<TAHRA>
TAH 606 4枚組 \8320
(1)ワーグナー:ジークフリート牧歌
(2)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
(3)ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」
(4)マーラー:「亡き児をしのぶ歌」
(5)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
(6)シューマン:交響曲第4番 ニ短調 Op.120
(7)ワーグナー:
「パルジファル」-前奏曲,クリングゾールの魔法の庭園の場面,
聖金曜日の奇跡の場面,フィナーレ
(8)ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調のリハーサル
(9)インタビュー
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
(1)(2)ケルン放送交響楽団 (3)(4)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(5)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (6)シュターツカペレ・ドレスデン
(7)バイロイト祝祭管弦楽団 (5)ヴィルヘルム・バックハウス(P)
(7)ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T パルジファル),
マルタ・メードル(S クンドリー),
ヨゼフ・グラインドル(Bs グルネマンツ),
ハンス・ホッター(Br アンフォルタス)
録音:(1)(2)1953年5月8日,(3)(4)1956年4月9日,(5)1954年1月17日,
(6)1956年6月4日,(7)1954年8月5日
TAHRAから、クナッパーツブッシュの音源が4CDで発売。いずれも名演として知
られていたもので、特にケルン放送交響楽団を指揮したブラームスの4番交響
曲は、クナらしい分厚いロマンティシズムに満ちた超名演。またベルリン・
フィルとの「運命」も最高。濃厚なシューマンの4番もたまりません。ジーク
フリート牧歌と「亡き児をしのぶ歌」は比較的珍しい音源。さらに、クナッパ
ーツブッシュのリハーサル風景、インタビューまで収録、クナッパーツブッ
シュの肉声が聞けます。さらにさらに、16ページの別冊小写真集に非常な貴重
な写真が!クナッパーツブッシュの祖父母、父、母(そっくり!)、弟妹、少
年時代、最初の夫人、娘、再婚の夫人、レジョン・ドノールの勲章を着けて大
喜び、と、クナッパーツブッシュ・ファンが狂喜する内容ばかり。これは見逃
がせません!
TAH 568 2枚組 \4160
(1)パッヘルベル:カノンとジーグ
(2)ハイドン:交響曲第103番 変ホ長調 Hob.I-103 「太鼓連打」
(3)パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.6
(4)ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)NDR交響楽団
(3)クリスティアン・フェラス(Vn)
録音:(1)1954年8月21日(2)1954年10月18日(3)1954年11月15日
(4)1952年4月28日
名匠シュミット=イッセルシュテットの1950年代前半の放送用録音を集めてい
ます。なんと言っても注目はブルックナーの9番交響曲。S-Iの指揮したブルッ
クナーの9番は、おそらくこれが初。さらに質実剛健の「太鼓連打」、フェラ
スと共演のパガニーニと、いずれも注目。そして、深々とした味わいのパッヘ
ルベル、カノンだけじゃなくちゃんとジーグまで演奏しているところに、S-I
らしさが伺えます。
TAH 599 2枚組 \4160
シェルヘン 秘蔵音源集
シューベルト:
(1)交響曲第5番 変ロ長調 D.485,
(2)交響曲第6番 ハ長調 D.589
(3)モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201
(4)パーセル:「妖精の女王」から
(5)ヴァレーズ:デゼール(砂漠)
ヘルマン・シェルヘン(指)
(1)ウィーン交響楽団 (2)ウィーン歌劇場管弦楽団
(3)(4)フランス放送交響楽団 (5)フランス国立管弦楽団
録音:(1)(2)1950-1951年,(3)(4)1954年1月20日,(5)1954年12月2日
ヘルマン・シェルヘンと言えば、ロマン派的演奏がまだ強い20世紀中頃にあっ
て、その残照をキッパリと洗い去って、バロックから古典派までに新風をもた
らした人物として有名な指揮者。と同時に、同時代の最先端の音楽にも深い理
解を示していたことでも知られています。このCDでは、なんといってもヴァレ
ーズの「デゼール」の世界初演が貴重。今となっては別に過激でもない曲です
が、電子音まで用いた独特のヴァレーズ・ワールドに客席からは怒号とそれを
制する声とが飛び交い、臨場感たっぷり。演奏後の盛大なブーイングとささや
かな拍手まで、どんなCDよりも楽しく聞ける「デゼール」でしょう。一方、モ
ーツァルトなどは、とても1950年代の演奏とは思えないサッパリと清潔な感触
が心地よいものです。
<DOREMI>
DHR 7872 \1980
「リヒテル第11集 / ピアノ協奏曲ライヴ集、パリ1964 & 1967」
(1)バッハ:ピアノ協奏曲第5番へ短調BWV.1056
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
(3)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第5番ト長調Op.55
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
ロリン・マゼール(指)(1)(2)フランス国立放送O.(3)フランス国立O.
