
新堀ギターアンサンブル ライブ2006-「ハンガリー狂詩曲」
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク
C.P.E.バッハ:シンフォニア第2番より“アレグロ・ディ・モルト”
L.イエッセル:おもちゃの兵隊の行進、
百瀬賢午:ティアーズ・オブ・イオス、渡辺浦人:かぐら、
川正昭:バロック風「七つの子」、S.アサド:珊瑚の市「レシーフェ」、
L.ハーリン&P.チャイコフスキー:星に願いを~眠れる森の美女、
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番、フォスター:草競馬、
F.ミルズ:スパニッシュ・コーヒー、P.モーリア:蒼いノクターン
新堀ギター・アンサンブル
収録:2006年5月18日 日本大学カザルスホール
ギター・アンサンブルの世界最高峰と謳われる〈新堀ギター・アンサンブル〉
の2006ライブは、モーツァルトイヤーにちなみ「アイネ・クライネ・ナハト・
ムジーク」からはじまり、様々なギター・アンサンブル音楽を詰め込んでいま
す。コンサートマスター田口尋夢のソロによるパガニーニのカプリース24番は
超絶技巧で圧巻。エレクトリックギターによる協奏曲や小編成アンサンブル、
大迫力の「ハンガリー狂詩曲第2番」他、必ずお楽しみいただける内容です。

APAC-06091 \2100
「ライブ選集2006」
バロック風「フォスター」(オールド・ブラック・ジョー、窓を開き給え、
愛しの君よ、鳴らせバンジョー)、
J.S.バッハ(黒田康子編):
リュート組曲第4番ホ長調BWV1006aよりプレリュード、
ヘンデル(新堀寛己編)「王宮の花火の音楽」より序曲、
J.S.バッハ(窪田光明編):
ブランデンブルク協奏曲第5番BWV1050より第3楽章、
三留丈樹:バルトークのテーマによるディベルティメント、
ドナジオ-冷牟田幸子編:この胸のときめきを
J.シュトラウス2世:ワルツ「芸術家の生涯」op.316、「南国のばら」op.388
Josef.シュトラウス-ポルカ・シュネル「前進」、「休暇旅行」、
おしゃべりな可愛い口、ピチカート・ポルカ、
J.シュトラウス:ラデッキー行進曲
新堀ギター・フィルハーモニー 他
収録:2003年9月 横浜
みなとみらいホール 他
新堀ギターフィルハーモニーオーケストラの名演奏を1枚に凝縮しました。ア
メリカ公演でも大絶賛を受けた「バロック風フォスター」、チェンバロギター
アンサンブルによる「バッハのプレリュード」をはじめ、創立者新堀寛己の
指揮で近年のライブからシュトラウスのワルツやポルカを集めました。アル
トやバス等の各音域ギターに様々な管楽器や打楽器群を加えた響きは正にシュ
トラウスが演奏していたオリジナルアンサンブルの現代的拡大版のようです。

APAC-06092 \1575
「バロック・コレクション」
ヴィヴァルディ:
ギター協奏曲ニ長調
(原曲:リュートと二つのヴァイオリンのための協奏曲RV.93)
ソプラニーノギターとアルトギターのための協奏曲「海の嵐」
(原曲:フルート協奏曲op.10-1「海の嵐」)、
二本のフルートのための協奏曲ハ長調RV.533、
フルート協奏曲へ長調
(原曲:フルート,オーボエ,ファゴットと通奏低音のための協奏曲ヘ長調RV.99)
M.ノード(越部裕子編):ピッコロ協奏曲ハ長調
J.S.バッハ:
イタリア協奏曲BWV971より第1楽章、
カンタータBWV208より「羊は安らかに草を喰み」、
カンタータBWV147より「主よ人の望みの喜びよ」、
ヘンデル:
水上の音楽より「アラ・ホーンパイプ」、幸せのガボット(ガボットop.6-10)
演奏:新堀ギター・フィルハーモニー 他
新堀ギターフィルハーモニーオーケストラのライブからバロック音楽を集めま
した。ソプラノ、アルト、バス、コントラバス等の各音域ギターにバロック
音楽にはかかせないチェンバロの効果を出すチェンバロギター、最低音楽器
のギタロン等を加え、撥弦楽器特有の歯切れの良いサウンドでバロック音楽
を表現しています。コンチェルトではソロ楽器にフルートやピッコロを用い、
管楽器とギター・オーケストラによる鮮やかな対比はバロック音楽の醍醐味
を見事に表しています。

APAC-0610 \1575
「新・現代ギター教本」
西川満志(ギター)、哘崎考宏(ギター)
収録:2005年8月 横浜港南区民文化センター
1964年に全音楽譜出版社から出版され、現在までベストセラーを続ける新堀
寛己編著「新・現代ギター教本」の模範演奏CDです。課題曲全曲に加え、著者
新堀寛己作曲による課題曲の伴奏も収録しています。ギター独習者の使用に
も最適です。後半パガニーニのメヌエットやヘンツェのノクターン、カルカッ
シ25の練習曲の抜粋等は鑑賞用としても高いクオリティーです。




<WALHALL>
WLCD0191 4枚組 \3300
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
ハンス・ホッター(ハンス・ザックス)、
グレ・ブラウェンステイン(エヴァ)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(ワルター・フォン・シュトルツィンク)
ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ(マグダレーネ)
アンドレ・クリュイタンス指揮
バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団
1956年バイロイトでのライヴ
以前Musica&Artsレーベルから発売あり

WLCD0192 3枚組 \1650
ワーグナー:楽劇「パルジファル」
マルタ・メードル(クントリー)、ラモン・ヴィナイ(パルジファル)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(アンフォルタス)
ヨゼフ・グラインドル(グルネマンツ)
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団
1956年バイロイトでのライブ
以前ARKADIAレーベルから発売あり。