録音:(1)(2)1964年5月12日(3)1967年4月18日パリ(ライヴ)
キャリア絶頂期のリヒテルが、若き日のマゼールと組んだ協奏曲ライヴ集。ま
ず、同じマゼールとのスタジオ盤(70年)でも有名なプロコフィエフ。3年前
のこの出会いあればこそと思わせる屈指の聴きもの。ほかにミュンシュとのス
タジオ盤(60年)や、エッシェンバッハとのライヴ(88年)ほかを数える得意
のベートーヴェン。さらにはいつもの第1番でなく、第5番というのが貴重なバ
ッハ。いずれも巨人の豪腕と切り込み鋭い指揮者のぶつかり合いがなんとも異
色でスリル満点です。
<altara>
ALT 1019 \1980
(1)プロコフィエフ:チェロソナタ Op.119
(2)ショスタコーヴィチ:チェロソナタ Op.40
(3)ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ラルフ・キルシュバウム (Vc)、ペーテル・ヤブロンスキー (Pf)
かつてメジャー・レーベルから多数ディスクをリリースしていたベテラン・
チェロ奏者ラルフ・キルシュバウム久々の新録音。いずれもピアノ・パートが
チェロと互角に書かれている難曲ですが、それをペーテル・ヤブロンスキーが
務めているのも魅力。清潔感あふれる名演です。
=Classic=
ALT 1016 \1980
「チャッコーナ(シャコンヌ)/ ヴィヴィアン・ハーグナー」
(1)バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタSz.117
(2)ハルトマン:無伴奏ヴァイオリンのための組曲第1番
(3)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV.1004
ヴィヴィアン・ハーグナー(Vn)
ヴィヴィアン・ハーグナーは1976年ミュンヘン生まれ。ベルリン・フィルのコ
ンマスを務めたトーマス・ブランディスのほか、トーマス・ツェートマイアー、
ピンカス・ズーカーマンらに師事。共演したズービン・メータや内田光子もサ
ポートを惜しまないという彼女は、2001年の初来日以来着実にファンを増やし
ている注目株。
Altaraデビュー盤はヴァイオリニストの試金石ともいえる本格的なプログラム。
いずれの作品にもシャコンヌ(チャッコーナ)楽章が含まれ、バッハの不滅の
傑作を筆頭にすべてが難曲ぞろい。「ヴァイオリンで歌を奏でたい」という彼
女の感性がまばゆく、これからの活躍に期待を繋ぐ内容です。なお、使用楽器
は日本音楽財団から貸与された1717年製ストラディヴァリウス「サッセルノ」。
<Musica Rediviva>
スウェーデンのクラシックといえばBISですが、BISがメジャーになりすぎた昨
今、15年前のBISの雰囲気を漂わせる超優秀録音のレーベルが登場しました。
Musica Rediviva (ムジカ・レディヴィヴァ) はスウェーデンの本当に小さな
インディペンデント・レーベル。ルネッサンス音楽を中心とするレパートリー
から、今後は、トリオによる現代音楽、スウェーデン伝統の楽器ニッケルハル
パを使ったユニークな企画への取り組みも始まります。プロデューサーは、
里子ベルイェル藤本さん。ご主人のベルイェル氏は初期のBISの録音にも参加
していました。夫婦二人のレーベルです。非常にセンスのいい録音は、スウェ
ーデンを代表する録音エンジニアのひとり、マッツ・ヘリベリ。優秀な録音技
術と洗練された感覚により、音楽の心の伝わる録音をすることに誇りをもっ
いたヘリベリ氏はエンジニアとして天才的な才能と同時に、誰からも愛される
人柄で「ダーラナのひぐまちゃん」と慕われていましたが先日惜しくも亡くな
りました。彼の遺作の録音のひとつが今回の新譜です。すべて日本語解説付。
MRCD 015 \2080
日本語解説 訳詞付
マリア - 中世の歌とスウェーデン伝承の音楽
(1)ニルス・セーデルストレム (1894-1956):
ソプラノソロのための青春のマリア
(2)1500年頃の伝承曲:聖ヨーランと龍
(3)13世紀の新レトロワンジ (聖歌曲)
(4)13世紀スペインのアルフォンソ十世:薔薇の中の薔薇
(5)伝承曲:牧歌
(6)オズワルド・フォン・ヴォルケンシュタイン (1377-1445):
そこに輝くは誰そ
(7)1300年頃 イギリス:乙女に向かう天使
(8)16世紀 ドイツ:ヨセフ、愛するヨセフ
(9)13世紀末イギリス :至福なるかな、天上の女王
(10)リオネル・パワー (c.1375-1445):幸運なる者たち
(11)14世紀イギリス:十字架の下の母上、しっかりとお立ちください
(12)尊い薔薇-スウェーデン民謡「うるわしき水晶」による即興演奏
(13)伝承曲 (ダーラナ地方、スカットングビ) :うるわしき水晶
(14)14世紀 スペイン:輝く星
(15)13世紀 スペイン:天上の女王
(16)13世紀 スペイン:アルフォンソ十世 奇跡を讃える歌
(17)エルヴダーレン (ダーラナ地方) 民謡:リム、リム、リーマ
(18)ジャン・ギセリン (c.1455-1511):おお、咲き誇る薔薇よ
(19)オズワルド・フォン・ヴォルケンシュタイン (1377-1445):
アヴェ・マリア、おお、マリア
(20)ギョーム・デュファイ (c.1400-1474):華麗なる乙女
(21)C・J・L・アルムクヴィスト(1793-1866):
マリアの驚き、耳を傾けるマリア
ヘレーナ・エーク (Sp)、
ヨーラン・モンソン (ピーパ、フレームドラム、ストリングドラム、ハーディ
ガーディ)、ヨハンネス・ランドグレン (Org)、
マリ=ルイーズ・マルミング (中世フィドル、Vo)、
ベーリト・リンドベリ (Hp)、ベルイェル・里子 (ハーディガーディ)、
ヘレーナ・セルヴィン (Vo)
録音 2006年1月25日-27日 ヘムシェー教会 (スウェーデン、ヨーテボリ郊外)
親密な音で加わる笛やフィドルやオルガン。教会で歌うソプラノ、ヘレーナ・
エークの姿が目に浮かびます。風の音に耳を傾け、夜の闇の音を聴く……人が
自然とともに生きるスウェーデンで育まれた感性から生まれた音。プロデュー
サー、里子ベルイェル藤本さんの思い描いた音楽が、美しい音として姿を現し
たアルバム。貴重なレパートリー、美しい装丁(デジパック)、超高品位録音。
魅力あるレーベル、Musica Rediviva を代表するアルバムとなるはずです。
<Harmonia Mundi France>
HMI 987069 \2250
ネブラ:
レシタードとアリア「過酷な運命」,レシタードとアリア「この恩知らずの荒
い岩山」,アリア・デ・グラシオーサ「彼が失った一つの目」,レシタードと
アリア「彼の目を隠し、泣かせ、嘆かせよう」,ほか
ボッケリーニ:シンフォニア ニ短調 Op.12-4 G.506「悪魔の家」
マリア・バーヨ(S)
エドゥアルド・ロペス・バンソ(指)
アル・アイレ・エスパニョール(ピリオド楽器使用)
録音:2005年12月4,8日
古楽を中心に活躍するスペインの歌姫、マリア・バーヨが、18世紀スペインの
作曲家ホセ・デ・ネブラ(1702-1768)のサルスエラのアリアを歌っています。
ネブラはマドリッドで活躍した作曲家で、ここに収録されているアリアは、い
ずれも当時大変に人気があったものの。イタリアオペラの影響を受けつつも、
独自の魅力が開花しています。バーヨの清楚な声が、まさにピッタリ!