<DELTA>
DCCA-0030 \2425
モーツァルト:「魔笛」より第2幕(抜粋)
世界初出!
フルトヴェングラー、ウィーン・フィル
ウィーン国立歌劇場合唱団、他
ザラストロ:ヨーゼフ・グラインドル
タミーノ:ヴァルター・ルートヴィヒ
夜の女王:ヴィルマ・リップ
パミーナ:イルムガルト・ゼーフリート
パパゲーノ:エーリッヒ・クンツ
パパゲーナ:ヘッダ・ホイサー
モノスタトス:ぺーター・クライン
弁者:パウル・シェフラー
第一の僧:フレッド・リーヴェール
第二の僧:フランツ・へブリンク/他
モーツァルト生誕250年の今年は、フルトヴェングラーの生誕120年にあたる
ダブル・メモリアル・イヤーだが、まさにそれを締めくくるにふさわしい内容
となった。
この50年の魔笛は存在は古くから知られていたが、著名なディスコグラフィー
をはじめほとんどの資料ではプライベート保管と明記されていた。
しかも、今回が世界初出であるとは少々驚いたが、それはテープを聴いて納得
した。魔笛が全曲収録されていない、いわゆる欠落などが存在し、序曲や第1幕
の音源は今のところ無いとされている不完全な状態なのである。
フルトヴェングラーは49、50、51年とザルツブルクで魔笛を指揮しているが、
49年、51年の演奏は既に、いくつものメーカーにより発売されている。
50年は上記のような理由により、今まで発売されてこなかったのではと推測で
きる。しかし、このほど1950年8月16日のフルトヴェングラー指揮と表記された
「魔笛」の第2幕だけほぼ全曲の私的保管録音が、全く同一内容の複数のオー
プン・テープの形で存在することが判明した。
今回、その内の一つから復刻を試みたが、8月16日の公演は生放送されており、
個人と思われるエア・チェック収録にて保管されていたようで、曲の頭や終わ
りにテープを一時停止(ポーズ)させたと思われる音もあり、それに伴って欠
落も発生しているという難点がある。とは言え、フルトヴェングラーが残した
貴重な演奏がまた一つ新たに聞く事ができる喜びは大きい。

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06-12 No.6

2006年12月06日 18時20分44秒 | Weblog
<Bel Air>
BAC 017(DVD-Video) 2枚組 \5400
NTSCリージョン・オール
PCM STEREO, Dolby Digital 5.1, DTS 5.1
字幕:伊英独仏西
モーツァルト:「フィガロの結婚」
ピエトロ・スパニョーリ(Br 伯爵)
アンネッテ・ダッシュ(S 伯爵夫人)
ローズマリー・ジョシュア(S スザンナ)
ルカ・ピサローニ(Br フィガロ)
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Ms ケルビーノ)
ほか
ルネ・ヤーコプス(指)
コンチェルト・ケルン,シャンゼリゼ劇場合唱団
演出:ジャン=ルイ・マルティノーティ
収録:2004年6月,シャンゼリゼ劇場
ついに出ました!ヤーコプスの「フィガロの結婚」DVD!
2003年に録音された2004年に発売されたCDは、その年の世界中の音楽賞を総
ナメ、権威ある英グラモフォン・アワードの年間最優秀賞をも受賞しました。
そして2004年にシャンゼリゼ劇場で上演、それを収録したのがこのDVDです。
ライヴということもあって、ヤーコプスの音楽は一層の感興の高まりを見せ
ています。ここでは歌手は、実に巧みな起用がなされています。フィガロ役
には、1975年ブッセート生まれのイタリアのバリトン、ルカ・ピサローニ。
2002年から毎年ザルツブルク音楽祭に出演している、若手のモーツァルト・
バリトンの筆頭株。スザンナ役は、英国ウェールズの首都カーディフ生まれ
のローズマリー・ジョシュア。ヤーコプスに重用されている古楽系ソプラノ
として知られています。伯爵夫人には、1976年ベルリン生まれのアンネッテ
・ダッシュ。この「フィガロ」の上演の一ヵ月後に録音されたアルバム
(HMN 911835)も非常に好評だった逸材で、若くして倦怠に陥った伯爵夫人
の哀しみを見事に出しています。そして伯爵は、ロッシーニで活躍するイタ
リアのベテラン、ピエトロ・スパニョーリ。伯爵だけ一人ベテランを配し、
孤立感が鮮明になっています。ケルビーノはCDと同じアンゲリカ・キルヒ
シュラーガーで究めつけ。ジャン=ルイ・マルティノーティの演出は、シャ
ンゼリゼ劇場の狭い舞台に大小多数の絵画を配したお洒落なもの。映像その
ものも美しく、「フィガロ」がお好きな方なら絶対お勧めの映像です!




<audite>
AU 92564(SACD-Hybrid) \2380
起きよ、地を裁く者よ!-聖なるオルガン音楽
(1)アイノ・シューベルト:マニフィカート-第8音階による三枚折り祭壇画 
(2)ロイプケ:詩篇第94番 
(3)バウアーザックス:山上の垂訓 
(4)ヘッセンベルク:正義の太陽 
(5)レオナルディ:「今や主を喜べ、全ての世界よ」による即興曲
ベルンハルト・レオナルディ(Org)
録音:2006年3月
作品の魅力、演奏の聴き応え、録音の素晴らしさがまさに三位一体となった
オルガン名曲集です。僅か24歳で世を去り師リストを嘆かせた夭折の天才ロ
イプケ(1834-1858)の情熱と敬虔が同居した注目すべきロマン派宗教オルガ
ン曲を始め、宇宙の広大さを音で表現したようなアイノ・シューベルト
(1928-)の作品など、19世紀ロマン派の時代から今日までの宗教的オルガ
ン作品の感動的な世界をSACDサラウンドの素晴らしい録音によって鑑賞でき
ます。オルガンはザールブリュッケンの聖ヨハン教会のもので、この教会で
楽長を務めるレオナルディがオルガン独奏のみならず、静寂から歓喜に至る
自作品「今や主を喜べ、全ての世界よ」による即興曲を披露しています。





<HUNGAROTON>
HCD 32427 \2080
ツィンバロンのための新しい音楽
(1)ファルカシュ:ハイブリッド (2)コチャール:バラッド 
(3)ソコライ:教会ソナタ (4)ヴァヴリネジ:ラメント 
(5)ファルカシュ:エクセルキティウム・トナーレ) 
(6)ホローシュ:パストラーレ (7)ラースロー:独奏曲第15番
ヴィクトリア・ヘレンチャール(ツィンバロン)
(6)アニタ・ホルヴァート(Vl)
録音:2006年1月
130本前後のスチール弦をばちで叩いて音を出す楽器ツィンバロンに現代のハ
ンガリーの作曲家たちが注いできた成果を一望できる貴重なコレクションで
す。時にはピアノ、時にはハープのような多彩な響きを生み出すこの楽器は
もともとロマ族の楽器として知られていましたが、20世紀初めからクラシッ
クジャンルで活躍する作曲家たちの関心を集めるようになり、このCDに収録
されているような多彩で水準の高い作品が生み出されるようになりました。
土俗的な雰囲気を湛えた作品や、(1)のファルカシュ(1905-2000)の作品の
ように厳格な12音技法で作曲された作品まで、この楽器が秘める可能性を堪
能できる作品集になっています。独奏者のヘレンチャールは1953年ブダペス
ト生まれ。1973年以来クラシック、伝統の両ジャンルでコンサートと録音活
動を積極的に行っているベテランです。

HCD 32447 \2080
アルス・ノヴァ、オルバーンを歌う
ジョルジ・オルバーン:
(1)即興の歌 (2)夜の歌に (3)第5ミサ(全5曲) 
(4)アヴェ・ヴェルム・コルプス 
(5)サルヴェ・レジナ (6)われらが父 (7)カム・アウェイ 
(8)おお、私の恋人よ 
(9)ブック・オブ・ロケット(全10曲) (10)一日が終わる前、汝に 
(11)怯えと恐怖 (12)今や、主よ
カタリン・キッシュ(指)
アルス・ノヴァ・ヴォーカル・アンサンブル
(3)(9)ヤーノシュ・マチャーク(Cl)
エンドレ・ルダーニ(Cbs)
録音:(1)(2)1992年、(3)1996年、(4)(5)(6)(7)(8)2003年、
(9)2002年/1998年、(10)(11)(12)2005年
コダーイなど合唱分野で傑出した作曲家を輩出しているハンガリーの作曲家、
ジョルジ・オルバーン(1947-)のアカペラと一部楽器を伴った合唱作品集で
す。日本でも合唱コンクールで取り上げられることが多い彼の作品ですが、
曲名から窺われるように祈りが根底にある敬虔な歌が特徴です。ほのかにゴ
スペル調の味わいがする「即興の歌」や、中世の響きと現代のハーモニーが
調和した「第5ミサ」などいずれの作品も聴き応え十分。アルス・ノヴァの
豊かで緻密な合唱と相俟って忘れがたい感動をもたらしてくれます。

HCD 32417 \2080
ラースロー・シャーリ:天国の花
(1)4つの鍵盤楽器のための前奏曲 (2)12の俳句 (3)天国の花
(1)(3)ラースロー・ヴィドウスキ(P)、
(3)ゾルターン・イェネイ、ラースロー・シャーリ、
アンドラーシュ・ウィルヘイム(以上P)
古橋富士夫(指)NHK東京放送児童合唱団
偶然性音楽とミニマル・ミュージックと無調音楽とをミックスしたような曲
と聞けば、誰でも一瞬引いてしまいたくなるかもしれませんが、(1)(3)のピ
アノ作品はいずれも理詰めで作られているにもかかわらず、結果として光の
粒が降り注ぐような効果を発揮していて、耳を傾けている間に思わずハイに
なってしまいそうなくらい!NHKの児童合唱団とその指揮者古橋富士夫に捧
げられた「12の俳句」は芭蕉、蕪村の句のハンガリー語訳テキストによる無
伴奏合唱による作品で、幽玄でなにか浮遊感漂う不思議な音響世界が繰り広
げられています。

HCD 32458 \2080
シャーンドル・バラッシャ:第3惑星
(1)オペラ・カンタータ「第3惑星」op.39 
(2)混声合唱のための「伝説」op.12
(1)ズジャ・ミシュラ(Sop)、(1)タマラ・タカーチ(Alt)、
(2)タマーシュ・ダローツィ(Ten)、(2)カズメール・シャルカーニ(Br)、
ヨーセフ・グレゴール(Bs)
(1)アンドラーシュ・リゲティ、(2)フェレンツ・シャプソン(指)
ハンガリー放送交響楽団
ハンガリーの作曲家バラッシャが1984年から1987年にかけて作曲したオペラ
・カンタータのタイトル「第3惑星」とはまさしくわれわれの地球を指してい
ます。2部構成のこの作品では「大気」、「川」、「熱帯林」の人間による自
然破壊への抗議と滅亡への嘆き、利益追求に捉われ自らを破壊する道に入っ
ている人類への批判をテーマとしたテキストを合唱とオーケストラが劇的に
表現しています。器楽作品や管弦楽作品では実験的手法も見せるバラッシャ
ですが、ここでは自ら書きあげたプロテスト・テキストに沿った比較的オー
ソドックスな手法で「語る」「伝える」ことに主眼を置いた作風です。