なお、特典DVDが付いておりますが、PAL仕様のため、通常のDVDプレーヤーで
はご覧になれませんが、パソコンでは視聴可能です。ご了承ください。
<haenssler>
93 188 2枚組 \4500
ショスタコーヴィチ:映画音楽集
(1)新バビロン Op.18
(2)一生のような一年 Op.120a
カイ・アドマイト (Pf)、
フランク・ストロベル(指) SWR放送管弦楽団
ショスタコーヴィチが生涯にわたって創作し続けた映画音楽は、彼の作品のな
かでも非常に重要ながら、楽譜の散逸などにより録音も少なく、未知の領域で
した。ゆえに大歓迎のアルバムが登場します。「新バビロン」は1929年のサイ
レント映画のために作曲したもので、91分に及ぶ大作が初めて日の目をみまし
た。交響曲第2番と第3番の間の所産で、初期ショスタコーヴィチの斬新でフレ
ッシュな音楽を楽しめます。「一生のような一年」は1965年作の映画のための
音楽。カール・マルクスを主人公としたもので、「バリケード」とか「バトル」
といった題の曲にそそられます。全ショスタコ・ファン必携のアルバムと申せ
ましょう。
<CASCAVELLE>
VEL 3104 \2080
(1)ワインベルク:ピアノ三重奏曲 Op.24
(2)ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 Op.67
ウィーン・レシェティツキ三重奏団
【スタニスラフ・チーホノフ (Pf)、クララ・フリーダー (Vn)、
クリストフ・ダヴィド・パンティヨン (Vc)】
師弟的な絆で結ばれたショスタコーヴィチとワインベルクが第2次世界大戦末期
に作ったピアノ三重奏曲。どちらもシリアスな内容ながら、ユダヤの旋律を用
い、独特なエネルギーに満ちていて聴き応え満点。2003年にデビューしたウィ
ーン・レシェティツキ三重奏団。新グループながらベテランのロシア、オース
トリア、スイス人音楽家から成り、ヨーロッパで注目されています。
TAH 606 4枚組 \8320
(1)ワーグナー:ジークフリート牧歌
(2)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
(3)ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」
(4)マーラー:「亡き児をしのぶ歌」
(5)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
(6)シューマン:交響曲第4番 ニ短調 Op.120
(7)ワーグナー:
「パルジファル」-前奏曲,クリングゾールの魔法の庭園の場面,
聖金曜日の奇跡の場面,フィナーレ
(8)ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調のリハーサル
(9)インタビュー
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
(1)(2)ケルン放送交響楽団 (3)(4)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(5)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (6)シュターツカペレ・ドレスデン
(7)バイロイト祝祭管弦楽団 (5)ヴィルヘルム・バックハウス(P)
(7)ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T パルジファル),
マルタ・メードル(S クンドリー),
ヨゼフ・グラインドル(Bs グルネマンツ),
ハンス・ホッター(Br アンフォルタス)
録音:(1)(2)1953年5月8日,(3)(4)1956年4月9日,(5)1954年1月17日,
(6)1956年6月4日,(7)1954年8月5日
TAHRAから、クナッパーツブッシュの音源が4CDで発売。いずれも名演として知
られていたもので、特にケルン放送交響楽団を指揮したブラームスの4番交響
曲は、クナらしい分厚いロマンティシズムに満ちた超名演。またベルリン・
フィルとの「運命」も最高。濃厚なシューマンの4番もたまりません。ジーク
フリート牧歌と「亡き児をしのぶ歌」は比較的珍しい音源。さらに、クナッパ
ーツブッシュのリハーサル風景、インタビューまで収録、クナッパーツブッ
シュの肉声が聞けます。さらにさらに、16ページの別冊小写真集に非常な貴重
な写真が!クナッパーツブッシュの祖父母、父、母(そっくり!)、弟妹、少
年時代、最初の夫人、娘、再婚の夫人、レジョン・ドノールの勲章を着けて大
喜び、と、クナッパーツブッシュ・ファンが狂喜する内容ばかり。これは見逃
がせません!