<ALTUS>
ALT 137 \2450
伝ヴィターリ(レスピーギ編):
ヴァイオリン、弦楽オーケストラとオルガンのためのシャコンヌ
(原曲:伝ヴィターリ:シャコンヌ ト短調-ヴァイオリンとピアノのための)
ロカテッリ(マリヌッツィ編):
弦楽オーケストラとピアノのための協奏曲第10番
(原曲:ロカテッリ:10のソナタop.8より第6番変ホ長調)
タルティーニ(ザンドナイ編):
「悪魔のトリル」(ヴァイオリン、弦楽オーケストラ、ピアノのための)
(原曲:タルティーニ:悪魔のソナタ ト短調)
ヴィヴァルディ(ダンディ/バゼレール編):
チェロと弦楽オーケストラのためのソナタ
(原曲:ヴィヴァルディ:6つのチェロソナタより第5番ホ長調RV.40)
クライスラー:「ヴィヴァルディの様式による」協奏曲 ハ長調
タルティーニ(レスピーギ編):
「パストラーレ」(ヴァイオリン、弦楽オーケストラのための)
(原曲:タルティーニ:スコラダトゥーラ・ヴァイオリンのための「パスト
ラーレ」)
新イタリア合奏団
新イタリア合奏団は、世界で最も優秀な室内アンサンブルのひとつ。近年で
はレパートリーも幅広くなり、多岐に渡って活動しています。このアルバム
ではイタリア・バロックの名曲を編曲した作品を収録。レスピーギが編曲し
たヴィターリ:シャコンヌ、タルティーニ:「パストラーレ」は発見も多く、
密度の濃い演奏が繰り広げられています。ヴィターリ:シャコンヌはオルガ
ン付き管弦楽伴奏版。憂鬱さを感じる独奏と悲哀感を高める伴奏で、新イタ
リア合奏団の通常のブリリアントな音色と相反するメランコリーな一面を聴
かせてくれます。ヴィヴァルディ:6つのチェロソナタはチェロと弦楽オー
ケストラのための編曲で、新イタリア合奏団の持ち味である明朗なサウンド
を楽しめます。また、2006年12月には彼らのクリスマス・コンサートが日本
各地で開かれます。明るく輝かしい音色、伸びやかな演奏で人々を魅了する
新イタリア合奏団の妙技をお楽しみ下さい。





<MIRARE>
MIR 017 \2300
J.S.バッハ:
管弦楽組曲第1 BWV1069、第4番BWV1066
ヴァイオリンとクラヴィーアためのソナタ 第4番 BWV 1017
カンタータ<われは 憂いに沈みぬ>BWV 21-シンフォニア
ピエール・アンタイ(指)ル・コンセール・フランセ
アマンディ-ヌ・ベイェ(バロック・ヴァイオリン)
ルフレード・ベルナルディーニ(Ob)
3760127 220176
チェンバロの鬼才、ピエール・アンタイ。このアルバムは自ら結成した古楽
アンサンブル「ル・コンセール・フランセ」を率いてのJ.S,バッハの管
弦楽組曲を収録。バッハの作品の中でもフランス・バロック的な要素がある
管弦楽組曲。したがってソロ・パートの気品や音色の多彩さが重要視されま
すが、ここでのル・コンセール・フランセの演奏は粋な感性が存分に発揮さ
れ、尚且つピエール・アンタイの刺激的な名人芸でドイツ・バロックの枠組
みを越えた多様なニュアンスで聴かせてくれます。
またヴァイオリンとクラヴィーアためのソナタでは、アマンディ-ヌ・ベイェ
が丁寧にバッハ像を描き出しています。




<ZIG-ZAG Territories>
ZZT 2020601 \1750
ヨハン・シュトラウス2世:
トリッチ=トラッチ・ポルカR214、「こうもり」序曲R503-1、
チャールダーシュ(「こうもり」より)R503-2、ワルツ「北海の絵」R390、
ポルカ・シュネル「突進」R348、新ピッツィカート・ポルカR449、
「無窮動」音楽の冗談(第2稿)R257-2、ワルツ「春の声」R410、
「ジプシー男爵」序曲R511-1、ワルツ「美しく青きドナウ」R314、
エジプト行進曲R335、ポルカ「ハンガリー万歳」R332、狂乱のポルカR260
ヴィヴィアン・ハーグナー(Vn)
イン・マゼール
ミヒャエル・ロートによるベーレンライター新校訂版の楽譜に出会い、イン
マゼールはヨハン・シュトラウスの音楽に新たな音楽史的な価値を見出し、
大変新鮮な演奏で私たちを驚愕させたあのアルバムが特別価格、カタログ付
きで再登場!





<ORFEO>
ORFEOR 681062 2枚組 \3960
ヴェルディ:「運命の力」
アントニエッタ・ステッラ(S レオノーラ)
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(T アルヴァーロ)
エットレ・バスティアニーニ(Br ドン・カルロ)
ジュリエッタ・シミオナート(Ms プレツィオジッラ)
ほか
ディミトリ・ミトロプーロス(指)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1960年9月23日
ウィーン国立歌劇場の歴史でも語り草となった伝説の名演が、ORFEOから正規
盤として登場!1960年9月の「運命の力」です。約一ヵ月後の11月2日に急逝す
るミトロプーロスの、神がかったとしか言いようのない絶品の音楽にはただ
ただ圧倒!あまたの「運命の力」の中でも格別の魅力を放っています。しか
も歌手は、当時芸術監督だったカラヤンがスカラ座から引っ張ってきたドリ
ームキャスト!ステッラ、ディ・ステーファノ、バスティアニーニ、シミオ
ナートと超強力!ことにディ・ステーファノが渾身の絶唱で、大感動!さら
に脇をウィーンの実力派が固めています。ウィーン国立歌劇場に奇跡的に保
存されていた、ORF収録のマスターのコピーを使用、音質はこの年代のライヴ
としては極めて鮮明です。イタリアオペラ・マニアもミトロプーロス・ファ
ンも飛びつきの名盤です!!!
なお、第3幕のアルヴァーロとカルロの決闘の場面は上演でカットされており、
また当時のドイツ語圏の慣習として、第1幕をプロローグとして扱い、序曲が
その後に演奏されています。
※CDの裏と背にSTREOの表示がありますが、実際にはMONOです。