TAH 568 2枚組 \4160
(1)パッヘルベル:カノンとジーグ
(2)ハイドン:交響曲第103番 変ホ長調 Hob.I-103 「太鼓連打」
(3)パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.6
(4)ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)NDR交響楽団
(3)クリスティアン・フェラス(Vn)
録音:(1)1954年8月21日(2)1954年10月18日(3)1954年11月15日
(4)1952年4月28日
名匠シュミット=イッセルシュテットの1950年代前半の放送用録音を集めてい
ます。なんと言っても注目はブルックナーの9番交響曲。S-Iの指揮したブルッ
クナーの9番は、おそらくこれが初。さらに質実剛健の「太鼓連打」、フェラ
スと共演のパガニーニと、いずれも注目。そして、深々とした味わいのパッヘ
ルベル、カノンだけじゃなくちゃんとジーグまで演奏しているところに、S-I
らしさが伺えます。
TAH 599 2枚組 \4160
シェルヘン 秘蔵音源集
シューベルト:
(1)交響曲第5番 変ロ長調 D.485,
(2)交響曲第6番 ハ長調 D.589
(3)モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201
(4)パーセル:「妖精の女王」から
(5)ヴァレーズ:デゼール(砂漠)
ヘルマン・シェルヘン(指)
(1)ウィーン交響楽団 (2)ウィーン歌劇場管弦楽団
(3)(4)フランス放送交響楽団 (5)フランス国立管弦楽団
録音:(1)(2)1950-1951年,(3)(4)1954年1月20日,(5)1954年12月2日
ヘルマン・シェルヘンと言えば、ロマン派的演奏がまだ強い20世紀中頃にあっ
て、その残照をキッパリと洗い去って、バロックから古典派までに新風をもた
らした人物として有名な指揮者。と同時に、同時代の最先端の音楽にも深い理
解を示していたことでも知られています。このCDでは、なんといってもヴァレ
ーズの「デゼール」の世界初演が貴重。今となっては別に過激でもない曲です
が、電子音まで用いた独特のヴァレーズ・ワールドに客席からは怒号とそれを
制する声とが飛び交い、臨場感たっぷり。演奏後の盛大なブーイングとささや
かな拍手まで、どんなCDよりも楽しく聞ける「デゼール」でしょう。一方、モ
ーツァルトなどは、とても1950年代の演奏とは思えないサッパリと清潔な感触
が心地よいものです。
<DOREMI>
DHR 7872 \1980
「リヒテル第11集 / ピアノ協奏曲ライヴ集、パリ1964 & 1967」
(1)バッハ:ピアノ協奏曲第5番へ短調BWV.1056
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
(3)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第5番ト長調Op.55
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
ロリン・マゼール(指)(1)(2)フランス国立放送O.(3)フランス国立O.
録音:(1)(2)1964年5月12日(3)1967年4月18日パリ(ライヴ)
キャリア絶頂期のリヒテルが、若き日のマゼールと組んだ協奏曲ライヴ集。ま
ず、同じマゼールとのスタジオ盤(70年)でも有名なプロコフィエフ。3年前
のこの出会いあればこそと思わせる屈指の聴きもの。ほかにミュンシュとのス
タジオ盤(60年)や、エッシェンバッハとのライヴ(88年)ほかを数える得意
のベートーヴェン。さらにはいつもの第1番でなく、第5番というのが貴重なバ
ッハ。いずれも巨人の豪腕と切り込み鋭い指揮者のぶつかり合いがなんとも異
色でスリル満点です。
<altara>
ALT 1019 \1980
(1)プロコフィエフ:チェロソナタ Op.119
(2)ショスタコーヴィチ:チェロソナタ Op.40
(3)ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ラルフ・キルシュバウム (Vc)、ペーテル・ヤブロンスキー (Pf)
かつてメジャー・レーベルから多数ディスクをリリースしていたベテラン・
チェロ奏者ラルフ・キルシュバウム久々の新録音。いずれもピアノ・パートが
チェロと互角に書かれている難曲ですが、それをペーテル・ヤブロンスキーが
務めているのも魅力。清潔感あふれる名演です。
=Classic=
ALT 1016 \1980
「チャッコーナ(シャコンヌ)/ ヴィヴィアン・ハーグナー」
(1)バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタSz.117
(2)ハルトマン:無伴奏ヴァイオリンのための組曲第1番
(3)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV.1004
ヴィヴィアン・ハーグナー(Vn)
ヴィヴィアン・ハーグナーは1976年ミュンヘン生まれ。ベルリン・フィルのコ
ンマスを務めたトーマス・ブランディスのほか、トーマス・ツェートマイアー、
ピンカス・ズーカーマンらに師事。共演したズービン・メータや内田光子もサ
ポートを惜しまないという彼女は、2001年の初来日以来着実にファンを増やし
ている注目株。
Altaraデビュー盤はヴァイオリニストの試金石ともいえる本格的なプログラム。
いずれの作品にもシャコンヌ(チャッコーナ)楽章が含まれ、バッハの不滅の
傑作を筆頭にすべてが難曲ぞろい。「ヴァイオリンで歌を奏でたい」という彼
女の感性がまばゆく、これからの活躍に期待を繋ぐ内容です。なお、使用楽器
は日本音楽財団から貸与された1717年製ストラディヴァリウス「サッセルノ」。
<Musica Rediviva>
スウェーデンのクラシックといえばBISですが、BISがメジャーになりすぎた昨
今、15年前のBISの雰囲気を漂わせる超優秀録音のレーベルが登場しました。
Musica Rediviva (ムジカ・レディヴィヴァ) はスウェーデンの本当に小さな
インディペンデント・レーベル。ルネッサンス音楽を中心とするレパートリー
から、今後は、トリオによる現代音楽、スウェーデン伝統の楽器ニッケルハル
パを使ったユニークな企画への取り組みも始まります。プロデューサーは、
里子ベルイェル藤本さん。ご主人のベルイェル氏は初期のBISの録音にも参加
していました。夫婦二人のレーベルです。非常にセンスのいい録音は、スウェ
ーデンを代表する録音エンジニアのひとり、マッツ・ヘリベリ。優秀な録音技
術と洗練された感覚により、音楽の心の伝わる録音をすることに誇りをもっ
いたヘリベリ氏はエンジニアとして天才的な才能と同時に、誰からも愛される
人柄で「ダーラナのひぐまちゃん」と慕われていましたが先日惜しくも亡くな
りました。彼の遺作の録音のひとつが今回の新譜です。すべて日本語解説付。
MRCD 015 \2080
日本語解説 訳詞付
マリア - 中世の歌とスウェーデン伝承の音楽
(1)ニルス・セーデルストレム (1894-1956):
ソプラノソロのための青春のマリア
(2)1500年頃の伝承曲:聖ヨーランと龍
(3)13世紀の新レトロワンジ (聖歌曲)
(4)13世紀スペインのアルフォンソ十世:薔薇の中の薔薇
(5)伝承曲:牧歌
(6)オズワルド・フォン・ヴォルケンシュタイン (1377-1445):
そこに輝くは誰そ
(7)1300年頃 イギリス:乙女に向かう天使
(8)16世紀 ドイツ:ヨセフ、愛するヨセフ
(9)13世紀末イギリス :至福なるかな、天上の女王
(10)リオネル・パワー (c.1375-1445):幸運なる者たち
(11)14世紀イギリス:十字架の下の母上、しっかりとお立ちください
(12)尊い薔薇-スウェーデン民謡「うるわしき水晶」による即興演奏
(13)伝承曲 (ダーラナ地方、スカットングビ) :うるわしき水晶
(14)14世紀 スペイン:輝く星
(15)13世紀 スペイン:天上の女王
(16)13世紀 スペイン:アルフォンソ十世 奇跡を讃える歌
(17)エルヴダーレン (ダーラナ地方) 民謡:リム、リム、リーマ
(18)ジャン・ギセリン (c.1455-1511):おお、咲き誇る薔薇よ
(19)オズワルド・フォン・ヴォルケンシュタイン (1377-1445):