<MEMORIES>
ME1083 \1050※年内取り扱いの特価
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」1989年3月19日
チェリビダッケ指揮
ミュンヘンフィル、
ドナート、ゾッフェル、イェルサレム、リカ
チェリビダッケの傑作。第9がついに登場。極限まで遅いテンポが採用されて
いるかと思いのほか、流れは非常にスムーズです。やはりフルトヴェングラー
の強い影響を受けただけに、祝祭的な盛り上がりにも事欠きません。第1楽章
では、黙示録的な表情を見せ、聴く者の心胆を寒からしめ、緘余楽章における、
神秘な響きは神々しいまでの凄さです。第4楽章の感情爆発はチェリビダッケ
が知性だけの人でなく本能の人であることを知らしめます。

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06-12 No.5

2006年12月06日 14時31分30秒 | Weblog
<DIVOX>
CDX70303 \1980
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:
「専門家と愛好者のためのクラヴィア・ソナタ集」
ソナタホ長調Wq52-5/ハ長調Wq55-1/ソナタハ短調Wq60/
ソナタヘ長調Wq56-4/ソナタ変ロ長調Wq59-3/
ソナタニ長調Wq61-2/ソナタト長調Wq65-48/
ソナタホ短調Wq61-5/ソナタハ短調Wq65-49
ジャン・ゴヴェール(フォルテピアノ)
2004年3月録音
C.P.E. バッハのクラヴィア・ソナタは、装飾の多いロココ的なギャラント様
式と、感情の自由な表現を求める感情過多様式の2つの特色を示し、急緩急の
3楽章から成る古典的ソナタ形式の成立に重要な役割を果たしました。「専門
家と愛好家のためのクラヴィア・ソナタ集」はWq55-59とWq61の6集出版され、
初めクラヴィアは主にチェンバロを意味していましたが、次第にフォルテピア
ノのために書かれるようになりました。 ゴヴェールはオランダのピアノ・
チェンバロ奏者で、バーゼルのスコラ・カントルムで教え、C.P.E. バッハ、
J.C. バッハなどの作品のほか、ショパンやシューマンなどのロマン派作曲家
の作品も古楽器で演奏しています。

CDX70311-12 2枚組 \3960
クラウディオ・メールロ(1533-1604):「オルガン曲全集第2集」
第11旋法のリチェルカーレ/カンツォーナ「ロランダ」「ヨレッテ」
「ツァンベッカラ」「ボヴィア」/第3旋法のトッカータ/第12旋法のリチェル
カーレ/第1旋法のリチェルカーレ他
ステファノ・モラルディ(Org)
2003年9月録音
メールロのオルガン作品全集の第2集(第1集はCDX70309/10)。
メールロはヴェネツィア楽派の作曲家で、ヴェネツィアの聖マルコ大聖堂、
パルマの宮廷・大聖堂・聖マリア・デッラ・ステッカータ教会のオルガン奏
者を務めました。その様式の特徴はフレスコバルディなどのバロックの作曲
家に受け継がれ、模倣様式による部分と即興的な挿入句が交代するトッカー
タは、ブクステフーデのトッカータや前奏曲に影響を与えました。
モラルディは1970年クレルモで生まれ、1996年ヴィテルボでの国内オルガン
・コンクール、1998年イタリア、パシアン・ディ・プラトでの国際オルガン
・コンクールで優勝し、独奏者・通奏低音奏者として活動しています。




<PIERRE VERANY>
PV706051 \2250
ガスパール・ル・ルー(1660頃-1707頃):「クラヴサン曲集」
クラヴサン曲集ニ短調/ニ長調/イ短調/イ長調/へ長調/嬰へ短調/ト短調/
ジーグト長調
ビビアン・ラポワント、
ティエリー・メダー(Cemb)
2005年10月録音
ル・ルーはパリでクラヴサン奏者・教師として活動し、多数の鍵盤楽曲を作
曲しました。全42曲は調性ごとにまとめられ、各組には組曲という名はつけ
られていませんが、アルマンド、クラント、サラバンド、ジグという17世紀
の組曲で基本であった舞曲の多くと、前奏曲や他の舞曲から成っています。
他の楽器による旋律とバスを加えたトリオへの編曲例を示している点が注目
されます。 ラポワントはカナダで生まれ、1985年フランスのカンの音楽院に
古楽学部を創設してそこで教えています。メダーはストラスブール生まれで、
1986年から1990年までムジカ・アンティクァ・ケルンに所属していました。
カンの音楽院の古楽学部と、2002年からパリ音楽院で教えています。

PV706091 \2250
バルトーク:「ピアノ作品集」
ソナティナ/14のバガテルop. 6/ソナタ/15のハンガリー農民の歌/アレグロ・
バルバロ/6つのルーマニア民族舞曲
マールタ・ゲデーニ(P)
2005年10月録音
初期のバガテルから円熟期の傑作であるソナタまで、バルトークの代表的な
ピアノ作品が収録されています。
ゲデーニはリスト・アカデミーとパリ音楽院で学び、1993年ヤマハのコンク
ールとヴィオッティ・コンクール、1999年ジャン・フランセ・コンクールに
入賞しました。1997年オルセー美術館での20世紀前半の作品による演奏会が
放送されてから、世界各地で演奏するようになりました。室内楽にも早くか
ら関心を持ち、チェロ奏者ルノー・デジャルダンとしばしば共演しています。
清潔な音色とタッチで難曲も軽やかに演奏しています。




<ジュエル・ミュージック>
JM002 \1050
ディスコ・キッド30周年企画 第1弾
ディスコ・キッド バラエティVol.II
1.ディスコ・キッド ビッグバンドバージョン(編曲・指揮東海林修)
2.ディスコ・キッド 弦楽四重奏編
3.ディスコ・キッド フルートアンサンブル編
4.ディスコ・キッド ピアノ連弾編
演奏:ジュエル・ミュージック、フルート・オーケストラ“ベル・ソナ”(3)
1977年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲として、瞬く間に日本の吹奏楽界を
席巻した「ディスコ・キッド」。その斬新な作風は30年を経た現在でも少しも
色褪せること無く、多くのファンに支持され続け今や最も有名な吹奏楽曲と言
っても過言では無い。2005年、作曲者の東海林修氏編曲によるビッグバンドバ
ージョンが誕生。待望の初演がここに収録されるに至った。吹奏楽コンクール
の課題曲がビッグバンドアレンジに大変身という前代未聞の快挙!加えて弦楽
四重奏編、フルートアンサンブル編、ピアノ連弾編、と姿を変えたディスコ・
キッド達も必聴だ。30年の沈黙を破り再度我々の前に姿を現したディスコ・
キッド。相も変わらぬ存在感は堂々健在である。

JM001
定価¥2,100(税込)
(税抜き定価¥2,000)
ディスコ・キッド バラエティVol.I -作曲者による8種類のディスコ・キッド
編曲・演奏:東海林修(シンセサイザー)
「ディスコ・キッド2004」の再リリース版です。
シンセサイザーによる8通りのディスコ・キッドが楽しめます。オーケストラ
風・ミュージカル風・和風等々、楽しさ満載のディスコキッド・オムニバス。
ディスコ・キッドに使われているメロディーがこんなに美しいものだったとは
・・・・。
ディスコ・キッドの魅力を再認識させてくれる、ファン必携の一作!





<BRILLIANT>
BRL-7593 \550
バルセロナ・ザ・ロック・オペラ
サルヴォ・ブルーノ(フレディ・マーキュリー)
カリン・テン(モンセラ・カバリエ)
タラス・クリサ:指揮
ウクライナ国立管弦楽団

BRL-8413 3枚組 \1480
ルーセル:室内楽曲全集
イェット・レーリンク
シェーンベルク弦楽四重奏団
フランク・ファン・デン・ブリンク
パウル・ヴェルヘイ

BRL-8463 2枚組 \990
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ
ムーザ・ルバッキテ

BRL-93105 2枚組 \990
モンテヴェルディ:オルフェオ
セルジオ・バルトロ:指揮
リカルド・マヌエル・バルトロ(バイオリン)

BRL-93138 2枚組 \990
ハイドン:弦楽四重奏曲曲集 第3集
ブッフベルガー弦楽四重奏団

BRL-93183 5枚組 \2390
ベートーヴェン:ピアノ作品集
変奏曲集、バガテル集
アルフレード・ブレンデル

BRL-93184 \550
モーツァルト:劇場支配人
ニコル・マット
ヨーロッパ・チェンバー・ソロイスツ

BRL-93200 3枚組 \1480
ベートーヴェン:歌曲集
ペーター・シュライヤー
ワルター・オルベルツ

BRL-93187 2枚組 \990
J.S.バッハ:ハープシコードのための協奏曲
ピター・ヤン・ベルダー
ムジカ・アンフィオン

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06-12 No.4

2006年12月04日 15時54分09秒 | Weblog
<TAHRA>
TAH 606 4枚組 \8320
(1)ワーグナー:ジークフリート牧歌
(2)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
(3)ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」
(4)マーラー:「亡き児をしのぶ歌」
(5)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
(6)シューマン:交響曲第4番 ニ短調 Op.120
(7)ワーグナー:
「パルジファル」-前奏曲,クリングゾールの魔法の庭園の場面,
聖金曜日の奇跡の場面,フィナーレ
(8)ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調のリハーサル
(9)インタビュー
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
(1)(2)ケルン放送交響楽団 (3)(4)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(5)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (6)シュターツカペレ・ドレスデン
(7)バイロイト祝祭管弦楽団 (5)ヴィルヘルム・バックハウス(P)
(7)ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T パルジファル),
マルタ・メードル(S クンドリー),
ヨゼフ・グラインドル(Bs グルネマンツ),
ハンス・ホッター(Br アンフォルタス)
録音:(1)(2)1953年5月8日,(3)(4)1956年4月9日,(5)1954年1月17日,
(6)1956年6月4日,(7)1954年8月5日
TAHRAから、クナッパーツブッシュの音源が4CDで発売。いずれも名演として知
られていたもので、特にケルン放送交響楽団を指揮したブラームスの4番交響
曲は、クナらしい分厚いロマンティシズムに満ちた超名演。またベルリン・
フィルとの「運命」も最高。濃厚なシューマンの4番もたまりません。ジーク
フリート牧歌と「亡き児をしのぶ歌」は比較的珍しい音源。さらに、クナッパ
ーツブッシュのリハーサル風景、インタビューまで収録、クナッパーツブッ
シュの肉声が聞けます。さらにさらに、16ページの別冊小写真集に非常な貴重
な写真が!クナッパーツブッシュの祖父母、父、母(そっくり!)、弟妹、少
年時代、最初の夫人、娘、再婚の夫人、レジョン・ドノールの勲章を着けて大
喜び、と、クナッパーツブッシュ・ファンが狂喜する内容ばかり。これは見逃
がせません!