アヴェ・マリア、おお、マリア
(20)ギョーム・デュファイ (c.1400-1474):華麗なる乙女
(21)C・J・L・アルムクヴィスト(1793-1866):
マリアの驚き、耳を傾けるマリア
ヘレーナ・エーク (Sp)、
ヨーラン・モンソン (ピーパ、フレームドラム、ストリングドラム、ハーディ
ガーディ)、ヨハンネス・ランドグレン (Org)、
マリ=ルイーズ・マルミング (中世フィドル、Vo)、
ベーリト・リンドベリ (Hp)、ベルイェル・里子 (ハーディガーディ)、
ヘレーナ・セルヴィン (Vo)
録音 2006年1月25日-27日 ヘムシェー教会 (スウェーデン、ヨーテボリ郊外)
親密な音で加わる笛やフィドルやオルガン。教会で歌うソプラノ、ヘレーナ・
エークの姿が目に浮かびます。風の音に耳を傾け、夜の闇の音を聴く……人が
自然とともに生きるスウェーデンで育まれた感性から生まれた音。プロデュー
サー、里子ベルイェル藤本さんの思い描いた音楽が、美しい音として姿を現し
たアルバム。貴重なレパートリー、美しい装丁(デジパック)、超高品位録音。
魅力あるレーベル、Musica Rediviva を代表するアルバムとなるはずです。
<Harmonia Mundi France>
HMI 987069 \2250
ネブラ:
レシタードとアリア「過酷な運命」,レシタードとアリア「この恩知らずの荒
い岩山」,アリア・デ・グラシオーサ「彼が失った一つの目」,レシタードと
アリア「彼の目を隠し、泣かせ、嘆かせよう」,ほか
ボッケリーニ:シンフォニア ニ短調 Op.12-4 G.506「悪魔の家」
マリア・バーヨ(S)
エドゥアルド・ロペス・バンソ(指)
アル・アイレ・エスパニョール(ピリオド楽器使用)
録音:2005年12月4,8日
古楽を中心に活躍するスペインの歌姫、マリア・バーヨが、18世紀スペインの
作曲家ホセ・デ・ネブラ(1702-1768)のサルスエラのアリアを歌っています。
ネブラはマドリッドで活躍した作曲家で、ここに収録されているアリアは、い
ずれも当時大変に人気があったものの。イタリアオペラの影響を受けつつも、
独自の魅力が開花しています。バーヨの清楚な声が、まさにピッタリ!
なお、特典DVDが付いておりますが、PAL仕様のため、通常のDVDプレーヤーで
はご覧になれませんが、パソコンでは視聴可能です。ご了承ください。
<haenssler>
93 188 2枚組 \4500
ショスタコーヴィチ:映画音楽集
(1)新バビロン Op.18
(2)一生のような一年 Op.120a
カイ・アドマイト (Pf)、
フランク・ストロベル(指) SWR放送管弦楽団
ショスタコーヴィチが生涯にわたって創作し続けた映画音楽は、彼の作品のな
かでも非常に重要ながら、楽譜の散逸などにより録音も少なく、未知の領域で
した。ゆえに大歓迎のアルバムが登場します。「新バビロン」は1929年のサイ
レント映画のために作曲したもので、91分に及ぶ大作が初めて日の目をみまし
た。交響曲第2番と第3番の間の所産で、初期ショスタコーヴィチの斬新でフレ
ッシュな音楽を楽しめます。「一生のような一年」は1965年作の映画のための
音楽。カール・マルクスを主人公としたもので、「バリケード」とか「バトル」
といった題の曲にそそられます。全ショスタコ・ファン必携のアルバムと申せ
ましょう。
<CASCAVELLE>
VEL 3104 \2080
(1)ワインベルク:ピアノ三重奏曲 Op.24
(2)ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 Op.67
ウィーン・レシェティツキ三重奏団
【スタニスラフ・チーホノフ (Pf)、クララ・フリーダー (Vn)、
クリストフ・ダヴィド・パンティヨン (Vc)】
師弟的な絆で結ばれたショスタコーヴィチとワインベルクが第2次世界大戦末期
に作ったピアノ三重奏曲。どちらもシリアスな内容ながら、ユダヤの旋律を用
い、独特なエネルギーに満ちていて聴き応え満点。2003年にデビューしたウィ
ーン・レシェティツキ三重奏団。新グループながらベテランのロシア、オース
トリア、スイス人音楽家から成り、ヨーロッパで注目されています。