TAH 568 2枚組 \4160
(1)パッヘルベル:カノンとジーグ
(2)ハイドン:交響曲第103番 変ホ長調 Hob.I-103 「太鼓連打」
(3)パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.6
(4)ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)NDR交響楽団
(3)クリスティアン・フェラス(Vn)
録音:(1)1954年8月21日(2)1954年10月18日(3)1954年11月15日
(4)1952年4月28日
名匠シュミット=イッセルシュテットの1950年代前半の放送用録音を集めてい
ます。なんと言っても注目はブルックナーの9番交響曲。S-Iの指揮したブルッ
クナーの9番は、おそらくこれが初。さらに質実剛健の「太鼓連打」、フェラ
スと共演のパガニーニと、いずれも注目。そして、深々とした味わいのパッヘ
ルベル、カノンだけじゃなくちゃんとジーグまで演奏しているところに、S-I
らしさが伺えます。

TAH 599 2枚組 \4160
シェルヘン 秘蔵音源集
シューベルト:
(1)交響曲第5番 変ロ長調 D.485,
(2)交響曲第6番 ハ長調 D.589
(3)モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201
(4)パーセル:「妖精の女王」から
(5)ヴァレーズ:デゼール(砂漠)
ヘルマン・シェルヘン(指)
(1)ウィーン交響楽団 (2)ウィーン歌劇場管弦楽団 
(3)(4)フランス放送交響楽団 (5)フランス国立管弦楽団
録音:(1)(2)1950-1951年,(3)(4)1954年1月20日,(5)1954年12月2日
ヘルマン・シェルヘンと言えば、ロマン派的演奏がまだ強い20世紀中頃にあっ
て、その残照をキッパリと洗い去って、バロックから古典派までに新風をもた
らした人物として有名な指揮者。と同時に、同時代の最先端の音楽にも深い理
解を示していたことでも知られています。このCDでは、なんといってもヴァレ
ーズの「デゼール」の世界初演が貴重。今となっては別に過激でもない曲です
が、電子音まで用いた独特のヴァレーズ・ワールドに客席からは怒号とそれを
制する声とが飛び交い、臨場感たっぷり。演奏後の盛大なブーイングとささや
かな拍手まで、どんなCDよりも楽しく聞ける「デゼール」でしょう。一方、モ
ーツァルトなどは、とても1950年代の演奏とは思えないサッパリと清潔な感触
が心地よいものです。





<DOREMI>
DHR 7872 \1980
「リヒテル第11集 / ピアノ協奏曲ライヴ集、パリ1964 & 1967」
(1)バッハ:ピアノ協奏曲第5番へ短調BWV.1056
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
(3)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第5番ト長調Op.55
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
ロリン・マゼール(指)(1)(2)フランス国立放送O.(3)フランス国立O.
録音:(1)(2)1964年5月12日(3)1967年4月18日パリ(ライヴ)
キャリア絶頂期のリヒテルが、若き日のマゼールと組んだ協奏曲ライヴ集。ま
ず、同じマゼールとのスタジオ盤(70年)でも有名なプロコフィエフ。3年前
のこの出会いあればこそと思わせる屈指の聴きもの。ほかにミュンシュとのス
タジオ盤(60年)や、エッシェンバッハとのライヴ(88年)ほかを数える得意
のベートーヴェン。さらにはいつもの第1番でなく、第5番というのが貴重なバ
ッハ。いずれも巨人の豪腕と切り込み鋭い指揮者のぶつかり合いがなんとも異
色でスリル満点です。





<altara>
ALT 1019 \1980
(1)プロコフィエフ:チェロソナタ Op.119
(2)ショスタコーヴィチ:チェロソナタ Op.40
(3)ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ラルフ・キルシュバウム (Vc)、ペーテル・ヤブロンスキー (Pf)
かつてメジャー・レーベルから多数ディスクをリリースしていたベテラン・
チェロ奏者ラルフ・キルシュバウム久々の新録音。いずれもピアノ・パートが
チェロと互角に書かれている難曲ですが、それをペーテル・ヤブロンスキーが
務めているのも魅力。清潔感あふれる名演です。

=Classic=
ALT 1016 \1980
「チャッコーナ(シャコンヌ)/ ヴィヴィアン・ハーグナー」
(1)バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタSz.117
(2)ハルトマン:無伴奏ヴァイオリンのための組曲第1番
(3)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV.1004
ヴィヴィアン・ハーグナー(Vn)
ヴィヴィアン・ハーグナーは1976年ミュンヘン生まれ。ベルリン・フィルのコ
ンマスを務めたトーマス・ブランディスのほか、トーマス・ツェートマイアー、
ピンカス・ズーカーマンらに師事。共演したズービン・メータや内田光子もサ
ポートを惜しまないという彼女は、2001年の初来日以来着実にファンを増やし
ている注目株。
Altaraデビュー盤はヴァイオリニストの試金石ともいえる本格的なプログラム。
いずれの作品にもシャコンヌ(チャッコーナ)楽章が含まれ、バッハの不滅の
傑作を筆頭にすべてが難曲ぞろい。「ヴァイオリンで歌を奏でたい」という彼
女の感性がまばゆく、これからの活躍に期待を繋ぐ内容です。なお、使用楽器
は日本音楽財団から貸与された1717年製ストラディヴァリウス「サッセルノ」。





<Musica Rediviva>
スウェーデンのクラシックといえばBISですが、BISがメジャーになりすぎた昨
今、15年前のBISの雰囲気を漂わせる超優秀録音のレーベルが登場しました。
Musica Rediviva (ムジカ・レディヴィヴァ) はスウェーデンの本当に小さな
インディペンデント・レーベル。ルネッサンス音楽を中心とするレパートリー
から、今後は、トリオによる現代音楽、スウェーデン伝統の楽器ニッケルハル
パを使ったユニークな企画への取り組みも始まります。プロデューサーは、
里子ベルイェル藤本さん。ご主人のベルイェル氏は初期のBISの録音にも参加
していました。夫婦二人のレーベルです。非常にセンスのいい録音は、スウェ
ーデンを代表する録音エンジニアのひとり、マッツ・ヘリベリ。優秀な録音技
術と洗練された感覚により、音楽の心の伝わる録音をすることに誇りをもっ
いたヘリベリ氏はエンジニアとして天才的な才能と同時に、誰からも愛される
人柄で「ダーラナのひぐまちゃん」と慕われていましたが先日惜しくも亡くな
りました。彼の遺作の録音のひとつが今回の新譜です。すべて日本語解説付。

MRCD 015 \2080
日本語解説 訳詞付
マリア - 中世の歌とスウェーデン伝承の音楽
(1)ニルス・セーデルストレム (1894-1956):
ソプラノソロのための青春のマリア
(2)1500年頃の伝承曲:聖ヨーランと龍
(3)13世紀の新レトロワンジ (聖歌曲)
(4)13世紀スペインのアルフォンソ十世:薔薇の中の薔薇
(5)伝承曲:牧歌
(6)オズワルド・フォン・ヴォルケンシュタイン (1377-1445):
そこに輝くは誰そ
(7)1300年頃 イギリス:乙女に向かう天使
(8)16世紀 ドイツ:ヨセフ、愛するヨセフ
(9)13世紀末イギリス :至福なるかな、天上の女王
(10)リオネル・パワー (c.1375-1445):幸運なる者たち
(11)14世紀イギリス:十字架の下の母上、しっかりとお立ちください
(12)尊い薔薇-スウェーデン民謡「うるわしき水晶」による即興演奏 
(13)伝承曲 (ダーラナ地方、スカットングビ) :うるわしき水晶
(14)14世紀 スペイン:輝く星
(15)13世紀 スペイン:天上の女王
(16)13世紀 スペイン:アルフォンソ十世 奇跡を讃える歌
(17)エルヴダーレン (ダーラナ地方) 民謡:リム、リム、リーマ
(18)ジャン・ギセリン (c.1455-1511):おお、咲き誇る薔薇よ
(19)オズワルド・フォン・ヴォルケンシュタイン (1377-1445):
アヴェ・マリア、おお、マリア
(20)ギョーム・デュファイ (c.1400-1474):華麗なる乙女
(21)C・J・L・アルムクヴィスト(1793-1866):
マリアの驚き、耳を傾けるマリア
ヘレーナ・エーク (Sp)、
ヨーラン・モンソン (ピーパ、フレームドラム、ストリングドラム、ハーディ
ガーディ)、ヨハンネス・ランドグレン (Org)、
マリ=ルイーズ・マルミング (中世フィドル、Vo)、
ベーリト・リンドベリ (Hp)、ベルイェル・里子 (ハーディガーディ)、
ヘレーナ・セルヴィン (Vo)
録音 2006年1月25日-27日 ヘムシェー教会 (スウェーデン、ヨーテボリ郊外)
親密な音で加わる笛やフィドルやオルガン。教会で歌うソプラノ、ヘレーナ・
エークの姿が目に浮かびます。風の音に耳を傾け、夜の闇の音を聴く……人が
自然とともに生きるスウェーデンで育まれた感性から生まれた音。プロデュー
サー、里子ベルイェル藤本さんの思い描いた音楽が、美しい音として姿を現し
たアルバム。貴重なレパートリー、美しい装丁(デジパック)、超高品位録音。
魅力あるレーベル、Musica Rediviva を代表するアルバムとなるはずです。





<Harmonia Mundi France>
HMI 987069 \2250
ネブラ:
レシタードとアリア「過酷な運命」,レシタードとアリア「この恩知らずの荒
い岩山」,アリア・デ・グラシオーサ「彼が失った一つの目」,レシタードと
アリア「彼の目を隠し、泣かせ、嘆かせよう」,ほか
ボッケリーニ:シンフォニア ニ短調 Op.12-4 G.506「悪魔の家」
マリア・バーヨ(S)
エドゥアルド・ロペス・バンソ(指)
アル・アイレ・エスパニョール(ピリオド楽器使用)
録音:2005年12月4,8日
古楽を中心に活躍するスペインの歌姫、マリア・バーヨが、18世紀スペインの
作曲家ホセ・デ・ネブラ(1702-1768)のサルスエラのアリアを歌っています。
ネブラはマドリッドで活躍した作曲家で、ここに収録されているアリアは、い
ずれも当時大変に人気があったものの。イタリアオペラの影響を受けつつも、
独自の魅力が開花しています。バーヨの清楚な声が、まさにピッタリ!
なお、特典DVDが付いておりますが、PAL仕様のため、通常のDVDプレーヤーで
はご覧になれませんが、パソコンでは視聴可能です。ご了承ください。





<haenssler>
93 188 2枚組 \4500
ショスタコーヴィチ:映画音楽集
(1)新バビロン Op.18
(2)一生のような一年 Op.120a
カイ・アドマイト (Pf)、
フランク・ストロベル(指) SWR放送管弦楽団
ショスタコーヴィチが生涯にわたって創作し続けた映画音楽は、彼の作品のな
かでも非常に重要ながら、楽譜の散逸などにより録音も少なく、未知の領域で
した。ゆえに大歓迎のアルバムが登場します。「新バビロン」は1929年のサイ
レント映画のために作曲したもので、91分に及ぶ大作が初めて日の目をみまし
た。交響曲第2番と第3番の間の所産で、初期ショスタコーヴィチの斬新でフレ
ッシュな音楽を楽しめます。「一生のような一年」は1965年作の映画のための
音楽。カール・マルクスを主人公としたもので、「バリケード」とか「バトル」
といった題の曲にそそられます。全ショスタコ・ファン必携のアルバムと申せ
ましょう。





<CASCAVELLE>
VEL 3104 \2080
(1)ワインベルク:ピアノ三重奏曲 Op.24
(2)ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 Op.67
ウィーン・レシェティツキ三重奏団
【スタニスラフ・チーホノフ (Pf)、クララ・フリーダー (Vn)、
クリストフ・ダヴィド・パンティヨン (Vc)】
師弟的な絆で結ばれたショスタコーヴィチとワインベルクが第2次世界大戦末期
に作ったピアノ三重奏曲。どちらもシリアスな内容ながら、ユダヤの旋律を用
い、独特なエネルギーに満ちていて聴き応え満点。2003年にデビューしたウィ
ーン・レシェティツキ三重奏団。新グループながらベテランのロシア、オース
トリア、スイス人音楽家から成り、ヨーロッパで注目されています。

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